東京争議団ニュース第275/2014年4月12日


最高裁に上告棄却決定の撤回を申し入れ!!
杉並区立図書館雇い止め解雇争議

 「本件雇い止め解雇(再任拒否)について、最高裁は上告から1年7か月が経過した本年3月14日に上告棄却の決定を下しました。
 上告人岩アさんは杉並区の憲法14条違反の再任拒否について、何らかの憲法判断示がされると考えていましたので、決定理由欄を見て愕然とする思いになりました。
 「本件上告理由は、違憲及び理由の不備・食い違いをいうが、その実質は事実誤認又は単なる法令違反を主張するもの」と、事実と異なる記載がされていたからです。 
 そもそも法令違反は主張もしていないことです。岩アさんは、「上告棄却決定は憲法32条で保障された国民の裁判を受ける権利に関わる重大問題であり、誤りを看過できない」と、3月28日最高裁に上告棄却の撤回を申し入れしました。


航空連脱退は3分の1以上が反対
日東整争議団

 日東整裁判証人尋問一人目の元日東整労組書記長の証言を紹介します。
 長年組合役員として会社と交渉してきた経験から、日東整は東亜国内航空の整備体制の明確化と、整備コスト削減のために設立されたこと、TDA・JAS・JALと親会社の整備体制の中で管理された整備の一部門として、親会社と支配従属の関係にあったこと、日東整に営業部門など無く、親会社を通して親会社以外の仕事を行っていたこと、JAL・JAS統合発表の頃から日東整労組への介入があり、労組役員がすべて入れ変わって航空連を脱退したことを、自らの体験を通して証言しました。
 裁判官から航空連脱退時の賛否の数を聞かれ、3分の1以上の組合員が航空連脱退に反対し、組合役員は変質しても労組まで変質しなかったと証言しました。


裁判後、報告集会で挨拶する原告


「ローソンマート」会社名変更
青年ユニオンSHOP99裁判

 ショップ99を運営する(株)99プラスが社名変更し(株)ローソンマートになりました。
 首都圏青年ユニオンと会社とは団体交渉が継続しています。交渉内容は争議の解決についてです。
 会社は裁判に負けているのですが対応が固く交渉が進みません。今後、運動を全社的に広めて行く考えです。
 会社にも親会社のローソンにも通告し、より活発に行動をして行きます。



二回目の公開質問状を都労委の全公益委員に!
明治乳業争議団

 「労働委員会の自殺行為!」との批判が止まない明乳事件への都労委命令。 争議団と支援共闘会議は、労働委員会の「在り方」を厳しく問い質す立場から、異常な判断手法に至った経緯の説明を求め、命令決定の合議に参加した全公益委員に対し「公開質問状」を届け、回答を求めています。
 昨年10月の第一回(5項目質問)に続き、去る2月18日、二回目(5項目)の質問状を門柳審査調整課長に要点説明を行って手渡しました。 また、一回目の質問状への回答が無いことに抗議をし、誠実に対応することも厳しく求めています。
 明乳争議団は、逆転救済命令をめざす中労委闘争を全力で闘いながら、同時に、労働委員会の変質を許さない共同の闘いとして、都労委対策も重視して奮闘する決意です。


都労委公益委員全員へ第二弾公開質問状を提出


公正判決を求める団体署名にご協力を!
NEC重層偽装請負訴訟

 毎月の東京争議団最高裁宣伝・要請行動参加と並行して「労働者の尊厳を守る公正・公平な判決を」と題し、最高裁向けの団体署名にも取り組んでいます。
 福岡高裁での控訴審では目標を1000団体とし、原告団が九州をくまなく回り、また全国規模の会議や集会に出向き、全国の皆さんのご協力で目標を達成できました。
 上告審でも目標を1000団体とし、原告団を先頭に取り組んでいます。
 署名は、司法に対して世論を目に見える形で表せる重要な手段だと思います。
 皆様のご協力宜しくお願いします。


裁判勝利を目指す春の集いで訴える


証人尋問の日時が決定
S・S信託銀行争議

 ステートストリート信託銀行不当配転・不当解雇事件は、東京地裁で3月14日、弁論準備で証人採用などについて前回に続いて協議されました。
 原告側は会社指定医の証人採用を求めていましたが、主治医の意見書で『会社指定医の診断はまったく信用できるものではない』と断言していただいた事を踏まえ、会社指定医の証人採用を強く主張せず、裁判所に委ねました。その結果、会社指定医の証人採用は見送られました。
 次回は証人尋問です。5月27日(火)10時15分から被告会社人事、山川氏。13時15分から原告本人。
 6月17日(火)13時15分から産業医田口医師、主治医天笠医師。611号法廷です。


