東京争議団ニュース第293/2015年10月3日


市進学院は地裁判決・都労委命令に従え!
市進学院争議団

 東京地裁で『合理性も社会的相当性も認められない』と厳しい口調で断罪された被告市進学院。
 地裁では佐藤さんの解雇理由について、「51歳雇い止め規定」のみと主張していたにも関わらず、高裁への控訴理由書では新たに「能力不足」を持ちだしてきました。 高畑さんについても、8割の退会者は2割の問題ある講師が出しているなどと、数字的に全くつじつまの合わない論理を持ちだしました。
 また、「解雇権濫用法理が適用されるとしても、当該雇止めには必要性及び相当性が認められる」などと、訳の分からないことを言い出しています。
 都労委・中労委と合わせて市進学院の不当労働行為・解雇権濫用による不当解雇を徹底糾弾していきます。


6月25日都労委勝利命令を受けて


担任復帰を果たすため東京地裁は早急な判決を
鶴川高校教職員組合

 9月18日東京地裁において、学園が国を相手取り訴えた「中労委命令取り消し訴訟」の第4回口頭弁論が行われました 。36名の傍聴支援の方が駆けつけてくださり、法廷はいっぱいになりました。
 この中労委命令は、組合員に対する担任外しが組合差別であると認定し、「今年4月には担任復帰をさせよ」と命じたものです。
 この間、学園が提出した書面は、これまでの主張を繰り返し述べ、ただ訴訟を引き延ばすためだけの内容です。
 組合員が授業中廊下にいる生徒約10名に対し「授業に行きなさい」とだけ繰り返したことを挙げ、「生徒の立場に立って指導することに著しく反するものである。」と述べられています。
 一見正論であるかの言葉を並べても、実態として「学びを通して成長を促す」という学校教育の基本軸を蔑ろにし、組合差別に利用した事実を覆すことはできません。
 早急な判決を求める署名のご協力を宜しくお願いします。


集会にて訴える鶴川教組


日東整排除は、日航の根強い労組攻撃が目的!!
日東整争議団

 最高裁へ7月6日に上告し、8月28日に東京高裁第12民事部に「上告理由申立理由書」を提出した以降に、4回に亘って最高裁の書記官に要請を行いました。
 これまでの東京地裁や高裁での裁判所の審理の進め方の問題などをテーマとして要請をして行く考えです。 
 具体的には、日本航空と日東整との株主比率以上の航空法に基づく事実と実態からの経営支配と航空機整備業務支配を、日本航空の社内文書を証拠として提出し、証人採用も含めて東京高裁に訴えましたが採用がされなかった問題などになります。
 さらに、日東整労組は会社からの不当介入を受けて航空連を脱退しましたが、それでも航空連の運動方針を根強く支持する者たちが4割ぐらいおりました。
 この人たちが、日本航空グループの他の労働組合や組合員と大同団結することに、強い危機感を持った日本航空が、自らの経営破たんを利用して日東整から航空機整備業務を引き払い事業終了・会社解散に追い込み、従業員全員の雇用奪ったという、日本航空による不当労働行為意思による不当解雇事件の事実と実態を最高裁に訴えて、裁判のやり直しを求めて行きます。


9月2日有楽町JALプラザ前宣伝


劇場内で働く人々は労働者
新国立劇場合唱団員争議

 新国立劇場合唱団員契約打ち切り事件は、音楽ユニオンと新国財団との間で解決のための話し合いが続いています。
 オペラは、十七世紀直前にイタリアで誕生して以来、ヨーロッパを始め世界各国で、発展・変遷してきました。
 日本でも明治以降、オペラの発展にとりくんできた先達たちの努力が実を結び、1997年、東京・初台に国立の歌劇場が建設され活動を開始しました。
 しかし劇場は正に「人間のこと」であり、どのようにこの劇場を運営していくかが、建設中から関係者によって討議されるべきでしたが、この点が欠落していました。
 欧米での「劇場内で働く人々は『労働者』」という位置づけを、この事件の解決のために要求します。


