東京争議団ニュース第298/2016年3月12日
NTT木下職業病闘争34年の闘いの終結報告会
NTT木下解雇争議
「NTT木下職業病闘争終結報告会」が3月4日都庁第二本庁舎食堂で行われ、会場には200名を超える方のご参加を頂きました。
第一部では大森共闘会議議長の挨拶に始まり、野中共闘会議事務局長の経過報告・終結報告、ご来賓の方からのご挨拶と続きました。
当日参加できなかった福島みずほ議員からは、代理の秘書からボイスメッセージを頂き、私からお礼を述べ第一部を終えました。
第二部は小関共闘会議副議長の乾杯でスタートし、闘いに関わった方々からの一言、その後共に闘った争議団の仲間の決意の発言をうけ、夫から、お礼を述べ最後に団結ガンバローで盛会のうちに終了しました。
娘も、友人のギターの伴奏での歌で、花を添えてくれました。これまで支えて頂いた皆さま、本当にありがとうございました。
3月4日家族が揃い報告会
卒業式からも組合員を排除
鶴川高校教職員組合
3月5日、鶴川高等学校の卒業式が行われました。
学園は「卒業式当番表」なる文書を掲示して、卒業式の準備からも当日の係分担からも組合員を完全に排除しました。「当番に指定しない従業員は、労働力の提供をしなくてよい」と職員室内にいるよう命じています。
組合は「抗議文」を提出し、式典出席を求めました。しかし、百瀬理事長から指示を受けたとする事務長が「掲示文書に従って下さい」と述べ拒否しました。卒業式は、3年間の教育活動の集大成であり新しい世界へのスタートラインに立つ卒業生を見守り、送り出すための時間です。
学校として最も大切な行事から排除することは、教員からやり甲斐を奪う行為であり、立ち番裁判判決で指摘された人格権侵害と同じものです。 私たちは、組合排除ありきの学校運営の改善を求め続けています。
3月7日地裁署名提出
3/1CAD争議等でスト
都庁前集会に113名
公共一般東京都団交拒否CAD解雇事件
公共一般では、東京都CAD講師解雇撤回や区市自治体での非正規の雇用・労働条件確保をめざし、3月1日中嶋講師ほか1名で第2波ストライキ統一行動を決行しました。
昼休み都庁前集会には各方面から113名がかけつけ、CAD原告や雇い止め通告された組合員を励まし、東京都へ怒りをぶつけました。
集会には15団体から挨拶。争議団からは毎月一緒に都庁前宣伝に取り組んでいる土田事務局次長(市進学院)のごあいさつ、そしてJAL、日東整からもご挨拶をいただき、明乳争議団やサポーターの方もご参加いただきました。
3月1日ストライキ
寒風のなか明治HD社前に延べ二00名余が結集!!
明治乳業争議団
中労委での証人調べが終了し、最終準備書面提出期日(5月19日)が設定された明乳争議団は、新たな闘いの局面を迎えています。
争議団と同支援共闘会議は決意を新たに、救済命令に向けた緊急団体署名の取り組みなど中労委対策を強め、同時に、全面解決の決断を迫る会社包囲行動を全力で闘っています。「二・二六明治HD社前行動」には、寒風のなか「座り込み行動」から抗議行動まで、延べ200名余にご協力をいただき大きく成功させました。
争議団は、3月(明治HD社前)・4月(株・明治本社前)にも行動を設定し、中労委を舞台に全面解決への局面を切り拓く決意で奮闘しています。
2・26明治HD社前座込み座り込み行動
JAL集会で、全ての争議の解決を目指すとして激励される
日東整争議団
16春闘「JALグループ全社員集会」が開催され、日東整争議団もJAL争議団やJALCAマタハラ裁判原告らと共にビラを持って参加をしました。
この集会は「JALの安全運航の確立と健全な発展」を願って、親会社と子会社で働く者が垣根を越えて労働条件の向上、労働環境の改善を目指して開催され、その一環と
して、パイロット・整備士・グラハン・スチワーデスらが職場実態の報告をされました。
どの職場からも単なる人員不足ではなく、経験豊富な人材がいなくて事故・トラブルが絶えない上に「休日だけではなく休憩も取れない」と悲痛な報告がされました。
JALは2010年の経営破たんで行過ぎた人員削減と不当な解雇が生んだ事態に、多くの職場から異口同音に「経験豊富な解雇者を職場に戻すように」と春闘交渉でも要求していることが報告されました。
私たち解雇された者にとって勇気づけられ、更に頑張る決意を強くした集会でした。
勇気と元気づけられたJAL集会の参加者と共に
「51歳雇い止め規定」廃止!
