東京争議団ニュース第339/2019年8月10日


労働委員会が学園を説得しています
帝京長岡高教職組

 6月21日に「帝京長岡職組の闘いに連帯し励ますつどい」が長岡市で行われました。
 地域の労働組合、新潟私教連や、在校生の保護者など、たくさんの支援者が集まりました。つどいでは、公益委員の交代で、ようやく正常な調査が行われるようになったことが報告されました。
 中央労働委員会における調査は、7月31日に10回目が行われました。今回も、2時間近く労働委員会が学園に和解に応じるよう説得たところ、学園は持ち帰って検討すると返答しました。しかし、学園に和解する気持ちがあるかはわかりません。今までと同様に、組合を疲弊させるために時間稼ぎをしている可能性もあるからです。学園に、解決する気持ちがあるか否かを見極める必要があります。 そこで労働委員会は学園に対し、次回の調査までに和解案を作ってくるよう指示しました。


6月21日励ますつどいで吉田さん


高裁「弁論期日」
次回(10/15)が正念場
明治乳業争議団

 中労委命令取消訴訟を高裁で闘う明乳争議団。第2回弁論期日(7月11日)では、裁判長裁判官交代に伴う弁論更新が行われ、満席の支援傍聴のなか菊池紘弁護士が中労委命令の誤りを正す慎重審理を強く求めました。
 争議団は、争点解明の鍵となる意見書(道幸哲也 北大名誉教授)や中労委命令の誤りを正す準備書面を提出。さらに、逆転勝訴に向け証人申請(4人)を行う等、「安易な結審は許さない」姿勢を明確にして闘っています。裁判長は、原告書面への被告中労委及び参加人会社の反論書面提出を前提に、証人採否の判断も含め次回期日を10月15日と設定。争議団は、次回期日が控訴審の重要な節目となることを前提に、会社包囲を決定的に強める大運動に総力を挙げながら、中労委「付言」に基づく和解解決への訴訟指揮をめざし奮闘します。
 ご支援をお願いします。


第2回口頭弁論報告集会


教育改善のために同一労働同一賃金を
鶴川高校教職員組合

 7月4日、常勤講師裁判の証人尋問が行われ、東京争議団の方々をはじめ約70名の方が傍聴にかけつけて下さり、法廷に入りきれないほどで、前半後半で入れ替わって聞いていただくなど、嬉しい悲鳴でした。
 この裁判は原告が専任教諭(正社員)と完全に同一の仕事であるにもかかわらず、定期昇給を止められたまま約20年間差別されてきたことは違法であると差額賃金と慰謝料を求める裁判です。
 証言の中で原告に対する差別待遇の経過に加えてきめこまやかな生徒指導の様子、また入試の作問などにも力を注いでいたことを明らかにしました。「20年前20数人いた常勤講師は二人のみになり、昨年Aさんは解雇されました。組合員は業務外しにあっているため、その後新たに採用した常勤講師に多大な仕事が押し付けられています。低賃金で、一時金もない中、若い常勤講師の方々が3年を待たずして、退職することが後を絶ちません。
 学校とは、教育の継続が必須な場です。雇用の不安なく教育に専念できるようにこの裁判を起こしました。ぜひ公正な判断をお願いします。


裁判に加え労働審判でも雇止めの矛盾を追及
オランダ航空雇止め解雇事件

 KLMオランダ航空の日本人契約制客室乗務員雇止め事件は7月1日、東京地裁で第3回裁判が行われ、原告側訴状に対する会社側の反論書面が提出されました。
 裁判では、原告側弁護団が日本人を無期雇用にできない最大の理由というオランダ本国労組との協定について聞くと、会社側代理人弁護士は「見たことがないし日本支社にもない。オランダにはあるのだろう」と無責任な答弁を行いました。
 当日は、法廷を埋める52名の参加がありました。次回裁判は8月26日、原告側の反論の弁論です。
 5月に雇止めされた組合員3名は、第3陣として労働審判を申し立てました。3名は2ヵ月の訓練期間を含めて5年2ヵ月の雇用となり労働契約法18条に基づく無期雇用の申込を行いましたが、KLMは「訓練期間は雇用ではない」と主張して拒否。争点はその一点のため、早期に決着する労働審判を選びました。 第1回目の審判で会社の主張に無理があることが見え、8月19日の第2回で判断が示されると思われます。