命令不履行担任外しあらためず
早急な中労委命令を
鶴川高校教職員組合

 3月4日、中労委にて第1回調査が行われました。
 組合は、学園が都労委から命じられたこの4月からの担任復帰と謝罪文掲示を履行していないこと、早急かつ公正な中労委命令交付を望むことを訴えました。学園は、11回の判決命令のすべてで断罪されていますが、今もなお、組合員への仕事外しを継続しています。
 卒業式でも「座り番」を命じ、組合員が卒業式会場に赴くと、入り口で「中には入れません」と拒絶しました。また、3月14日には、組合員が自主的に行って来た毎朝の校門での生徒への挨拶を、就業規則違反として47件もの「訓告処分」をしました。百瀬理事長の学校運営が教育を歪めています。
 教育の場にあってはならない差別是正を求め、奮闘します。


損賠控訴審判決は4月23日に
矢田部過労死裁判

 2006年にさいたま地裁に提訴した、矢田部過労死損害賠償訴訟の高裁判決が4月23日に行われます。
 この裁判は、さいたま地裁で5年11ヶ月間、31回の弁論を行ない、結審が2回先送りされ、判決日に判決を行わないという訴訟指揮のもとで行われた前代未聞の裁判でした。
 暁則さんの働かせ方について、行政裁判の一審、二審、そして損賠訴訟のさいたま地裁とも、(株)クォークの異常は働かせ方による過重労働を認定判断しています。
 損賠訴訟・控訴審の高裁判決は、推論や臆測による歪んだ判決ではなく、最高裁判例や事実に基づく公正な判決を行なうよう強く求めます。


高裁前の宣伝行動


控訴審第1回 証人採用へ
再雇用拒否田畑和子争議

 4月7日、控訴審第1回開廷。控訴人・田畑さんは、結審を宣告される覚悟で法廷に臨みました。過去に二回もそういう経験をしているからです。しかし、それは杞憂に終わりました。 
 田畑さんは一〇分の陳述を許可されたので、「エイ!これが最後だ!」とばかり、1審の不当判決を批判、かなりきついことを言わせてもらいました。
 60歳定年退職の折、異例の再雇用拒否という差別を受け、提起した訴訟はことごとく不当判決で田畑さんの絶望は極限に達していました。
 けれど、意外なことに大竹裁判長は、申請した4名の証人の内、1名を採用、他は留保。これで希望が見えてきました。
 証人採用要請ハガキを高裁へ出して下さった皆様に、感謝、感謝!。これからの展開にご期待下さい。


春闘期行動で繰り返しNTTへ解決を迫る
NTT木下解雇争議

 日頃からNTT木下争議に物心両面のご支援を頂き心より感謝申し上げます。
 私たちの解決要求に「裁判で決着済」との態度に終始するNTTに対して、14春闘期行動において、繰り返しNTT持株会社への要請行動が取組まれています。各団体の要請では、「当時電電公社が推し進めた合理化の中で多数の頸肩腕障害の罹病者を発生させた。その中の一人が木下さんである。この事はまぎれもない事実で、この罹病がすべての発端である。」として、NTTの加害責任と、早期解決を迫りました。 
 またNTTならびに厚労省への団体署名をお願いしているところですが、お蔭様で1000団体を取りまとめることができました。春闘期行動で更にNTTを追い込みながら、引き続きの署名の積み上げでNTTを社会的に包囲し勝利解決へと結びつけたいと思います。
 重ねてのご支援をよろしくお願いします。


「パワハラ再発防止協定」申し入れに
会社締結姿勢見せず
JAL契約制雇い止め争議

 最高裁までの一連の裁判で会社は「パワハラは存在しない」と一貫して主張していました。
 しかし一部ではありますが違法行為が認定され会社の主張は退けられました。これは「人権侵害のない職場にしたい」という一人の契約社員の勇気ある行為によるものでした。
 職場では今も様々なパワハラがあり、CCUには組合の所属を問わず、悲痛な声が寄せられています。
 「再発防止協定」を労使で締結し、管理職教育実施や社内・外に相談窓口を設置するなど具体的な項目を早急に実施しなければなりません。
 しかし会社は締結の姿勢は見せず後ろ向きの対応に終始しています。 そのため今後は外への運動も強め、世間の皆様にこの「再発防止協定案」への理解を求めて行く事を確認しました。


成田旅客ビラ・JAL争議の仲間と!!


