東京争議団ニュース第388/2023年10月14日


12月7日の証人尋問に全力を尽くします。支援をお願いします!
東京国際福祉専門学校事件

 9月12日・26日の学校前宣伝にご参加を頂き、ありがとうございました。
 この間、組合として、東京外語の教職員に組合ニュースの手渡しの行動を行いました。いろいろな反応を得ることができました。一人ひとりの声を聞き,繋がるためにもこの行動も続けていきます。
 12月7日(木)の10〜17時には、806法廷でいよいよ証人尋問です。学校側は現在の理事長梶原康平氏、私たちは、原告浜田・金田・川島です。多くの方の傍聴支援をお願いします。
 9月7日には、団交を行いました。理事長や理事会に我々の東京外語での雇用の検討を強く求めました。着実に留学生は増加しています。新規採用を行う余地があるなら、解雇された組合員を職場に戻すべきです!
 卒業生の有志の方々も、色々な活動を通して応援してくれています。卒業生に労働者の権利や組合の意義を伝えるためにも、私たちは闘います。


8/23 第11回口頭弁論を終えて東京地裁前で


申立人らの「証拠申出」に会社が「意見書」で抵抗!
明治乳業争議団

 都労委残留39事件を長期争議の集大成と位置づけ、「大量観察方式による集団間比較」の審査をめざす明乳争議団は、この立場で申請した各証人の尋問項目と尋問時間を提出しました。しかし、調査開始当初から先行事件と同じ単年度審査の枠組みに固執する会社は、申立人ら提出の「証拠申出」に対し意見書を提出し、「本件では、(略)先行事件が存在し、既にその判断が確定している」等と繰り返し、「尋問の内容は限定されるべきである」と、単年度審査を前提とした主張を続けています。
 しかしすでに「全事件の併合審査」が確定しての証人尋問であり、単年度では僅かな格差が拡大しながら累積する実態や、長期に継続する不当労働行為の全体像などは避けられない尋問内容です。
 申立人らは、「敗訴の連鎖」を断ち切る都労委闘争として、単年度審査に固執する会社主張を退け、本来の審査手法に基づく指揮の発揮を強く労働委員会に求め奮闘します。


9/21 明治HD前座込みでの大井申立人の訴え


東京高裁で11月16日16時から!傍聴支援を!
帝京長岡高教職組

 今年5月に「中央労働委員会の命令を取り消す」という不当判決をだした東京地裁(行政訴訟・平成27年懲戒処分の不当労働行為性などが争点)。東京高裁での初回期日は11月16日16時から808号法廷となりました。署名が全国各地から集まり始めています。1人でも多く、1枚でも多く拡げて下さい。
 解雇事件の本裁判は、9月下旬に解雇事由整理案が届き、次回は10月12日。7月に結審した新潟県労働委員会からは11月頃に「命令」がでます。この県労委命令が今後の係争に大きな影響を与えます。
 先日は文教大学学園の不当な雇止めに関する裁判の傍聴支援に行きました。傍聴席は満員、「チーム東京」の一体感に大きな刺激を受けました。S先生(原告)の当時の同僚、そして生徒(現卒業生)の証言から教育の本質を感じました。私たちも続きたいと思います。


最高裁での勝利へ積極的に宣伝・要請行動を実施します!
Fさん職業性ぼうこうがん労災事件

 東京高裁の不当判決に対し、最高裁に上告した闘いは、団体・個人署名の実施とともに、「国民救援会」の宣伝・要請行動に合わせて、9月22日に最高裁前の共同宣伝と要請行動に取り組みました。司法総行動にもエントリーし、Fさん本人が10月5日に最高裁に要請を行い、翌6日に最高裁前宣伝で訴えました。
 次は「働くもののいのちと健康を守る東京センター」と「東京争議団」の共同行動として、10月20日8時半より最高裁宣伝・要請行動を行います。皆さまのご参加とご協力を、よろしくお願いいたします。
 Fさんは、職場の安全管理体制の不備や、労基署に対して不当な申告をした会社に対し、その責任を追及するため、江東区労連の地域労組に加入し定例会にも参加しています。
 最高裁と会社への取り組み、最高裁宛署名について、引き続き皆さまのご支援、ご協力を、よろしくお願いいたします。


