東京争議団ニュース第284/2015年1月10日
新年の議長挨拶
「共同の前進」で勝利への道筋を切り拓く年に!
東京争議団共闘会議 議長 小関 守
仲間の皆さん、おめでとうございます!
総選挙による新たな政治状況のもとでの新年です。小選挙区制度によって虚構の多数を得た安倍政権は、国民生活の「安全・安心」を揺るがす暴走への加速を狙っています。
しかし、労働法制「規制緩和」、消費税再増税、原発再稼動、「戦争する国づくり」など等、どの課題でも国民多数の反撃が裾野を広げる中での年明けでもあります。
私たちは、これまで以上に、自らの闘いの勝利への道筋を追求すると共に、政・財界の野望に反撃する共同の闘いに力を注ぐ事が重要です。仲間のみなさん、「闘ってよかった!」と喜び合える明日をめざし、今年もご一緒に頑張りましょう。
中労委より全面的勝利命令!
鶴川高校教職員組合
12月18日、中央労働委員会は、年度途中の担任外しと、保護者生徒に向けの誹謗中傷文書の配布が不当労働行為にあたると認定しました。命令では、この担任外しを、わずかな時間のなかで校長と副校長の二人だけの電話連絡で決めたことの異常さを指摘するなど、新たに詳細な事実認定をしています。
さらに中労委は、20年以上1年契約を押しつけられているこの組合員を専任教諭にするよう強く求めたことに対し、「組合の活動や組織に打撃を与えようと考えた」と、この事件の背景の本質に迫る判断をしました。
私たちは、学園が不服申立をすることなく命令をすみやかに履行するよう、12月25日に法人への要請行動と要請FAXに取り組みました。
2014年11月29日全教主催 私学争議励ますつどいにて
今年こそ争議解決の前進を!
NTT木下解雇争議
昨年中は多大なるご支援・ご協力に心より感謝申し上げます。
皆様のご支援により1981年の不当解雇から33年間を闘い続けることができました。
昨年は7月、9月と厚労省・総務省に対しての交渉が実現し、NTTの安全配慮義務違反ならびに国のNTTに対する指導責任を追及してきました。この取組みを積み重ね、今年こそ争議解決の前進を図りたいと思います。
本年も相変わらずのご支援・ご指導をよろしくお願い申し上げます。
審査の「枠組み」めぐる激しい攻防
明治乳業争議団
中労委で、「審査の枠組み」をめぐる激しい攻防が続く明乳争議団ですが、第8回調査(12月24日)において、申立人ら証人(11名、6時間55分)に対する、会社側の証人採用(2名、3時間)が確定しました。
続いて、公益委員は、次回の調査期日(2月2日)に向け、「争点整理」の指揮を執りましたが、重要なのは、申立人らが求める大量観察方式による「累積格差の一括是正」に向けた争点が、会社の「資料開示」拒否という状況を踏まえ、正確に整理されるかどうかです。
重要な調査期日が続きます。一層の支援傍聴をお願いします。
第8回中労委調査報告集会
力の限り闘いますご支援を!
