東京争議団ニュース第278/2014年7月5日
総務局の出席を求めて闘争継続
公共一般 東京都団交拒否事件
6月2日に公布された不当命令を受けて、6月16日中央労働委員会へ再審査申し立てを行いました。総務局が欠席した偽装団交では全く交渉が進展しない実態を都労委命令は見過ごしています。総務局欠席が要求実現の大きな障壁となっている実態を、改めて運動で積み上げていくと同時に、宣伝活動も強化していきます。
併せて、争議に勝利するうえで、組織化が重要な課題となっており、正規組合との連携を強めて取り組んでいきます。
被告側の証人申請を却下、次回で結審
アメックス解雇争議
アメックスの復職拒否・「退職扱い」事件は、これまでの審理で、主治医も会社指定医も就労可と診断したにもかかわらず、会社が復職を認めなかったことの不当性が明らかになりました。
裁判官から和解の打診もありましたが、原告側の復職を前提にした和解の求めに対し、被告側のあくまでも復職は認めないとの態度のため、和解の話し合いには入れませんでした。
6月23日の弁論準備では、被告側が新たに原告の主治医の証人申請を行いましたが、裁判所はこれまでの証拠調べなどで判断できるので必要ないと却下しました。そして、8月6日(水) に口頭弁論を開き、双方が最終準備書面を提出して結審とすることになりました。
引き続きご支援をお願いします。
証人尋問終了
ステートストリート信託銀行争議
ステートストリート信託銀行不当配転・解雇事件は、証人尋問がすべて終了しました。産業医の田口医師の反対尋問では、西村医師(原告杉山を診察した会社の指定医)の原告杉山に対する質問内容などについて、「それが診察として適切なものか」ということに関わり、具体的に追及をされると、医師として理論的な説明もできない不明確な回答に終始しました。
一方、原告主治医、天笠医師は、主尋問においては、医師としての見地から明快に診察基準や内容について証言をし、会社側代理人の反対尋問には、時にはユーモアも交えつつ、専門医として明快な回答をされていました。
尋問中に被告会社側弁護士が傍聴席に向かって怒鳴るような場面もあり、一時騒然となりましたが、傍聴のみなさんをはじめ、多くの方々からご支援をいただき、原告杉山も勇気づけられております。ありがとうございました。
これからもがんばっていきますので引き続きのご支援ご協力をお願いします。
近況です。デイケアもほとんど週5回通い、体調を整えながら、復職に向け頑張っています。いろいろ忙しいですが、皆さんに支えられながら、前向きに日々を過ごしております。
次回結審は10月14日(火)11時から 611号法廷です。
地裁前共同宣伝で訴える原告
明治HD株主総会
社長交代を機に解決せよ!
明治乳業争議団
明治HD株主総会(6月27日)に向け、明乳争議団は賛同株主46名での質問書を準備し、事前に明治HDを訪問し要旨説明を行いました。内容は、@経営不振の原因と経営責任、A牛乳・乳製品の放射能汚染に関する経営陣の認識、B負の遺産である労働争議の三本です。
今総会の特徴は、明乳出身の浅野社長から、製菓出身の松尾氏に社長が交代したことです。総会当日は会場前宣伝を1時間行い、賛同株主が揃って総会に参加しました。
発言は例年通り小関団長が指名され、「経営不振の責任と経営能力」を問い質し争議解決を迫り、また、共闘幹事の土井さんも質問しましたが、浅野社長は「残念ながらご意向には添えません」との答弁。多くの発言挙手を無視して正午で終了としました。
争議団は、中労委を攻勢的に闘いながら、解決への道筋を切り拓く決意で頑張ります。
