東京争議団ニュース第319/2017年12月2日


最高裁が京都事案上告棄却
全厚生闘争団

 最高裁は、11月21日付で社保庁分限免職取消訴訟・京都事案の上告を棄却しました。
 東京地裁で1人の分限免職を取り消しており、京都原告らは再三最高裁へ拙速な判断を行わないように申し入れていました。取り消された原告と同じ状況の原告4人を含む京都原告の上告を退けたこと許せません。
 また、仙台地裁の判決が来年1月10に日迫っており、広島高裁での結審も1月25日に決まっています。
 この不当な決定を跳ね返すべく、仙台地裁をはじめ各高裁での逆転勝利をめざし、また、厚労省へ処分取消の要請を強めていきます。


不当解雇撤回せよ!!


実態と異なる学園答弁に反論する
鶴川高校教職員組合

 11月20日、常勤講師裁判の第6回口頭弁論が行われました。今回も、法廷いっぱいの傍聴支援をいただき、ありがとうございました。
 この裁判では26年に及んで1年契約のまま担任・部活動顧問など無期雇用の専任教諭とまったく同じ仕事をしてきた常勤講師の賃金差別是正を求めています。
 学園は不合理性はないと反論し、この雇用が「短期的・臨時的雇用」である、「中核的任務を期待していない」などと述べています。20年を超えて担任を受け持った原告が「臨時的雇用」と言えるでしょうか。学年主任や教科主任を担っている常勤講師もいます。まったく実態と異なる主張です。
 学園は、著しい低賃金を強いて学園は100億円を超える資産を築きました。教育は共同の営みであり、相互の信頼と尊敬の上にあってこそゆたかに成り立つものです。教職員のみならず裁判所をもあざむき、経営優先、教育を軽んじる学校経営のあり方をただすために、一層のご支援をお願い致します。


土建70周年イベントにて森本さん


行政訴訟・東京高裁即日結審
土浦日大教職員組合

 11月2日,中労委命令を不服として土浦日本大学学園が訴えた【行政訴訟裁判・東京高裁】は第一回控訴審で即日結審しました。判決は12月21日13時15分です。 この裁判は,新しい事実がなく,国(被告)の指定代理人は「主張の言い換え」と断じていました。東京地裁では学園の訴えは棄却されましたので高裁においても同じ結果であると考えます。
 来月1月24日11時〜16時に行われる水戸地裁土浦支部での【解雇撤回裁判】は「証人尋問」で、学園の2名と砂岡さんが立ちます。
 茨城県労働委員会でも証人尋問が視野に入ってきました。11月28日,県労委からの宿題を学園は提出せず、結果県労委は審査計画が立てられず、審問が伸びました。県労委は期限を切って学園に宿題の再提出を求めました。解雇の手続き(理事会議事録など)は2年前に、砂岡さんの賞与に最低評価を5期連続付けた理由については5〜2年前に確定しており、その資料を提出するだけなのです。


止まぬ不祥事!
異常体質の告発に全力
明治乳業争議団

 (株)明治は、2020東京オリパラ組織委員会とパートナーシップ契約を締結。世界の参加者らへの食材提供企業に向け、「調達コード」への適合などの企業体質が問われます。
 争議団は、オリンピック組織委員会に対し、三つの異常企業体質(@不祥事・不正行為が絶えない、A死亡事故が絶えない、B労働争議が絶えない)の告発運動を強めています。
 特に、9月に発生した1900名もの児童や教員らが異常を訴えた、「学校給食用牛乳異臭事件」は重大です。新宿区や板橋区を中心に、「明治は原因を明確にし、児童や父兄に謝罪しろ」の声が強く、現在でも戸田工場からの学乳受け入れ拒否が続く異常事態です。
 争議団は、「風味に敏感な児童の問題」とか、「生乳生産地の問題」などの説明で、原因を隠蔽しようとする明治を告発し、「こんな会社の製品はゴメン!」のキャンペーンと併せ、原因追及に全力を挙げています。


