東京争議団ニュース第362/2021年8月7日
第2回口頭弁論期日が決まりました!
東京国際福祉専門学校事件
第2回口頭弁論の期日が、8月16日(月)10:00から東京地裁527号法廷と決まりました。多くの傍聴者で法廷をいっぱいにしたいと思います。
「守る会」を中心に毎月第二、第四火曜日の12:30から定期宣伝行動(東京外語専門学校前)を行っています。暑い中ですが、たくさんの方にご参加いただいて、感謝しています。
7月24日には「守る会」主催で、卒業生向けに「コロナ禍の生活・仕事・子育て」というテーマで集いを行いました。対面・オンライン合わせて7名の卒業生が参加し、コロナ禍の保育、労働の実態等を語り合い交流しました。卒業生向けの取り組みについて「支えになっている」と語ってくれる卒業生もいました。今後も、取り組みを広げ、継続していきたいと思います。
一方、学園は2020年度決算が完了、当初は財務諸表の閲覧に抵抗していましたが、8月2日に閲覧することができました。
裁判闘争はもちろん、運動を強化し、不当労働行為やハラスメントを許さず、透明、公正で、学生にとっても教職員にとってもより良い学校となるよう、最後まで闘い続けます。
7.24 「守る会」卒業生の集い
第二回都労委調査。「『併合』判断は次回調査に」!
明治乳業争議団
都労委残留39件の第2回調査期日(7月19日)に向け、申立人らは公益委員の審査指揮に基づき、申立書の補充と主張の整理として第1〜3準備書面を提出。@審査開始の平成6年から申立人らが定年退職に至るまでの昇格差別の実態と、A平成元年から平成16年までの各年度別「不当労働行為」の具体的事実を、全面的に整理しました。
これまでの明乳事件の不当命令・判決の背景には、単年度の枠組みでの誤った審査・判断がありますが、申立人らは「不当労働行為事件」の全体像を明確にするためには、全国事件(16件)、市川工場事件(23件)の「併合審査」が避けられない、と強く主張しています。
公益委員は会社の認否・反論の書面提出を9月中とし、「双方の主張を確認した上で併合審査を判断」としました。 申立人らは、事件の全体像を公益委員に伝えきり「併合審査」を実現し、全面解決の道筋に向け総力を結集します。
次回都労委調査は10月11日(月)15:00からです。
7.19 明乳 東京都労働委員会(調査)
闘いの現状と傍聴支援などのお願い!
帝京長岡高教職組
@【解雇闘争(新潟地裁長岡支部)】学園が申し立てた異議(「解雇無効」等の仮処分をすべて取り消すこと)の審議が、5回の審尋を経て、6月30日に審理終結となりました。9月上旬までに「決定」が出される見通しです。
A【解雇闘争(新潟県労委)】7月12日に第4回の「調査」が行われ、月に1度のペースで調査期日が入っています。
B【行政訴訟】7月12日、東京地裁527号法廷において第2回口頭弁論が行われました。この裁判は、学園側が中労委の命令を不服として、国を相手取り訴訟を起こしたものです。次回は9月13日(月)10:40から同地裁同法廷で行われます。傍聴支援をお願い致します。
※ 吉田先生を慕って入学した生徒が、部活動顧問らからパワーハラスメントを受けて不登校になり転校を余儀なくされたとして、法人と校長、顧問の教諭2人を提訴しました。裁判の期日は8月10日(火)になりました。
7.12 裁判状況を報告する吉田先生
通則法適用問題。実態に反する会社側主張!
