東京争議団ニュース第383/2023年5月13日
組合側申請6証人の尋問事項・立証時間提出へ!
明治乳業争議団
明乳事件の都労委第11回調査(4月19日)では、双方提出の証拠申出書(証人申請)について個別の意見聴取が行われました。
申立人らは6証人の必要性を重ねて説明しましたが、会社からは1証人の申請でした。意見聴取を踏まえ都労委は、審査計画の策定に向け申立人らに次回期日(6月12日)までに、6証人の「尋問事項と立証時間」について書面提出を指揮し終了しました。
申立人らは「組合間・潮流間差別事件」の審査方法として定着している、事件併合が前提の「大量観察方式による集団間比較」の審査・認定に向け、改めて明乳事件の全体像を鮮明に立証し、「敗訴の連鎖」を断ち切る決意で頑張ります。
同時に、全国事件中労委命令の「付言」でも明白なように、会社には争議解決に向け真摯に対応すべき責任があることを明確にし、異常企業体質の包囲運動に総力を挙げ6月下旬に予定される株主総会に向け経営陣に強く迫る運動に総力を挙げて頑張ります。
4.19 東京都労働委員会 第11回調査報告集会
東京高裁の不当判決に対し最高裁に上告!
Fさん職業性ぼうこうがん労災事件
昨年10月の一審敗訴後、控訴審である東京高裁は、2月28日の第1回口頭弁論で結審し、4月27日に「控訴棄却」の不当判決を出しました。
この間に取り組んできた高裁宛て署名(団体235筆、個人596筆)を同高裁に提出し、判決日には17名の傍聴を頂きました。ご支援誠にありがとうございました。
判決は、がん原性物質が含まれていたことを認めるに足る証拠がないこと、中国の工場での発症率の証拠や、危険因子を持たないものも発症することを踏まえると、労災と認めることはできない、としました。
危険因子を持たないものが膀胱がんを発症させるはずがありません。喫煙や化学物質ばく露など、何らかの原因があるから発症する訳であり、高裁の判断は不当です。
Fさんは、真面目に仕事をしてきたにも拘わらず、会社側からはがん発症でも何の補償も受けられず、労災も揉み消しの仕打ちを受け、さらに厄介者として差別されました。Fさんのように苦しむ人を今後も生んではならないとの強い思いを込めて、5月8日に最高裁に上告することを決めました。厳しい状況ではありますが、今後ともよろしくお願いします。
継続雇用拒否撤回の和解不成立。審問再開へ!
フェリシア高校教職員組合
昨年11月の中央労働委員会での和解成立後、組合員4名への「60歳誕生日定年での継続雇用拒否」についても和解協議を続けてきました。7回の団体交渉と東京都労働委員会での調査を積み重ねましたが、「職場復帰による全面解決」を求める組合に対し、学園は「退職による金銭和解」を譲りませんでした。4月28日、都労委では和解協議を見送り、審問を再開することとなりました。組合は全面的解決をめざし、これからも奮闘してまいります。
鶴川高等学校は4月1日からフェリシア高等学校に校名を変更しました。組合は臨時総会で規約を改正し、「フェリシア高等学校教職員組合」に名称を変更しました。全面解決を果たすその日まで、変わらぬご支援をよろしくお願いいたします。
署名・街頭宣伝等の応援をお願いします!
