東京争議団ニュース第354/2020年12月5日
審査の「枠組み」都労委に要請
明治乳業争議団
明乳事件は異常な長期争議ですが、まだ都労委に未審査事件が39件残っています。争議団・支援共闘会議・弁護団は議論を重ね、@高齢化し人道上も放置が許されない争議の全面解決に向け、異常企業体質の包囲に総力を挙げること。A都労委に不当労働行為の認定・判断に結びつく審査の枠組みを求めることを確認し奮闘中です。
この間、担当事務局との懇談や三者委員の事情聴取で、「併合審査」の必要性を求めていますが、これまで敗訴した単年度審査の枠組みを打ち破り、差別・不当労働行為の鮮明化に必要な併合審査を実現し、都労委での局面打開を目指します。同時に、中労委命令で差別や不当労働行為の事実が厳しく指弾されても、固く門戸を閉ざし争議継続にしがみついている(株)明治を包囲し、全面解決の決断を迫る運動に総力を挙げる決意です。
11月17日第57次座込み
トランペット奏者は松平晃さん
百瀬理事長「記憶にございません」
3月19日判決
鶴川高校教職員組合
11月27日、東京地裁にて常勤講師解雇事件について原告・被告に対する証人尋問が行われました。
この裁判は「いずれは専任教諭にする」と採用されながらも27年間常勤講師に留め置かれた原告が、無期転換逃れと組合つぶしのため2018年に解雇されたことについて撤回を求めた裁判です。
被告からは百瀬和男理事長が証人に立ち、解雇を決定した日時は「記憶にございません」、裁判等で17回敗訴したことも「多忙なため判決文は読んでおりません」などと述べ、法廷内にどよめきが起こりました。
一方、原告は有期雇用差別と組合差別を二重に受けながら、教育活動を誠心誠意行って来たことを証言。解雇理由は原告に対する「担任外し事件」の中労委命令が最高裁で確定した直後、意図的にねつ造されたことを明らかにしました。
来年3月19日、判決言い渡しとなります。
驚きの会社準備書面には倍返しの反論を
オランダ航空雇止め解雇事件
11月5日、第1・2・4陣の9回目の口頭弁論期日でしたが、1名の裁判官が当日の体調で出廷できず裁判は中止となり、進行協議に切り替わりました。
コロナ禍で7カ月中断の間に裁判官3名とも人事異動となり、今回は弁論更新として原告代表、弁護団が意見陳述を準備していましたが、次回1月28日に先送りとなりました。
この直前に、本来5月に会社が提出する予定だった準備書面が出てきましたが、その中には、支部委員長のKLM入社前の在籍航空会社部長の陳述書とともに「正社員雇用を蹴って、KLMが有期雇用だと知りつつ入社したのは、前社で組合運動により無期雇用を実現したことを、KLMでもやろうとした」と、KLM入社目的が組合運動にあったとの記述がありました。
進行協議後の報告集会で、支部委員長は「次回の意見陳述でしっかり反論したい」と発言、参加者からは「倍返しだ」との声がかかりました。
11月5日 裁判当日の裁判所前宣伝行動
学園の吉田先生への対応は、明らかに公平性を欠く
帝京長岡高教職組
学園は、吉田先生の解雇理由のひとつに、生徒への暴言があったことを挙げています。吉田先生は事実誤認であると当初から否定していますが、学園はごくわずかの生徒からとったアンケートを証拠として、事実であると決めつけています。しかし、そのアンケートは地裁の決定でも「聴取結果のみによって事実関係をにわかに断定することはできない。」とされています。
一方、元生徒が新潟地裁に提訴した「教員による生徒へのパワハラに関する損害賠償請求訴訟」では、部活動の顧問から吉田先生を慕っていることを理由に責められ退学を迫るなどの脅しがあったと、元生徒が主張しています。これに関して、団交で組合は学園に、その顧問に対して同様の調査を行ったのかを聞きましたがしていないようです。このことでも、明らかに公平性を欠いていることがわかります。
損害賠償事件第4回裁判行われる
coopみらい及川労災事件
11月26日午後1時30分からさいたま地裁504法廷にて、使用者責任を求める損害賠償事件第3回口頭弁論が開かれました。
脳脊髄液減少症(漏出症)を発症したのは業務中の転倒怪我によるものと言うこちら側の主張を、7月21日提出されたコープ側答弁書はわずか2ページで「原告がのべる被災態様で事故が発生しておらず、また原告が主張する傷病との間に業務起因せいは認められない」と言ってきた。私の仕事の能力までも否定し、コープ側は過去の不支給決定を例に出し、転倒したことは認められないと言ってきた。当時転倒怪我後のコープとの産業医面接、所属長、労災担当、人事担当に全て報告していた事を無視して、10年経った今初めて原告の私に言って来た言葉が「転倒事故が発生しておらず」と何の説明も無く根拠も無く突然言ってきました。
第四回裁判が1月22日に、不支給処分取り消し第二回行政裁判は12月9日に。共にさいたま地裁であります。
支援傍聴を宜しくお願いします。
不当な情報遮断や組合差別に抗議し
闘い続けます
東京国際福祉専門学校事件
10月21日に出勤再開してから1ヶ月、上司や同僚からの情報遮断等の行為を受けつつも、学生や組合の仲間の存在を支えに出勤し続けてきました。
保育士や介護福祉士等の福祉人を育てる学校で、同僚同士で組合差別をしたり、いがみ合う姿を学生に見せなければいけないというのは、大変由々しき事態です。職場復帰したからには、教育の質が保障されるよう、教職員同士で対話できるよう職場内、組合の両方から働きかけたいと思っています。
また、来年度以降の学校存続や、無期転換権を行使している組合員はじめ教職員の身分保障も求めていきます。さらなるご支援・ご協力をお願い致します。
11月23日 東京批評女性センターでのアピール
本社前アピール宣伝まもなく200日
JAL不当解雇撤回争議団 小栗 純子
12月9日。10年前のこの日、会社から1枚の紙ぺらが送付された。整理解雇予告通知書だった。大晦日、さらなる希望退職に応じなかったパイロット81名、客室乗務員84名のモノ言う労働者の「整理解雇」が強行された。
あれから10年。自分自身が10年という月日を闘い続けるとは思ってもいなかった。「このような解雇は許せない」と共に闘って下さった多くの支援者にも支えられ、ここまで来た。
平日のほぼ毎日続けている本社前アピール行動。12月20日頃には200回を迎える。日本航空経営にもその行動は伝わっているらしい。社長とはお会いしたことはないが、当時、客室乗務員の削減人数を誤魔化すための策略をした元客室本部部長や元労務部長(両者とも現役員)も悪びれることなく通り過ぎた。コロナ禍で制約はあるものの今日も経営に対する訴えは続いている。
11月16日 本社前アピール行動
東京争議団サポーターの広場
五つの基本、三つの必要条件で頑張ろう!
