東京争議団ニュース第267/2013年8月10日


百瀬理事長個人責任も断罪した
「立ち番」高裁判決確定!

鶴川高校教職員組合

 学園は「立ち番裁判」高裁判決の上告を断念し、7月に判決が確定しました。
 学園に下された司法・行政判断は10回目となります。判決は「立ち番」が指揮命令権を逸脱した違法な業務命令であると認め、約1200万円の損害賠償支払いを命じました。また、「肉体的負担及び精神的苦痛、不利益な取扱いを受けているなど総合すると、違法性の程度は著しい」と判断し、その上で、百瀬理事長(校長)には「民法709条の不法行為が成立し、私立学校法29条に基づく責任を免れない」と、百瀬理事長個人の責任も認めて断罪しました。
 私立学校は、「私学助成金」の交付を受けて営まれる公教育です。私たちは正常な理事会運営を回復するよう、理事会に求めています。


6/27 『立ち番』高裁判決の記者会見にて


荒木尚志都労委会長(東大教授)に
疑惑への説明責任迫る!
明治乳業争議団

 明乳事件への超不当命令に疑惑が急浮上。
 一つは、結審時の前公益委員が書いた命令が、結審後に担当委員となった荒木会長のもとで、「なぜ、1年7ヶ月も要したのか」という疑惑。二つは、荒木会長と(株)明治の中山悠元社長が福岡県立修猷館高校の同窓であり、同校の東京同窓会は講演会などを毎月のように開催し、中山悠氏も荒木会長も共に講演する間柄の有名人です。
 さらに、東京大学に明治から平成10年6月〜平成20年5月に4億7500万円の寄付など、荒木教授と(株)明治の利害関係は明白です。
 争議団は、「荒木会長は渡米前に疑惑への説明責任を果たせ!」の立場で、東京大学や都労委への抗議行動を強めています。また、都労委変質を許さない闘いと同時に、中労委への再審査申立を行い闘う決意です。


7/29 都労委超不当命令に抗議し、東大前で宣伝、要請行動


全証人採用に向け裁判が山場へ
日東整争議団

 8月23日の日東整裁判では、原告・被告の申請した証人の採用が決定される状況です。
 JAL不当解雇撤回控訴審が9月に証人尋問、年内結審の動きで、共に闘う日東整争議も山場に差し掛かっていると言えます。
 原告側が証人申請した日航ユニオン元副委員長は「日東航空整備をつぶしたのは、日航が労働組合を嫌ってのこと」を裏付ける重要書類を入手した当事者です。当時「JAL整備グループの行方を決める立場」にいた大西賢日航会長など6証人全員を採用させ、公正な判決を勝ち取っていきたいと考えています。
 皆様にお願いした裁判所宛の「証人の全員採用を求める署名」は4千筆を越えました。ご協力に感謝するとともに更なるご支援をよろしくお願いします。


8/1 第3回目の署名提出


最高裁へ補充書提出
JAL契約制雇い止め争議

 今回提出した補充書の主張点は次の内容です。 
 「雇止法理の解釈の誤り」について、労働契約法16条(客観的・合理的な理由を欠く解雇は権利濫用で無効)、第19条(契約更新に合理的な期待権があり業務も正社員と変わらない)等から原判決は破棄を免れない。
 「パワハラの不法行為」について、職制上の立場を濫用し名誉棄損、侮辱、暴言の攻撃を1年半続けていた。しかし不法行為は成立しないとの原判決は民法709条の解釈、適用を誤るものである。また退職強要や侮蔑的言動を繰り返す中での人事考課は解雇の有効性判断の考慮にしないとの判例が多い。当管理職の評価は公正性、客観性を欠き主観的、恣意的な悪評価がなされていたと考えるのが一般人の常識であること。などを主張しています。


地裁弁論準備終結次回は証人調べ
日赤/スタッフ派遣争議

 東京地裁での裁判を2年5か月(公開法廷は4回のみ)やって来て、いよいよ主張整理も大詰めとなりました。原告、被告日赤、被告スタッフサービスそれぞれ証人は1人ずつ決定していますが、その他の証人申請は、合議に付されてからということになっています。
 争議の組織化も進んでおり、前進して行きます。雇用破壊のなかでの若年世代の1人の闘いです。労働者が分断化された末の象徴的な闘いです。不安定な雇用が当たり前になれば、出生率も上がりません。この先の雇用破壊への警告を鳴らしています。共同で勝ち取れるようご支援をお願いします。
 8月5日の期日で弁論準備が閉じられ、次回10月25日(金)に証人調べが行われることになりました。