7月19日成田空港宣伝


行政裁判結審しました
民事裁判は次回結審します
東電モラハラ裁判

 昨年3月16日に控訴を提起して以来1年4ヶ月近くが経過します。一審の甲府地裁では、東京電力の先輩社員T氏のいじめの有無だけが争点となりました。しかし、控訴審では、遺品から新たに見つかった不慣れな業務に起因して犯した多くの失敗が明らかになりました。拓磨君は元々電気を専攻していましたが、配属された職場では機械に関する知識・技能を必要としていました。同じ職場に配属された同期生2名とも機械を専攻しているのです。
 こうした配置にも問題がありますし、自殺と業務起因性に相当の因果関係が認められることは明らかです。
 控訴以降行政裁判では5回の弁論が行われ、7月12日に結審しました。判決の言い渡しは10月30日です。
 一方、民事裁判は9月25日に第6回目の弁論が行われ、結審となります。控訴審でT氏の再尋問を請求しましたが、却下されました。また、拓磨君が使用していたパソコンのデータ開示を求めましたが、これも却下されました。
 裁判所は明らかに国や企業寄りです。果たして、これで本当に公平・公正な裁判ができるのか日本の司法の信頼度は大きく揺らいでいると思います。
 最後まで皆様のご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。


拓磨君の遺影と愛車


クラシテのパワハラ防止は遅れている
建交労東京クラシテユニオン分会 

 日本はハラスメント大国です。人権意識や契約観念が薄い日本社会では、経営者は労働契約を守らない働かせ方を社員に強要し易く、経営不振時には精神論を振りかざし、無謀なノルマの押し付け、長時間サービス残業等、パワハラが横行します。
 日本社宅サービスの笹晃弘社長もそういたパワハラ経営者の一人です。
 パワハラ経営では会社の業績は上がりません。クラシテは中堅のマンション管理会社ですが、顧客からの評価は酷い会社です。それはパワハラ経営により退職者が続出し、担当者が何度も変わったことが一番の原因です。
 クラシテはさらに賃金カットを行ったので、失望した社員が多数おり、今後も退職者は出てくると考えます。
 私たち労働組合は賃金カットを受けた多くの社員とともに、パワハラ経営と成果主義賃金の防止のため闘います。


人は石垣、人は城
JAL不当解雇撤回争議団 榊原正好 

 行楽シーズンスタート!
2年前GWを目前に起こった熊本地震で甚大な被害を受けた熊本城の天守閣の修復は2019年が目標らしい。
 地震で崩れ落ちる瓦や石垣を見た時、武田信玄の「人は石垣、人は城・・・」がフト浮んだ。人材こそが城であり石垣であるとし生涯堅牢な城を築かなかった。戦国最強の武田軍団は、人々の結束を強く固め、信頼し合って生まれたという。
 そんな折、JALが破綻から毎年1600億以上の利益を上げているが、人材流出、人の出入りが激しいと聞いた。破綻以降続く会社への不信感、大事にされていないという思いが一因らしい。165名が整理解雇されたのに皮肉なものだ。彼らは当該組合とともに今も復職を求めている。
 JALは安全安心な旅が商品のはず、それを支える社員との信頼関係は安全運航の礎石ではないだろうか。いくら企業にAIが導入されても最後は人だ。社員を大事にしない会社に明るい未来は望めない。熊本城の石垣が少しずつ厚みを増すように、労使関係も修復できると信じたい。