東京国際福祉専門学校事件
4月17日の弁論準備手続きへの応援をありがとうございました。裁判官の体制は合議制となりましたが、訴訟指揮は変わらず、再度の和解の確認がなされただけでした。
組合は雇用への道を探ることを諦めません。5月末を1回目の締め切りとして、裁判官宛ての署名活動を強化していきます。各組合へのオルグや証人尋問の準備などと合わせて、裁判対策を進めていきます。ご協力をお願いします。
5月16日が次回の学校との団体交渉です。前回は、雇用の継続についての検討を行わない、ハラスメントの訴えも不法行為も認めない誠実団交義務違反でしたが、理事長には、今後はハラスメント防止法の順守を認めさせました。
東京外語専門学校の教職員にも組合ニュース等で伝え、組織の拡大を図ります。引き続き、多くの方の街宣活動へのご参加を、よろしくお願いします。
5.9 東京外語専門学校前 定例宣伝
控訴審と自主交渉で解決を目指します
オランダ航空雇止め解雇事件
3月27日、原告29名の1・2・4陣訴訟は、東京地裁で全員無期雇用とする勝利判決を勝ち取りました。しかし、KLMオランダ航空は4月10日に控訴したため、東京高裁でのたたかいが始まります。
控訴期限を前にした4月6日、ジャパンキャビンクルーユニオン(JCU)が「控訴せずに復職および本件解決に向けた協議を行うこと」として、団交を申し入れたところ、会社は応じてきました。実施された4月12日時点ではすでに控訴されていましたが、団交の中で解決に向けた自主交渉には応じる姿勢を示してきました。
裁判で無期雇用を実現しても、客室乗務員として職場復帰するには、会社と交渉して、現在なくなっている日本人客室乗務員の職場(日本ベース)を復活させなければなりません。
JCUは、東京高裁の控訴審と並行して自主交渉を行い、事件の解決を目指していきます。
今後も裁判所前宣伝は続きます
損賠訴訟控訴審は第一回弁論、行政訴訟も重大局面を迎える
コープみらい及川労災事件
コープみらい労災損害賠償請求事件で、埼玉地裁第6民事部(沖中康人裁判長)は原告の請求を「全部棄却」の不当判決を出しました。
判決は「コープみらいは、転倒事故の原因となる安全配慮義務違反はないので、仮に転倒したとしてもそれは業務に起因したとは言えない」と業務中の事故も労災ではなく自己責任との考え方を示しました。
原告及川さんは東京高裁に控訴、第一回口頭弁論が6月27日です。
労災認定を求める行政訴訟は、4月26日の口頭弁論で交代した裁判長が、突如「災害に業務起因性があったかどうか中間の判決を出してその後の審理を判断する」さらに「災害から間もない前訴の尋問調書の信頼性がある」として提出を求めました。原告側は、改めて尋問を要求しましたが、裁判長は陳述書を見て尋問を開くか判断すると述べました。
次回口頭弁論は7月5日です。原告側は尋問を求める緊急署名に取り組みます。厳しい取り組みとなっていますが、ご協力ご支援よろしくお願いいたします。
5月25日、行政訴訟・東京地裁判決の支援を!
帝京長岡高教職組
行訴・東京地裁判決の言い渡しが5月25日(木)13時10分から(530号法廷)と変更になりました。ご支援をお願い致します。
なお、関連する元生徒の裁判の最高裁決定(勝訴)が4月19日付ででました。解雇については、10月頃に不当労働行為性を争っている新潟県労働委員会の「決定」がでる見通しです。スムーズにいくと、行訴・東京高裁判決、本裁判・新潟地裁判決も年度内にでてくることになるかもしれません。「勝負の年」です。
相手は、あの巨大な帝京大学グループです。経済力の大きさでいえば、象と蟻より差があります。しかし今、蟻が象を倒しそうなところまできています。象が焦り始めました。ハートでは負けていません。皆様方のお力を貸してください。最後までたたかい抜きます。
メーデー・新潟会館、吉田大
編集部だより
「交流が深まる」
4月15日全体会議後、サポーター主催「春の交流会兼歓迎会」を実施、20名の参加がありました。2020年以降に加盟した5争議の歓迎会も併せて行いました。
昨年12月の定例総会で現役争議の皆さんから「東京争議団内の横のつながりと人的交流を深める機会を設けてほしい」という意見があり、参加者の皆さんに自己アピールをしてもらいました。より交流が深まったことを、今後の運動に生かしてもらいたいと思います。
東京争議団サポーター広場
これまでのご支援ありがとうございました!
