東京争議団ニュース第336/2019年5月11日


高裁弁論期日は継続「不買の拡散」が勝負!
明治乳業争議団

 明乳争議団は、高裁第1回弁論期日(4月16日)において、弁護士及び原告代表が意見陳述を行い、「不当労働行為・差別事件」の全体像と、差別・人権侵害の実態や長期争議を闘う原告らの心情を述べ、弁論期日の継続と全面解決の道筋に結びつく訴訟指揮を強く求めました。
 裁判長は、原告らが準備する学者の意見書、証人申請及び陳述書提出を前提に弁論期日継続の訴訟指揮を執り、次回期日を7月11日に設定しました。
 争議団は、次回期日が7月になったことを踏まえ、この期間を異常企業体質告発・包囲の大運動期間と位置付け、「争議解決まで明治の製品は、買わない・食べない」の不買運動に総力を挙げ、高裁を舞台に解決局面を切り拓く決意で奮闘します。切にご協力を!


高裁・第1回口頭弁論報告集会(4月16日)


不当解雇撤回裁判の証人尋問
第一交通労働組合

 第一交通労働組合の成田委員長と宮田書記長の不当解雇に対する地位確認の裁判が、いよいよ6月7日の10時より名古屋地裁において証人尋問が行われます。
 この裁判は、第一交通労働組合結成から組合が会社に対して一貫して法律で定められたルールを守って労務管理や運行管理をするように要求してきたことに対して、それを嫌悪した会社が2016年の2月から4月にかけて、第一交通労働組合の委員長、書記長をはじめ組合員を一斉に解雇・雇止めした事件です。
 第一交通産業が全国で行っている労働基準法違反や国土交通省の改善基準告知を無視している違法行為を誤魔化すための解雇など断じて許されません。
 また、中労委では愛労委が不当労働行為を裏付ける証拠や証言について、その信憑性を判断することなく出した棄却命令に対して、証拠や証言についてどのように判断されるかが問われます。みなさんのご支援をよろしくお願いします。


愛知メーデー・雨の中でビラ配布


新しい委員のもと、第7回中労委調査が行われました
帝京長岡高教職組

 公益委員、労働者委員、使用者委員の3名が交代し、その後初めてとなる調査が4月18日に行われました。ようやく正常化したというのが調査を終えての印象です。
 前公益委員が懲戒理由とされた1つの出来事に固執したために、学園から次々と後付の証拠が出てきてしまい収拾がつかない状態だったのを、交代した公益委員が公正な見方で整理するという流れになりそうです。 また、混乱の原因になっている後付の証拠についても、今後は重視しないということを学園に伝えたとのことでした。
 さらに新しい公益委員は、中労委で審問をする必要性がないという考えもあるようで審問をしないとなれば、それは県労委の命令が維持される可能性が大きいということを意味します。
 そういうことからも事態の好転が期待できます。 


30人が力合わせ「完売」!
ありがとうございます!!
第90回中央メーデー

 5月1日、代々木公園で第90回中央メーデーが行われました(2万8千人参加・主催者発表)。
 東京争議団は会場での模擬店に出店しました。前日の準備も含め、争議団当事者はもとよりサポーターなど支援者が30人以上が駆けつけ、力を合わせました。1年に一回、メーデーには必ず顔を出してくれる職場復帰を果たした元争議団。退職後も引き続いて争議をたたかった元争議団、元全労連の争議支援担当だった人など多彩なメンバーが揃いました。
 焼き鳥・フランクフルトソーセージ・菓子パン・どら焼き・日除け帽子・缶ビール・お茶を販売しほぼ全商品が完売しました。完売するということは、メーデー参加者から東京争議団の模擬店が定着している証明ではないでしょうか。商品を買って頂いた方やお手伝いを頂いた方に厚く御礼を申し上げます。
 日除け帽子は会場がサッカー場の為に陽射しを遮る物がないのでメーデー会場での販売商品としては熱中症対策からも恰好の商品になっております。
 終了後にお手伝いを頂いた方の慰労を兼ねての交流会を持ちました。毎年ですがその場でブルーシートを敷いて車座になり、皆さんの近況報告を出しあいました。今回は今年2月に解決した関東第一高校の中村さんと職場に戻す会の役員の方も参加し、交流を深めることができました。
 来年もご協力をお願いします。


