東京争議団ニュース第366/2021年12月4日
名古屋地裁、割増賃金請求事件勝訴判決!
第一交通労働組合
11月10日、名古屋地方裁判所は、第一交通労働組合に所属する労働者4人が求めていた未払いの時間外割増賃金(残業代)の請求事件で、請求額のほとんどを認める勝訴判決を言い渡しました。
この事件は、長時間労働による残業代を支払わない会社に対し、労働者が労働基準監督署に是正申告をし、未払いを認めた会社がなお支払いをしなかったことから、未払い残業代を請求した裁判です。
この判決は、第一交通グループの賃金制度は違法との判断を示し、車に乗っている時間のうち、明らかに就労していない部分を除くほとんどの時間を労働時間と認め、割増賃金の支払いに加え付加金の支払いまで命じました。
この判決は、全国の第一交通の労働者に大きな影響を与えることになります。今後とも、皆さんのご協力をお願いします。
11.10 勝利判決後、名古屋地方裁判所前で
都労委への団体・個人署名にご協力を!
明治乳業争議団
「日本一長い差別争議」の全面解決に向け、「長期争議の集大成」をめざし都労委残留39事件を闘う明乳争議団。第4回調査期日を12月23日に控え、事件全体の併合審査を目標に、未審査事件(昭和61年〜平成12年〈当面、市川工場閉鎖〉)迄の、深刻な累積格差(差別)の実態と、申立人ら集団の活動及び不当労働行為の全体像を鮮明にする提出書面の作成に、弁護団と一体で奮闘中です。
同時に、都労委に対し、これまで続いた「敗訴の連鎖を断ち切る」決意を鮮明にし、「併合審査での判断による救済命令」を求め、団体・個人(併用)署名を開始しています。
コロナ禍で自粛が続いた「社前座り込み行動」も再開し、異常企業体質の告発・包囲運動をさらに強め、都労委を舞台に全面解決への道筋を切り拓く決意で総力を結集し、来春に向けて頑張ります。
10.11 明乳都労委での支援の皆さん
「裁判を支援する会」結成に多くの仲間が参加!
coopみらい及川労災事件
11月28日「労災訴訟を支援する会」が、34名の参加の下で結成されました。結成総会では、呼びかけ人の色部祐さん(いの健東京センター)が、この裁判を闘う意義を紹介し、食品ユニオン佐藤書記長の経過報告後、色部さんを含む5名の共同代表と事務局を選出し、会の体制を整えました。
会場参加者の挨拶では、横浜の音楽家が及川さんを励ます歌を作ってくれたことも紹介され、多彩な方々が応援していることが示されました。
萩尾弁護士は、この裁判の意義を、@及川さんの救済、A同じ脳脊髄液減少症で苦しむ人の救済、B労災認定に対する行政の姿勢を正し、Cコープみらいの労務姿勢を正すこと、と紹介。及川さんは「この病気は70もの症状が現れ、長年苦しみ自殺者も多い。そんな人を一人でも救いたい」と闘う決意を述べ総会を締め括りました。
11.28「及川労災訴訟を支援する会」結成総会(さいたま市)
ボーナス支給要求は恨みや妬みではありません!