元ネスレ争議団 斎藤 勝一
企業による個別管理体制が強化され、職場では「働き方改革」とかで雇用関係が入り乱れ、団結が阻害され、司法は、行政に従属しその使命を果たさず、集団的労使関係が崩壊し、労働争議は今や四面楚歌の状態です。東京争議団に結集している仲間は、自分の要求と仲間の団結との狭間で四苦八苦の毎日のことでしょう。東京争議団60年の経験から学び出した〈勝利するための五つの基本〉〈三つの必要条件〉を座右の銘として愚直に活動するしか争議の解決は無いでしょう。60年の歴史は、争議は、常に四面楚歌の状況の下での戦いでした。しかし、明るく楽しく、仲間を信頼し、互いに励ましあい、助け合い活動することで解決に結びつくことを教えてくれています。
サポーターは、常に皆さんに寄り添い助け合いの仲間に加わります。
◎鶴川の組合員の三木さんの本が出版されました
新日本出版「教師はあきらめない〜かけがえない生徒たちへ」
三木ひろ子著 定価1650円
12月20日(土)
東京争議団第五九回総会
会場=ラパスホール
時間=十三時より
皆様のご支援ご協力を宜しくお願い致します
各争議組合、争議団の要請・近況報告
▼COOPみらい及川労災事件
12月9日(水)午前10時 不支給処分取り消し第二回行政裁判 さいたま地裁105号法廷
1月22日(金)13時30分 損害賠償事件第4回裁判 さいたま地裁101法廷
▼JAL不当解雇撤回争議団
12月9日(水)12:00 国土交通省前宣伝行動
13:30 新橋SL広場宣伝行動
12月18日(金)18:00 JAL争議 都内6カ所駅頭宣伝
10年になる闘いにご支援よろしくお願いします。
▼明治乳業争争議団
異常企業体質の包囲告発運動に総力 !
12月14日12:00 第58次京橋エドグラン「座り込み」
▼鶴川高校教職員組合
12月17日(木)18:30 鶴川闘争支援共闘会議総会 エデュカス7階大会議室
3月19日(金)13:15 鶴川常勤解雇裁判判決言い渡し 東京地裁527号法廷
3名の継続雇用拒否の裁判も始まります。一層のご支援をお願いします。
▼KLMオランダ航空雇止め解雇事件
1月28日16:00 709号法廷 第1・2・4陣裁判
2月8日11:00 631号法廷 第3陣裁判
▼東京国際福祉専門学校
・パワハラ、職場内いじめ、組合差別を許さず闘いぬきます
・団体交渉で、来年度の学校存続、教職員の待遇保障を要求します
・更なる組合組織の拡大を進めます
====東京争議団予定===
十二月
二十10:00東京争議団第五九回総会
2021年
一月
〇八13:00三役会議
〇九13:00全体会議
二月
〇四13:00 三役会議
〇六13:00 全体会議
===行動予定===
2020年
十二月
〇七10:30 労働委員会対策会議 出版労連
〇九10:00全労連・東京地評「争議支援総行動」東京地裁要請
10:00コープみらい及川事件 不支給取消第二回行政裁判 さいたま地裁105号
11:00JAL争議団国交省前宣伝
15:30JAL争議団新橋駅前宣伝
一四12:00明乳京橋エドグラン前 第58次座り込み
一八18:00JAL争議 都内6カ所駅頭宣伝
一七18:30鶴川争議支援共闘会議総会 エデュカス東京
二〇13:00東京争議団第59回総会 ラパスホール
二一18:30裁判所・労働委員会対策会議学習会 ラパスホール
2021年
一月
一三08:30東京争議団共同宣伝 東京地裁前
一八12:00明乳京橋エドグラン前 第59次座り込み
二二13:30コープみらい及川事件 損害賠償第4回裁判 さいたま地裁101号
二七10:00鶴川3名継続雇用拒否裁判 地裁606号法廷
二八16:00KLMオランダ航空地裁709号法廷
二九14:00明乳争議支援共闘会議総会 ラパスホール
18:00JAL争議 都内6カ所駅頭宣伝
二月
〇八11:00KLMオランダ航空地裁631号法廷(第1・2・4陣)
三月
一九13:15鶴川常勤講師解雇裁判 判決 地裁527号法廷