ビラ配布介入事件実質的に警視庁が謝罪
明治乳業争議団

 争議団の明治HD社前宣伝に、中央警察署から警備ワゴン車で駆けつけ、「直ちに止めろ!」等といい、「警告!警告!」と強権的に介入した事件が3月10日に起こりました。
 争議団は支援共闘会議、弁護団、国民救援会と共同で警視庁に対し、不当介入と根拠法規を問い質す「申し入れ」を、日本共産党の吉田都議団長の協力を得ながら行ってきました。
 8月26日、警視庁総務部管理官(警視)ら2名から回答がありましたが、冒頭、警視庁の二人が起立し、「今回の中央署の取り扱いについて、皆さんに不快な思いをさせたことは、申し訳なくおもっています」と頭を下げ、謝罪の姿勢を示しました。
 回答は、「今回の内容は『警告』ではなく、お願い・助言・指導というもの、現場指揮の田中警備課長を指導しています」との結論です(回答内容の必要な方はご連絡ください)。


9・8地評総行動 明治HD前


CAD講師解雇争議でスト・連帯集会
公共一般東京都団交拒否事件

 都が職業訓練CAD科解雇事件で、組合は3月末に雇い止めされた非常勤講師の解雇撤回・原職復帰や、非常勤一般職化撤回及び誠実団交などを求め、10月30日の午前にストライキを構えます。
 ストは統一行動とし、職業訓練校で行うほか、他の自治体・委託先企業などでも、独自の要求を掲げストに入ることも検討中です。また、当日11時30分から12時45分まで、都庁前で集会を開きます。
ストでは、戦争法廃止派遣法改悪反対と自治体での派遣労働導入反対などの要求も掲げます。
9月13日の「なくそう官製ワーキングプア第7回集会」でも中嶋委員長が発言し、その映像が当日夜のNHKのニュースで流れたほか、署名や物販も行いました。


都庁前ストライキ


「会社の成長無くして、個人の成長は無い」は嘘!!
建交労ダイワードユニオン分会

 ダイワードの経営者たちは、口を揃えて「会社の成長無くして、個人の成長は無い」と声をあげます。しかし、経営者は成果主義を導入、退職金の大巾カットで、従業員の生活費を削り、家庭の暮らしの苦しさには目を背けます。
 退職者が増加する中、新規採用が抑えられ、既存社員には多量の業務量が押し付けられました。営業事務所などは従業員が一人減れば、残った従業員に押し付けられる業務量は大変なものです。
 ここ数年、営業事務所の事務所長クラスの方々がメンタルヘルスになるか、退職に追い込まれています。
 新規採用された中途社員は安い給料で雇われているので、何年も頑張っている社員のほとんどが年間総給料は下がる一方になっています。
 また、成果主義のもと、とても無理な目標を押し付けられて、給料が抑制され、会社の営業利益だけが確保されました。その営業利益は販売促進や新規事業に投資されましたが、笹社長が行った10年間の経営で、7億円もの売上減と新規事業の総撤退に終わり、従業員が潤うことはありませんでした。
 私たちは笹社長の経営責任を追求し続けます。


言葉の意味
JAL不当解雇撤回争議団

 最近、言葉の使い方に疑問を感じることが多い。日本語の使い方が間違っているのではなく、相手を誤魔化すために使っているような気がする。しかも意識して使っているから悪質だ。
 「積極的平和主義」や「平和安全法」などと声高に言われているが、「平和」を「戦争」に、「安全」を「危険」に読み替えるとピッタリする。最も逆な意味で使っているのは、今に始まったことでは無かった。
 名は体を表すと言うが「自由民主党」の党名も、安倍さんのおかげで意味が理解できた。
 翻って自分の問題について言えば、稲盛さんはJALの会長就任時に「社員の物心両面の幸せのために」などと美辞麗句を並べていたが、165人を解雇しても「管財人がやった」と知らぬ振りを決め込んでいる。
 そこで結論めいて言えば、やはり“言葉”よりも実際の“行動”で評価すべきではないだろうか、凡人は騙されやすい。
 これは政治問題や労働問題に限ったことではないと思うが。