鶴川高校教職員組合
今年5月の団交で明らかになった高額な役員報酬支給基準で試算すると、理事長・副校長理事ら3名の役員報酬だけで六千万円を超えます。8月団交で組合は、「ボーナスゼロ」を押しつける理由は崩れていると改善を強く迫りました。 これに対して百瀬和男前理事長は、「役員には報奨金を支払う」が「(職員へのボーナスは)労働の対価として支払われなくていい」と居直り、百瀬義貴新理事長は「(役員の一時金額を)恨み妬みやそねみで聞かないでください。」などと、驚くべき答弁をしました。低賃金が大量退職を生み出して来た事実を見ようともしていません。
教員の労働条件は教育の土台です。組合の団交申入に対して学校側は来年2月に団交に応じると返答しました。
新理事長には、懸命に生徒と向き合う教職員の労働条件改善から逃げず、誠実に交渉に応じるよう求めます。
10.8 司法総行動 東京地裁前
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kyousiakiramenai@gmail.com
仮処分裁判の不当決定に保全抗告、本訴も検討
帝京長岡高教職組
10月15日、新潟地裁長岡支部は、昨年9月の「吉田先生の解雇無効賃金支払い」を認めた仮処分決定を取り消す不当な決定を行いました。生徒を巻き込んで出してきた学園側の主張を鵜呑みにしたもので、組合側は東京高裁に「保全抗告」しました。解雇事件は、不当労働行為として新潟県労委でも闘っていますが、仮処分裁判ではなく本訴で闘う準備も進めています。
11月15日には、学園側が中労委「不当労働行為救済命令」の取り消しを求める行政訴訟の第4回口頭弁論が東京地裁で行われました。
今回は中労委が準備書面を提出し、次回期日(1月24日)に学園側が反論、組合側も準備書面を提出、次々回3月7日の期日で結審もあり得る状況となっています。行政訴訟に続き、保全抗告の闘いも東京で行われることになりました。引き続きご支援をお願いします。
OECD多国籍企業行動指針に反するKLM
オランダ航空雇止め解雇事件
KLMの無期転換逃れの雇い止め問題について、ジャパンキャビンクルーユニオンは、OECD多国籍企業ガイドラインに違反するとして、2018年7月に外務省の日本NCPに苦情の申し立てを行いました。
日本NCPはこの申し立てを受理するにあたり、KLMに事情確認の面接を求めましたがこれを拒否、さらに正式に受理した後の協議参加要請には、裁判を理由に拒否しました。
ガイドライン違反の該当項目は、「国籍差別(日本人は契約制、本国は正社員)」と、「相手国(日本)の雇用基準を下回らないようにする(日本の客室乗務員は正社員雇用で、契約制のまま使い捨てる企業はない)」という2つです。
ガイドラインは法律ではないので強制力はありませんが、企業の社会的責任を考えれば、当然守るべきものです。KLMの協議への参加拒否は大いに問題です。
日本NCPはKLMに対する批判的見解を、間もなくホームページで公開します。
先進38ヵ国が加盟するOECD
第4回口頭弁論は12月20日です。傍聴お願いします
東京国際福祉専門学校事件
多くの方に裁判の傍聴支援に来ていただいています。次回の口頭弁論は組合側の主張です。今、弁護団と共に準備書面の作成に全力を注いでいます。裁判のたびに廊下にあふれる傍聴支援のみなさまのおかげで広い法廷に変更させることができました。諦めなければ、道は開ける。学校法人の身勝手な廃校、人権尊重しない方針に切り込み、職場復帰を目指して闘っていきます。
公正な裁判を求め、裁判官宛の要請署名活動も着実に進めています。全国からの励ましの声に励まされています。
第2第4火曜日12:30からの定例の街頭宣伝、抗議ファックスの取り組みも続けています。今年最後の街宣は12月16日です。来年は1月11日から開始します。宣伝行動では、学校前を通る方や学校で学ぶ留学生が関心を寄せて宣伝ビラを受け取ってくれます。これからも、卒業生対象のゼミナールの開催やSNSでの発信など多彩な活動で進んでいきたいです。斬新なCM動画もできました。ツイッターのフォローもお願いします。
11/24 東京外語前定期宣伝
支援共闘共同代表がJAL本社要請実施
JAL不当解雇撤回争議団
11月24日、不当解雇撤回を目指す「国民支援共闘会議」の共同代表として、全労連清岡副議長、全労協中岡事務局長、全国港湾玉田事務局長、MIC吉永議長がJAL本社を訪問し、「解雇争議の年内解決を求める要請」文書を提出し、争議解決を訴えました。