全厚生闘争団
2009年末の分限免職以来、社保庁不当解雇撤回闘争も丸5年を迎えました全厚生闘争団です。
私たちの預かり知らない、長年放置されて来た年金問題の全てを権限も責任もない我々社保庁一般職員に押し付け悪人に仕立て上げました。その上、我々は冤罪懲罰的に解雇されさんざん苦しめられました。
でも闘争団は向かい風に負けません。昨年までに審査請求で10人の闘争団員を公務員に復職させました!人事院の形式的な審査で復職が認められなかった29人の内、25人の仲間は、現在裁判所で正義を一杯に叫んでいます。
重大事件な割に小さい闘争団で活動も大変ですが、力の限り闘っています。皆さんのご支援お願いします。
冬の賞与減
青年ユニオンSHOP99裁判
2014年から会社は新人事制度を導入し昇格・降格がしやすくなる制度を導入しました。
また、ボーナスも大きく差の生まれる評価制度を導入しました。
賞与の評価では最大金額と最小金額では10倍の差が生まれることになります。争議当事者の冬の賞与金額は2013年と比べると約5分の1にまで減らされました。
従業員の賃金を引き上げるという努力をするどころか、賃金・賞与がマイナスになるという異常なことが起きています。
このような経営もあってか業績もよくありません。働くものがもっと声を上げていかなければ現状を変えられないと痛感しています。
これからの取り組みにご支援・ご理解をお願いします。
第4回和解協議終了
ステートストリート信託銀行争議
ステート・ストリート不当配転・解雇事件は12月24日に第4回の和解協議がありました。
一昨年のクリスマスイブは口頭弁論でした。あれから1年、和解協議に入り少しずつですが、解決に向けて前進していると感じます。
会社は12月の中旬に東京ミッドタウンから虎の門トラストタワーに移転したため東京オフィスはとても狭くて労働環境は年々悪くなっています。
横浜営業所も閉所しオペレーションはほとんど福岡に移転しました。 次回は1月26日9時半から民事11部で引き続き和解協議です。
地裁判決に従い早期解決せよ!と初の社前行動
アメックス解雇争議
アメックスの復職拒否・「退職扱い」事件は、2014年11月26日、原告の訴えを全面的に認める勝利判決を勝ち取りました。会社側は判決翌日に控訴し、判決日の3営業日後に人事部長の退職が社内に発表されました。
12月3日の全労連・東京地評争議支援総行動では初の社前行動が行われ、荻窪のアメックス日本支社前には64名の支援の皆さんが集まってくださいました。
要請書は人事部担当者不在とのことで他部署の責任者が受け取り、社長に回すことを約束。翌日の団交には、会社側は人事部マネージャー1名と弁護士3名が参加し、「早期解決をするつもりはない」「地裁判決は全部誤りで、とんでもない判決」「会社として正しいことをやっている」「裁判でブランドは傷つかない」などと発言しました。
控訴審での闘いが始まります。引き続きご支援よろしくお願いします。
昨年12月3日 初の社前行動
原審判決を問う「安全配慮義務違反」
「予見可能性」とは
矢田部過労死裁判
東京高裁・福田剛久裁判長は、「(株)クォークの労働は労基法・労安法違反を繰り返し、暁則さんに対し長時間・不規則の過重労働を強いた。」と認定判断をしておきながら、(株)クォークに安全配慮義務違反はない、予見可能性もなかったとの不当判決を行ないました。
しかし、最高裁第2小法廷(電通事)で「労働者が労働日に長時間にわたり業務に従事する状況が継続などして心理的負荷が過度に蓄積すると、労働者の心身の健康を損なう危険のあることは周知のところである。」とし、安全配慮義務違反を明確にしました。
また予見可能性について、労安法65条の3は、使用者はその雇用する労働者に従事させる義務を定め、労働者の心身の健康を損なうことのないよう注意する義務を負う。と規定しています。
最高裁は、原審の歪んだ不当判決に対し、上告を受理し審理を行なうよう強く要求します。
最高裁前で不当判決を正す原告・支援者
闘いを強化し会社を追求
市進学院争議団
11月28日と12月8日に行われた都労委の審問ならびに、12月16日に行われた東京地裁での証人喚問には大勢の方々の傍聴支援を頂き誠にありがとうございました。
審問・証人喚問では会社側のウソが次々に明らかにされました。今後とも徹底的に会社側を追及してまいります。
11月20日の団交で「コマ加給」の不払い賃金を支払うとした市進学院ですが、12月19日に行われた団交の際、益田専務取締役は「法違反を是正すると言う事ではなく、こんな事でもめたくないから支払うだけ。労基署と会社とは見解が違う。労基署だって間違う事がある」と言い放ちました。
自分たちの違法行為をいまだに認めようとしない市進学院に対し断固徹底的に闘っていきます。
11月26日 東部権利総行動
事実を無視した東京地裁判決A
日東整争議団
原告側が証拠として提出した、日本航空の不当労働行為を示す社内文書について東京地裁判決は、「日東整労組の体質転換を図る必要性があると有しており、日東整の労務問題をJALTAM(JALの整備子会社)に持ち込まないことを条件にして、統合再編スキームについて具体的な検討をしたことが認められる」としながらも、「統合再編を進めるに際し、その問題点を洗い出した内部検討メモのようにもみえるのであって、労務問題が統合再編する際の障害に当たるという前提で議論がされたことを認める証拠もない」「日東整経営陣の組合活動の批判等の発言は、日東整経営陣独自に行われたものであり、日本航空の指示、示唆によるものと認める証拠はない」と不当労働行為を認めずに労働者の切実な実態を無視しました。
高裁では地裁判決の多くの誤りを正すよう求めていきます。
今年こそ全面勝利解決を!