 京橋・エドグラン前座り込み


「講師ら職場復帰を前提」回答で11・28スト回避
公共一般東京都団交拒否CAD解雇事件

 CAD争議は11月24日(金)に東京都産業労働局との団交で、「講師らの職場復帰を前提に、解決に向け授業時間確保に努める」との回答を引き出し、3名の原告講師に対し、関連科目のリストを交換し、3月末解決を目途に具体的な調整が始まりました。この回答を受け、11月28日予定のストライキはいったん回避し、東京都が早期に十分な授業時間を用意するようにして行く都庁前決起集会として開催しました。裁判・都労委とも、この労使協議を見守ることで進んでいます。
 10月、11月には都内12校の訓練校技能祭で、CAD争議と委託問題を追及するリーフレットを配布しました。


10.26争議団行動 都庁前


再雇用拒否との闘い・裁判闘争
はちみつ労組分会解雇事件 

 サクラハチミツ労組に加盟しています私・鈴木は、結成以来の組合敵視政策によって今年4月に再雇用を拒否され、5月東京地裁に提訴、今回11月28日に第四回口頭弁論が開かれました。
 第一回口頭弁論以来、被告会社は、答弁書・準備書面では「解雇ではなく、雇用契約の更新をしないだけだ」と主張し続け、事実無根の理由を主張しています。
 今回の原告準備書面(二)では、被告会社側に対し、原告として再雇用に関する次の三項目を指摘しています。
@再雇用は会社は法的に拒否できない
A会社が鈴木の再雇用を拒否したのは不当労働行為=違法行為そのものである
B事前協議協定が生きており会社は組合と再雇用の賃金についても話し合わなければならない。
 現在においても、当該労組と被告との「事前協議協定」・「労働協約」を等閑(なおざり)にし、不誠実な団交を繰り返してきている被告にたいし、十分な主張をこの準備書面で出来たと思っています。
 東京争議団共闘会議の小関議長、上部団体の方々からも的確なアドバイスをいただきました。代理人弁護士と協議を重ね、証拠資料もかなり重要なものを揃えて準備書面(二)を作成して頂きました。
 今後の裁判日程は、法廷における口頭弁論を経て弁論準備期日、証人尋問へと進行していきます。
 今後とも、みなさんのご支援よろしくお願い致します。


退職者続出!
経営者はいつ考えを変えるのか
 建交労ダイワードユニオン分会

 昨年に続き、クラシテ(旧ダイワード)は、またしても多くの退職者が出た年となりました。特に、中堅社員、管理職者と言った会社を支える社員が退職しています。ここ数年は、成果主義と言うドラスティックな賃金制度が導入されているため、人事考課等に不満が募っている場合が多く、降格人事を受けた管理職の多くは、納得できないと言って退職してゆきます。
 但し、労働組合として安心できることは、退職後の方が良い会社に就職でき、場合によっては給料も上がり、笑顔で働いている人が多いと言うことです。これは、ある意味、笹社長になってからずっと続いている傾向であり、経営者として反省しなければならない事態であるはずです。
私たちは来年こそ、社員が安心して、働ける職場作りを目指し、経営者の考え方を改めさせて、二度と大量の退職者が出ないように奮闘します。


秋の奈良
 JAL争議団 細井 砂織

 奈良を訪ねました。毎年10月末から11月初めの約2週間、奈良国 立博物館で「正倉院展」が開かれます。整理解雇になる前は毎年行っていたもので、久しぶりに。 御物は質・量共に膨大で、全て見るのは10年以上かかるそうです。 絹の寿命は800年というのに、1200年以上も保っているというのは驚きですし、現存する五弦の琵琶は世界中でここにあるだけです。 今年は緑色の玻璃の器が出ました。透明度は低いけれど、魂が吸われるような深い色でした。これがペルシャからシルクロードを経て唐の長安へ、そして奈良にもたらされた物か!天平時代から、どれ程の 熱意を持って大切にされてきたのだろうと考えたら、小さな悩み事など、どうでもよくなりました。
 この時期、いくつものお寺で特別公開があります。秘仏を間近で拝観する贅沢も満喫!闘う力を十分に蓄えてきました。


筆者細井さん(真ん中)


東京争議団サポーターの広場
東京土建・結成70周年記念イベントに出店
 日東整争議団 佐藤 二郎

 東京土建「結成70周年記念イベント」がよみうりランドの駐車場跡地を貸し切って11月12日の日曜日に開催されました。東京土建が出身組合の東京地評の松森事務局長から、東京争議団にイベント会場での出店の要請がありアルコールなどの飲み物の販売を行いました。同じテントでは東京地評の沖縄の手作りバック、JAL争議団の物販も一緒に行いました。
 東京土建傘下の各支部などからの出店が50店以上もあり11万人の組合員の約1割に当たる家族含めて1万人以上の参加で、お笑いやものまね芸人のステージショーもあり盛り上がったイベントでした。
 参議院議員の吉良さんと山添さんの二人が私たちのテントに激励に見えたこともあり、東京争議団の飲み物販売はお陰様で完売となりました。
 ステージショーに目もくれず頑張った現役争議団、サポーターの皆さん、ご苦労様でした。


