東京争議団ニュース第272/2014年1月11日
悪政に反撃する一点共同の前進の年に!
東京争議団共闘会議 議長 小関 守
仲間の皆さん、おめでとうございます!
多数議席におごる安倍内閣の正体が露呈する中で年が暮れ、悪政への怒りの声が列島を揺るがす中での年明けです。
安倍内閣の、「企業が世界で最も活動しやすい環境をつくる」悪政から、雇用や諸権利を守る闘いでも、また、「戦争する国づくり」への暴走を許さない闘いでも、今年は歴史に残る節目の年になりそうです。
争議団は、財界・大企業の横暴を許さない闘いの最前線部隊であり、政・財界の横暴を包囲する運動の前進は、勝利への道筋を切り拓くためにも決定的です。力を寄せ合い、明るく元気に、時には楽しく、一点共同の前進に共に奮闘されることを呼びかけ、新年のご挨拶と致します。
正月2日、恒例の社長宅訪問で活動スタート
明治乳業争議団
毎年の明乳争議団の活動は社長宅訪問で開始です。
正月2日、気持ち良い快晴のなか、千葉県松戸市在住の明治HD浅野社長宅を訪問。今年は残念ながら社長ご夫妻が不在でしたが、要請書に参加者の名刺を添えて置き、居住地域一体に「異常企業体質」を告発するチラシをポスティング。
行動後、居酒屋での懇親会では、「中労委を闘いながら、解決への道筋を切り拓こう」との、熱い思いを語り合いました。
行動には、松本支援共闘会議議長(千葉労連議長)、北区労連の野中さんも参加。「ヨシ!今年も頑張るぞ!」の決意を固める正月行動となりました。
1/2 明治HD浅野社長宅訪問に参加した明乳争議団と支援者
今年こそ争議の解決を
NTT木下解雇争議
昨年中は、NTT木下争議にご支援を頂き心より感謝申し上げます。
電電公社(現NTT)で交換手として働いていた木下孝子さんが、当時職場で多発していた職業病罹病に端を発して免職され33年、「NTT木下職業病闘争支援共闘会議」が結成され、9年目を迎えようとしています。
私たちの早期解決の要求に対し、NTTは裁判で決着済との対応に終始していますが、裁判所は、頸肩腕障害の原因究明をしないまま、就業規則違反だけの判断をしたのみです。
そこで、加害責任を負うNTTおよび職業病の監督官庁でありながら、大企業の隠ぺい工作に加担した厚生労働省に対して、昨年9月より職業病の責任を改めて問い直し早期の解決を求める団体署名を行ってまいりました。お蔭様で今日までに1000団体にせまる署名を頂きました。お礼申し上げるとともに、引き続きの取り組みをお願いします。
この取り組みを成功させNTTを社会的に包囲し、今年こそ争議を解決させる決意ですので、皆様のご支援を重ねてお願い申し上げます。
解決の年にする運動
日東整争議団
昨年、皆様のご支援ご協力により日東整争議団が力強く運動できたことを御礼申し上げます。
昨年、日東整争議団はJAL本社前、羽田・成田両空港、有楽町JALプラザ前、裁判所前の各宣伝と、集会や争議支援総行動などを行いました。そして東京地裁での裁判はJAL・JAS統合時、JAL側経営が日東整労組を嫌悪してJALグループから排除し続けた内部文書の提供を受け、裁判所宛の証人全員採用署名のご協力もあり、統合当時JALの整備体制を構築する部署の責任者であったJAL大西会長を含む申請した証人全てが採用されました。2月10日と27日に証人尋問が行われます。
本年は争議解決を目指し力強く運動に取り組んで行きますので、引き続き皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます。
12/11 有楽町JALプラザ前で訴える原告団
東社長夫妻の個人責任を問う
損害賠償請求を新たに提訴
スタジオ・イースター争議
昨年中は皆様には大変お世話になりました。心よりお礼申し上げます。本年も宜しくお願いします。
昨年の和解交渉で、会社は、もはや支払能力がないことを終始主張していたので、12月9日に、東社長ならびに取締役である東社長夫人の2名の個人責任を問う損害賠償請求(約3500万円)を新たに提訴いたしました。
第1回期日は、2月14日10時30分より 527号法廷です。今後、現行の裁判に併合される予定ですが、従前からの会社を被告とした第1事件、山田さんを被告とした第2事件、今回の社長ら個人責任を問う第3事件の3つになります。次回、第5回弁論準備は、2月20日10時30分より東京地裁民事11部(地裁13階)です。
引き続き、みなさまのご支援よろしくお願い申し上げます。
百瀬理事長、都労委命令を不服とし中労委へ
鶴川高校教職員組合
11月、東京都労働委員会は組合員への年度途中の担任外しが不当労働行為であると認定しました。命令は、担任復帰と「今後このような行為を繰り返さない」との文言でのポストノーティスを命じています。
しかし、学園はこの命令を履行せず、12月11日付で中労委へ再審査を申し立てました。たたかいの舞台は中労委に移ります。
12月26日、今年度第2回目となる団体交渉がようやく行われました。組合は、「立ち番」が人権侵害であると認定し確定した「立ち番」高裁判決を受け、損害賠償額を学園財政(私学助成金・学費)から支出したことについての理事会責任を追及しました。百瀬理事長は「責任は全くありません。責任があるというのがおかしい」などと述べ、極めて不誠実な回答に終始しました。
パワハラの違法行為が確定!