9/22 最高裁前共同宣伝に参加


損害賠償訴訟の解決に向け重要な局面に
コープみらい及川労災事件

 コープみらいに損害賠償を求めた控訴審は、9月19日の第2回口頭弁論で結審し11月28日の判決となりました。事前に和解の検討を求めて提出した上申書について、裁判長はコープみらい側に打診し進行協議が行われました。そして双方持ち帰り検討することとなり、10月13日に和解協議が設定されました。
 労災認定を求めた行政訴訟は、さいたま地裁が転倒の事実を認めず脳脊髄液減少症に業務起因性はないとして、訴えを棄却しました。この門前払いと言える不当判決に対し、9月19日東京高裁に控訴しました。
 コープみらいへの 団交申し入れが拒否され続けている問題で、及川さんが加入する食品ユニオンは9月14日埼玉県労働委員会に労働争議あっせんを申請し、開始の通知がありました。
 コープみらいとの紛争解決に向け重要な局面を迎えています。引き続き皆さまのご支援をお願い致します。


9/19 報告する山田弁護士


満席の傍聴で控訴審第1回口頭弁論実施
オランダ航空雇止め解雇事件

 原告29名の1・2・4陣訴訟は、控訴審第1回口頭弁論が9月27日、支援の傍聴者で埋まった東京高裁511号法廷で行われました。
組合側は、一審で負けている雇い止め部分について付帯控訴を行うとともに、勝っている通則法によるオランダ法適用部分については、研究者による意見書を書いてもらい会社側控訴理由への反論と判決の妥当性について補強しました。
 会社側は、次回期日までに付帯控訴に対する反論を行うこと、組合側意見書に対抗する意見書を時間がかかるかもしれないが提出したいと発言しました。
 組合側代理人は、控訴審を長引かせる行為だと批判、裁判所はそれを受けて全ての書面を11月末までに提出するよう指揮し、次回期日を12月18日としました。
 裁判所は争点整理の質疑で付帯控訴状を含めて双方の書面を読み込んでいる様子を示しました。しかし通則法での一審勝利判決に対しては、批判的な論文(評釈)が出されており、控訴審も油断はできません。


9/27 裁判内容を報告する弁護団


50名もの傍聴支援の中、地裁証人尋問行われる
フェリシア(旧鶴川)高校教職員組合

 10月4日東京地裁にて、2020年度に60歳誕生日定年で雇用継続拒否とされた2名の組合員(松山・村田)の証人尋問が行われました。法廷は50名の傍聴支援でいっぱいになりました。証言では、原告の定年後再雇用希望を学園が一年以上も無視したこと、誕生日定年が不利益変更であること、雇用継続拒否の理由とされた主な処分は、都労委で違法とされ中労委和解で既に撤回されたことを主張しました。締めくくりとして村田組合員は「授業を担当していたにもかかわらず、60歳の誕生日に雇用を打ち切られるという理不尽を許すことは出来ません。再び新生フェリシア高校で働きたいと思っています。公正な判断をお願いします」と訴えました。
 地裁学園側の証人尋問は11月1日、都労委証人尋問は10月24日27日に行われます。引き続き厚いご支援をお願いします。


編集部だより
10・6司法総行動で訴え、要請行動実施

 10月6日、東京争議団も実行委員会事務局団体として加わる「司法総行動」が実施されました。国民に開かれ、国民の権利を擁護する司法の実現を求める行動は、24年目となりました。
 東京争議団関係では、東京地裁・高裁前宣伝で東京国際福祉の仲間が訴えを行い、昼の最高裁前宣伝で冤罪大崎事件、Fさん職業性ぼうこうがん労災事件で訴えを行いました。また、上記団体に加え、明乳、KLMオランダ航空、帝京長岡、和洋九段、コープみらい及川労災事件は、都労委、東京地裁・高裁に対する要請行動を行いました。


10/6 司法総行動 東京地裁・高裁前

10/6 司法総行動 最高裁前


東京争議団サポーター広場
福祉施設でこんなこと許せない
元小田急争議団 星野 勇
(現 世田谷区労連副議長)