笑顔・笑顔・笑顔の争議団模擬店


メーデー終了後の交流会


メーデーにて署名活動展開!
東電モラハラ裁判

 令和元年のスタートの5月1日に甲府市緑が丘公園において山梨県労等主催によるメーデーが開催されました。
 「東電モラハラ裁判」控訴人である拓磨君の両親をはじめ、支援者の方々は、控訴審の公正かつ公平な判決を求める要請書の署名活動を実施しました。当日ご協力頂いた署名は約200筆であり、累計では約8900筆になりました。目標の1万筆にはまだ届きませんが、多くの方々にこの事件を知っていただくと共に、拓磨君の自死から間もなく8年を迎えますが、決してこの事件を風化させてはならないとの思いを新たにしました。
 次回弁論では、いじめの張本人と疑われる山貴弘氏に対して、行政事件での証人尋問申請も行いました。裁判所がどう判断するか注目されるところですが、高裁が目論む次回での結審を何とか回避したいと考えております。引き続き、皆様のご支援、ご協力をよろしくお願いします。



5/1 会場での署名活動風景


経営者は賃金カットを止めるべき!
建交労クラシテ(ダイワード)ユニオン 

 「クラシテは大丈夫なのか?」と言うお客様の声があります。お客様はネット上のクラシテなどの管理会社の評判を記載した掲示板を確認したようです。日本社宅サービスが経営権を握って以降、分社化・賃金削減等の合理化、パワハラ経営と退職者増で、クラシテの顧客サービスは低下しました。しかし、10年以上が経過した今、「何時まで経っても回復の見込みがないのではないか?」とお客様は今後の心配をしているのです。
 掲示板には「一人15棟以上担当させないと言われたが、実際は違っていた」「担当者が直ぐに辞めてしまった」などの記載がありますが、これらは経営施策が間違った証です。従って、経営者は賃金減で社員に責任を押し付けるべきではありません。経営者は賃金カットを止めるべきです。なお、今月も3人もの退職者がまだ出ています。


都労委申立への報復か?
組合員へ授業外し!
 鶴川高校教職員組合

 新年度、百瀬和男理事長は組合員の担当授業を週4〜5コマ(平均12コマ)にするという授業外しを行いました。3月の都労委救済申立への報復であり、争議を拡大する行為です。団交申入を提出して副校長である伊藤征男理事に質問したところ、一言も発せず「上司である私にまとわりついたり、しつこく要求を繰り返すことをやめてください」と記載した用紙を投げつけ立ち去りました。
 充実した授業で学力向上を取り組んで来た組合員から授業を奪い、教師のやりがいを剥奪する差別です。また、授業外しのために、昨年度まであった授業を何ら説明もなく他教科に変更し、授業自体を潰してしまいました。そのため、新1年生が校歌を学ぶ機会はなくなりました。組合差別のために教育を歪める学校運営は許されません。組合は粘り強く改善を求めます。


5/1 三多摩メーデーに参加(右前列二人) 



 JAL不当解雇撤回争議団 加藤浩子

 今年の桜は寒の戻りから、ずいぶんと見ごたえがあった。同時期、日本列島は選挙モード一色。舞い散る桜の花びらの中、演説している候補者はなかなか絵になっていた。
 候補者と言えば襷、そして私達の活動にも襷は必携品だ。8年前、初めて襷をした頃は立候補者みたいで、かなり気恥ずかしかった。しかし、ずいぶん前にその感情は消え失せた。
 思い起こせば、勝利を疑わなかった解雇裁判の地裁・高裁判決の悔しさ、酷暑の汗みどろ、圧巻の大包囲行動の熱気、毛布をぐるぐる巻きカイロ持参でも震えた座り込み、行政訴訟の高裁勝利確定の歓喜、そして一斉宣伝など、襷は常に私と共にあった。ずいぶん薄汚れているのは、あえて1度も洗濯していないからだ。きっと、襷は1日も早い勝利集会での出番を待ち望んでいるはずだ。洗濯されて綺麗になることよりも。


4/5権利春闘 筆者は左端


東京争議団サポーターの広場
花見会が春の交流会になりました!!