株主総会会場での宣伝活動
8月6日結審
再雇用拒否 田畑和子争議
現在の三次訴訟は再雇用拒否でなく、それに伴って起きた中神陳述書虚偽記載による名誉毀損二件が主たる訴えです。
名誉毀損の成立には中神の記載が虚偽である事が前提条件です。これまで物証や陳述書等を提出しましたが、今回、元同僚の証言で虚偽が明白になりました。
原審は、二次訴訟において、中神が一次訴訟の陳述書の内容を著しく変遷させたことにつき、「(今度は)時間をかけて思い出し自信を持って公表できるものを書いた」などと証言した(これは全部ウソ)のを理由として、「虚偽ではない」と判断されたのを根拠に、当方の証拠を無視し敗訴としました。
二次訴訟の判決文から都合のいいところを原審が取り入れたわけですが、今度は証人により中神の証言は確実に否定されました。裁判官は中神の証人申請を却下しましたが、どう判断するのでしょうか。
第29回NTT株主総会宣伝行動を取り組む
NTT木下解雇争議
NTT第29回株主総会が6月26日に開催され、総会に先立ち、例年取り組まれているNTT内4労組で株主に対してのビラ宣伝行動を行い、天候にもめぐまれ30名を超える仲間が結集。
総会へは、木下さん本人と支援の仲間数名が参加。木下さんと、支援の仲間が発言することができ、企業の社会的責任を訴えました。NTTは「この問題は司法判断で決着すみ」と相変わらずの答弁。指名したのが木下さんと気づいた社長は、しまったとばかり頭を抱える一幕も。
同行した支援の仲間から、NTT側担当がぴったりと付き、何人総会に入っているのと聞いてくるなどNTTの側の危機感が感じられたとの感想をいただきました。
株主総会での宣伝活動挨拶する原告
9月22日判決
日東整争議団
JALの「子会社潰し不当解雇」と闘う日東整裁判は6月9日に結審し、判決日が9月22日13時から419号法廷に決まりました。
結審から吉田徹裁判長に代わり判決が出されることとなりました。
最終意見陳述で両原告は、日東整がJALの整備の一部門として事業が行われてきたこと、作業工期を守る為に必死で仕事をし、JALの安全運航を支えてきた自負を述べ、JAL・JAS統合後にJALが日東整労組を嫌悪し介入した実態や、JAL整備グループの再編統合からの日東整排除が、JALの不当労働行為意思の下に行われたことを陳述しました。
日東整争議団は新たな裁判長に対して、公正な判決を求める取り組みを行っていくとともに、JALに早期解決を求める運動を展開していきますので、引き続き皆様のご支援をよろしくお願いします。
裁判後の報告集会であいさつをする原告
最高裁に3度目の上告棄却撤回を申し入れ!
杉並区立図書館雇い止め解雇争議
日本は民主主義の法治国家であり、三権分立の一翼を担う司法(裁判所)が法律や憲法を守らないということは絶対にあってはならないことです。
本件上告及び再審請求に対する最高裁の棄却決定は、民事訴訟法312条1項及び338条1項9号に違反するものであると同時に、憲法32条で保障された国民の裁判を受ける権利を侵害するものです。
上告人の岩アさんは、3月28日そして4月20日に最高裁に誤った棄却決定の撤回を申し入れましたが、何の連絡もありませんでしたので、三度目となりますが、6月10日に最高裁が誤りを率直に認め、直ちに誤った棄却決定を撤回し、撤回できない理由がある場合にはその旨を回答し、司法としての道義と説明責任を果たすことを求める書面を送達しました。
ブラック経営者
笹社長は労働者の使い捨てを止めろ!