新国立劇場合唱団員解雇争議
2014年12月3日、音楽ユニオンは全労連・東京地評争議支援総行動にとりくみ、新国立劇場前で集会を行ないました。
連帯挨拶で東京争議団の矢田部敏夫副議長は、新国財団が新国合唱団の団員を労働者として認めなかったことが争議の根底にあり、11年の長きにわたり八重樫節子さんの人権を否定し続けてきたことに対し償いをするべきと、解決金の支払いを拒んでいる財団に向けて、強く訴えました。
また、当該の八重樫さんは、判決確定(2012年)後も財団が合唱団員を労働者として扱っていないことを指摘し、財団は責任をもって団員を雇用するべきと、訴えました。
音楽ユニオン及び新国争議支援共闘会議は、争議解決のとりくみを強め、一日も早い全面勝利解決をめざしていきます。
みなさんの力強いご支援をよろしくお願い申し上げます。
東京都が非常勤職員の一般職化と、CAD委託化を強行
公共一般東京都団交拒否事件
東京都は、非常勤職員の一般職化問題について11月14日に行った団交を最後に、都議会に条例を提案し、実質一般職化が強行されています。組合が合意していない中で、この問題を強行することは、非正規への重大な権利侵害と不利益変更、露骨な公共一般排除に他ありません。
また、中央執行委員長を含め十数名の解雇につながる職業訓練校CAD(キャド)製図科委託化問題についても、当局は委託の納得のいく必要性、合理性すら回答せず、どれだけのコストを浮かせることができのかも示していません。
改めてそれぞれの問題に対し団交を設定して争点を明確に定めて闘争を継続していきます。
たたかっている仲間をはげます集い
今年の闘い 時代遅れの成果主義賃金を撤回を!!
建交労ダイワードユニオン分会
支援者の皆様、争議団・争議組合・サポーターの皆様、明けましておめでとうございます。東京争議団加盟2年目に入ったダイワードユニオンです。
昨年1年間を振返ると、組合結成9年目に初団体交渉が行われましたが、権限のない団交出席者が紋切型で回答する不誠実団交が行われただけで、時代遅れの成果主義賃金制度の導入だけが進んだ1年間でした。成果主義は賃金カットが目的です。
私たちは団交開始後も抗議行動を続け、昨年12月3日の総行動にも参加しダイワード本社前の抗議行動には50名を超える支援者が参集しました。
今年1年は更に東京争議団の仲間との相互支援に取り組み、ダイワード経営者に成果主義を撤回させる闘いを行います。
争議支援総行動 社前抗議行動
想像を絶する不当判決につき最高裁へ上告
再雇用拒否田畑和子争議
この事件は田畑和子さんが豊島区立千川中学校を定年退職する際、異例の再雇用拒否を受けたことに端を発しています。
都教委を訴えたところ、中神校長が沢山の拒否理由を捏造し、それを豊島区教委が都教委へ伝えていたことが判明。 しかし 不当判決で敗訴。(1次訴訟)。
2次訴訟は1次訴訟で曖昧にされた拒否理由の真偽をハッキリさせ名誉毀損による損害賠償を求めて中神校長を訴えました。ところが「校長は公権力の行使をしたのだから個人の責は問えない」とまたもや敗訴。 今の3次訴訟は都教委・校長が被告です。裁判官は田畑さんを敗訴させるため、証拠を抹殺しました。
裁判官大竹たかし・山本剛史・田中寛明に強く怒りを覚えます。
東京争議団サポーターの広場
今年もサポーター一同力を合わせてサポートしていきます。
昨年の暮れには4争議団の総会で受付やコーヒー提供などに15名余が参加しました。
また、サポーター主催の交流行事として鎌倉散歩を楽しみました。
「また、行きたい」「ガイドがあって良かった」などの感想がありました。
1月23日(金)の新春のつどいでは、あなたの手とお声を必要としています。
今年も皆さん、よろしくお願いします。
一月二三日(金)
東京争議団新春のつどい
ラパスホール
東京争議団の冬季カンパと物品販売へのご協力ありがとうございました。
2014年12月14日に行った東京争議団総会は50名の出席がありました。
承認された役員を紹介します。
議 長 小関 守 (明治乳業争議団)
副議長 木下孝子 (NTT木下職業病)
森本由紀 (鶴川高校教組)
八重樫節子(新国立劇場)
清水文美 (SHOPP99)
矢田部敏夫(矢田部過労死)
事務局長 泉 聖二 (日東整争議団)
事務局次長 岩本哲男 (明治乳業争議団)
杉山隆子 (SS信託)
畠中博資 (ダイワード)
会計監査 衣川清子 (元埼玉女子短大)
寺島やえ (元松蔭学園)
各争議組合、争議団の要請・近況報告
▼市進学園争議団
証人喚問が1月13日13時15分より東京地裁619号法廷であります。傍聴支援を宜しく。レイバーフェスタの3分ビデオで審査員賞を頂きました。是非ご覧ください!