11/12 土建祭り地評・争議団テント前では上棟式


12・7全労連・東京地評争議支援総行動
ご支援宜しくお願い致します


12月17日(日)
東京争議団 第五六回総会
会場=ラパスホール
時間=一〇時より

皆様のご支援ご協力を宜しくお願い致します


2月3日(土)
東京争議団新春の集い

18時よりラパスホールにて
皆様のご参加をお待ちしています


各争議組合、争議団の要請・近況報告

▼明治乳業争議団
東京地裁第4回弁論 12月11日、10時〜527号法廷。
12月19日12時〜13時京橋エドグラン前「座り込み」行動へのご支援を!
▼日本HP不当解雇事件
直雇用から派遣に・違法な労働者供給と闘っています。次回12/14東京地裁13階です。ご支援よろしく!
▼鶴川高校教職員組合
常勤講師格差是正裁判に引き続くご支援を!
1月25日(木)16:00〜第7回口頭弁論 527号法廷
12月14日(木)18:30〜鶴川闘争支援共闘会議総会
町田市民ホール会議室(飲食あり会費1000円)
▼サクラハチミツ労組分会解雇事件
1月16日(火)11時 第5回口頭弁論 地裁611号法廷
▼土浦日大高校教職員組合
中労委命令を不服とした行訴・東京高裁は即日結審!来月の解雇撤回裁判はいよいよ証人尋問で真相究明へ。
12月21日13時15分 行政訴訟裁判・判決高裁717号法廷
1月24日11〜16時 不当解雇撤回裁判・証人尋問(水戸地裁土浦支部)
1月31日14時30分 茨城県労委(茨城県県庁23階)
▼公共一般東京都団交拒否事件
12月19日(火)CAD地裁(進行協議)13:15〜 
2月22日(木)CAD地裁(最終弁論)11:00〜 


====東京争議団予定===

十二月
十七10:00東京争議団総会

一月
十二13:00三役会議
十三11:00発送作業・全体会議

二月
〇九13:00三役会議
  十13:00発送作業・全体会議


===行動予定===

12月
〇四17:30全労連・東京地評争議支援総行動コース責任者会議
〇五11:00JALプラザ座込み
〇六08:00東京争議団共同宣伝裁判所
   12:00JAL争議団院内集会 参議院議員会館101号室
〇七 終日 12・7全労連・東京地評争議支援総行動
十一10:00明乳 地裁527号
   13:00深沢先生公務災害認定訴訟 犬咬み裁判 高裁809号
十四10:00HP地裁13F
   18:00JAL本社宣伝・要請行動
   18:30鶴川闘争支援共闘会議総会 町田市民ホール
十七10:00東京争議団第五六回総会 ラパスホール
十八18:30全労連・東京地評争議支援総行動第四回実行委員会
十九12:00明乳京橋エドグラン座込み
   13:15CAD地裁13階民事36部
二〇08:30東京争議団共同宣伝中労委
二一10:30全労委対策会議 出版労連
   13:15土浦日大高裁717号判決
二六18:00JALデー一斉宣伝 有楽町マリオンのみ18:30〜
  
2018年
1月
十六11:00ハチミツ労組地裁611号
十六12:00明乳京橋エドグラン座込み
   11:00JALプラザ前座り込み
十七11:00JALプラザ前座り込み
十九18:30CAD決起集会ラパスホール
二〇14:00外環の2裁判高裁511号 法廷 判決
二四11:00土浦日大水戸地裁土浦支部
二五16:00鶴川地裁527号法廷
   18:00JAL本社宣伝・要請行動
二六14:00明乳争議支援共闘会議総会 東京労働会館地下会議室
   18:00明乳争議団旗開き パスホール
三一14:30土浦日大茨城県労委 県庁23F  

2月
〇三18:00東京争議団新春の集い ラパスホール
〇五18:30裁・労対策会議地評会議室
十九10:00明乳 地裁527号


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