サポーター世話人 佐藤 二郎

 恒例サポーター主催の花見会は名称を変えて4月6日の定例会議の後で「春の交流会」として事務所近くの商店街会館を借りて行いました。桜の木の下ではないので「花ははなでもお互いの鼻を愛でながら」の交流会に20名の参加がありました。事務所が東京労働会館5階から6階に移転したことの祝いも兼ねました。
 幹事として酒やつまみを用意しましたが、日本酒やワインと得意料理の差し入れがあるなどした為に幹事としては大助かりでした。
 参加者の現役争議の明乳から「明治製品の不買運動」に至った経緯、鶴川高校から「学園経営の異常体質」を駅頭宣伝などで追い込む、JALから「早期解決を目指す要請はがきと団体署名」への協力、東電モラハラから「東電のウソと隠ぺい体質」の追及などが語られ更なる支援要請がありました。 
 現役争議以外からは、環境破壊につながる道路建設反対運動、地域での労働相談の経験、自分の裁判は敗訴続きで他人の裁判支援に一生懸命なサポーターなどからソレゾレに熱い想いが語られました。
 そして来るべきメーデーに積極的に参加して「焼き鳥や缶ビール販売」に頑張ることを確認してまた来年もやりましょう。


5・30
全労連・東京地評争議支援総行動

皆様のご支援、ご協力をお願いします


各争議組合、争議団の要請・近況報告

▼鶴川高等学校教職員組合
  裁判は2事件として、都労委も2事件として闘っています。学園要請、駅頭宣伝そして労働委員会と日程が混んでいますが、ぜひ、ご参加、傍聴も宜しくお願いします。
  5月22日16:30鶴川教職員組合学園要請
        17:00鶴川教職員組合柿生駅宣伝
     29日17:00鶴川組合差別調査都労委
     31日18:30鶴川支援集会和光大学ポプリホール鶴川
▼東電モラハラ裁判 
  裁判所宛署名を累計8900筆余り提出いたしました。
  引き続き、署名活動を推進しますので、傍聴ともどもどうぞご支援の程、よろしくお願いします。
  行政訴訟第4回弁論 5月24日(金)15時〜高裁101号法廷
  民事訴訟第4回弁論 6月5日(水)15時〜高裁809号法廷
▼明治乳業争議団
  5月28日〜29日の(2日間)の「京橋エドグラン座り込み」(12時〜13時)から「5・30争議支援総行動」(16時50分〜17時15分)の成功を ?
  高裁控訴審は第2回目が7月11日に開かれます。
▼第一交通労働組合
  日本最大のタクシ一会社の第一交通です。3月に加盟しました。
  6月3日14:00 第一交通 中労委第2回調査
  ぜひ、みなさんのご支援をお願いします。
  6月7日には不当解雇裁判の証人尋問が名古屋地裁であります。
▼帝京長岡教職員組合
  6月20日(木)15時〜 第8回中労委調査、ぜひご支援を!
  6月21日には長岡で「連帯し励ますつどい」を行います。


====東京争議団予定===

六月
 〇七13:00三役会議
 〇八13:00発送作業・全体会議

七月
 〇五13:00三役会議
 〇六13:00発送作業・全体会議


===行動予定===

五月
十三13:00エミレーツ航空中労委和解協議
  18:00第一交通宣伝行動 伏見交差点

十五08:30東京争議団共同宣伝中労委

十七10:00第一交通賃金裁判名古屋地裁201号

二二16:30鶴川教職員組合学園要請
   17:30鶴川教職員組合柿生駅宣伝

二四15:00東電モラハラ行政訴訟 高裁101号法廷

二八12:00明乳第41次座込み(1日目)京橋エドグラン前座込み
   15:00第一交通富田書記長労災認定裁判 名古屋地裁602号

二九12:00明乳第41次座込み(2日目)京橋エドグラン前座込み
   17:00鶴川組合差別調査都労委
   18:00JAL争議都内6駅一斉宣伝

三〇終 日 全労連・東京地評争議支援総行動
   18:15天王洲アイルJAL本社大包囲行動

三一18:30鶴川支援集会和光大学ポプリホール鶴川

六月
〇一10:00裁判勝利をめざす全国交流集会 全労連ホール

〇三14:00第一交通中労委調査

〇五08:30東京争議団共同宣伝裁判所
   12:00公害総行動デモ行進
   18:00公害総行動決起集会
   15:00東電モラハラ民事訴訟高裁809号

〇七10:00第一交通不当解雇名古屋地裁(法廷未定)

十〇11:00JAL争議JAL本社前座込み
   18:00第一交通宣伝行動名古屋駅ミッドランド前

十二11:00JAL争議JAL本社前座込み

十三11:00JAL争議JAL本社前座込み

十四11:00JAL争議JAL本社前座込み

十八09:00JAL争議株主総会 品川グース前宣伝

二〇15:00帝京長岡中労委調査

二一18:30「帝京長岡職組の闘いに連帯し励ますつどい」なかまちキャンパス長岡301号室

二五16:30鶴川教職員組合学園要請
   17:30鶴川教職員組合鶴川駅宣伝


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