オランダ航空雇止め解雇事件
1・2・4陣裁判は、7月15日に第12回口頭弁論が行われ、26名の参加がありました。原告側が「法の適用に関する通則法12条に基づき、オランダ法適用で無期雇用となる」と主張したことに対し、会社側が反論しました。
会社側は、通則法には「労務を提供すべき地を特定することができない場合にあっては、当該労働者を雇い入れた事業所の所在地の法」を適用するとの規定があるところ、原告らの勤務はKLM機内勤務(オランダ国内扱い)に比べ日本国内での待機勤務(スタンバイ勤務)が長く、その点から原告らの勤務は「労務提供地を特定することができない場合」に当たり、原告らには採用地の日本法が適用される、と主張しました。
しかし、日本でのスタンバイ勤務の実態は休日に近いものです。次回9月27日(月)の弁論期日までに勤務実態を示す資料を裁判所に提出し、会社側の主張がいかに実態に反するものであるかを、明らかにしていきます。
弁護団を強化、及川さんは力強く意見陳述
coopみらい及川労災事件
7月21日、行政訴訟の第5回口頭弁論でした。前回国側が出してきた準備書面は、「そもそも原告には脳脊髄液減少症(漏出症)と言う怪我が起きていない」という驚くべき内容でした。原告を手術した山王病院高橋医師が、国が示している検査、治療のブラットパッチをして劇的に治った事実に基づき提出した意見書を真っ向から否定する内容です。
新たに山田弁護士が加わり二名体制となった弁護団は、国側が出してきた300頁もの診断基準資料を精読し、怪我から起きた症状がどれも原告の症状と一致していると反論書面を提出しました。
7月30日には、損賠訴訟第7回目の口頭弁論が開かれ、裁判官交代による更新弁論で、原告の及川さんが「弁論を重ね転倒により脳脊髄液減少症を発症したことがますますはっきりしてきました。一つ一つ事実を見て公平で正しい判断を」と、力強く意見陳述を行いました。
弁護団の山田弁護士(右端)
要求書提出から2年!
開催されたのは不誠実団交
大阪守口学童保育指導員原告団
2019年、共立メンテナンスに民間委託されてすぐに 団交を申し入れましたが、会社は団交に応じず、大阪府労働委員会に申し立てをしました。府労委を経て中労委で2021年4月26日「団交応諾」と「誓約文のポストノーティス」という厳しい命令が確定しました。すると会社は一方的に、団交の日時・場所・人数(双方3人)を記載した文書と誓約文を委員長の自宅に送り付けてきました。
組合はその対応に抗議し、誓約文の「手交」、団交の日程等は双方で話し合って決めることを伝え、7月8日には「手交式」、22日には団交が行われました。指導員労組を組合として認めるのかという問いかけに、「私たちは判断する立場にない。労働委員会の資格審査決定通知は確認した」を繰り返すのみ。用意していた回答文も内容は一切変えないと言い切る不誠実な団交でした。
雇止撤回裁判は、第9回期日が9月27日大阪地裁で行われます
高額理事報酬が明らかに!教職員の生活を守れ
鶴川高校教職員組合
7月のボーナス支給(現在はゼロ)を求める団交申入に対し、百瀬和男理事長は「5月の団交を誠実に行っており必要がない」と拒否しました。
「就業規則において定期昇給・一時金の制度がありません」「今、生徒数が半分になっているのに、定期昇給もボーナスも出しませんよ。」これで誠実な交渉と言えるでしょうか。
その一方で百瀬義貴理事・伊藤征男理事(副校長)らの高額役員報酬(ボーナス12ヶ月分!試算で1億円超!)が明らかに。教職員の賃金改善は可能なはずです。「(役員報酬等について)従業員の給与…を考慮して、不当に高額なものとならないよう」にと定められた私立学校法にも反しています。
争議解決はもとより、「今だけ金だけ自分だけ」の学校運営をやめ、毎年大量に退職を生むような低賃金をあらためるよう粘り強く求めます。
互いに不幸な思いは今年限りに
JAL不当解雇撤回争議団 杉山陽子
いまJAL解雇者は地上職での職場復帰が進んでいます。まだまだかもしれませんが、諦めず頑張ったからこその成果だと思います。
今夏の組合との交渉で、人財部長は「しっかりやっていきたい。私の思いだ。組合の知恵もお借りしたい。協力して一致点を見出したい」、赤坂社長は「10年もの長い間、未だにこの問題で互いに悩むこと自体が不幸だと思う。互いに納得がいく形にしたい」と発言しました。