9月15日 国交省前座り込み


東京争議団サポーターの広場

  いつも支援ありがとうございます。
 いよいよ10月23日(金)は東京争議団独自の総行動です。
1人でも多くの人の参加をお願いします。

 10月7日(金)は司法総行動です。
都合のつく時間だけでも参加して下さい。
裁判所・法務省・警察庁・労働委員会等をまわり要請します。


10・23東京争議団総行動
皆様のご支援ご協力を宜お願い致します。
 


10・7司法総行動
ご支援宜しくお願い致します。


各争議組合、争議団の要請・近況報告

▼市進学院争議団  
佐藤・高畑両組合員の地位確認を求めた裁判の第1回控訴審が10月6日午前10時東京高裁817号法廷で行われます。
▼日東整争議団
10月6日(火)と11月4日(水)10:30〜11:30 有楽町JALプラザ前宣伝。最高裁宛の団体と個人署名を引き続き取り組んでおりますのでご協力下さい。
▼新国立劇場合唱団員争議
10月17日(土)13〜14時、楽劇「ラインの黄金」最終日、11月17日(火)17:30〜18:30、歌劇「トスカ」初日、同月29日(日)13:00〜14:00同最終日の新国立劇場前宣伝行動にご協力をお願いします。
▼鶴川高校教職員組合
11月11日(水)15:00〜鶴川 行訴第5回口頭弁論 東京地裁527号法廷。終了後16:00まで弁護士会館にてミニ集会を行います。ビラ等お持ちください。12月17日(木)18:30〜『鶴川闘争の勝利をめざす夕べ』町田市民ホールにて。 
▼公共一般東京都団交拒否事件
CAD解雇争議で、10月30日にはストライキ統一行動・都庁前集会を行います。


====東京争議団予定===

十一月
〇六 13:00三役会議
〇七 13:00全体会議

十二月
十一 13:00三役会議
十二 13:00全体会議発送作業

二十 10:00第五四回総会


===行動予定===

10月
〇六08:30東京争議団共同宣伝 裁判所前
   10:00市進高裁817号法廷
   10:30日東整有楽町JALプラザ前宣伝
   13:00司法総行動中労委要請
   17:00全国労働委員会対策会議 出版労連
   18:30秋の争議支援総行動第1回実行委員会 全労連会議室
〇七 終 日 司法総行動
   08:15宣伝行動:地裁・高裁・最高裁・都労委
   08:45中労委前
   10:30意思統一集会 日比谷図書館地下ホール
   12:15地裁・高裁前行動
   17:15総括集会全労連会館
〇八18:30裁・労対策東京会議 労働会館5階会議室
〇九08:00東京争議団共同宣伝最高裁
   10:00東京争議団共同要請最高裁
十〇09:30国民救援会東京都本部大会 全労連会館
十五12:00じん肺 厚労省・環境省前集結
   14:00じん肺 院内集会・集結報告集会
十六12:00じん肺 国会請願デモ
十七12:00JAL争議団JR新浦安駅宣伝・デモ
   13:00新国立劇場前宣伝
十九08:00東京争議団共同宣伝 都庁前
二一08:30東京争議団共同宣伝 中労委前
二三終 日東京争議団総行動
二五09:30公共一般定期大会 ラパスホール
二六09:30秋の争議支援総行動 第1次オルグ全労連3F
   10:30CAD地裁631号法廷
   17:30秋の争議支援総行動第2回実行委員会 全労連会議室
二七13:00明乳中労委第4回審問
三〇11:30CADストライキ統一行動 都庁前

11月
〇四08:30東京争議団共同宣伝 裁判所前
   10:00CAD都労委調査
   10:30日東整有楽町JALプラザ前宣伝
十一15:00鶴川地裁527号法廷(終了後ミニ集会あり)
十四12:30権利討論集会ラパスホール
十六08:00東京争議団共同宣伝都庁前
   13:00明乳中労委第5回審問
十七17:30新国立劇場前宣伝
十八08:30東京争議団共同宣伝 中労委前
   09:30秋の争議支援総行動第2次オルグ 全労連3F会議室
   17:30秋の争議支援総行動第3回実行委員会 全労連会議室
二七18:00日東整・JAL争議団 JR舞浜駅前宣伝
二九13:30新国立劇場前宣伝
三〇17:30秋の争議支援総行動コース責任者会議 全労連

12月
〇二08:30東京争議団共同宣伝 裁判所前
〇三 終 日 秋の争議支援総行動
十一18:30秋の争議支援総行動第4回実行委員会 全労連会議室
十七18:30鶴川闘争の勝利をめざす夕べ 町田市民ホール
二〇    東京争議団第54回総会 ラパスホール
二一08:00東京争議団共同宣伝都庁前


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