▼明治乳業争議団
明乳争議団、正念場の年の「新春旗びらき」を1月17日(土:18時〜ラパスホール)に開催。是非、ご参加ください!お待ちしております。
▼新国立劇場合唱団員争議
1月18日13:00〜「さまよえるオランダ人」初日、並びに1月29日18:00〜「こうもり」初日の劇場前宣伝行動へのご参加を、よろしくお願い致します。
▼S・S信託銀行争議
次回和解協議は1月26日9時半から民事11部です。よろしくお願いします。
▼日東整争議団
2月9日18時30分、解決めざす集会。2月16日14時〜東京高裁824号口頭弁論(12時半〜裁判所前宣伝)。
▼アメックス解雇争議
会社は地裁判決に従わず、復職協議を拒否 控訴審での全面対決を表明。
====東京争議団予定===
二月
〇六17:00三役会議
〇七13:00全体会議
三月
十三17:00三役会議
十四13:00全体会議
===行動予定===
一月
十三13:15市進地裁証人尋問619号法廷
13:00明治HD宣伝
14:30みずほ本店前宣伝
16:30(株)明治本社宣伝
18:45公共一般支援共闘会議 地評5F会議室
十五18:00JAL原告本社前宣伝
十六08:00東京争議団共同宣伝最高裁前
10:00東京争議団共同行動最高裁要請 午後 雇用共同アクション 厚労省前
十七14:00明乳共闘会議総会 地評地下会議室
18:00明乳旗開き ラパスホール
十八13:00新国立劇場前宣伝行動
十九12:00JAL原告厚労省前宣伝
12:40JAL原告国交省前宣伝
二〇08:00東京争議団共同宣伝 都庁前
12:00明治坂戸工場宣伝
16:00明治埼玉工場宣伝
二一08:30東京争議団共同宣伝 中労委前
二三18:30東京争議団新春のつどい ラパスホール
二四12:00明乳争議団JR川口駅宣伝
13:30明乳争議団JR赤羽駅宣伝
二六08:30日東整高裁前宣伝
09:30SS地裁和解協議民事11部
二七18:15国民春闘総決起集会 なかのzeroホール
二九18:00新国立劇場前宣伝行動
三〇18:30雇用共同アクション集会 文京区民センター
18:30公共一般旗開き ラパスホール
三一13:00新国立劇場前宣伝行動
二月
〇二13:30公共一般第3次 都労委
〇四08:30東京争議団共同宣伝 裁判所前
10:30日東整・JAL争議共同有楽町 JALプラザ前宣伝行動
〇八19:00新国立劇場前宣伝行動
〇九11:00全厚生地裁527号法廷
18:00日東整争議の解決をめざす2・9集会 大田区消費者生活センター
十二10:15秋田書店証人尋問地裁705号
十四14:00市進HD本社前座り込み 市川市本八幡
十六12:30日東整裁判所前宣伝
14:00日東整口頭弁論高裁824号
十七08:00東京争議団共同宣伝 都庁前
18:30国際人権活動代表者会議 労働会館5階会議室
十八08:30東京争議団共同宣伝 中労委前
10:00公共一般中労委 第2次申立て