東京争議団ニュース第266/2013年7月13日


都労委「超不当命令」に断固抗議!
全面解決に向け新たな決意で奮闘

明治乳業争議団

 7月9日、都労委は全国事件(9事業所32名)に対し、格差と不当労働行為の一切を免罪する超不当命令を交付。
 例えば、不当労働行為の直接証拠である秘密資料について、「入手経路が必ずしも明らかでないノートやメモであり・・・会社の具体的な関与を裏付けるものではない」と免罪。本社指示で結成された「インフォーマル組織」を「自主的な組織」とし、労組役員選挙への会社介入を「労労対決」と描くなど、不当労働行為の判断要件を覆す、労働委員会の自殺行為的な超不当命令です。
 支援者ら約50名は、直ちに労働委員会に厳しく抗議し、真摯な対応を求めての座り込みや申し入れを5時間余に及んで展開しました。
 争議団と支援共闘会議は、都労委の変質を許さない闘いと、会社包囲を強める決意を固め、翌10日には明治HD社前「座り込み」行動を意気高く取り組みました。


7/9 都労委超不当命令に抗議!!


百瀬理事長の違法性著しいと
「立ち番」高裁勝利判決
鶴川高校教職員組合

 6月27日、東京高裁民事第4部にて完全勝利判決が言い渡されると、法廷は大きな拍手に包まれました。みなさまのご支援に心より感謝申し上げます。
 判決は「立ち番」が必要性・合理性のない命令であったとの地裁判決を維持し、1227万円の損害賠償を命じました。また、百瀬理事長の不当労働行為、組合員の肉体的・精神的苦痛や昇給等の不利益などを総合し、「違法性は著しい」と理事長個人の責任を認めました。
 小池裁判長は付言として、「教師としての誇り、名誉、情熱を大きく傷つけた点を、教育者として学園は真摯に受け止めるべきである。学園で学ぶ生徒のためにも、教育の場にふさわしい姿となることが切に望まれる。」と述べました。


6/27 『立ち番』裁判高裁判決勝訴に沸く原告、弁護団、支援者


勝利報告集会を開催!
124名が集い祝福!
浪速通運争議

 平成25年5月31日付で争議解決協定書が労使間で締結されて全港湾浪速通運解雇争議が全面的に解決に至り、6月14日ホテルマリナーズコートで報告集会を開催しました。
 124名の方々に出席していただき盛大におこなうことができました。
 全港湾東京支部委員長、中央本部委員長がそれぞれ経過とお礼の挨拶を述べました。その後も東京地評議長、東京争議団議長、全労連組織局長、東京港湾書記長をはじめ多くの方々から祝福の挨拶をしていただきました。また会場の皆さんからも祝福の言葉を多くいただき、徐々に解決した実感がわいてきました。
 笑顔と祝福の声が飛び交う会場内で浪速通運の4名は解雇後はじめて心から喜び合い、満面な笑顔になりました。
 4名がいろいろな事を乗り越え団結して今まで頑張ってこれたのも本当に多くの支援者の方々のおかげです。
 今までご支援・ご協力していただき本当にありがとうございました。


6/14勝利報告集会 浪速通運の仲間たち


人事院判定28人未決定
全厚生闘争団・東京

 人事院公平審査は6月10日までに合計11名の判定が出されました。全厚生以外の事案9名と合わせて20名となります。このうち6名が不当解雇と認定されました。まだ判定の出ていない当事者は全厚生28名、全厚生以外23名です。51名の判定がまだ出ていません。
7月5日、完全勝利をめざして厚労省前要求行動を行いました。
人事院全事案の判定が出るまで気を抜かず手を抜かずにがんばります。


7・5行動で訴える伊藤さん


損害賠償訴訟「控訴審」第一回弁論期日が決まる
矢田部過労死裁判

 矢田部過労死民事裁判は、高裁に控訴理由書を提出し、このほど第一回弁論期日が決まりました。
 労基法や労安法など一切無視、無関係に企業の利益のみを追求する企業、(株)クォークの経営姿勢がどれほど労働者の犠牲を強いてきたか、命まで奪うような働かせ方の実態を裁判のなかで明らかにし、その責任を追及していきます。
 また、最高裁に上告をしている行政(労災認定)訴訟は、最高裁に上告受理のための運動を行っています。
 みなさんのご支援を心からお願いいたします。


40名以上退社社員数半減!
団交日程の返答に2カ月以上!
スタジオイースター争議

 この半年で40名以上が、就業規則・給与規定の改定等を理由に次々と退社し、社員数は半減しました。会社は、前回4月末の団交から次回団交日程の返答に2カ月以上かけ、ようやく日程が決まりました。
 いまだに一度も出席しない決定権を持つ東社長の団交出席を強く求め、原告猪鹿倉さんの所属していた撮影部の復活、原告陳さんの撮影部配転、就業規則・給与規定の不利益変更の是正ほかを7月12日第11回団交にて協議します。
 ご支援宜しくお願い申しあげます。


『安定的な血液供給のために安定した雇用がほしい』
日赤/スタッフ派遣争議

 社会的に立場が弱い者の労働争議は一層厳しくなっています。それも若年層で女性というなら尚更のことです。しかし、一貫して、当該の気持ちは原職復帰から揺れません。
 日本赤十字社とスタッフサービスへ道義的責任を取らせ、献血現場の復帰を実現させます。両社ともに違法があったことは認めています。その道義的責任を果たす立場なのに、両者が人を扱う仕事である以上、人道が非道であってはならない、そのことを問うています。社会的責任が注目される争議です。
 7月の弁論準備の期日までに陳述書を提出しました。次々回から証人調べに進む予定です。
 ご支援をお願いします。 