婦団連中心に実施したアピール署名は388通を提出。キャビンクルーユニオンは、当事者、家族の苦しかった10年間、1日も早い解決を望む思いをパンフ「あれから10年。私たちのことご存知ですかラストフライトもなく解雇!」にまとめ、社長、人財部長に読ませました。
今年の株主総会宣伝行動は100名が参加、JALは争議の解決を決断し、企業価値を高めるとともに、国民へ真の安心、安全を提供していくべきです。
今年中に謝罪、職場復帰、解決金など統一要求に基づく解決を実現し、皆さまに報告・御礼に回りたいと思っています。
7.02オリパラ組織委員会前女性宣伝
サポーターの広場
丸亀製麺元店長の長時間労働について
元SHOP99「名ばかり管理職」争議 清水文美
私も2007年SHOP99のコンビニ店長として同じような経験をした。チェーン店を展開している企業はマニュアルがしっかと完成されているので、入社してすぐに仕事を覚えてこなすようになる。そして、すぐに店長になると、仕事の量と責任が跳ね上がる。
休憩時間は暇な間をぬって15分くらいで済ますことも当たり前だった。丸亀製麺ではこの昼休み時間について会社側の不誠実な管理体制があったようだ。そのような状況の中で、仕事をこなすことで精一杯の新入社員は、自らの時間・健康を削ることで乗り切ろうとする。私もそうだったが、その道の先は過労・過労死が待っている。燃料のように燃え尽きて何も残らない状態になってしまう。この当事者の方へ、労働基準監督・相手企業・自身の健康と向き合いながら何とかかんとか生きてほしい。
九・一四(火)
東京地評 争議支援総行動
ご支援、ご協力を
よろしくお願いします
各争議組合、争議団の要請・近況報告
▼東京国際福祉専門学校教職員組合
8月16日(月)10:00〜地裁527号法廷第2回口頭弁論
毎月第2第4火曜日12時半〜東京外語専門学校前街宣実施にご協力を!
▼明治乳業争議団
第63次エドグラン前座り込み 9月21日(火)12時〜13時
都労委第2回調査、10月11日(月)午後3時〜
都庁南塔38階です。
▼COOPみらい及川労災事件
労災損賠裁判 9月17日(金)11:00 さいたま地裁101法廷
労災行政裁判 10月6日(水)13:50 さいたま地裁105号法廷
▼KLMオランダ航空雇止解雇事件
第1・2・4陣裁判 9月27日(月)13:10 東京地裁631号法廷
第3陣裁判「結審」 10月14日(木)10:00 東京地裁709号法廷
▼鶴川高等学校教職員組合
パワハラ裁判 8月20日(金)15:00 東京地裁立川支部
継続雇用拒否裁判 9月22日(水)13:20 東京地裁606号法廷
都労委調査(継続雇用拒否事件) 9月22日(水)16:00 都労委
雇止事件控訴審「結審」 10月27日(水)10:30 東京高裁825号法廷
====東京争議団予定===
2021年
九月
〇三13:00 三役会議
〇四13:00 全体会議
十月
〇一13:00 三役会議
〇二13:00 全体会議
===行動予定===
***変更訂正あり***
八月
十〇12:30 東京国際福祉定例宣伝 東京外語専門学校前
一六10:00 東京国際福祉解雇裁判 東京地裁527号法廷
二〇15:00 鶴川高校パワハラ裁判 東京地裁立川支部
二四12:30 東京国際福祉定例宣伝 東京外語専門学校前
二五09:30 東京地評09・14総行動オルグ***中止***
九月
〇一08:30 東京争議団共同宣伝 東京地裁前***中止***
一三10:40 帝京長岡高校行政訴訟 東京地裁527号法廷
一四 終日 東京地評 争議支援総行動
一七11:15 コープみらい及川労災裁判(損害賠償)さいたま地裁101号法廷
二一12:00 明乳エドグラン前座り込み
二二13:20 鶴川継続雇用拒否裁判 東京地裁606号法廷
16:00 鶴川都労委調査
二七13:10 KLMオランダ航空 第1・2・4陣裁判 東京地裁631号法廷
十月
〇六08:30 東京争議団共同宣伝 東京地裁前
13:50 コープみらい 及川労災裁判(行政訴訟)さいたま地裁105号法廷
十一15:00 明乳都労委(調査)都庁南棟38階
一四10:00 KLMオランダ航空 第3陣裁判結審 東京地裁709号法廷
二七10:30 鶴川雇止裁判控訴審「結審」東京高裁825号法廷