建交労ダイワードユニオン分会
私たちはブラック経営者ダイワード笹晃弘社長と、組合潰し専門の河本毅弁護士と闘う争議団です。
笹社長は7年間も団交拒否を行いながら、賃金未払い、パワハラ経営を行った挙句、ダイワード社長就任時に37億円あった売上を6億円近く下落させました。
笹社長は経営責任を従業員に押付けようと成果主義賃金の強行導入を進めています。導入時の賃金2割カットが可能なだけでなく、能力給が全て排除された、曖昧な評価で基本給が毎年変動する極端な雇用不安定化制度です。
私たちは人事改悪の導入阻止に全力を傾けます。この改悪を「成果主義でない」と説明し、反対する従業員の声を圧力で押し潰すブラック経営と断固闘います。
衆議院厚生労働委員会で
パワハラ・正社員問題を論議
JAL契約制雇い止め争議
6月11日、日本共産党の高橋議員が厚労委員会でJAL契約制パワハラ認定判決と正社員問題を追及しました。
司法が「違法な退職強要」を認めた意義は大きいと主張。田村大臣は「パワハラの予防・解決のため、就業規則に規定を設ける事、労使協定を締結する事等を円卓会議で提言しており企業と協力し今後も進めていく」と発言。
また全日空のCA正社員化問題について大臣は「多様な人材が集まり安定的雇用が保障される。非常に頼もしく思う」と発言しました
。高橋議員は「JALで再発防止の労使協定を是非締結してほしい。又雇用形態の違いで差別があってはならない、正社員雇用の立場に立つべきだ」と主張しました。
この大臣発言を職場で大いに活用したいと思います。
矢田部過労死裁判は
なぜ最高裁に上告したのか
矢田部過労死裁判
裁判は事実に基づく審理を行ない、その事実に基づく判決が行われます。
しかし、矢田部過労死裁判の「損賠・控訴審」判決は、その事実を歪め、提出した証拠等の事実を排斥し、裁判長(福田剛久)の推論と臆測による不当な判決を行ないました。
被災者の身体的状況(血圧、脈拍数、心拍数)の資料が存在していないから、証拠として提出した母親の「意見陳述書」は主観的なものであり、従って「脳神経外科医の意見書」「労働と睡眠の研究者の鑑定書」は立証能力がないと排斥した認定判断を行ないました。
母親が被災者とともに生活し、その生活事実を詳細に記録した母親の「意見陳述書」、生活の事実を記録し、説明したものが事実としての価値が認められないという論理が、社会的に通用するのであれば、今問題になっている心理的・精神的な過重負荷による心身の障害はすべて否定されることになります。
社会的にみても許されない事実認定です。
最高裁に上告し、この判決の過ちを正していきます。
上告理由について説明をする岡村弁護士
担任外し継続「学園を批判する者はふさわしくない」
鶴川高校教職員組合
5月27日、5ヶ月ぶりの団交が行われました。
昨年11月都労委は、年度途中の担任外しが不当労働行為であると認め、4月から担任に戻すよう命じています。しかし、百瀬理事長(校長兼務)は、中労委再審査申立を口実に「現段階で担任に戻すことはできない」などとして、命令を履行していません。
組合が団交で担任外しをやめるよう求めたところ、理事長は次のように述べました。「学園を批判する者については、生徒を指導する担任にはふさわしくありません。組合員への担任外しは行っておりません。公平に適任者を任命しております。」徹底的な組合排除が、教育を歪め学校の機能を麻痺させています。
私たちは、ねばり強く改善を求め続けます。
東京争議団共同行動・中労委前宣伝
新国立劇場前宣伝行動の成果
新国立劇場合唱団員解雇争議
6月で新国立劇場の2013/14シーズンが閉幕しました。
支援共闘会議では、公演初日と最終日に新国前宣伝行動を行なっています。常に500枚のビラを配り、観劇に訪れたオペラファンと語り合うこともふえてきました。
その感想・意見は「まだ争議が解決していないのか」、「やはり新国のやり方は間違っている」、「合唱団員を雇用しないで上演するのは、ファンを馬鹿にしている」など。沢山の「がんばって」の声援はもちろんのこと、6月には5000円のカンパが寄せられました。
また、外国人には英文のFIM(国際音楽家連盟)執行委員会の「再オーディションに関する声明」を配布し、新国争議の現状を伝えています。
新シーズンは10月2日に開幕します。
ご支援をよろしくお願いします。
東京争議団サポーターの広場
東京争議団では毎年、サマーレクレィションを行っています。今年は8月31日・9月1日の1泊で、秩父方面に行きます。山あり、川あり、歴史ありで充分楽しめ、交流し合えると思います。
秩父事件について地元で研究している人の解説付きで学習する時間もあるということです。サポーターの方々もぜひ参加してください。申し込みは争議団まで各自でファックスでお願いします。
6月は3日、5日の日航の高裁判決日傍聴、報告集会。26日の日航決起集会にも多くのサポーターが参加しました。さらに6月は日東整の結審、明乳の銀座デモなどなど多くの行動がありました。ご参加ありがとうございました。
秩父事件資料展示館です
争議支援夏期物販を取り組んでいます。
皆様の暖かなご支援・ご協力をお願いいたします。
各争議組合、争議団の要請・近況報告
▼日東整争議団
6月12、26日(木)8時半〜東京地裁前宣伝。7月2日(水)10時半〜有楽町JALプラザ前宣伝。
▼NTT木下解雇争議
6月17日(火)に東京総行動が取組まれます。NTT持株会社前行動は10:40〜11:00です。ご参加よろしくお願いします。
▼S・S信託銀行争議
6月17日(火)13時15分から産業医田口医師、主治医天笠医師。611号法廷です。
▼新国立劇場合唱団員解雇争議
6月19日(木)17:30〜オペラ「鹿鳴館」公演初日と、同22日(日)13:00〜同オペラ公演最終日の、新国前宣伝行動にご協力ください。
▼明治乳業争議団
明乳争議団「6・21銀座デモ」にご協力を。
午後2時〜日比谷公園西幸門スタート!
