東京争議団ニュース第310/2017年3月5日
会社に争議解決を強く求めた中労委命令
明治乳業争議団
明乳事件への中労委命令が2月17日に送達されましたが、「棄却」の不当命令でした。しかし、その認定・判断では、インフォーマル組織への会社関与や秘密資料類の証拠など、都労委が免罪した不当労働行為の認定。また、職分格差が存在していたのは「紛れもない事実」と判断する等、申立人らの主張・立証を随所で認めたのです。
さらに、異例にも命令は第5「付言」の項で、会社の不当労働行為意思と格差が存在していた事実を指摘し、紛争解決に向け「殊に会社に対して、より大局的見地に立った判断が強く期待される」等と、命令の中で争議解決を強く会社に求めたのです。争議団と支援共闘会議は、2月23日に「中労委命令報告&決起集会」を全労連会館で開催し、命令の内容を武器に解決局面を切り拓く決意を、支援者(約100名)と共に固め合いました。
2月23日中労委命令報告決起集会 小関団長の決意
常勤講師の差別を是正する新たな裁判へのご支援を
鶴川高校教職員組合
2月27日、常勤講師裁判の第2回口頭弁論が行われ、40名もの傍聴支援をいただきました。
原告は鶴川高校に一年契約の常勤講師として採用され、26年にわたって専任教諭とまったく同じ仕事をしてきました。採用面接で当時の校長は原告に、空きがあれば専任教諭にすると告げましたが、この約束は守られていません。労働契約法は有期契約であるが故の不合理な差別を禁止しています。
この裁判では同じ勤続年数の専任教諭との月18万円余に及ぶ賃金格差は違法無効であると訴えています。学園百瀬理事長はこの2年間で15名の常勤講師を専任教諭に転換しましたが、原告を専任教諭にすることを拒否しています。これは、重大な労組法違反でもあります。
何としてもこの裁判で是正を勝ち取り、不安定雇用を利用した百瀬和男理事長による職場支配構造を根本から変えるたたかいです。ご支援をお願いします。
鶴川高校教職員組合と支援のみなさん
証言台にたって
JAL・CAマタハラ事件 藤原真美
証人尋問にはたくさんの方に傍聴頂き、本当にありがとうございました。私は産前地上勤務経験者として証言台に立ちました。
会社から「産前地上勤務に就いてもらいます」という連絡が来るまでは、原告と同じように翌月から無給の休職となることに非常に不安を抱いていました。
私は結果的には産前地上勤務に就くことができましたが、社内には産前地上勤務の申請が認められず無給の休職となり、生活が成り立たなくなったため退職を余儀なくされた同僚がたくさんいます。
裁判長は被告側の証人尋問の中で、「産前地上勤務が認められず無給の休職となり、アルバイトも禁止され、寮に入っている場合は出ていかなければならない。どうやって生活していけばいいのか」と指摘し、多くの客室乗務員の気持ちを代弁されたように感じました。
次回は4月26日、いよいよ結審です。引き続き取り組みを強化していきますので、どうぞご支援をよろしくお願いします。
「安心して妊娠・出産し働き続けたい」と元気よく宣伝行動(裁判所前)
3月23日ストライキ統一行動・都庁前集会
公共一般東京都団交拒否事件
2月10日(金)東京都産業労働局と団交を行い、職業訓練CAD科の中嶋講師らの解雇撤回等に応じない回答だったため、3月23日(木)に第4波のストライキを決行します。当日11時〜13時に都庁前集会を行います。
公共一般の他の自治体(区・市)でも、5年雇用年限や賃金の抜本改善等の問題で、2〜3自治体でスト決行含みでギリギリの交渉中です。すでに他自治体でスト含む闘争の予告で5年年限を撤廃ないし実質突破した自治体が5つ、一部職種で大幅賃上げの実現が3つ有り、CADを先頭に公共一般がスト統一行動に取り組んだことで、要求闘争が一段と強化・発展しています。
4〜5月の裁判・都労委証人調べ含め闘いを強めます。
昨年3月1日のストライキ
最高裁の不当決定に断固抗議する
大阪市労組組合事務所争議
2月1日付で、最高裁は「上告棄却」「上告受理申立不受理」の不当な決定を行いました。憲法の番人としての最高裁の役割を放棄する暴挙と言わなければなりません。
この事件は橋下前市長と大阪市による「労働組合敵視」により、「労働組合の弱体化」を目的に行われ、憲法や労働組合法で保障されている団結権侵害、すべての労働者の権利侵害につながる憲法に関わる問題だとして、全国の仲間の支援を受けてたたかってきました。
私たちは怒りを込めて抗議するとともに、全国からの絶大なるご支援に心より感謝し、お礼申し上げます。
2015年11月に出された中央労働委員会命令は大阪府労働委員会に続き、「不当労働行為」を認定し、「今後このようなことを繰り返さないことを内容とする文書手交」を命じました。
橋下前市長はこれを受け入れ、謝罪したにもかかわらず、いまだに使用を認めないどころか、団体交渉すら拒否し、不当労働行為を続けています。
大阪市労組は引き続き、不当労働行為を許さず、職員と市民の権利を守るために奮闘する決意です。
夢に向かって進め!白林争議の報告集会
大和ハウス解雇争議
