東京争議団ニュース第360/2021年6月5日
売上高水増し、異常企業体質が次々と露わに!
明治乳業争議団
明治の異常体質を象徴する事件が後を絶ちません。
株主総会を前に5月12日予定の決算発表が当日突然延期。原因は明治HD傘下での売上高10億円の過大計上(水増し)等の発覚です。株主の信頼を裏切る異常事態が株主総会で厳しく問われます。
また、製薬会社「小林化工」事件でも、厚労省が製造販売元のMeiji seikaファルマに対し、5月21日に「業務改善命令」を発しました。厚労省はMeiji
seikaファルマが「小林化工が作成した虚偽内容を含む資料を使って承認申請した」と断定。同省は「承認申請書と添付資料の信頼性を遵守しなければならない責任を自覚してもらう必要性」を強調し、企業の無責任体質を厳しく指摘したのです。
争議団は、異常企業体質の改善には、長期争議の解決が避けられないことを明確にし、都労委の闘いと同時に明治グループ包囲運動に総力を挙げる決意です。
京橋エドグラン前「座り込み」
真相の解明は進んでいる。団交で解決を!
coopみらい及川労災事件
被告コープみらいに対する損害賠償請求事件の第6回口頭弁論が、5月28日に、さいたま地裁で開かれました。
裁判官は、本件と並行する労災認定行政訴訟の審理待ちの姿勢を示し、原告及川側はカルテ等の証拠を7月中に提出することとなりました。
弁論後、原告側の萩尾弁護士は「行政訴訟で国側が、原告の脳脊髄液減少症の発症はない、と主張したため、原告及川さんを減少症と診断した医師が怒り、反論の意見書を書くことになった。病気と症状の因果関係の分析も行う」と、真相の解明が一歩一歩進んでいることを報告しました。
被告コープみらいは、当初の「原告は転倒していない」との主張を、原告側の反論で「産業医に転倒したとの説明があったことは認める」と変えざるを得ませんでした。
原告はコープみらいに対し、事実に向き合い、話し合いで解決するように再三団交の申入れをしていますが、コープみらいはかたくなに拒否し続けています。
弁論後 支援の仲間と及川さん(左2人目)
第1回口頭弁論期日が決まりました!
東京国際福祉専門学校事件
第1回口頭弁論の期日が、6月24日(木)13:10から東京地裁827号法廷でと、決まりました。
「守る会」を中心に定期宣伝行動や抗議FAXの取り組みも継続的に行っています。また、「守る会」や組合員で、卒業生向けにセミナーや交流会を開催する準備をしています。
5月27日には全労連・東京地評争議支援総行動に参加しました。雨の中、私たちの争議でも東京国際学園東京外語専門学校前に多くの支援の方々がご参加下さり、力強い応援メッセージを頂きました。
教職員が安心して働けるからこそ、学生も安心して学ぶことができます。透明な経営を行い、ハラスメントを放置しない学園を実現させるため、財務諸表を提出させることやハラスメント調査に真摯に取り組み、学園側が組合と協議するよう、最後まで闘います。
5.27 東京外語専門学校前の争議支援総行動
3つの闘いの現況と傍聴支援などのお願い!
