東京争議団ニュース第296/2016年1月9日


共同・共闘の前進が切望される激動の年明け!
東京争議団共闘会議 議長 小関 守

 仲間の皆さん、新年おめでとうございます!
「戦争法廃止、立憲主義の回復」をめざす市民連合結成など、安倍自公政権の危険な暴走を断ち切るための、共同・共闘が大きく広がる中での年明けです。安倍自公政権による民意切り捨ての、強権的暴走政治が加速する異常事態ですが、しかし、私たちは、暴走政治を許さない共同・共闘が急速に裾野を広げ、確実に前進していることに確信を持って新年を迎えています。
 仲間の皆さん、勝利解決を目指す自らの争議を全力で闘うと共に、平和で豊かな日本の未来を切り開く歴史的運動に呼応して、今年も大いに奮闘しようではありませんか。ご一緒に頑張りましょう。



12月24日に紛争解決の協定書を締結!
ご支援ありがとうございました
新国立劇場合唱団員争議

 新国立劇場合唱団員・八重樫節子さんが2003年2月に試聴会(内部オーディション)で不合格とされ、また、新国財団は団交を拒否したため、音楽ユニオンは都労委に申し立てをしました。
 その後、中労委、東京地裁、東京高裁、最高裁と闘い続け、2011年4月には最高裁において、『オペラ合唱団員は労働者』の判断が示された上、試聴会不合格措置と団交拒否が不当労働行為に当たるか否かについて東京高裁に差し戻されました。差し戻し審で高裁は、不合格措置は不当労働行為には当たらないとされましたが、団交拒否については、合唱団契約メンバーは労働者であり、団交拒否は不当労働行為に当たると判決を示しました。
 しかし、その後、財団は団交に応じるものの、音楽ユニオンと支援共闘会議が要求している、@試聴会システムは協議事項、A職場環境の改善、B謝罪と解決金の支払い、について、まったく応じることはありませんでした。
 2015年に入り、双方の代理人により話合いがもたれ、この程、合意に至りました。
 協定書の主な内容は、
◎最高裁において労組法上の労働者性が認められるに至るまでユニオンとの間で団交を行う機会を長きにわたり失してきたことについて遺憾の意を表明する。
◎財団は、オペラ公演における合唱団の重要性を確認し、試聴会システムについては音楽ユニオンとも協議し、その改善・充実に努力する。
◎今後とも音楽家等芸術家の権利を尊重し、職場環境の改善に協力する。
◎財団は、紛争解決金100万円を支払う。
(以上抜粋)となっています。
 音楽ユニオンは、新国で働くすべての人々が安心して働けるよう、今後も運動を進めてまいります。
 これまでの熱いご支援に心より感謝申し上げます。
 なお、2016年2月10日夜、文京シビック・スカイホールにおいて、争議解決報告集会を開催します。多数の皆さんのご参加をお願い申し上げます。


12月24日 協定書締結しました


市進は上告を断念職場復帰の合意書成立!
市進学院争議団

 12月3日の高裁判決に対し、被告(株)市進は上告を断念。双方の代理人によって合意書の作成が行われ28日に捺印、年内での合意が成立しました。
 これにより佐藤・高畑両組合員の雇止めが撤回され、職場復帰することとなりました。厚生年金も雇止めの日以降も継続していたものとして取り扱われることになり、全面勝利の解決となりました。
 高裁判決で、非正規雇用の労働者でも「有期雇用契約が更新されるものと期待することについて合理的な理由がある」と認められ、「雇用契約上の権利を有する地位にあると確認」された判決が確定したこと。これは全国の労働者にとって大きな意義のあることだと思います。
 昨年・一昨年に解雇された組合員4名は、中労委・都労委で係争中ですが、全面解決に向けた闘いを継続してまいります。