解決の内容については、会社との関係で詳しく述べることはできませんが、これまで支えていただきました多くのみなさまに、感謝を申し上げます。
つきましては、解決の報告とお礼の集会を開催いたしますので、支えていただいたみなさんどうぞ、ご参加ください。
日時:3月17日(金)18時半〜
場所:エデュカス東京地下会議室
支えてくれたJAL争議団のみなさんと
団体・個人署名 累計1428筆提出
福井信金争議団
1月28〜29日に開催された金融労連の中央委員会で、原告の松塚さんが闘争支援や支援する会加入のお礼を述べました。また、「福井信金争議の早期解決を求める決議」を採択し、2月10日、福井信金宛に決議文を執行しました。
2月10日の最高裁前の宣伝行動には、福井県から当該2名、さらに大阪、宮城からも仲間が参加し、計15名が参加。金融労連・田畑書記長、当該の林委員長と原告の松塚さん、さらには宮城から初参加した佐々木さんも初めての演説に積極的に取り組みました。
10時からの書記官要請の際、新たに団体署名85通(計306通)と個人署名299通(計1122通)を提出し、参加者13名が一人一人の思いを込めて、地裁・高裁の誤りを正し、公正な判断を行うよう訴えました。
東京地連は3月1日、東信協(東京都信用金庫協会)との団交の前に、福井信金の争議の解決を迫るビラを配布し、信金業界での公益通報者に対する懲戒解雇の不当性を訴えました。
2/10 最高裁判所前宣伝 金融労連
茨城県労委 水戸地裁での闘い
土浦日大教職員組合
茨城県労働委員会において、2月14日に団交ルールを決める県労委立会団交があり、上部団体の支援を受け臨みました。しかし土浦日本大学学園は上部団体参加拒否をしてきて事前協議となり、組合側は上部団体は当事者であり法的にも参加を認められている、と主張しました。それに対し、学園側は上部団体参加を拒否しその理由を聞いても答えませんでした。組合側は解雇撤回問題を先に解決しなければ団交ルールを決めても意味がないと主張し、審査計画を進めるよう要請しました。
2月20日、地労委の事情聴取では、審査計画を進める方向に決まり、証人尋問などの準備を進める様に求められました。
2月22日の水戸地裁土浦支部の裁判では、学園側は「職場復帰したときの話し合いがどうの」と言ったので、合意したことだけと答えました。裁判官は、解職通知の理由だけが争点として考えられると言って終わりました。
3月1日裁判所前東京争議団共同宣伝で訴える砂岡さん(左)
忙中、閑を作る
JAL不当解雇撤回争議団 細井 沙織
私たちの争議も7年目に入りました。飛んでいた頃は凄まじく忙しい日々でしたが、だまし討ちのような形で整理解雇された後も、未だ活動で忙しい真只中です。
そんな中でも、私には絞り出す如く作った時間で続けていることが、一つだけあります。
解雇前から続けている中国楽器の“二胡”の勉強です。10年になります。練習では、集中しないと狙った音が出せないので、意識は完全に切り換えます。時間は短くても、良い気分転換になっているような気がします。楽器自体が珍しいため、活動の拡がりに伴って、旗開き等での演奏依頼が増えてきました。今年は「きれいな音色に(素人なりの)感動しました」という声を頂戴しました。
この争議を闘い抜いて、今年こそ勝利の報告集会で弾きたいと心から願っています。
昨年4月演奏会にて
東京争議団サポーターの広場
がんばろう
音楽家ユニオン 川本 真理
遂に、新国立劇場・八重樫さん争議が終結したのが2015年末、早いもので、もう2017年です。
争議中は、時間の流れるテンポが遅く、ゴールが見えない難解で長大な曲を演奏しているかのようでした。しかし「がんばろう」の歌詞のとおり、国の内外から、輪をつなぎ、押し寄せた仲間のこぶしの力で、勝利をかちとることができました。
この「がんばろう」の歌、これまで何回歌ったことでしょう。そして、なんて明快で簡潔な音楽なのだろうと、歌う度に思いました。
これからも、すべての争議の勝利解決を込めて「がんばろう」を歌い上げてゆきたいと思います。
争議団総会で演奏する音楽家ユニオンのタンゴバンドの皆さん。
2016.12.18ラパスホール
4月8日(土)
東京争議団サポーター主催 お 花 見
全体会第1部が終わり次第(遅くても4時),大塚南公園に移動し
争議団の交流をみっちり行う楽しい会にしたいと思っています
5・31全労連・東京地評
争議支援総行動
皆様のご支援、ご協力をお願いします
祝第八八回メーデー
東京争議団も出店いたします
テントへお越し下さい
お待ちしています
各争議組合、争議団の要請・近況報告
▼JAL不当解雇撤回争議団
JAL本社2階スカイウォーク座り込みを行います。
3月9日(木)、10日(金)、13日(月)、14日(火)いずれも11時から14時
▼土浦日大教職員組合
二つの裁判と県労委で闘っています。
3月13日10時30分 527号法廷、行政訴訟裁判
4月11日14時、茨城県労働委員会審問
4月19日11時、地裁土浦支部、解雇撤回裁判
▼大和ハウス解雇争議
3月17日(金)18時半からエデュカス東京地下会議室、争議解決の報告集会を行います。ぜひご参加を!