最高裁は公正な判断をとの「声明」
賛同者一一〇氏超える
加茂暁星非常勤講師解雇争議

 非常勤講師には労働の権利を認めないと言わんばかりの東京高裁の不当判決から一年半。
 最高裁は速やかに口頭弁論を開き公正な判断をと、六月二六日に有識者による「新潟県・私立加茂暁星高校非常勤講師雇止め事件の公正な判断を求める声明」が出されました。
 声明は@「契約の形式さえ整っていれば、どのような解雇も雇い止めも正当化される」ということがあってはならないこと。A有期雇用契約が労働者全体の1/3を占める今日、その「労働実態を考慮」して判断すべきこと。B最高裁は「雇い止め法理」の正当な運用と「働くものの人格・人権」を守る立場での判断を望むこと等、記されています。
 声明への法学者・教育学者・教育関係者らの賛同は、この二ヶ月あまりの間に一一〇名を超えました。三万二千筆の個人署名、千四百を超える団体署名のとりくみとあわせ、東京高裁判決の破棄を求める声はさらに大きく広がっています。引き続き奮闘していきます。


6/26 公正な判断を求める声明について記者会見にのぞむ
萬井隆令龍谷大学名誉教授、原告、弁護団など


陳さん、仕上げ部廃部等で退職へ
山田さんへ不当な懲戒処分など攻撃続く
スタジオ・イースター争議

 第11回団交を行い、撮影部と仕上げ部の廃部の理由を社長自ら説明することを要求しましたが、責任をもって回答できる社長の出席、実効性のある回答は今回も何らなく強く抗議しました。
 7月25日、第8回期日が行われ、150頁程の反論を提出しました。
 陳さんは、給与減額・異常な監視など迫害のほかに会社の都合による仕上げ部廃部等で、仕事を奪われ、
「会社都合」で辞めざるを得なくなりました。山田さんは5年以上前のことで不当な懲戒処分(出勤停止7日間)を受け、2D部への配転を提示されました。第12回団交で懲戒処分の理由を追及しました。猪鹿倉さんも撮影部廃部のため2D部への配転を提示されました。
 次回、弁論準備は、10月3日
(木)11時から、地裁13階 民事11部です。ご支援よろしくお願い申しあげます。


損倍訴訟(高裁)口頭弁論に多数の
支援者が傍聴
矢田部過労死裁判

 7月24日、東京高裁で損倍訴訟の第一回口頭弁論が行われました。
この日は、47名のみなさんが見守るなか、弁護団から弁論日程の要請と訴訟方針を述べ、再度の「意見書・鑑定書」の提出と医師・研究者の証人要請を行いました。
 引き続き行った報告集会で、岡村親宜弁護士が、さいたま地裁判決は最高裁判例にも違反するものであり、事実関係を正しく主張・立証することができれば、充分勝訴の展望があると話されました。 


7/24 法廷後、訴訟方針を説明する岡村弁護士(左)


支援共闘会議で熟議
新国立劇場合唱団員解雇争議

 7月29日、新国立劇場合唱団員争議支援共闘会議が開かれ、本年1月8日付けの新国立劇場運営財団の「回答書」に対する、支援共闘会議からの反論を検討しました。
 音楽ユニオン及び支援共闘会議は、財団の見解は誤っているとし、文案を作成することとしました。
 オペラの合唱を構成するのは、いうまでもなく合唱専門の歌手であり、財団は団員の身分を保証し、労働者性を尊重するのは当然のことです。本来は、合唱団、オーケストラ、バレエ団も劇場専属にするべきで、これらの人々の安定した生活を保障し、オペラ上演に十全の力を発揮できるようにしてこそ、世界に誇れる新国立劇場となります。新国の運営が正常となる日まで、力の限りがんばります
 皆さんのご支援をよろしくお願い申し上げます。 


