東京争議団ニュース第381/2023年3月4日
コープみらい及川労災民事訴訟、不当判決を弾劾する!
コープみらい及川労災事件
2023年2月17日、さいたま地方裁判所第6民事部(沖中康人裁判長)は、原告及川宏の請求を全部棄却する不当判決を言い渡しました。「裁判所は、及川氏の長年の苦悩に関する真実の叫びを無視し、結論ありきの誤った判断をしたもので到底容認できない。怒りを込めて弾劾する」と、及川さん、コープみらい及川労災訴訟を支援する会、及川労災訴訟弁護団は声明を発表しました。
審理の中で、被告側は及川さんの当時の労働がそれなりに重労働であったことを認めており、原告側もカルテやマンションの状況を詳細に主張立証したにもかかわらず、過重労働とは認めず、転倒事故も日中(午後4時頃)であることなどから、安全性に問題があるとはいえないとし、仮に転倒の事実があったとしても業務起因性は認めがたい、というのが不当判決の主な理由でした。2月24日、及川さん、弁護団、支援する会の三者で判決内容を検討し、東京高裁に控訴することを確認しました。
2.17 及川さん 不当判決報告集会
原告より御礼!
鶴川高校教職員組合
職場復帰への決意
2022年6月の雇止め高裁判決が確定後、団交を重ね、11月28日に中労委の場で和解協定書に調印することができました。
こうして闘いを続けてこられたのは、自分のことのようにこの闘いを支えて下さった全国の仲間がいたからこそだと思っています。ありがとうございました。
生徒の成長を支えるには、@教員集団が連携し団結して生徒たちと接することで、生徒が安心して高校生活を謳歌できること、A系統だった教育や指導の継続性が欠かせないこと、Bそのためにも雇用の不安がなく、教育に邁進できる教員の存在が必要であると考えます。
鶴川高校は「先生方が変わらずに3年間生徒のことを面倒見てくれて任せられる学校だ」という評価を得てきました。それが私立学校の良さだと思います。これから私は鶴川高校に戻り、生徒たちと共に学んでいきます。
攻勢的審査を目指して6証人を申請!
明治乳業争議団
審査の枠組みを巡り会社との激しい攻防が続く明乳事件。申立人らは残留事件の併合審査を前提に、「大量観察方式での集団間比較」に基づく審査に向け、立証計画に基づく証人申請(2月22日)を行いました。同時に、労働委員会に対し、第10回調査期日(3月2日)において会社に立証計画の提出を強く促し、審査計画を早期に具体化し証人調べに入ることを強く求めました。
争議団は、全国事件(16件)と市川事件(23件)それぞれを併合し、両事件の同時審査で事件の全体像を鮮明にする立場から6証人を申請し実現をめざしています。会社は売り上げ低迷での業績不信、株価の長期下落などに株主の怒りが広がる異常事態にあり、差別・人権侵害の労働争議を抱えていられる状況ではありません。
争議団・支援共闘会議・弁護団は、典型的「不当労働行為事件」の全体像を都労委で鮮明にし、全面解決への道筋を切り拓く決意で奮闘します。
2.20 明乳 座り込み参加の大熊啓さんライブ
学校前宣伝・傍聴・署名のご協力を!
東京国際福祉専門学校事件
2月14日、東京外語専門学校前での定例の宣伝活動を再開しました。多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。活気のある行動となり、学生さんたちのビラの受けとりがよく、「写真を撮ってもいいですか?」と関心を持ってくれる方も。学園として、海外の方の人権意識や考え方に対しても、自信をもって応えてゆけるようにあってほしいです。
私たちの行動は、多様な人々の人権が認められる社会への一歩です。基本的人権・労働者の権利である組合を敵視し、モノいう労働者を嫌い、恐れているような今の学校の民主化を諦めることはできません。
3月9日の期日は延期になりました。次回の法廷も傍聴席をいっぱいにして、裁判官へのアピールを強めます。 また、3月16日(木)18時からの守る会総会に、ぜひご参加ください。
裁判官あての署名にもご協力ください。
2.14 東京国際福祉専門学校 宣伝行動
東京高裁控訴審は一回で結審、判決日は4月27日
Fさん職業性ぼうこうがん労災事件
Fさんの職業性ぼうこうがんを労災認定しなかった地裁判決に対し、控訴審では、発がん性が疑われる化学物質を扱う仕事をし、喫煙も飲酒の習慣もなく42歳で膀胱がんを発症、職業性ぼうこうがんの特徴を示しており、当事者に困難な発症因果関係の立証を求めず労災認定すべきと主張、また発がん性物質に関する研究者の久永医師の証人申請をしました。
しかし2月28日第1回口頭弁論で、裁判長は久永医師の意見書は一審で4通出ているので証人尋問の必要はないとして結審し、判決は4月27日13時20分と言い渡しました。
あとは、裁判所が双方の主張をどう評価するかです。支援する会では、署名に加え裁判所に対する緊急の取り組みを検討します。皆さまのご協力をお願いします。
2/28 高裁結審後に報告する岸弁護士
3月27日、提訴から4年を超えいよいよ判決
オランダ航空雇止め解雇事件
1・2・4陣訴訟(原告29名)は、2018年12月に提訴してから4年を超える闘いとなりましたが、いよいよ3月27日に判決日を迎えます。
この事件は、KLMオランダ航空の無期雇用へ切り替えを防ぐ5年上限の「無期転換逃れ」の雇い止めの撤回を求めて裁判を始めたものです。
裁判では、無期転換逃れの是非に加え、中盤から「法の適用に関する通則法」に基づくオランダ国内法の適用を主張しました。これが認められれば、2013年の契約更新で契約期間が3年を超えた時点で、オランダ法により無期雇用となり勝訴します。
先進諸国に比べて長い日本の無期雇用切り替えまでの期間を明らかにすることができ(日本5年、EU諸国2〜4年、韓国2年)、現在見直しが進められている労働契約法の改善につながります。
判決日には、多くの皆さまのご支援をお願いします。
2018年12月26日提訴
新潟県労働委員会の証人尋問の日程が決まる!