 世田谷区には障害者就労支援施設の「白梅福祉作業所」という施設があり、お菓子工房や沙織工房など、ボランティア非正規職員などと共に区内でも質の高い活動で施設利用者の障害者も楽しく活動していました。
 ところが、補助金の過誤請求(不正請求)が発覚、この不正に職員を巻き込もうとする施設長のいじめ、パワハラが始まり、職場環境を改善しようと組合を結成、非正規の職員も賛同して組合に加入、ところが組合を嫌悪した施設長は分会長、副分会長などを解雇しました。
 地裁で勝利、高裁・都労委で和解成立。パワハラを行わない、労使関係正常化に誠実に努力することなどが盛り込まれましたが、逆に本来の仕事を外し、家族会を使ってつるし上げの場を作るなどいじめがエスカレート!(続く)


じん肺全国キャラバン
参加ご協力ください
10月23日(月)
 12時〜13時 三菱重工本社前
 14時30分〜17時 集結集会
10月24日(火)
 12時〜13時 国会請願デモ


東京争議団総行動 
@10・26(木)午前
A11・9(木)終日
闘う争議の解決に向け、みなさんのご支援・ご協力をお願いいたします!


各争議組合、争議団の要請・近況報告

▼東京国際福祉専門学校教職員組合
 東京外語専門学校前での宣伝行動  *24日(火)は中止、
 26日(木)東京争議団総行動(外語専門学校前は9:00〜9:30)
 守る会会員継続、引き続きよろしくお願いいたします。
 ](旧Twitter)で「東京国際福祉専門学校を守る会」を検索・フォローお願いします。
▼明治乳業争議団
 京橋エドグラン前 第82次「座込行動=10月17日(火)12時〜13時」・「継続は力 !」で頑張っています。ご支援を!
▼フェリシア高等学校教職員組合(旧鶴川高校)
 10月24日(火)13:30〜17:00 都労委組合側証人尋問 都庁38階
 10月27日(金)10:00〜17:00 都労委学園側証人尋問 都庁38階
 11月 1日(水)11:00〜17:00 学園側の証人尋問地裁 606号法廷
▼帝京長岡高校職員労働組合
 11月16日(木)16:00〜 控訴審第1回 高裁808号法廷 傍聴支援を!
▼コープみらい及川労災事件
 11月28日(火)13:15 東京高等裁判所 511号法廷 判決です。
▼KLMオランダ航空雇止め解雇事件
 12月18日11:00 東京高裁511号法廷 1・2・4陣控訴審


====東京争議団予定===

十一月
 〇三13:00 三役会議
 〇四13:00 全体会議

十二月
 〇一13:00 三役会議
 〇二13:00 全体会議


===行動予定===

十月
 十七12:00明乳第82次座り込み 京橋エドグラン前
 二十08:30 最高裁前前共同宣伝・要請行動
 二三12:30 じん肺「全国キャラバン」三菱重工前結集行動
 二四13:30 フェリシア高校 都労委 組合側証人尋問 都庁南塔38階
 二六09:00 東京争議団「総行動」
         東京外語専門学校〜 KLM〜明乳
 二七10:00 フェリシア高校 都労委 学園側証人尋問 都庁南塔38階
 三十10:00 和洋九段 裁判 判決 東京地裁530号法廷

十一月
 〇一08:30 東京地裁高裁前宣伝
 〇一11:00 フェリシア高校 裁判 学園側証人尋問 東京地裁606号法廷 
 〇二09:30 全労連・東京地評 「争議支援総行動」第一次オルグ
 〇六13:30 明乳 都労委 調査 都庁南塔38階
 〇九11:50 東京争議団「総行動」
         コープみらい本部前〜帝京大学 
 十四12:30 東京国際福祉定例宣伝 東京外語専門学校前
 十六09:30 全労連・東京地評 「争議支援総行動」第二次オルグ
 十六09:30 帝京長岡行政訴訟 控訴審 東京高裁808号法廷 
 二一12:00 明乳 第83次座り込み 京橋エドグラン前
 二八12:30 東京国際福祉定例宣伝 東京外語専門学校前

十二月
 〇六 終日 全労連・東京地評「争議支援総行動」
 〇七10:00東京国際福祉 裁判 証人尋問 東京地裁806号法廷 
 〇八18:30 MIC争議支援「望年パーティー」
 十六13:00 東京争議団「第62回総会」エデュカス東京 地下会議室
 二一12:00 明乳 第84次座り込み 京橋エドグラン前


東京争議団のホームページへ戻る