ブログにて本件裁判の『闇』を指摘!
杉並区立図書館雇い止め解雇争議

 裁判は公正・公平・公明でなければなりませんが、本件「杉並区立図書館雇い止め解雇裁判」には『闇』がある。そう考えるのは、次のようなことがあるからです。
 一つは、東京地裁における証人採用を巡る経緯に不可解な点があるからです。二つは、東京地裁において結審の前日になって裁判が突然延期されたことです。三つは、東京地裁判決に48項目の事実誤認等があるからです。四つは、東京高裁判決が48項目の事実誤認等がある東京地裁判決を踏襲しているからです。五つは、東京高裁判決が重大な事実誤認を犯しているからです。
 現在、ブログ(「杉並区 裁判」で検索できます)にて、裁判の『闇』をシリーズで取り上げています。


再雇用拒否に伴う思想差別・名誉毀損訴訟
9月11日結審へ
再雇用拒否田畑和子争議

 2010年3月、東京都(都教委)・中神校長を被告として提起した 第三次訴訟は、文書提出命令の攻防、裁判長の交代等で長引き、漸く9月11日に結審となりました。
 この裁判には、現在社会問題となっている「生徒の自殺隠蔽」「歴史認識問題」「組合攻撃」「思想差別」等が審理内容に含まれてる点で大変注目されています。安倍首相を初めとする面々の「日本を戦前の国に戻そうとする目論見」は、長い間真実に基づいた歴史教育を排除することで成功し、教師の犠牲者を生んでいます。この訴訟でも「南京大虐殺」否定の中神校長が咎められず、田畑さんらが犠牲にされたことは明らかです。ぜひ、判決にご注目下さい。 


総力を結集し争議解決を目指す
NTT木下解雇争議

 NTT木下孝子さんの職業病(頸肩腕障害)に端を発した解雇争議は32年を経過しました。
 1970年当時、電電公社は国策として電話の普及に力をいれ、合理化を推進しました。職場では仕事量は増大し、労務管理強化等でこの事態を乗り切ろうとしました。結果として7000名にも及ぶ頸肩腕罹病者を発生させ、木下さんもその中の一人でした。
 この問題は国会でも追及され、公社は事態の鎮静化を図るため、長期化する罹病者に対し配転を打ち出し、木下さんも業務外認定とされた上、不当に解雇されました。国策としての通信事業推進の中での罹病であり、国・NTTの安全配慮義務違反こそ追及されるべきです。
 NTT、厚労省あて要請に対する賛同のお願いと、大衆署名により国・NTTを社会的に包囲する運動を展開し、争議の解決を目指します。ご支援・ご協力よろしくお願い申し上げます。


完全勝利を目指し頑張っています
全厚生闘争団・東京

 これまでの人事院判定で解雇回避努力が不充分と認定されています。
 人事院判定全事案完全勝利を目指して頑張っています。


東洋公衆衛生学院解雇撤回・和解成立報告集会



全国私学夏季研究集会での東洋公衆衛生鈴木さん、松蔭寺島さん・左から


東京争議団サポーターの広場

 猛暑のなか、争議団の仲間は、共同宣伝、争議支援総行動統一オルグ等に汗を流しています。
 サポーターも8月7日の地裁高裁前宣伝行動で司会を担当するなど頑張っています。


8/7地高裁前宣伝行動(写真左)、司会は金融労連村上さん(写真右の左)