▼JALCAマタハラ事件
毎月第3水曜日地裁前宣伝 11時半〜12時半
(3月15日、4月19日、5月17日)
次回は結審 4月26日10時?地裁527法廷
9時15分地裁前宣伝
▼公共一般団交拒否
3月23日(木)CADスト統一行動11:00〜都庁前集会
▼明治乳業争議団
明乳争議団は中労委命令を武器に全面解決に向け奮闘します。
会社に争議解決の決断を迫る「ちょっと一言メッセージ」へのご協力を重ねて訴えます
====東京争議団予定===
4月
〇七13:00三役会議
〇八13:00発送作業・全体会議
5月
十二13:00三役会議
十三13:00発送作業・全体会議
===行動予定===
3月
〇九11:00JAL本社2階スカイウオーク座り込み
十〇08:00東京争議団共同宣伝最高裁
10:00東京争議団共同要請最高裁
11:00JAL本社2階スカイウオーク座り込み
十三10:30土浦日大地裁527号法廷
11:00JAL本社2階スカイウオーク座り込み
十四11:00JAL本社2階スカイウオーク座り込み
十五08:30東京争議団共同宣伝中労委
11:30JAL マタハラ地裁前宣伝
十七18:30白林争議解決報告集会「夢に向かって進め」エディカス東京
二一08:00東京争議団共同宣伝都庁前
11:00明乳社前座り込み 京橋エドグランド
二二11:00明乳社前座り込み 京橋エドグランド
11:00泉佐野市職労不当労働行為取り消し訴訟地裁
二三08:15国民救援会最高裁事件統一行動
11:00CADスト統一行動都庁前
4月
〇五08:00東京争議団共同宣伝裁判所前
11:00JALプラザ前座り込み
13:30CAD都労委
〇六11:00JALプラザ前座り込み
18:30全労連・東京地評争議支援総行動 第1回実行委員会 全労連3F
〇七12:10DNPファイン解雇争議 大日本印刷本社前(MIC総行動)
〇八〜〇九 全国裁判交流集会 全労連会館
十一14:00土浦日大茨城県労動委員会(茨城県庁23階)
十三18:00JAL本社要請行動
十八08:00東京争議団共同宣伝都庁前
十九08:30東京争議団共同宣伝中労委
11:00土浦日大水戸地裁土浦支部 解雇撤回裁判
11:30JAL マタハラ地裁前宣伝
二一17:00労働委員会委対策会議年度総会 全労連ホール
二六09:15JAL マタハラ地裁前宣伝
10:00JAL マタハラ地裁527号13:30CAD都労委
二七09:30全労連・東京地評争議支援総行動 第1次統一オルグ 全労連3F
17:30全労連・東京地評争議支援総行動 第2回実行委員会 全労連3F
5月
〇一 終日 メーデー 代々木公園
〇三13:00憲法集会 有明防災公園
十〇08:00東京争議団共同宣伝裁判所前
十一09:30全労連・東京地評争議支援総行動 第2次統一オルグ 全労連3F
17:30全労連・東京地評争議支援総行動 第3回実行委員会 全労連3F
十五16:30鶴川常勤講師裁判 地裁527号法廷 CAD地裁631号法廷
十六08:00東京争議団共同宣伝都庁前
十七08:30東京争議団共同宣伝中労委
11:30JAL マタハラ地裁前宣伝
二六18:30JALマタハラ 決起集会 南部(大崎)労政会館
三一 終日 全労連・東京地評争議支援総行動