東京争議団サポーターの広場
(株)明治第42次座り込み行動に参加

サポーター 大谷邦孝

 私たちAIGスター生命嘱託事務員解雇事件では明乳の皆様方には大変お世話になりました。
 明治乳業差別争議は34年、差別争議では例を見ない長期争議です。
 しかし、一昨年1月の中労委命令を契機に全面解決への機運が高まっています。
 東京地裁も中労委命令を重く受け止め「和解勧告」を2回行いましたが、明治は一切を拒否し解決の門戸を閉ざしています。異常な長期争議の全面解決に向け、いまが大切な局面と考え、心から経営陣に呼びかけています。
 6月25日も要請書を竃セ治及び明治HDへお届けに伺いましたが、関係者不在との理由で面談はできず、要請書を受付でお預けして帰りました。  
 私たち元金融労働者も、多くの銀行で明治乳業と同様の差別事件が起こされていました。しかしすべての争議は20世紀中に解決。その後起こされた幾多の争議もすべて解決しています。争議解決して職場も大きく変わり、経営も元気になりました。
 一日も早い争議解決を望み、解決するまで最後まで共に闘います。
 この日は元原告と二人で参加しました。 


6/24 エドグラン前でサポーターの大谷さんと高梨さん

サポーターの皆さん、傍聴支援、諸行動へ参加頂きありがとうございます!


 サマーレクのご案内
9月1日(日)〜2日(月)千葉太海です。
皆さんのご参加をお待ちしています。


9・19東京地評争議支援総行動

皆様のご支援、ご協力をお願いします。


10・23東京争議団総行動

一人の首切りも、一切の差別も許さない共同行動です。
皆様のご支援、ご協力をお願いします。


各争議組合、争議団の要請・近況報告

▼明治乳業争議団
 8月19日(月)第44次「京橋エドグラン前座込み」17時〜18時のサマータイム!
 「継続は力」…会社への確実なボディーブロー。
 ご支援よろしく?
▼KLMオランダ航空雇止め解雇事件
 8/26(月)14時〜 第4回裁判 地裁631号法廷
      13時〜 裁判前宣伝 地裁前
      14時30〜 裁判報告集会
 傍聴支援を宜しくお願いします。
▼鶴川高校教職員組合
 8/28(水)17:00 都労委(権利)第2回調査(都庁38階)
 暑い中ですがよろしくお願いします。
▼東電モラハラ
 公正な判決を求める署名 
 行政裁判=9331筆(712提出)
 民事裁判=9521筆(7/22提出)
 最後まで署名に取り組みます。引き続きよろしくお願いします。
▼帝京長岡高校教職員組合
 10月7日(月)15時〜 第10回中労委調査が行われます。
 引き続き傍聴支援よろしくお願いします。


====東京争議団予定===

九月
 〇六13:00三役会議
 〇七13:00発送作業・全体会議

十月
 十一13:00三役会議
 十二13:00発送作業・全体会議


===行動予定===

八月
〇七08:00東京争議団共同宣伝裁判所
〇九10:30司法総行動実行委員会 地評会議室
   16:30鶴川解雇裁判地裁527号
十九17:00明乳第44次座込み 京橋エドグラン前
二〇08:30東京争議団共同宣伝中労委
二一09:309・19東京地評争議支援総行動第2次オルグ 地評5階会議室
   17:009・19東京地評争議支援総行動第3回実行委員会 地評5階会議室
二六14:00KLMオランダ航空雇い止め 地裁631号
二八17:00鶴川権利都労委
二九09:30東京争議団総行動第一次オルグ 地評5階会議室
   18:00JAL争議都内一斉宣伝

九月
〇一〜〇二  東京争議団サマーレク
〇四08:00東京争議団共同宣伝裁判所
   18:30司法総行動プレ企画 ラパスホール
十七12:00明乳第45次座込み 京橋エドグラン前
   14:30明乳オリ・パラ組織委員会前宣伝 トリトンスクエア
十八08:30東京争議団共同宣伝中労委
   17:009・19東京地評争議支援総行動コース責任者会
十九 終日 9・19東京地評争議支援総行動
二〇10:30司法総行動実行委員会 地評会議室
二五16:00東電モラハラ民事裁結審 高裁809号
二六09:30東京争議団総行動第二次オルグ 地評5階会議室


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