▼アメックス解雇争議
次回は弁論準備となります。6月23日(月)10時から地裁民事36部(13階) です。引き続きご支援をお願いします。
▼NEC重層偽装請負訴訟
司法の不当な判断を受け、別の手段で争議解決を目指します。引き続きご支援よろしくお願いします。
梅雨には紫陽花が映えます
====東京争議団予定===
八月
〇一 17:00三役会議
〇二 13:00全体会議
九月
一二 17:00三役会議
一三 13:00全体会議
===行動予定===
七月
〇八 13:00明治HD14:30みずほ銀行大手町
16:30明治本社
〇九 17:00東京地評争議総行動実行委員会
18:00JAL日航本社前宣伝
一〇 08:30日東整裁判所前宣伝
一一 08:00東京争議団共同宣伝 最高裁前
10:00最高裁要請行動
18:30労働法制学習会・全労連ホール
一五 08:30日東整日航本社前宣伝
一六 08:30東京争議団共同宣伝 中労委前
10:30司法総行動実行員会
一九 13:00明乳JR北千住駅宣伝
二三 12:00明乳戸田工場・坂戸工場宣伝
二三 18:30JAL千葉決起集会市川文化会館
二四 08:30日東整裁判所前宣伝
10:30権利討論集会第2回企画会議
二八 15:30全労連定期大会・争議団紹介
三〇 09:30東京地評争議総行動1次オルグ
17:00同第2回実行委員会
18:00JAL全国一斉宣伝(JR高田馬場)
三一 11:15明乳東大行動
八月
〇一 17:00東京争議団三役会議
〇二 10:00東京争議団事務作業
13:00東京争議団全体会議
〇五 15:00司法総行動実行員会
〇六 08:30東京争議団共同宣伝 裁判所前
10:30日航三争議JALプラザ前宣伝
11:30アメックス結審地裁420号
15:30田畑三次訴訟結審高裁511号
〇七 18:00JAL日航本社前宣伝
一二 13:00明治HD14:30みずほ銀行大手町
16:30明治本社
一八 13:30明乳中労委調査
二〇 09:30東京地評争議総行動2次オルグ
17:00同第3回実行委員会
二二 16:00明乳埼玉工場・神奈川工場宣伝
二五 14:00鶴川中労委結審
二八 08:30日東整裁判所前宣伝
14:00JAL行政訴訟裁判判決
三〇 13:00明乳JR松戸駅宣伝
15:30明乳JR柏駅宣伝
三一 終日 サマーレクレーション
九月
〇一 終日 サマーレクレーション
〇二 16:00司法総行動実行員会・懇親会
〇三 08:30東京争議団共同宣伝 裁判所前
10:30日航三争議JALプラザ前宣伝
18:30裁労対策会議
一九 18:30司法総行動プレ企画 全労連ホール(コーヒー販売を行います)
二二 13:10日東整地裁判決419号
17:00東京地評争議総行動コース会議
二四 終日 東京地評争議支援総行動
十月
〇一 08:30東京争議団共同宣伝 裁判所前
18:00東京地評争議総行動総括会議
〇八 終日 司法総行動
一四 11:00S・S地裁結審611号法廷
二五 10:30権利討論集会第2回企画会議
十一月
〇五 08:30東京争議団共同宣伝 裁判所前
〇六 10:30権利討論集会第3回企画会議