帝京長岡高教職組
@【解雇闘争(県労委)】3月25日、5月6日に「調査」が行われ、次回は6月10日(木)です。
A【解雇闘争(地裁)】地裁長岡支部で、学園が申し立てた異議の審議が5月28日に結審し8月末〜9月判決です。
B【行政訴訟】学園側が吉田先生に行った懲戒処分等に対し中央労働委員会が出した救済命令を、学園側が不服として国(中労委)を相手に取消し訴訟を起こしたものです。
次回の口頭弁論は、7月12日(月)11時15分から東京地裁527号法廷で行われます。傍聴支援をお願い致します。
※争議支援として今年も「小豆島そうめん」の販売を始めました。ご協力をお願い致します。お問い合わせは、新潟私教連(TEL025-286-7600/ FAX025-286-7610)まで。
※新潟私教連はHPとツイッターを開設しています。是非ともご覧ください。
新たに通則法適用による無期雇用を主張
オランダ航空雇止め解雇事件
5月17日、第1・2・4陣訴訟の11回目の口頭弁論が行われました。
契約上限を5年とする無期転換逃れについて、会社は「オランダ国内とみなされるKLM機内で働くための労働許可が、無期雇用では出ない」と主張しているため、原告側はオランダの弁護士に調査を依頼しました。
その結果、労働許可発給の判断に有期、無期の雇用形態は考慮されないこと、オランダ国内法の有期雇用の上限は3年で、それを超えると無期雇用になること、有期雇用のまま3年以上雇うためには労使協定が必要との指摘がありました。
原告側は、その指摘を踏まえて反論すると同時に、新たに「法の適用に関する通則法」に基づきオランダ法の適用を求める主張を行いました。
この主張が通れば、3年を経過した時点で無期雇用に切り替わっていたことになり、雇い止めが無効となります。提訴から2年半、裁判は新たな争点が加わり、会社の反論が注目される状況となっています。
5/17地裁前スタンディング
教員ボーナスゼロ、理事12ヶ月分が判明!
鶴川高校教職員組合
5月25日、3ヶ月ぶりの団交がオンラインで行われました。学園側の交渉員は百瀬和男理事長のただ一人。常務理事3名、百瀬義貴教頭・伊藤征男副校長・高柳賢一法人事務局長が傍聴として出席しました。
組合は、解雇争議の早期解決とともに、東京私学ワースト1となっている「昇給・ボーナス・退職金なし」の賃金改善を求めました。安心して働き続けられる労働条件の改善なくして教育の発展はありません。
団交で役員報酬基準を示すよう求めると「HPに載っているはず」と理事長。席上で確認すると、理事は「昇給・ボーナス・退職金あり」の規定になっていました。なんと彼らは年間12ヶ月分のボーナスが出ていることに!だれもが誇りを持って働ける職場に!私たちの要求は職場みんなの共通の願いです。
再雇用の確保一歩ずつ前進
JAL不当解雇撤回争議団
2021年5月10日16時30分から1時間、国民支援共闘主催で、JAL本社への要請、宣伝行動が実施されました。
コロナ禍で、緊急事態宣言が発出されているため、支援者参加は遠慮して頂く中で、原告団を中心とする行動としました。
全国の支える会で行っている早期解決に向けたそれぞれの取り組みを紹介するとともに、国民支援共闘共同代表の挨拶、原告団代表が決意表明を行い、JAL本社への要請文を提出しました。
4月20日には、当該の所属組合キャビンクルーユニオンとJAL乗員組合の代表がオリンピックパラリンピック東京組織委員会に要請行動を実施しました。
いま、原告団の男子、女子で地上の職場への復帰を希望している者は、それぞれ決まりつつあります。残念ながら乗務への復帰はありませんが、解決金、何らかの会社からの謝罪など今後追及していきます。
今年の株主総会では、昨年以上の成果を勝ち取り、解決につなげる決意です。
5月10日本社前行動
編集部記事
建設アスベスト訴訟、最高裁で勝利
東京争議団には「全国じん肺訴訟原告・弁護団」が加入しています。
5月17日「建設アスベスト」訴訟(東京、横浜、京都、大阪)原告団は、最高裁の勝利判決を勝ち取り、翌18日には原告・弁護団と厚労省が基本合意書を締結しました。
