東京争議団ニュース第358/2021年4月3日
常勤講師の雇止め断罪!無期転換認める
鶴川高校教職員組合
3月19日、東京地裁は原告(常勤講師)への解雇を無効とし、解雇後の賃金1120万円と慰謝料55万円の支払いを命ずる全面勝訴の判決を下しました。
2018年の提訴から判決までに傍聴支援300名、署名は2239筆。寄せられた支援が画期的判決を導きました。
判決では、第一に原告業務が担任や入試などの「基幹・恒常的」であったと認定し「期間の定めのない労働契約と同視」でき、雇止めに合理的理由がないとしました。第二に無期転換権行使の直前で雇止めを受けたのは組合差別であり、雇止め後の「無期転換権行使」を有効としました。第三に処分や雇止め通知が権利を「故意に侵害」したと損害賠償を命じています。
原告の27年にわたる誠心誠意の教育活動を認め、権利を回復させる100%の勝利判決です。
同日、NHKは判決をニュース番組で報道し大きな反響を呼びました。組合は、百瀬理事長・百瀬義貴理事に対し控訴を断念して一日も早く原告を職場復帰させるよう要請しました。
3月19日 裁判所前で
闘いの集大成めざし、都労委で審査開始
明治乳業争議団
最高裁不当判決・決定(昨年10月)を受けた明乳争議団。この間、都労委残留39件の審査開始を目指し担当事務局への要請懇談や、三者委員の事情聴取(3回)を重ねてきましたが、第一回調査期日が4月26日(15時〜)に設定されました。
この間の要請や提出書面では、これまで単年度審査・判断によって格差(差別)と不当労働行為の成立が否定されたことを明確にし、「残る全事件の併合審査による判断」を求め累積格差と不当労働行為の全体像を鮮明にする等、明乳争議の「負の連鎖」を断ち切る集大成の闘いと位置付け奮闘中です。同時に、不祥事が続発する異常企業体質を決定的に包囲し、中労委命令「付言」が提起した解決への道筋、「互譲による合意」の決断を(株)明治と親会社明治HDに迫る包囲運動を強め、人道上も放置が許されない長期争議の全面解決を目指し奮闘する決意です。
3月16日 エドグラン前
廃校・解雇による不正逃れを許さない!
東京国際福祉専門学校事件
学園は3月末での廃校を覆さず、組合員3名の解雇も撤回しないままです。また、財務諸表のコピーを組合に提出することも頑なに拒否し続けています。職員としての閲覧のみは認められましたが、組合が財政や役員体制について不可解な点を質問しても、学園からは「わからない、答えられない」と、不誠実な回答しか返ってきません。廃校になっても同法人の別の学校に継続雇用される者がいるにも関わらず、組合員だけ解雇にされており、更に、組合員の解雇については理事会も通さず、恣意的に決められたようです。種々のハラスメント問題も未解決のままです。
このまま廃校・解雇によって全てがうやむやなまま終わってしまうことを許せば、学校の公共性と労働者の権利の破壊にもつながります。最後まで断固闘い抜く決意です。街宣等の運動も強化しています。ご支援よろしくお願いします。
3月12日 法人が入る西新宿のビル前で訴える組合員
雇い止めから1年、職場復帰めざして頑張ります!
守口学童保育指導員原告団
2020年3月23日、私たちが雇い止め通知書をもらった日…。あれから1年が経ちます。そして5月15日に大阪地裁に提訴してから今日まで本当に人生で初めての経験のオンパレードでした。
色んな所への支援のお願い、抗議行動、記者会見、裁判に向けて弁護士の先生たちとのやり取りなど、どれもがとても大変なことなのですが、いつも多くの方々の励ましや支えがあり、私たちの頑張る原動力になっています。署名も全国から毎日のように届き、お手紙を添えて下さっている方も多く、本当に力になります。裁判ですが、地裁で共立が出した証拠が捏造されたものだったので撤回するように言ったのですが先日第6回期日では「撤回しない」と言い切る態度に怒りがこみ上げました。次回5月21日が7回目の期日になります。府労委は4月6日です。引き続きのご支援をお願いします。
闘う守口学童の仲間たち
被告コープみらい側の矛盾点を裁判で指摘!
