東京争議団ニュース第387/2023年9月9日
不当判決の理由もいわず逃げるように退廷した裁判官!
コープみらい及川労災事件
9月6日、さいたま地裁は、及川さんの労災行政訴訟で不当判決を出しました。田中秀幸裁判長は「原告の請求を棄却する」と発言、傍聴者から「理由くらい説明しろ」との声が飛ぶ中、逃げるように退廷しました。裁判長は、中間判決といいつつ、転倒の事実が認められないから脳脊髄液減少症に関する問題は判断する必要がない、として最終的な判決にしてしまいました。
判決は、転倒から病院に行った当時の言動から及川さんは信用できない、とし同僚の増田さんが、及川さんの転倒を法廷で証言したことに対しては、「依頼に応じて迎合的な回答をした可能性を否定できないから信用性がない」、と切り捨てました。反面、及川さんの言動が不自然となった背景のコープ側の動きは全く見ていません。参加者からは「脳脊髄液減少症に関する論争から逃げるための門前払いだ」との声も出ました。
中間判決前に集まった3団体、206筆の緊急署名を提出し、判決言渡しの法廷には25名の傍聴がありました。集会後の対策会議で控訴する方針を決めました。
9.6 報告集会で不当判決を検証する参加者
控訴審と並行した団交交渉で自主解決を探る!
オランダ航空雇止め解雇事件
原告29名の1・2・4陣訴訟は、一審勝訴(無期雇用の実現)後、会社が東京高裁に控訴、控訴審の第1回口頭弁論が9月27日に行われます。引き続き、皆さまのご支援をお願いします。
裁判と並行して、自主解決を求め、原告の所属するジャパンキャビンクルーユニオンが申し入れた団体交渉に対し、会社が応じ8月10日に実施されました。
会社は「判決には誤解があり控訴審で正してゆく」とし、原告が復職を求める客室乗務員日本ベースは「休止中で再開の見込みがない」と強調しながらも「訴訟とは別に金銭での自主解決は可能である」と表明しました。
組合は、提訴から4年8カ月経過しても、ほとんどの原告が職場復帰を求めていることを明らかにし、日本路線は好調であり日本ベースを再開すべきだ、と主張しました。
団体交渉に参加した原告は、乗務していた当時の業務実態を紹介し、日本人客室乗務員の必要性を訴えました。会社が自主解決の姿勢を示したことから、控訴審の見通し含め、今後の対応について弁護団と組合で議論してゆきます。
明乳争議の原点は「人間管理」を忘れた会社!
明治乳業争議団
申立人ら集団は、昭和30年代後半から大型工場が増設される中、主力部門の市乳工場(牛乳・乳飲料など)に採用されました。従業員数も、昭和36年頃の3500名余から昭和40年頃には約6600名に倍化。
しかし、各工場とも福利施設や過酷な変則勤務など労働条件は深刻でした。7畳半の寮に勤務サイクル(早朝から夜勤まで10種類程度)の違う4〜5人が同居するなど、20歳代労働者の多くが胃腸障害・腰痛症・精神疾患などに苦しみました。労使協調の労組本部が、経営陣に「人間を管理していることを忘れないでほしい」と訴えるなど、明乳争議の原点は「人間らしく働く」ことを諦めない必死の闘いでした。
会社はこれを嫌悪し、「共産党、生産阻害者、赤虫・ゴキブリ」とし人権侵害の限りを尽くすなど、典型的な「不当労働行為」事件なのです。
私たちは解決局面まで団結して頑張ります。
8.22 明治HD前で解決を求める争議団
地裁、都労委あわせて4日間の証人尋問が行われます!