JAL争議 杉山陽子
2010年大晦日に、日本航空の、パイロットと客室乗務員165名が解雇され、12年におよぶ解雇闘争を闘ってきましたが、乗員組合とキャビンクルーユニオン(CCU)がこのたび、闘争を終結しました。
その内容は@労使関係の正常化に努力するA健全な労使関係が『安全運航の基盤』B今後二度と整理解雇が生じないよう経営の安定化に努めるC非解雇者全員を対象とした業務機会の提供を行うという会社案でした。これに先だち、44名のCCU組合員原告は、現役の人たちが納得する労使関係をと願い、それぞれの思いを綴ったメッセージを社長に提出、それが反映された、妥結案を受け、社長からは、名誉回復の文章が一人ひとりに出されました。
2015年2月最高裁で敗訴が確定しましたが、ILOからも、意義ある対話で早期解決を求められていました。
私たちは長年の闘いにピリオドを打ち、未来につなげようと、この争議に区切りをつけましたことをご報告します。東京争議団の皆様、これまでの暖かいご支援をありがとうございました!これからもお金がない争議団は、支援には支援でお応えしますのでよろしくお願いします。
5・24(水)終日
全労連・東京地評
争議支援総行動
争議解決に向け、みなさんのご支援・ご協力をお願いいたします!
サポーター懇談会
6月10日(土)
16:30〜17:30
東京地評 5階会議室
各争議組合、争議団の要請・近況報告
▼東京国際福祉専門学校教職員組合
東京外語専門学校前での宣伝行動
5月9日(火)12:30〜13:00
5月24日(水)9:30〜全労連争議支援総行動(社前行動)
守る会の会員継続をお願いします
TwitterやYouTubeで「東京国際福祉専門学校を守る会」を検索・フォローお願いします。
▼明治乳業争議団
京橋エドグラン前 第77次「座り込み行動」
5月16日(火)12:00〜13:00
「継続は力 !」で頑張ります。ご支援をお願いします。
▼帝京長岡教職員組合
5月25日(木)13:10 行訴・東京地裁530号法廷 判決言い渡し
▼コープみらい及川労災事件
6月27日(火)11:30 損賠訴訟 東京高裁511号法廷
7月5日(水)11:00 行政訴訟 埼玉地裁105号法廷
さいたま地裁宛て尋問を求める緊急署名に取り組みます。
▼Fさん労災事件
5月8日に最高裁に上告することを決めました。
一層のご支援をよろしくお願い申し上げます。
====東京争議団予定===
六月
〇九13:00 三役会議
〇十13:00 全体会議
七月
〇七13:00 三役会議
〇八13:00 全体会議
===行動予定===
五月
十六12:00 明乳第77次座り込み 京橋エドグラン前
二四 終日 全労連「争議支援総行動」
二五13:10 帝京長岡 不当労働行為 行政訴訟(判決)東京地裁530号法廷
六月
〇一13:15 和洋九段 裁判(証人尋問)東京地裁530号法廷
16:00 フェリシア(旧鶴川)都労委 都庁南塔38階
〇六16:30 和洋九段 中労委
〇七08:30 東京地裁高裁前共同宣伝
13:30 フェリシア(旧鶴川)継続雇用拒否裁判 東京地裁606号法廷
十二10:30 明乳 都労委 都庁南塔38階
十三12:30 東京国際福祉定例宣伝 東京外語専門学校前
十六11:30 東京国際福祉 東京地裁526号法廷
二十12:00 明乳第78次座り込み 京橋エドグラン前
二七11:30 コープみらい及川労災裁判(損害賠償)東京高裁511号法廷
12:30 東京国際福祉定例宣伝 東京外語専門学校前
七月
〇五11:30 コープみらい及川労災裁判(行政訴訟)さいたま地裁105号法廷