東京地評9・25争議支援総行動
ご支援宜しくお願いします。


2013年司法総行動
10月17日(木)
終日行動


司法総行動プレ企画
9月13日(金) 全労連ホール 18時半〜
 講演 内藤 功さん
     棗 一郎さん
 ご支援宜しくお願いします。


夏季カタログ販売、夏季カンパへの
ご協力ありがとうございました。


各争議組合、争議団の要請・近況報告

▼SHOP99争議
来月9月に復職できるように準備をしています。
▼日東整争議団
次回裁判日程8月23日11時〜東京地裁13階36部(宣伝行動10時〜)です。証人採用を求める署名に取り組んでいますので、ご協力宜しくお願いします。
▼鶴川高校教職員組合
8月27日(火)17:30「担任解任処分」都労委結審。
▼再雇用拒否田畑和子争議
次回9月11日で結審。原告の最後の陳述あります。傍聴支援をお願い。「公平・公正な判決を求める要請書」署名に取り組んでいます。
▼矢田部過労死裁判
損賠訴訟控訴審第2回目が10月2日11時30分より822号法廷であります。
▼スタジオイースター争議
次回は10月3日(木)11時から、地裁13階 民事11部です。ご支援よろしくお願い申しあげます。
▼日赤/スタッフ派遣争議
次回期日 証拠調べ期日は10月25日午後1時15分から、527号法廷に決まりました。傍聴支援を宜しくお願いします。
▼NTT木下解雇争議
夏季物販で小豆島素麺は完売しました!ありがとうございました。和歌山の南高梅は年間を通し、3000円のところ2500円で販売しております。宜しくお願いします。


====東京争議団予定===

九月
一三13:00三役会議(東京労働会館5階)
一四13:00全体会(東京労働会館5階)
   16:00ニュース発送作業

一〇月
一一13:00三役会議(東京労働会館5階)
一二13:00全体会(東京労働会館5階)
   16:00ニュース発送作業


===行動予定===

八月
一五08:30日東整地裁前宣伝 
   09:40日東整地裁署名提出
一九18:30国際人権活動日本委員会代表者会議 地評会議室
二〇13:00明治HD前宣伝
   14:30みずほ銀行本店宣伝
   17:00東陽町駅宣伝
二三10:00日東整裁判所前宣伝
   11:00日東整地裁弁論準備 地裁36部13階
   11:30日東整裁判報告集会 弁護士会館一〇〇八号室
二五〜二六東京争議団サマーレクリエーション 千葉鴨川方面
二七09:309・25地評争議支援総行動 第二次統一オルグ地評地下会議室
   13:30東京地評労働者の権利討論集会第2回実行委員会 地評応接室
   17:30鶴川「担任解任処分」都労委結審
   18:009・25地評争議支援総行動 第3回実行委員会地評会議室
二八11:00明治乳業パワハラ裁判 606号法定
   18:00JAL一斉駅頭宣伝 新宿、池袋 錦糸町、有楽町、品川、立川
  
九月
〇三15:00二〇一三司法総行動第三回実行委員会 地評会議室
〇四08:30東京争議団共同宣伝・地裁高裁前
   10:30有楽町JALプラザ前共同宣伝 
一〇13:00明治HD前宣伝 14:30みずほ銀行本店宣伝
   17:00東陽町駅宣伝
一一11:30田畑先生の再雇用拒否 第3次訴訟 530号法廷
一二10:00JAL客乗高裁証人調べ 103号法定 
一三08:00東京争議団共同宣伝 最高裁前
   10:00東京争議団最高裁共同要請 
   13:30労働委員会対策会議 出版労連
   18:30司法総行動プレ集会労働ビックバンと司法反動の動き 全労連ホール
一七12:15明乳支援共闘会議都庁行動
二三終 日東京地評定期大会 墨田リバーサイドホール
二五終 日9・25東京地評争議支援総行動 
二六10:00JAL乗員高裁証人調べ 103号法定
   18:30国際人権活動日本委員会代表者会議 地評会議室

一〇月
〇一18:30裁判所労働委員会東京対策会議 地評会議室
〇二11:30矢田部過労死損賠控訴審 高裁822号法定
〇三11:00スタジオ・イースター地裁13階 民事11部
〇七18:30労働委員会の役割を考えるシンポジュウム 地評会議室 
〇八10:00ステートストリート信託銀行不当配転・解雇事件地裁606号法廷
一二14:00東芝争議解決5周年記念レセプション 川崎総合自治会館
一五12:00明乳支援共闘会議都庁行動
   12:00なくせじん肺アスベスト全国キャラバン厚労省・環境省前集結
   14:00同右 院内集会・終結報告集会
一六12:00同右 国会請願デモ
一七終 日二〇一三年度司法総行動 
二五13:15日赤/スタッフ派遣争議地裁証人調べ 527号法廷 
   18:30JAL勝利へ向けて大集会「10・25勝利の決意」文京シビックホール


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