coopみらい及川労災事件
3月12日に「損害賠償請求訴訟」第5回口頭弁論が、さいたま地裁101号法廷で開かれました。
今回は、原告及川側が被告コープみらい側に対し、認否および反論をし、被告の主張の矛盾点を指摘しました。
被告は準備書面(1)で、「及川は労基署が不支給決定した後で、業務中に転倒した、と言いだした」としていました。しかし準備書面(2)では、一転して、不支給決定前の「産業医面接において、及川は本件マンションの通路で転倒したと説明した」と主張を変えました。
コープ側はこれまで転倒の事実を否定してきました。しかしながら、産業医面接に同席したコープ関係者が及川から転倒の事実の説明を聞いたことを認めたため、コープ側は転倒の事実を認めざるを得なかったのです。
次回の第6回口頭弁論は、5月28日(金)13時15分からさいたま地裁101号法廷と決まりました。
「脳脊髄液減少症」への理解を求め引き続き頑張ります。
労働者使い捨ては問題なし、と開き直るKLM!
オランダ航空雇止め解雇事件
KLMオランダ航空雇い止め撤回裁判は、3月11日に1・2・4陣10回目の口頭弁論が行われました。
私たち原告側は「無期転換逃れの契約更新限度設定による雇い止めは違法無効とすべき」との南山大学緒方教授の論文を引用し、5年以内の雇い止めは無効だと主張しています。
今回の口頭弁論では、被告KLM側が反論しました。その内容は、「5年以内の有期雇用契約の締結に対し法は介入しないというのが近時の有力学説である。緒方教授の見解は少数説に過ぎず、実務上も無期転換回避のために更新限度条項を設けることは極めて一般的であり、労働契約法18条の趣旨に反して無効であるとの判例は一つもない」というものです。
無期転換回避のために更新限度条項を設けることは、今働く人を切り捨てて新たな採用を繰り返すということであり、労働者を使い捨てて何が悪いのか、と開き直っていることに他なりません。
労働契約法18条の趣旨である「雇用の安定」を真っ向から否定する論理であり、次回5月17日(月)の期日に反論します。
東京地裁前で訴えるKLM原告
現在進行している3つの闘いについて
帝京長岡高教職組
@【解雇・新潟地裁長岡支部】吉田先生の解雇について、令和2年9月18日に「解雇無効」、「賃金仮払い」の仮処分命令がでましたが、学園は異議を申し立て、現在4回の異議審が終わり、次回は5月28日(金)です。
A【解雇・新潟県労働委員会】令和2年12月に「解雇は不当労働行為であり撤回せよ」という申し立てをしました。令和3年3月に第1回の調査が行われ、次回は5月6日(木)です。
B【行政訴訟】令和2年12月16日に中労委が懲戒処分等への救済命令をだしました。 しかし、学園はこれを不服として、国を相手取り、行政訴訟を起こしました。令和3年4月19日10時45分から、東京地裁527号法廷において第1回口頭弁論が行われます。応援をお願い致します。
※新潟私教連はHPとツイッターを開設しています。是非ともご覧ください。
人間らしく暮らせる賃金の保障と一日も早い解決を!