フェリシア(旧鶴川)高校教職員組合
組合員3名に対する誕生日定年での再雇用拒否について、都労委では10月24日(組合側)と10月27日(学園側)に、地裁では10月4日(原告組合側)と11月1日(被告学園側)にと、4日間にわたる証人尋問が行われます。
そもそも「60歳誕生日定年」は、年度ごとに教育目標を策定する学校教育現場にはふさわしくありません。200校以上ある東京の私立学校においても他に例をみません。私立学校は東京都から多額の助成金を交付される公教育です。毎年、東京都へ教員数などを申告する手続きを経て、学校法人に教員人件費を含む助成金が12月に交付されます。申告した教員で教育活動をするとしながら、同じ年度に3名もの再雇用拒否を行ったことは、私学助成制度からみても不正常です。
傍聴席をいっぱいにして勝利を目指します。ご支援をよろしくお願いいたします。
9.1 鶴川駅宣伝でのフェリシア教組の仲間
12月7日 証人尋問!闘いは山場を迎えます
東京国際福祉専門学校事件
8月23日傍聴支援ご参加ありがとうございました。皆様に法廷の座席を埋め、裁判をしっかりと見守っていただきました。裁判の後、裁判官あての署名(団体:301筆、個人:2619筆)も提出いたしました。次回は12月7日(木)10時より、東京地裁806法廷でいよいよ証人尋問です。学校側は梶原康平理事長、組合は、浜田・金田・川島が証人に立ちます。是非傍聴支援をお願いします。
また、9月7日には、団交を行います。組合員の東京外語での雇用の検討を強く求めています。8月には、学校前にて三日連続で、就業前の教職員一人ひとりに組合ニュースを手渡ししました。着実に留学生は増加しています。新規採用を行う余地があるなら、解雇された組合員を職場に戻すべきです!
学生や卒業生に労働者の権利や組合の意義を伝えるためにも、決して負けるわけにはいきません。
6/27東京外語専門学校前定期宣伝行動
最高裁宛署名を開始、会社責任追及へ地域労組に加入
Fさん職業性ぼうこうがん労災事件
4月27日の東京高裁不当判決に対し、5月に最高裁に上告してたたかっています。上告を受理させるための団体・個人署名を開始するとともに、現在宣伝・要請行動を行っている「国民救援会」や「働くもののいのちと健康を守る東京センター」の行動に合わせて、今後、宣伝・要請行動を行っていきます。
またFさんは、職業性膀胱がんの発症を招いた職場の安全管理体制の不備や、労災申請時には「ばく露業務をしていない」と労基署に対して不当な申告をした会社に対し、その責任を追及するため、江東区労連の地域労組に加入しました。支援する会、弁護団、東京争議団と連携しつつ、会社への圧力を強め、労働者に対するその不当な対応を改めさせていきます。
最高裁と会社への取り組みについて、引き続き皆さまのご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。
不当労働行為行訴、東京高裁への署名スタート!
一万筆を!
帝京長岡高教職組
5月25日に、「中央労働委員会の命令を取り消す」という不当判決をだした東京地裁(行政訴訟・平成27年の懲戒処分の不当労働行為性などが争点)。いよいよ東京高裁です。必ず再逆転して、一気に「職場復帰」まで走り抜けられるように、皆様の力をお貸しください。
9月3日、要請署名をスタートしました。今後皆様へお願い文書とともに送らせていただきます。ここが勝負の分かれ目です。是非とも2倍3倍とお願い致します。
なお、8月18日、新潟地裁での本裁判(解雇の有効性が争点)へ、団体286、個人7161筆を提出。これまでの倍の数です。誠に有難うございます。行訴・東京高裁へ目標は【1万筆】。
本裁判は次回が10月12日となり、9月下旬に争点案が届く予定です。県労働委員会からは11月頃に「命令」が出る見通しです。
編集部だより
東京争議団サマーレク。小菅でマス釣り・バーベキュー
9月3〜4日、昨年に続きマイカー分乗で山梨県小菅村に行きました。亀井屋旅館でのバーベキュー、マス釣り、夜のマジックショーと、2年目はそれぞれ内容が充実しました。
(写真右は参加者のみなさん)
東京争議団サポーター広場
東京税理士会不当解雇事件裁判の傍聴を!