市進学院争議団
およそ3年間にわたる不当解雇撤回の闘いに勝利した高畑組合員。1月18日より研修開発室で現場(教室)復帰のための研修を積んできましたが、新年度の始まる3月2日より、無事、教室に配属されました。これも皆様のご支援の賜物と感謝いたしております。
2月23日には第31回団体交渉が行われました。この日の団交では、まず春闘要求を行いました。「51歳雇い止め規定の撤廃」を求める春闘要求に関するやりとりの中で、会社は同規定を廃止し「職種を転換したうえで51歳以降の雇用を継続する」旨を明言しました。ただし会社は「集団授業からは外れてもらう」とし、大幅な賃下げを伴う非正規労働者への差別は続いており、残る解雇者の職場復帰闘争とあわせ、今後とも徹底的に闘ってまいります。
毎月大阪からバスを仕立て
最高裁要請に取り組む
大阪市労組組合事務所争議
毎月、バスで前日の夜に大阪を出発、翌朝の最高裁宣伝と要請行動に取り組んでいます。
2月19日には、6回目の独自宣伝と要請行動に取り組みました。現地での合流を含め大阪から20名が参加、東京の仲間の支援を入れて40名程で宣伝しました。
要請では、「市労組は1990年に連合労組の労使癒着を批判し、自治体労働組合として市民要求実現の先頭に立ってたたかってきました。その労使癒着の関係を是正する中で、当局からの要請で、本庁舎内に組合事務所を持つことになった」「市が使用不許可の理由にしている『不正な政治活動』には市労組は全く関係がない」「これは市側も認めている」ことなどを主張、最高裁に事実と法に基づき、受理と公正な審理を行うように要請しました。
署名も個人30万筆目標で3万1901筆まで到達。引き続きご協力をお願いします。
笹社長は根拠のない通達で退職金を減額するな!
争議建交労ダイワードユニオン分会
ダイワードユニオンは一方的不利益変更である退職金減額等の問題で、経営者の不誠実な対応と闘っています。笹晃弘社長ら現経営者は、旧経営者に全ての責任を押し付けようとしています。
旧経営者が退職金を減額したとする時期は平成17年4月1日で、笹晃弘社長がダイワード社長に就任するわずか1年前のことです。また、その時に、退職金規定を変更していないため、従業員には一切、周知されていません。
笹晃弘社長らは1通の通達を示して、旧経営者が退職金を変更したと言い張ります。しかし、この通達には誰の押印もありません。また、組合が知る限り、この通達をその当時に見た者は誰もないのです。笹晃弘社長は、このような不備な書類を根拠に退職金は既に減額されているとして、退職金の減額を一方的に行ったのです。
愛媛の仲間に支えられて、不当解雇撤回の闘い
JAL不当解雇撤回争議団
JAL原告 林 惠美
2010年大晦日に解雇されて、私は経済的な理由から翌年3月実家に戻った。
手探りで不安な中で始めた地元での活動だったが、程なく「愛媛原告を支える会」を作っていただき元気で現在に至っている。月一回の早朝宣伝は2009年大晦日に解雇された旧社保庁分限免職撤回原告団と合同で行っている。
東京では想像できないかもしれないが、毎回10数名で500〜600部のビラを1時間を待たずに配布し終える。
6年に亘る闘いは原告に多くの事を教えてくれた。日本のあちこちでたった一人で社会の理不尽と闘っている仲間もいる。私達の闘いは、働く者の尊厳と権利を守る闘いだと改めて噛み締める。同時に空の安全を守る闘いである。それは、日本航空の異常な労務政策を正す事でもある。日本中の仲間と手を携え、今年こそ勝利し、みんなであの空へ帰りたい。
「艱難(かんなん)が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出す」
2/17愛媛県庁前社保庁・JAL合同宣伝
実教教科書裁判
裁判長忌避申立により判決中止
再雇用拒否田畑和子争議
都教委の実教出版歴史教科書を排除する決定が不当だとして2014年2月、取り消しを求めて提訴(再雇用拒否争議の田畑も原告の一人です。)しましたが、東京地裁は不当な訴訟指揮を行い原告の主張に聞く耳を持たず強引に結審してしまいました。