MICと東京争議団の争議支援行動と第6回弁論準備
スタジオ・イースター争議

 昨年11月、16人で新社屋へ移転しましたが、その後も退社が続き、社員は11人になりました。
 4月11日(金)は、MIC(日本マスコミ文化情報労組会議)による争議支援社前行動、25日(金)は、東京争議団の総行動を予定しております。みなさまよろしくお願い申し上げます。
 次回期日、第6回弁論準備は、4月18日(金)13時30分より東京地裁民事11部(地裁13階)です。 引き続き、みなさまのご支援よろしくお願い申し上げます。


新国立劇場は一日も早く正常な運営を
新国立劇場合唱団員解雇争議

 オペラは16世紀末にイタリアで生まれ、モーツァルトやヴェルディ、ワーグナーたちが作曲してきました。 ヨーロッパ各国に歌劇場が建てられ、その運営方法も確立、オペラハウスと言われるのは、一つの家に歌手や合唱団員、オーケストラ楽員が家族のように暮らし歌劇場専属として総合芸術のオペラにとりくむからです。
 日本では1903年、東京音楽学校の卒業生らがオペラを上演。戦後、歌手の藤原義江らにより国立の歌劇場建設運動が始まり、関係者の熱心な運動の結果、66年に「芸能振興のため必要な措置を講じる」として国立劇場法が成立、73年には「専属オケ、合唱団、スタッフを擁した本格的施設とする」構想が発表されました。
 財団がこれまでの歴史的経過を踏まえ基本構想の実現のために、労働法に則り合唱団員を始め新国内で働く人々の賃金体系や労働条件を確立し、速やかに正しい運営を行なうよう、音楽ユニオンは強く要望します。


4月5日新国立劇場前宣伝


証人尋問が4月23日420号法廷で
アメックス解雇争議

 2010年12月から病気休職していましたが、主治医の診断により12年12月、復職を求めたが拒否され、休職期間満了で「退職扱い」されたため、社員としての地位確認を求めて東京地裁で争っています。
 次回は証人尋問で4月23日(水)です。原告側は原告本人、被告側からは人事部マネージャー、原告の元上司の2名が証言します。
 主治医や会社指定医が就労可と診断したにもかかわらず、会社の復職可否判定項目中の「休職期間が満了するまでに問題なく職務が遂行できる状態に回復していること」を満たしていないと「退職扱い」したことの妥当性が問われます。
 法廷は420号で10時15分開廷、16時終了予定です。
 引き続き、皆様のご支援を宜しくお願いします。


成果主義賃金は経営責任の転嫁!
退職者急増か!
建交労ダイワードユニオン分会

 昨年末、組合結成以来7年間もの団交拒否後にブラック企業ダイワード笹社長と和解した建交労ダイワードユニオンです。
 しかし、始まった団交は組合潰し専門の河本毅弁護士指導の徹底した不誠実団交でした。
 業務上で組合員への不利益取扱いが続く中、要求は無視され、権限のない団交出席者が紋切型で回答し、事案の関係者の出席や資料の提示も拒み、成果主義賃金の強行導入だけを目的とする姿勢です。
 しかし、成果主義賃金は5億円も売上を下げた笹社長の経営責任を労働者に転嫁するものです。従業員にも不安が広がり、退職者が急増中です。今後、営業力・サービスの低下や、さらなる売上下落が予想され、笹社長の経営責任が拡大する見込みです。


東京争議団サポーターの広場

  3月8日、久しぶりにサポーターの交流会を開きました。その報告は各自の封筒に入れてありますので、目を通してください。
 これからの行動でぜひ参加して頂きたいのが、4月25日の争議団主催の総行動です。そして5月1日のメーデーです。
 パワー溢れる行動にするには、数の力が欠かせません。都合のつく時間だけでも結構です。
 よろしくお願いします。

桜は満開です(3月31日都内)