裁判報告集会を開催
JAL契約制雇い止め争議
12月5日、160名が参加し契約制雇い止め事件の裁判報告集会が開かれました。
この裁判は上司のパワハラによる退職強要を拒否した原告に会社は雇い止めを強行し最高裁まで争われた事件です。
パワハラなどしてないと主張した会社も上告を棄却され違法行為があった事実が確定し、元管理職と会社に損害賠償支払い命令が出されました。
集会では原告が最高裁まで闘い抜いた意義と影響を色々な方々が発言。裁判以降、上司による退職強要はなくなり、パワハラの認識が広がって実名で告発する人達が出るなど、原告の闘いが職場を励ましています。
この裁判結果をもとに今後も職場からパワハラ・人権侵害を一掃し正社員化実現に力を尽くす事が決議されました。
昨年12月5日 裁判報告集会
会社指定医の証人採用、被告側が拒否
S・S信託銀行争議
ステートストリート信託銀行不当配転・解雇事件は、東京地裁で12月25日、弁論準備で証人採用などについて協議されました。
原告側は主治医と併せて、うつ病で休職中の杉山さんへの復職命令の根拠となる診断を出した会社指定医の証人採用を求めましたが、被告側は必要ないと拒否。証人の採否は、次回以降に持ち越しとなりました。
被告側は、主治医の診断書と指定医の情報提供書に従って判断した産業医の証人で、十分だとしています。しかし、産業医は原告を診察しておらず、原告が就労可能とする判断は、指定医の情報提供書に依拠しています。被告側は、指定医の診断が客観的で正確であるとしていますが、原告側は「会社の意向を踏まえた」不公正なものと主張。
指定医の診断の客観性・正確性が問題になっているのですから、会社指定医の証人採用は不可欠です。
また、被告側は今回、「原告の休職は暫定的な扱いであった。」と新たな主張をしてきました。しかし、被告準備書面2には、「むしろ、被告は原告の入社当時から手厚く対処してきた。例えば、・・・」とし、「更には、平成24年10月25日の2度目の休職開始から平成25年5月5日の退職に至るまでの間、有給休職扱いとしたことも付言する」と記載されています。
いまさら、あれは暫定的な扱いなどという主張は通りません。
(株)クォーク
事実を歪曲した意見書と準備書面を提出
矢田部過労死裁判
12月16日、第3回「損賠・控訴審」の公判が東京高裁で行われました。
今回の公判は、前回原告側が提出した「研究者・専門医」の意見書、準備書面に対し、被告(株)クォークが反論の意見書と準備書面を提出したものです。
被告側が提出した意見書は、原告側提出の意見書(新宮正脳心臓外科医)に対する事実を歪曲した全面批判であることから、次回(2月26日)の公判で、被告側意見書に対し、新宮医師の再反論の意見書を提出することになりました。
尚、被告側提出の意見書は、先のさいたま地裁の公判で証人として出廷し、「労働によって過労死は存在しない。どんな疲労も3ヶ月で回復する」と証言した、東京労災病院の氏家医師です。
裁判官に対し、27歳で亡くなった暁則さんの真の死因を明らかにするとともに、『推論や臆測でなく』事実に基づく、公正な審理と判決を行なうようにたたかいます。
12月16日裁判報告集会(弁護士会館)
田畑裁判敗訴の手法
再雇用拒否田畑和子争議
12月2日、地裁18部裁判長吉田徹、裁判官亀村恵子・坂本雅史の三名は、思想差別・名誉毀損訴訟に敗訴を言い渡した。
ではどのようにして正しい方の田畑を負けさせたのか。裁判官の「学年編成の作り話」の扱い方を報告したい、それは@作り話である証拠を黙殺。この話は事実として「原告の同僚から聞いた内容を記載することが必要性のないものとは言えない」「事実を淡々と記載しており、過度の誇張的表現は見られず」「尋問の際には記憶の通りに供述することが求められている」と A作り話や偽証を正当な活動であると認めたのである。このように、証拠はなかったことにし、虚偽が前提である争いを、その審理もせずに裁判官が独自の理屈で裁くことがあっていいのか。裁判官を裁きたい。