JAL不当解雇撤回争議団 山田純江
昨夏、CCUの千通を超える職場アンケートに寄せられた悲痛な声に、かつてない衝撃を受けました。
「持病の治療のため病院に行きたかったが、お金がなくて給料日まで待った」、「ほんとうに助けてください」、「苦しくて、おにぎりひとつ買うのもためらう」との声。 大幅な減便で乗務機会が激減し、元々低い基本給に置かれていたCAの職場だけが3〜4割りもの賃金ダウンを強いられています。
公共交通輸送の安全を担う労働者が生活に困窮する賃金では、その責務を全うすることはできません。JALは雇調金も申請し数々の優遇施策を受けており、こういう時にこそ内部留保を使うべきではないでしょうか。
人間らしく暮らせる賃金の保障、10年以上続く憲法違反の不当解雇争議の解決こそが、安全で持続可能なJALの明るい未来を築くものだ、と確信しています。
満開の桜の下で宣伝
東京争議団サポーターの広場
「コロナにも負けない争議団活動を」
世話人 佐藤 二郎
コロナ禍で争議を闘っている皆さん、ご苦労様です。
感染防止で活動が進まない時は、東京争議団事務局のネットワーク配信を積極的に活用して、争議の早期解決に努めて貰いたいと思います。
裁判や労働委員会への傍聴、社前行動への参加者集めや、活動の結果報告についても活用できます。
争議団内で分析した大枠とポイントを配信し、支援者との情報の共有をより多くの方と図り、支援の輪を広げ強固にして貰いたいと思います。
がんばりましょう!
五・二七
全労連・東京地評争議支援総行動
ご支援、ご協力をよろしくお願いします
各争議組合、争議団の要請・近況報告
▼KLMオランダ航空雇止解雇事件
4月22日16:00 第3陣裁判 地裁709号法廷
5月17日10:30 第1・2・4陣裁判 地裁631号法廷
▼明治乳業争議団
異常企業体質の包囲告発運動に総力!
4月19日(月)12時〜13時。京橋エドグラン前「座り込み」
重要局面での第62次行動、ご支援を!
▼COOPみらい及川労災事件
5月12日(水)10:30〜 行政訴訟 さいたま地裁105号法廷
5月28日(金)13:15〜 損賠訴訟 さいたま地裁101号法廷
▼鶴川高等学校教職員組合
4月13日14:30〜 パワハラ裁判 東京地裁立川支部
4月22日16:00〜 都労委 調査 都庁南塔38階
▼帝京長岡高等学校職員組合
4月19日10:45〜 中労委命令取消行政訴訟 地裁527号法廷
▼東京国際福祉専門学校教職員組合
・学園は廃校・解雇を撤回せよ!
・非常勤講師に対する無期雇用転換拒否を許さない!
・理由説明なき恣意的廃校・解雇に抗議運動を強化します!!
====東京争議団予定===
2021年
五月
〇七13:00 三役会議
〇八13:00 全体会議
六月
〇四13:00 三役会議
〇五13:00 全体会議
===行動予定===
***変更訂正あり***
2021年
四月
〇七08:30東京争議団共同宣伝 東京地裁前
10:00第一交通中労委要請
〇九08:30明乳京橋エドグラン前宣伝(東京駅方面側)
十三14:30>16:30鶴川パワハラ裁判 地裁立川支部***
十六12:30 JAL争議国交省・厚労省前宣伝要請行動
十九10:45帝京長岡行政訴訟 東京地裁527号法廷
十九12:00明乳京橋エドグラン前座り込み
二二09:30全労連・東京地評争議支援総行動 第一次オルグ
二二16:00KLMオランダ航空 地裁709号法廷
二二16:00鶴川都労委調査 都庁南棟38階
二三13:30全国労働委員会対策会議 総会・記念講演
二六15:00明乳都労委調査 都庁南塔38階
二八18:00JAL都内6カ所駅頭宣伝
五月
〇一11:00第92回中央メーデー
〇十18:30JAL争議本社大包囲行動
十二08:30東京争議団共同宣伝 東京地裁前
十二10:30コープみらい及川労災裁判 埼玉地裁105号法廷
十四09:30全労連・東京地評争議支援総行動 第二次オルグ
十七10:30KLMオランダ航空地裁 631号法廷
十八12:00明乳京橋エドグラン前座り込み
二四18:30 裁判所・労働委員会対策会議 東京地評5階会議室
二七 終日全労連・東京地評争議支援総行動
二八13:15コープみらい及川労災裁判 埼玉地裁101号法廷
18:00JAL都内6カ所駅頭宣伝