帝京長岡高教職組
本裁判と並行して解雇無効を争っている新潟県労働委員会の証人尋問が3月27・28・30日に決まりました。こちら側から申請した学園側の証人4人のうち3人の出頭も決まり、いよいよ大詰めです。組合側からは、本人、単組委員長、新潟私教連委員長が証人となります。また、最終陳述日が7月に決まり、年内にも「決定」が出る見通しです。なお、東京地裁での行訴の判決言い渡しは4月17日13時10分です。
2015年から始まったこの闘いは8年目に入りました。今年が勝負の年と考えております。新潟私教連では、闘争資金のための物販(クリアファイル・お米)をしています。是非ともご注文いただきたいです。東京に行く際に持って行きます。ご注文は新潟私教連(電話番号025‐286‐7600)へお願いします。下田産コシヒカリ(天水田)です。
編集部だより
水商売で働く人も労基法は適用されます
東京争議団の総会に続き、2月の全体会議にキャバ&アルバイトユニオンOWLsからオブザーブでの参加がありました。今回は、OWLs取扱地域外から受けた労働相談の対応についてアドバイスを受けたいと、共同代表が相談当事者とともに参加しました。
労働相談は、不当な即日解雇を受けた事件で、解雇予告手当と不当解雇に対する慰謝料を要求として、地域労組を紹介することとなりました。
キャバクラなど水商売で働く人たちは無権利状態で働き、不当解雇、給料未払いなど様々な問題が起こる中で、労基法などに基づく労働者の権利を守るために立ち上がったメンバーで結成したのがOWLsです(ホームページhttps://www.u-owls.org/index.html)。
現在3件の都労委係争事件を抱えており、東京争議団への参加も検討しているとのこと。当面の都労委調査:ブルーローズ事件3月22日10時30分。
東京争議団サポーター広場
こんにちは大谷です
元銀行産業労働組合大谷邦孝
東京争議団とは2003年ATGスター生命嘱託事務員解雇事件、そして金融3争議としても参加しました。その後も八千代銀行・アメックス・ステートストリート信託銀行争議など大変お世話になりました。ATGでは、本人の職場復帰はなりませんでしたが、8年近くグループ企業含め一人の解雇者も生まず、解決後売却先企業への全員移籍、正社員への登用も制度として示されました。また各企業との新たな団交申し入れに対しても拒まれることなく組合員を守ることが出来ました。これらは、争議を通じて争議団の皆様方に支えられた結果と受け止めています。
今でもあおぞら銀行不当労働行為事件、(都労委)、元組合員の娘さんの東京税理士会性被害(東京地裁)とありますが、明乳・鶴川高校・JALなど長期争議解決するまで参加したいと思ってます。お互い健康に留意してまたお会いしたいです。
各争議組合、争議団の要請・近況報告
▼東京国際福祉専門学校教職員組合
東京外語専門学校前での宣伝行動を再開します。
3月14日(火)、3月28日(火)12:30〜13:00
3月16日18:00〜エデュカス東京5B会議室(Zoom併用)
守る会総会にご参加ください。
TwitterやYouTubeで「東京国際福祉専門学校を守る会」を検索・フォローお願いします。
▼明治乳業争議団
京橋エドグラン前 第75次「座り込み行動」3月20日(月)12時〜13時。
「継続は力!」で頑張ります。ご支援をお願いします。
▼KLMオランダ航空雇止解雇事件
3月27日14:00 631号法廷 1・2・4陣訴訟 「判決」
報告集会14時30分〜 弁護士会館508会議室
▼帝京長岡教職員組合
新潟県労働委員会の証人尋問が3月27・28・30日
東京地裁での行訴の判決言い渡しは4月17日13時10分
東京地裁第19民事部から連絡があり、4月17日に予定していた判決期日を5月25日(木)午後1時10分 第530号法廷に
判決期日が延期となり、法廷も変更となりました。
▼コープみらい及川労災事件
4月12日(水)111:00行政訴訟 さいたま地裁105号法廷
====東京争議団予定===
四月
十四13:00 三役会議
十五13:00 全体会議
五月
十二13:00 三役会議
十三13:00 全体会議
===行動予定===
***変更***
三月
〇八13:30 鶴川再雇用拒否裁判 東京地裁606号法廷
〇八16:30 鶴川都労委調査
〇九(延期)東京国際福祉解雇裁判 東京地裁(期日調整中)***
十三15:00 和洋九段 中労委
十四12:30 東京国際福祉定例宣伝 東京外語専門学校前
二十12:00 明乳第75次座り込み 京橋エドグラン前
二二13:30 和洋九段 賃金裁判 和解協議 地裁民事19部
二七14:00 KLMオランダ航空 「判決」地裁631号法廷
二八12:30 東京国際福祉定例宣伝 東京外語専門学校前
四月
〇五08:30 東京地裁高裁前共同宣伝
〇八14:00 JAL争議報告集会 日比谷図書館地下ホール
十二11:00 コープみらい 及川労災裁判 行政訴訟 さいたま地裁105号法廷
十七13:10 帝京長岡 不当労働行為 行政訴訟(判決)東京地裁527号法廷***延期***
(5月25日13:10〜東京地裁530号法廷)
十九15:00 明乳都労委 都庁南塔38階
二四12:00 明乳第76次座り込み 京橋エドグラン前
二七13:20 Fさん労災認定控訴審 「判決」高裁822法廷