笹社長 突然の和解申入れ
でも・・・
建交労ダイワードユニオン分会
建交労ダイワードユニオンは、ブラック経営者笹晃弘ダイワード社長と組合潰し専門の河本毅弁護士と闘う争議団です。彼らは都労委での完全敗北命令も聴かず、団交拒否は8年目に突入し、私たちは東京争議団加盟を決意しました。
ところが急転直下の経営者の和解申入れで12月9日に第1回団交が行われました。中央委の和解案を蹴り、事実を捻じ曲げて私たちを不誠実と糾弾し続けた経営者と弁護士の完全敗北です。
しかし団交前の要求に対する回答書には、「当を得ない要求事項と思料します」など、河本弁護士特有の不誠実回答が続き、組合員を狙った不当配転・不利益扱いが再多発し、組合弾圧が逆に強化され、争議の再突入も有り得る事態になっています。
財団の専制は許さない
団交は1月24日
新国立劇場合唱団員解雇争議
昨年12月26日の支援共闘会議では、次回の公益財団法人新国立劇場運営財団(新国財団)との団交への準備のため、新国財団の回答=「試聴会システムの改善・充実に努力する」のみで、謝罪と解決金の支払いは拒否、の極めて不誠実な回答を分析し、討議しました。
今後、音楽ユニオン及び支援共闘会議は、新国財団の誤った運営=オペラ上演の最前線で働く合唱団員の意見も取り入れず、また、自由に発言できる土壌も形成させず、賃金・労働条件等を押しつけてきたことに対し、厳しく対峙していきます。また、新国前ビラまき宣伝行動の回数をふやしていく予定です。
今後ともご支援をよろしくお願い致します。
東京争議団総会で副議長 新任挨拶の八重樫さん
1月29日最終陳述
「日赤に戻す会」加入募集中
日赤/スタッフ派遣争議
明けましておめでとうございます。
本件は、年明け1月29日(水)10時から527号法廷にて最終陳述の予定です。
9時から「日赤に戻す会」主催で裁判所前宣伝行動を行います。連帯をよろしくお願い申し上げます。
就労当時の廣瀬さん
最高裁での闘いは2度目の越年へ!
杉並区立図書館雇い止め解雇争議
上告から1年4か月が経過し、最高裁での闘いは2度目の越年となりました。
岩アさんは勤務評価が「良好」で、再任基準上は何の問題もなかったにもかかわらず、再雇用嘱託員の再任を拒絶されました。
その一方で杉並区は岩アさんと同等の評価を受けた42名全員と岩アさんよりも評価が劣る29名の嘱託員を再任していましたが、明らかに法の下の平等を定めた憲法14条に違反しています。
しかし、東京高裁は、岩アさんが杉並区の主張は後付けの虚偽であると詳細に反論していたにもかかわらず、再任拒絶には「相応の理由」があり、憲法14条を問題にする余地はない、と憲法違反の判示をしました。
今年こそいよいよ勝負の時と考えていますので、引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。
東京争議団総会で発言の岩崎さん
第52回総会、12月15日に開催
総会には来賓として全労連、東京地評、国民救援会都本部からご挨拶、自由法曹団東京支部からメッセージをいただきました。昼休みにはオルケスタ・ティピカ・シンパティコの皆さんにタンゴを演奏していただきました。
総会には55名の参加、25名の発言がありました。新体制は下記の通りに決まりました。
議 長:小関 守(明乳)
副議長:木下孝子(NTT)、森本由紀(鶴川)、矢田部敏夫(矢田部過労死)、八重樫節子(新国立)
事務局長:泉聖二(日東整)
事務局次長:岩本哲男(明乳)、杉山隆子(SS銀行)
会計監査:衣川清子(元埼玉女子)、寺島やえ(元松蔭)
東京争議団サポーターの広場
今年も皆で力を合わせて東京争議団他を応援していきましょう。
昨年12月の総会をもって、争議解決した元原告の皆さんが多く争議団サポーターに登録してくれました。
「ちょっと休ませてくれ」とか「ちょっといろいろあるから」なんていう人は一人もいません。