祝!第85回中央メーデー
出店します!!
東京争議団テントでお待ちしています。


各争議組合、争議団の要請・近況報告

▼再雇用拒否田畑和子争議
やっと光が見えてきました。これを手がかりに反転攻勢です。虚偽が通用しない社会に!!
▼新国立劇場合唱団員解雇争議
4月13日(日)13:00〜オペラ「ヴォツェック」公演最終日の新国前宣伝行動にご協力ください。
▼アメックス解雇争議
東京地裁420号法廷で証人尋問4月23日(水)10時15分開廷、16時終了予定です。傍聴ご支援をよろしくお願いします。
▼矢田部過労死裁判
「損賠・控訴審」の判決が4月23日(水)午前10時30分、高裁822号法廷で行われます。みなさんに判決を見守っていただきたく、傍聴のご支援をお願いいたします。
▼日東整争議団
4月24日(木)8時半〜東京地裁前宣伝。皆さんのご支援、ご協力をお願いします。
▼S・S信託銀行争議
5月27日(火)10時15分から被告会社人事、山川氏。13時15分から原告本人。6月17日(火)13時15分から産業医田口医師、主治医天笠医師。どちらも地裁611号法廷です。
▼NEC重層偽装請負訴訟
国民救援会福岡県本部主催の「裁判勝利を目指す春の集い」に参加しました。東京争議団小関議長が団長を務める明治乳業争議団をはじめ、複数の争議の参加がありました。


====東京争議団予定===

五月
一〇13:00三役会議(東京労働会館5階)
一七13:00ニュース発送・全体会議(東京労働会館5階)
六月
〇七13:00三役会議(東京労働会館5階)
一四13:00ニュース発送・全体会議(東京労働会館5階)


===行動予定===

四月
一三13:00新国立劇場前宣伝行動
一五08:30東京争議団共同宣伝 中労委
   終日 千代田総行動
一六09:30全労連・東京地評争議支援総行動 第1次オルグ全労連会館
   17:30全労連・東京地評争議支援総行動 第2回実行委員会 全労連会館3F会議室
一八13:30スタジオ・イースター地裁 民事11部(地裁13階)
   14:00じん肺キャラバン実行委員会 中央大学記念館510号室
   16:00司法総行動第1回実行委員会 労働会館地下会議室
   18:00日航本社前宣伝
二二18:30裁労会議地評5F会議室
   18:00JAL原告団全国一斉宣伝
   18:30国際人権委員会代表者会議
二三10:15アメックス地裁証人尋問420号法廷
   10:30矢田部過労死裁判判決 高裁822号法廷
   12:00JAL裁判所前・厚労省前宣伝
   13:30アメックス地裁証人尋問420号法廷
   18:30共同アクション学習会日比谷図書館
二四08:30日東整裁判所前宣伝・要請
   12:00明治戸田工場(戸田市)宣伝
   12:00明治関東工場(坂戸市)宣伝
二五 終日 東京争議団総行動
二八16:00明治埼玉工場(春日部市)宣伝
   16:00明治神奈川工場(茅ヶ崎市)宣伝

五月
〇一 終日 メーデー代々木公園
〇七08:30東京争議団共同宣伝 裁判所
一〇13:00三役会議(東京労働会館5階)
   16:00事務局作業
一二16:30鶴川高教組 中労委調査
一三13:00明治HD14:30みずほ16:30明治本社
一四09:30全労連・東京地評争議支援総行動 第2次オルグ
   17:30全労連・東京地評争議支援総行動 第3回実行委員会 全労連会館
   18:00新国立劇場前宣伝行動
一五10:00明乳争議団中労委調査
   13:30JAL客乗裁判・判決 高裁101号法廷
一七13:00ニュース発送・全体会議
一九12:00明治戸田工場(戸田市)宣伝
   12:00明治関東工場(坂戸市)宣伝
   13:10JAL都労委命令裁判 地裁527号法廷
二〇08:30日東整日航本社前宣伝
二一08:30東京争議団共同宣伝行動 中労委
二二08:30日東整裁判所前宣伝・要請
二六16:00明治埼玉工場(春日部市)宣伝
   16:00明治神奈川工場(茅ヶ崎市)宣伝
二七10:15S・S地裁611号法廷
二九終日 全労連・東京地表争議支援総行動
三〇13:00新国立劇場前宣伝行動
   13:00全国労働委員会対策会議総会
   17:00全国労働委員会対策会議決起集会
   18:30JAL原告全国一斉宣伝

六月
〇四15:00田畑先生再雇用拒否高裁511号
一〇13:00明治HD、14:30みずほ、16:30明治本社
一二18:30全労連・東京地評争議支援総行動 第4回実行委員会全労連会館
一七13:15S・S地裁611号法廷
一九12:00明治戸田工場(戸田市)宣伝
   12:00明治関東工場(坂戸市)宣伝
二五16:00明治埼玉工場(春日部市)宣伝
   16:00明治神奈川工場(茅ヶ崎市)宣伝


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