判決は、国と建材メーカーの責任を認め、屋外作業者は除外しましたが「1975年以降の屋内作業従事者を、一人親方を含めて救済」するもので、賠償金は症状に対応して、一人550万円〜1300万円となりました(死亡者含む)。厚労省との基本合意書締結により、全国で現在係争中の裁判はこの基準で和解することになります。
じん肺、アスベスト被害のうちのアスベスト訴訟が解決したことは、命をかけた長年の闘いの大きな成果だと言えます。引き続きトンネルなどのじん肺訴訟も勝利を願っています。
東京争議団サポーターの広場
エミレーツ航空争議解決のご報告とお礼
スカイネットワーク大阪支部 エミレーツ航空分会 石田 安紀
この度5月16日に私たちの争議は会社との和解協定書に署名し解決しました。
皆様の多大なるご支援のお陰で6年8ヶ月の長い闘いを勝利で終えることができました。本当にありがとうございました。
私達3名は職場上司のパワーハラスメントと未払い残業問題をきっかけに2013年1月に3名の労働組合を結成しました。会社は団体交渉には応じるも、不誠実な対応を取り続け、2014年9月に、職場の海外移管を理由に労働組合排除を目的として組合員3名を解雇しました。
解雇後、大阪府労働委員会、大阪地裁での仮処分と地裁で勝利を収め、2018年4月、高裁で会社が控訴を取り下げ、3名の『地位確認』が確定しました。それでも職場復帰をさせようとしなかった会社でしたが、2020年2月、中労委が『現実に職場に就労させなければならない』との命令を出し、3名の職場復帰が実現しました。
東京争議団の皆様には毎月の中労委前宣伝や傍聴、要請、並びに署名活動等ご協力をいただきました。最後まで諦めずに続けてこられたのは皆様の温かいご支援のお陰です。心より深く感謝を申し上げます。
東京争議団
夏季物品販売への
ご協力をお願い致します
各争議組合、争議団の要請・近況報告
▼明治乳業争議団
6月15日(火) =12時〜13時。コロナ感染対策のため中止
重要局面での第63次行動、ご支援を!
都労委調査7月19日10時30分 都庁南塔38階
▼鶴川高等学校教職員組合
6月15日(火)13:30パワハラ裁判地裁立川支部
7月14日(水)11時 継続雇用裁判 地裁606号法廷
7月16日(金)16時 都労委結審
▼東京国際福祉専門学校教職員組合
6月24日(木)13:10 初回口頭弁論 地裁827号法廷
毎月第2第4火曜日12時00分から東京外語専門学校前街宣続けています。
抗議ファックスにご協力をお願いします。
▼帝京長岡高校教職員組合
7月12日(月)11:15 行政訴訟 東京地裁
▼KLMオランダ航空雇止解雇事件
7月15日(木)16:00 第1・2・4陣裁判709号法廷
8月5日(木)13:30〜17:00第3陣裁判 証人尋問
▼COOPみらい及川労災事件
7月21日(水)15:30 行政訴訟 埼玉地裁105法廷
7月30日(水)13:15 損賠訴訟 埼玉地裁101法廷
====東京争議団予定===
2021年
七月
〇二13:00 三役会議
〇三13:00 全体会議
八月
〇六13:00 三役会議
〇七13:00 全体会議
===行動予定===
***変更訂正あり***
2021年
六月
〇八12:00 東京国際福祉抗議宣伝 東京外語専門学校前
十五12:00 明乳第63次座り込み 京橋エドグラン前***中止***
13:30 鶴川高校パワハラ裁判 東京地裁立川支部
十七08:30 JAL株主総会宣伝 東京ガーデンシアター(有明)
二二12:00 東京国際福祉抗議宣伝
二四13:10 東京国際福祉 東京地裁 827号法廷
二九18:00 JAL争議都内6カ所 駅頭宣伝
七月
〇七08:30 東京争議団共同宣伝 東京地裁前
一二11:15 帝京長岡高校行政訴訟 東京地裁527号法廷
一四11:00 鶴川高校継続雇用裁判 東京地裁606号法廷
一五16:00 KLMオランダ航空 東京地裁709号法廷
一六16:00 鶴川高校不当労働行為事件 都労委結審 都庁南棟38階
一九10:30 明乳都労委調査 都庁南棟38階
二一15:30 コープみらい 及川労災裁判(行政訴訟)さいたま地裁105号法廷
三〇13:15 コープみらい 及川労災裁判(損害賠償)さいたま地裁101号法廷
八月
〇五13:30 KLMオランダ航空 東京地裁709号法廷