2015年12月3日 厚労省で記者会見


橋下市長名で「不当労働行為」認め誓約文を手交
大阪市労組組合事務所争議

 中央労働委員会は、11月26日に「大阪市による組合事務所の使用を一方的に不許可処分にし、退去を命じたことは、不当労働行為である」と認定し、大阪市に対し「今後、この様な行為は繰り返さない」とした文書を組合に手渡すことを命じました。
 中労委命令では、大阪市には「不当労働行為の意思があった」ことを明確に認定し、「労使関係条例12条」があっても、「不当労働行為は救済される」としています。
 12月15日、大阪市はこの命令に従い、本庁舎内にある市労組の組合事務所に誓約文を持ってきて謝罪しました。
 田所委員長は、「この謝罪により橋下市長の組合敵視による不当労働行為が大阪市で行われたことが明らかになった。市労組に退去しなければならない理由はなく、大阪市は直ちに組合事務所の使用許可を行うことを強く求める」と主張しました。


12月15日大阪市が謝罪文手交


正念場の新年迎え総力でダッシュ!
明治乳業争議団

 都労委不当命令の再審査を闘う明乳争議団は、新年早々から重要局面を迎えます。
 会社証人反対尋問(1月13日)で証人調べが全て終了しますが、その後の審査指揮が極めて重要です。昨年11月、審査委員から「@昭和40年頃の申立人ら集団の規模、A昭和40年から平成5年までの主な集団活動、B救済年度時点での申立人ら集団の規模」の救釈明があり、申立人らは積極的な審査指揮と受け止め回答書を提出しました。
また、昨年6月から開始した審査課への定例要請行動を、団体署名の提出と併せ重視して継続します。
 争議団は、逆転救済命令を確実にする闘いと、争議解決の決断を迫る会社包囲の闘いを両輪に、新春からダッシュです。
 重ねてご支援をお願いします。


10・23東京争議団総行動 明治HD社前


中労委が「緊急命令」申立直後の
処分乱発に断固抗議
鶴川高校教職員組合

 学園が国を相手に中労委命令取り消しを求めた行政訴訟は6回の口頭弁論を終え、1月13日に学園側の証人尋問を控えています。
 中労委は1年前に組合員を担任復帰させよと命じた中労委命令を学園が履行しないまま1年が経過したことを受けて、東京地裁へ「緊急命令」の申立を行いました。
 これは行政訴訟の訴えを起こしたにせよ命令の効力は失われないことから、判決確定までの間に命令に従う決定を行うよう求めたものです。「緊急命令」に違反した場合、最高で1日につき10万円の過料(罰金)に処せられます。申立翌日の23日、百瀬理事長は組合員に計130件の訓告処分を発しました。これは緊急命令申立という行政判断に対する報復措置に他なりません。
 今なお執拗な不当労働行為を重ねる百瀬理事長に、多額の助成金を受ける私立学校の運営を行う資格があるのか、私たちは問い続けます。


今年も、裁判勝利と争議解決に向けての
取り組みを強化!!
日東整争議団

 昨年7月に最高裁に上告し、10月には事件番号が決定し第一小法廷が担当することになりました。これまで東京争議団と日本国民救援会を併せて7回にも及ぶ最高裁前宣伝と要請にも参加をしました。
 また12月18日には、最高裁にかかる労働争議共同による最高裁包囲行動に、日東整争議団も参加し東京地裁の不当判決と、その不当判決を踏襲した「結論ありき」の東京高裁の新たな証拠についての調べもしない酷い審理と判決は許せないとして、最高裁には裁判をやり直すようにと訴えました。
 日本航空には、JAL争議団と共に不当解雇を早期に解決するように、日航内の多くの組合の力を借りながら頑張る決意でありますので、今年もご支援を宜しくお願いします。