元銀行産業労働組合 大谷邦孝
東京税理士会に正規職員として勤めていた女性が上司に食事に誘われた後で性暴力に遭いPTSDに罹り休職後に復職願いが拒否されて即解雇という不当解雇事件です。
一審の東京地裁の判決は被告である税理士会の上司が性暴力を行ったという女性の主張に客観的な事実に乏しいなどとして女性原告が敗訴しております。当初は税理士会と部長職の上司は性暴力のあった事実を認め善処する動きを見せておりましたが、ある時点から一転して「そういう事実は無い」と否定して被害女性の復職を拒否して邪魔者扱いして即解雇という不当極まりない事件です。更に東京地裁の不当判決を覆すためにも10月3日11時からの東京高裁822号法廷での控訴審裁判に多くの方の傍聴を要請します。
裁判期日 10月3日(火)11時東京高裁822号法廷です
司法総行動
@9・13(水)18:30〜
「プレ集会」 (ラパスホール)
A10・6(金)終日
「司法総行動」
東京争議団総行動
@10・26(木)午前
A11・9(木)終日
争議解決に向け、みなさんのご支援・ご協力をお願いいたします!
各争議組合、争議団の要請・近況報告
▼東京国際福祉専門学校教職員組合
東京外語専門学校前での宣伝行動
9月12日(火)26日(火)12:30〜13:00
守る会会員継続、引き続きよろしくお願いいたします。
X(旧:Twitter)で「東京国際福祉専門学校を守る会」を検索・フォローお願いします。
▼明治乳業争議団
京橋エドグラン前 第81次「座り込み行動=9月21日(木)12時〜通常タイムです。
「継続は力 !」で頑張りますが残暑が続きます。体調と相談してのご支援を !
▼KLMオランダ航空雇止め解雇事件
9月27日10:30 東京高裁511号法廷 第?、2、4陣控訴審です。
▼フェリシア高等学校教職員組合(旧鶴川高校)
10月24日(火)13:30〜17:00 都労委組合側証人尋問 都庁38階
10月27日(金)10:00〜17:00 都労委学園側証人尋問 都庁38階
地裁は10月4日(原告組合)・11月1日(被告学園)と、4日間にわたる証人尋問が続きます。
傍聴支援を宜しく!
▼帝京長岡高校教職員組合
行政訴訟(平成27年の懲戒処分の不当労働行為性などが争点)がいよいよ東京高裁です。
9月3日、要請署名をスタートしました。是非とも2倍3倍とお願い致します。
本裁判は次回が10月12日(木)です。よろしくお願いします。
====東京争議団予定===
十月
十一13:00 三役会議
十四13:00 全体会議
十一月
〇三13:00 三役会議
〇四13:00 全体会議
===行動予定===
九月
十二12:30 東京国際福祉定例宣伝 東京外語専門学校前
十三18:30 司法総行動「プレ学習会」ラパスホール
十九11:00 コープみらい 及川労災裁判(損害賠償)東京高裁511号法廷
二一12:00 明乳第81次座り込み 京橋エドグラン前
二六12:30 東京国際福祉定例宣伝 東京外語専門学校前
二七10:30 KLMオランダ航空 東京高裁511号法廷
十月
〇四08:30 東京地裁高裁前共同宣伝
13:10 フェリシア高校 裁判 組合側証人尋問 東京地裁606号法廷
〇五14:30 明乳都労委 調査 都庁南塔38階
〇六08:30 司法総行動(終日行動)東京地裁高裁前宣伝〜
十〇12:30 東京国際福祉定例宣伝 東京外語専門学校前
十七12:00 明乳第82次座り込み 京橋エドグラン前
二四13:30 フェリシア高校 都労委 組合側証人尋問 都庁南塔38階
二六09:00 東京争議団「総行動」東京外語専門学校前〜
二七10:00 フェリシア高校 都労委 学園側証人尋問 都庁南塔38階
三〇10:00 和洋九段 裁判 判決 東京地裁530号法廷