11月15日の経営協議会で、日本航空乗員組合、キャビンクルーユニオンに対し、赤坂社長は「解決したい気持ちは変わってない」「スピードアップするよう指示をしたい」と発言、翌日の団交で会社は「解決に向けた交渉の場を持つ」と発言しました。
年内解決を目指すには、11月中に解決交渉を始めることが必要だと考え、今回の要請となりました。11年という長い争議に終止符を打つために、当該労組との交渉を加速し、国民支援共闘との公式な話し合いの場を持つことが必要だと訴えています。
11/24 要請行動
サポーターの広場
新国立劇場争議について思う
音楽ユニオン 安並 克磨
新国立劇場は国立の歌劇場なので、ヨーロッパの国立歌劇場のように合唱団やオーケストラは労働者として雇用し、世界一クラスの給料を保障するようになってほしいと音楽ユニオンは考えています。
国立劇場争議では、東京都労働委員会と中央労働委員会には地位確認を認めてもらいましたが、東京地裁と東京高裁は地位確認を認めませんでした。音楽ユニオンは東京争議団に加盟し、最高裁判所に上告し、地位確認を認めさせる闘いを10年以上続け、争議に勝つ事が出来ました。しかし、合唱団員の待遇は今も変わっていないため団交を続け話し合っています。
ところが、今年の9月8日に「文化芸術分野の適正な契約関係構築に向けた検討会議」の設定を文化庁長官が決定し、来年3月31日までに文書による適正な雇用契約書を作成する事になりました。これで新国立劇場争議で求めていたものが実現することになります。
11/16サポーター主催の井の頭公園散策で。右から2人目が安並さん
十二月十八日(土)
東京争議団共闘会議
第六十回総会
場所:ラパスホール
時間:午後一二時三十分〜
ご参加をお願いします
一月二二日(土)
東京争議団「新春のつどい」
場所:ラパスホール
時間:午後一時〜
美味しい料理・楽しい出し物を準備しております
コロナ感染急拡大を受けて中止とします
各争議組合、争議団の要請・近況報告
▼鶴川高校教職員組合
12月20日(月)18:30 鶴川都労委命令報告集会 &共闘会議総会 エデュカス7階
オンライン (zoom)でもご参加いただけます。QRコードから申込み下さい。
1月12日(水)14:00〜16:30 常勤解雇 高裁825号法廷
▼東京国際福祉専門学校教職員組合
12月20日(月)10:30〜東京地裁708号法廷第4回口頭弁論
12月14日火曜日12時30分から東京外語専門学校前街宣
争議応援〜裁判官への要請署名・抗議ファックス・新作オリジナルタオルの販売開始、是非、ご協力を?
▼明治乳業争議団
異常企業体質の包囲告発運動に総力!
京橋エドグラン「座りり込み」にご支援を!
12月21日(火)「第64次」 =12時〜13時
都労委第4回調査、12月23日(木)10:30〜都庁南塔38階
▼KLMオランダ航空雇止解雇事件
第3陣裁判 1月17日 13:10 631号法廷「判決」
第1・2・4陣裁判 2月10日 13:30 709号法廷
====東京争議団予定===
2122年
一月
〇七13:00 三役会議
〇八13:00 全体会議
二月
〇四13:00 三役会議
〇五13:00 全体会議
===行動予定===
十二月
〇九12:00 JAL 羽田空港 アピール行動
十四12:30 東京国際福祉定例宣伝 東京外語専門学校前
十六11:00 第一交通 中労委(調査)不当労働行為 中労委608会議室
十七11:30 JALジェンダー平等 院内集会(衆院第2議員会館)
十八12:30 東京争議団共闘会議 第60回総会
二十10:30 東京国際福祉解雇裁判 東京地裁708号法廷
二十18:30 鶴川高校 都労委命令報告集会&共闘会議総会(エデュカス東京)
二一12:00 明乳第64次座り込み 京橋エドグラン前
二一18:00 JAL都内6カ所駅頭宣伝
二二16:30 コープみらい 及川労災裁判(行政訴訟)さいたま地裁105号法廷
二三10:30 明乳都労委(調査)都庁南塔38階
2022年
一月
十一08:30 東京争議団共同宣伝 東京地裁前
十一12:30 東京国際福祉定例宣伝 東京外語専門学校前
十二14:00 鶴川常勤解雇裁判(学園側証人尋問)東京高裁825号法廷
十七13:10 KLMオランダ航空 第3陣裁判(判決)東京地裁631号法廷
二二13:00 東京争議団「新春のつどい」 ラパスホール 中止
二四10:45 帝京長岡高校(行政訴訟)東京地裁527号法廷
二五12:00 明乳第65次座り込み 京橋エドグラン前