成田空港で新しい年に向かって!!12月17日


笹社長の横暴な経営にSTOPを!!
建交労ダイワードユニオン分会

 支援者の皆様、争議団・争議組合・サポーターの皆様、明けましておめでとうございます。東京争議団加盟3年目に入ったダイワードユニオンです。
 今年の干支、丙申は樹木が成長し、その姿・形がはっきりと明らかになり、果実が成熟する時だそうです。今年はダイワードユニオン結成10年目の大きな区切りの年に入りました。干支が意味するような成果を得られるよう頑張りたいと思います。また、今年は騒ぐ年(株式投資の格言)でもあるので、大いに声をあげ、宣伝して行きたいと考えます。
 昨年1年間を振返ると、日本社宅サービス・ダイワード笹社長が続けた9年間近い不当な退職金の減額支給が明らかになった年でした。日本社宅サービス笹社長は約10年前にM&Aでダイワード株式会社の実質的な経営権を取得しましたが、その後9年近くも退職金を不当に減額支給し続けていたのです。但し、「旧経営者が行ったことだ」と有り得ない言い訳で、その責任の回避を図り、現経営者は経営危機回避のために経営を行っていたと主張しました。
 しかし、日本社宅サービス・ダイワード笹社長の経営になって以降、パワハラ経営・退職者の激増での営業体制の崩壊・新商品の失敗などで売上は7億円も下落しました。それだけでなく、10年経った現在も成果主義賃金・退職金カット等さらなるリストラ政策を強行し、ダイワード経営をさらに危ういものにしようとしています。
 日本社宅サービス・ダイワード笹社長の一方的な経営姿勢に対し、私たちは抗議行動を続けなければなりません。
 昨年12月3日に行われた全労連・東京地評の争議支援総行動に私たちは参加しました。ダイワード本社前の抗議行動には50名を超える支援者が参集しました。大変、有難く感謝を申し上げます。
 今年1年は更に東京争議団の仲間との相互支援に取り組み、ダイワード経営者に一方的で強硬なリストラ政策を撤回させる闘いを行います。


12・3総行動 ダイワード本社前


勝たせる会総会81名で成功
3・1ストへ
公共一般東京都団交拒否事件

 都立職業訓練校CAD製図科委託不当解雇事件を、さまざまな分野の人々の支援で勝利すべく、「東京都CAD争議勝たせる会」の正式発足総会を12月26日(土)にラパスホールで開催しました。
 総会・懇親会合わせ、組合内外から81名の方の参加で盛況に行い、争議団から日東整、JALはじめ、各分野から5団体、9名の連帯あいさつもいただき、幅広い支援のエネルギーをいただきました。また、10月30日の第1波ストに加え、3月1日に第2波ストも予定しています。
 12月3日の争議支援総行動では、30分前の8時から組合独自の都庁前宣伝も行い、また都知事あてCAD解雇撤回等を求める署名200団体2千筆を都に提出しました。


CAD争議勝たせる会発足総会 12月28日


あきらめずに頑張ります!
JAL不当解雇撤回争議団

 私は東京に生まれ育ちましたが、山形県米沢市出身の両親に子供のころから「なせば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」【人が何かを為し遂げようという意思を持って行動すれば、何事も達成に向かうのである。結果が得られないのは、人が為し遂げる意思を持って行動しないからだ。】という上杉鷹山公の言葉を毎日のように聞かされて育ちました。その言葉をかみしめて毎日の活動に励んでいます。 
 どうやったら解決できるのか?争議解決された方々の経験を参考に、JALを追い詰めるためになんでもやってみたいと思います。
 不当労働行為裁判では高裁で画期的な判決が出されました。ILOからは三次勧告も出されました。
 それらを有効に活用して、あきらめずに闘います!
 これからもどうぞご支援をお願いします。


11・10京都賞会場前宣伝行動


是非、争議団共闘への加盟を

 54回目の総会を迎えた東京争議団。総会の議論では、、安倍自公政権による労働法制大改悪の加速や、それに迎合する司法判断の異常な傾向など等、労働争議をめぐる厳しい議論を深めました。その結論は、「財界大企業の横暴を許さない、司法反動を許さない」共同・共闘を、単産・単組・地域の枠を越えて、大きな流れにすることが決定的に求められるということです。  そして、争議団共闘を、闘う労働運動の共同の財産・砦として守ることの大切さが強調されました。
 単産・地域で頑張っている各争議に対し、改めて、争議団共闘加盟を心から呼びかけるものです。