闘うことを、止めない元原告たちのすばらしさを感じます。サポーターは36名になりました。
今年は運動の充実を目指していきたいと思います。
東京争議団新春の集い
1月18日(土)18時〜
場所 ラパスホール
各争議組合、争議団の要請・近況報告
▼新国立劇場合唱団員解雇争議
1月19日(日)13:00〜歌劇カルメン、同30日(木)18:00〜蝶々婦人の各公演の新国前宣伝行動にご参加ください。
▼日東整争議団
宣伝行動は1月21日8時半〜JAL本社前、2月5日10時半〜有楽町JALプラザ前。裁判は2月2日・27日に証人尋問。
▼S・S信託銀行争議
次回も弁論準備で1月24日(金)10時から東京地裁民事11部(13階)。8時半から9時半まで裁判所前で宣伝行動を行います。ご支援をよろしくお願いします。
▼日赤/スタッフ派遣争議
次回:1月29日(水)地裁前宣伝行動9時〜 最終陳述10時〜527号、終わり次第報告会。
▼明治乳業争議団
明治乳業争議団「新春 旗びらき」2月23日(土)18時〜ラパスホール。皆さんのご参加をお待ちいたします。よろしく!
▼再雇用拒否田畑和子争議
控訴しました。闘いは続きます。ご支援下さい。
====東京争議団予定===
二 月
一四13:00三役会議(東京労働会館5階)
一五13:00ニュース発送(東京労働会館5階)
13:45全体会議(東京労働会館5階)
三 月
〇七13:00三役会議(東京労働会館5階)
〇八13:00ニュース発送(東京労働会館5階)
13:45全体会議(東京労働会館5階)
===行動予定===
一 月
一四13:00明治HD
14:30みずほ銀行(内幸町)
17:00メトロ東陽町宣伝行動
一五13:30明治山口裁判判決606号
18:30印刷・出版新春のつどい 小石川後楽園・涵徳亭
一六13:10JAL行政訴訟裁判103号法廷
一七09:50雇用共同アクション厚労省前行動
12:00JAL裁判所前座込み行動
一八18:00東京争議団2014新春の集い ラパスホール
一九13:00新国立劇場前宣伝
二〇12:00JAL裁判所前座込み行動
二一08:30日東整日航本社前宣伝
12:00JAL裁判所前座込み行動
二二12:00JALJAL裁判所前座込み行動
二三13:10JAL行政訴訟裁判103号法廷
二四10:00S・S信託 地裁民事11部
18:30国民救援会都本部新春のつどい 文京区民センター3A会議室
二八19:00春闘総決起集会 中野セロホール
二九09:00日赤/スタッフ地裁宣伝
10:00日赤/スタッフ地裁527号
18:00JAL一斉駅頭宣伝
三〇18:00新国立劇場前宣伝
18:30杉並区労連新春旗開き マイタウン阿佐ヶ谷協議会集会室
三一17:00羽田空港宣伝
18:30北部春闘共闘会議新年旗開き 文京区民センター2A会議室
18:30全国じん肺弁連新春のつどい 四谷プラザエフ7階
18:30東京公務公共一般労組新春旗開き ラパスホール
二 月
〇五08:30東京争議団共同宣伝 地裁高裁前
10:30有楽町JALプラザ前宣伝
一〇10:00日東整地裁証人調べ631法廷
16:50日東整裁判報告集会 弁護士会館1002号室
一一17:00日東整 羽田空港宣伝
一二13:00明治HD
14:30みずほ銀行(内幸町)
17:00メトロ東陽町宣伝行動
一四08:00東京争議団共同宣伝 最高裁前
10:00東京争議団共同要請 最高裁
10:30スタジオ・イースター地裁 527号法廷
18:30裁労対策会議 地評会議室
二〇10:30スタジオ・イースター地裁 13階民事11部
15:00日東整成田空港宣伝
二一09:00東京争議団共同宣伝中労委前
10:00明乳中労委調査
二三15:00明乳共闘総会
18:00明乳旗開き 東京労働会館
二五17:00日東整 羽田空港宣伝
二六11:30矢田部高裁822号法廷
二七10:00日東整地裁証人調べ705号法廷
17:00日東整裁判報告集会 弁護士会館1002号室