教科書は文科省検定済で都教委が内容に文句をつけることはできないのです。ところが、国旗国歌に触れたたった二行の脚注が気に入らないため都教委はこの教科書を希望しないよう各高校におふれを出し、採用ゼロとしました。しかも「教育委員会会議は公開」という規則に違反して秘密会議を行っていました。弁論再開が叶わず原告団は裁判長忌避を申し立てたところ、2月25日の判決日が判決中止となりました。裁判長の異動もあったとのことです。
このほか「教育委員4名への不正ハイヤー代支払い」の件でも3月に提訴します。
東京争議団サポーターの広場
解決局面は必ず現れる
元ネッスル争議団 斎藤勝一
最近、永く闘いを続けていた争議(ネッスル・松蔭学園・NTT木下・新国立劇場等々)が、解決の仕方や内容は様々ですが、それぞれの闘いに決着を付けました。長期争議の解決に、感慨深い思いで一杯です。闘いの一線から身を引きサポーターとなり現役争議の身の引き締まる日々が思い出されます。
現役争議の人たちも、それぞれの状況に合わせた解決の局面が必ず現れるはずです。それを見逃すことなく緊張の思いで闘い進めてください。現役の方々の暫しの助けになる活動にサポーターとして活動します。
各争議組合、争議団の要請・近況報告
▼大阪市労組組合事務所争議
3月15日(火)8時から最高裁前宣伝
9時30分から最高裁要請行動。ご支援ご協力をお願いします。
▼鶴川高校教職員組合
3月18日(金)16:00 結審 東京地裁527号法廷。担任をされた組合員が最終弁論を行います。終了後、弁護士会館にてミニ報告集会を行います。
▼明治乳業争議団
「3・24〜25明治HD社前座り込み行動」にご参加を!!午前11時から13時まで。団体旗を持ってのご協力をお願いします。
▼日東整争議団
有楽町駅JALプラザ前宣伝4月6日10:30〜11:30。最高裁宛の団体・個人署名を取り組み中です。
▼公共一般東京都団交拒否事件
3月1日スト支援ありがとうございました。4月11日(月)16時30分〜CAD争議都労委。4月21日(木)10時00分〜CAD地裁@709法廷。
====東京争議団予定===
4月
〇八14:00三役会議
〇九13:00発送作業・全体会議
5月
〇六13:00三役会議
〇七13:00発送作業・全体会議
===行動予定===
3月
十四08:00東京争議団共同宣伝都庁
十五08:00大阪市労組最高裁宣伝
09:30大阪市労組最高裁要請
12:00(株)明治坂戸工場
16:00(株)明治埼玉工場宣伝
18:00国際人権活動幹事会 東京労働会館5F会議室
十六08:30東京争議団共同宣伝中労委
十七 終日 千代田総行動
11:00社保庁不当分限免職裁判 地裁527号
十八16:00鶴川地裁527号法廷結審報告集会 弁護士会館
十九13:30総がかり行動日比谷野音
二十14:00元都労委労働者委員「井川さんしのぶ会」学士会館
二三10:00JALマタハラ裁判 地裁527号
10:30市進中労委調査
12:15雇用共同アクション国会行動
二四11:00明治HD座込み
二五08:15国民救援会最高裁宣伝
10:00最高裁要請(労働事件要請)
11:00明治HD座込み
二九10:00全労連・東京地評争議支援総行動展開図作成作業
18:30総がかり行動国会前
三十 JAL全国一斉宣伝
4月
〇一18:305・27全労連争議支援総行動第1回実行委員会 全労連
18:30資生堂アンフィニ勝利報告集会 かながわ労働プラザ3F
〇三12:00公共一般団結花見墨田公園
〇六08:00東京争議団共同宣伝裁判所
10:30日東整有楽町JALプラザ宣伝行動
〇七11:00(株)明治本社座込み
〇八11:00(株)明治本社座込み
十〇〜十一13:00全国裁判闘争交流会 全労連会館
十一16:30CAD都労委
十三12:15雇用共同アクション議員会館前
二十08:30東京争議団共同宣伝中労委
二一09:30全労連・東京地評争議支援総行動統一オルグ 全労連3F
10:00CAD地裁709号
17:30全労連・東京地評争議支援総行動実行委員会 全労連3F
5月
〇一終 日メーデー
〇三13:005・3憲法集会有明防災公園
十一08:30東京争議団共同宣伝裁判所
十二09:30全労連・東京地評争議支援総行動統一オルグ 全労連3F
17:30全労連・東京地評争議支援総行動実行委員会 全労連3F
十八08:30東京争議団共同宣伝中労委