争議団一同頑張ります。皆さんのご支援宜しくお願い致します。

2015年度役員
議 長   小関 守 (再) 
副議長   森本 由紀(再)
  同     八重樫節子(再)
  同     筑肱 和雄(新)
事務局長  畠中 博資(新)
事務局次長 岩本 哲男(再) 
同     土田 晃(新)
会計監査  寺島 やえ(再) 


昼休みに音楽家ユニオンによる演奏がありました


東京争議団サポーターの広場

 今年も皆さんと力を合わせて、争議団の勝利に向けて頑張りましょう。
よろしくお願いします。

 まず、“新春のつどい”です。
1月22日18時半からラパスホールです。
 当日サポーターは1時集合です。料理、会場設営、バザーなどやりますので、一人でも多くのサポーターの手伝いをお願いします。
1時に来れない人は、都合のつく時間でも構いません。
 つどいではサポーターだけのパフォーマンスもやりますので、ご協力ください。


各争議組合、争議団の要請・近況報告

▼明治乳業争議団
新春1月13日(13時から16時)が会社証人(2名)への反対尋問。ギマンに満ちた立証を、徹底的に追求します。ご支援よろしく!
▼鶴川高校教職員組合
1月13日(水)15:00〜16:00 鶴川 学園側証人尋問  東京地裁527号法廷。終了後、弁護士会館にてミニ報告集会を行います。
▼日東整争議団
有楽町JALプラザ前宣伝2月3日と
3月2日10:30〜11:30で実施します。
最高裁宛の署名も取り組み中です。
▼公共一般東京都団交拒否事件
12月26日(土)15時〜「CAD争議勝たせる会」発足総会が81名の参加で大成功。


1月22日(金)
東京争議団新春の集い

ラパスホールにて
18時30分より
サポーターと団員の手作り料理でおもてなしいたします。


====東京争議団予定===

二月
 〇五13:00三役会議
 〇六13:00発送作業・全体会議
三月
 〇四13:00三役会議
 〇五13:00発送作業・全体会議


===行動予定===

1月
十三13:00明乳中労委第6回審問 申立人側反対尋問
   15:00鶴川地裁527号法廷 学園側証人尋問
十五08:00東京争議団共同宣伝最高裁
   10:00東京争議団共同要請最高裁
   11:00大阪市労組連・市労組最高裁要請
   12:00明乳戸田工場前宣伝
   16:00明乳神奈川工場前宣伝
十八08:00東京争議団共同宣伝都庁前
二〇08:15国民救援会最高裁宣伝
   08:30東京争議団共同宣伝 中労委
   11:00国民救援会最高裁要請
十八08:00東京争議団共同宣伝都庁前
二二18:00東京争議団新春の集い ラパスホール
二五13:30市進中労委第3回調査
二六18:4516春闘総決起集会 中野ゼロホール
二八18:30雇用共同アクション学習会 文京区民会館
二九18:00JAL争議団全国一斉宣伝
   18:00公共一般旗開きラパスホール
   18:30全国じん肺旗開き四谷プラザエフ7F
   18:30国民救援会東京都本部旗開き 全労連会館ホール
三〇14:00明乳支援共闘会議 東京労働会館地下会議室
   18:00明乳旗開きラパスホール

2月
〇三08:30東京争議団共同宣伝 地裁・高裁前
   10:30日東整有楽町プラザ前宣伝
十〇    新国立劇場争議解決報告集会 文京シビックホール
十七08:30東京争議団共同宣伝 中労委
十八10:00CAD争議都労委
   13:15CAD争議地裁705号法廷
二六10:00明治社前大行動


〇二10:30日東整有楽町プラザ前宣伝
〇四    木下報告集会 都庁第2庁舎4階


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