証人採用成らず9月結審へ
再雇用拒否田畑和子争議

 7月1日開かれた裁判で、保留になっていた同僚などの証人申請は却下という結果になりました。
 理由は、事実関係を争っていないことにあるとのことです。焦点は、簡単にいうと、「口げんかの中で言われたことが名誉毀損と言えるか」です。原告が教師として最大の恥辱を受けた、口げんかでつい出た軽い言葉ではないという事を裁判官に分かってもらわねばなりません。
 これから、「公正な判決を求める要請書」の集約に取り組みます。勝訴して教育界の浄化に役立ちたいと切望しています。
 結審は、9月11日(水)11時30分から(530法廷)。原告の陳述が予定されています。 皆様のご支援で法廷が満席になるよう願っています。


重要な原告側証人
日東整争議団

 日東整裁判で原告側は6人の証人を申請しました。会社側証人の日航大西会長の他に、原告側証人として日航ユニオン現委員長と、日東整労組の元書記長を申請しました。
 日航ユニオン現委員長は業務的にJALECの整備状況や人員体制を知り、労組役員歴が長くJAL・JAS統合過程に於いて労組中央執行委員長を務めました。JALとJALEC両方と団体交渉や労使間協議を行い、日東整労組が変質していく姿と、JALが整備統合から日東整を排除していく状況を知る人物です。 日東整労組元書記長は設立から永年労組役員を務め、JAL・JAS統合により、日東整経営の発言が団体交渉や労使間協議で、どのように変わっていったかを証言します。


高裁不当判決の撤回を求める「声明文」を発表!
加茂暁星非常勤講師解雇争議

 6月26日、最高裁に対し、非常勤講師不当雇い止め裁判の早急なる口頭弁論の開始を求める要請行動を行いました。
 今回の目玉は、全国の労働法・教育法・教育学等の研究者の方々を呼びかけ人として、「加茂暁星非常勤講師雇い止め事件の公正な判断を求める声明」を発表したことでした。 呼びかけ人のお一人である萬井隆令先生(龍谷大学名誉教授)が要請団に加わり、記者会見でも、この声明のポイントや重要性について力説していただきました。
 今後は、この声明への賛同者を一人でも多く募り、最高裁への圧力を強めてまいります。

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6/26 最高裁前で支援者の皆さんと


一〇年に及ぶ八重樫さんの労苦
新国立劇場合唱団員解雇争議

 6月27日、新国立劇場合唱団員争議支援共闘会議が開かれました。
団交の問題点を討議するとともに、昨年2012年11月13日付けの支援共闘会議の「団交申入書」への、本年1月8日付けの新国財団の「回答書」に対し、支援共闘会議からの反論を提出することとしました。
 財団は「回答書」の中で、音楽ユニオンに対して、『いかなる名目であっても、金銭の支払いを行なうことはできない』と主張しています。
 今後、支援共闘会議は、03年に試聴会不合格のため契約を打ち切られた、八重樫節子さんの精神的・経済的打撃の労苦を財団が深く受けとめ、音楽ユニオンの要求を速やかに実行するよう、働きかけていきます。


問題点を世間へ広め宣伝行動を強化
JAL契約制雇い止め争議

 新しくリーフレットが出来上がり、現在さまざまな場所で配布活動を行っております。
 このリーフレットは契約制度導入の経緯や客室乗務員の仕事の内容、雇い止めの不当性と1審、2審判決の誤り、最高裁へ上告した意義などを網羅しています。この1か月間で、羽田ターミナル、成田ターミナル、JAL本社、そして各集会など、約22000枚配布しました。
 6月27日に上告受理申立の「補充書」を最高裁に提出しました。厚労省の「円卓会議ワーキンググループによるパワハラの定義」「改正労働契約法の雇い止め法理の解釈適用」などから原判決の誤りをただし、破棄は免れないと主張しています。


雇い止め解雇の違法性と高裁判決の破棄を訴える
杉並区立図書館雇い止め解雇争議

 6月14日に争議団主催の最高裁前宣伝・要請を行いました。
今回のビラと要請書では、「雇い止め解雇に至る経緯」を時系列の一覧にしました。
 雇い止め解雇は、2008年2月29日に起きた外郭団体井草運協事務局長退任強要事件を封印せず、労働組合に加入し、杉並区が約束した嘱託員報酬額支給を団体交渉で求めたことを嫌悪(激怒)した山田宏杉並区長(現日本維新の会衆議院議員)の指示ないしは意を受け、「報復人事」として行われたこと以外に考えられません。
 最高裁が、市民感覚の常識に基づく公正・公平な判断を行い、労働基本権侵害について、理由不備のある高裁判決を破棄し、法が求める社会正義の実現を強く訴えました。


第28回NTT株主総会情宣行動を取り組む
NTT木下解雇争議

 NTT第28回株主総会が6月25日、10時からグランドプリンスホテル新高輪において開催され、それに先立ち、例年取り組まれているNTT内4労組・1団体で株主に対しての情宣行動を行いました。
 ホテル前には天候にもめぐまれ30名を超える仲間が結集、東京争議団の仲間にも参加を頂きました。
 情宣行動後に株主総会へ木下さん本人と支援の仲間5名が参加。木下さんの傍には、要請行動時にNTT側担当として相手をする総務の部長がぴったりと付きどこかと連絡を取り合っており、挙手するも当てられることなく発言ができませんでした。しかし支援の仲間が発言する事ができ、「ビラを受け取ったが、NTTの内部で問題があると感じた。木下さんの問題も納得ができるような解決が必要ではないか」と訴えました。 お忙しい中行動にご参加頂いた皆様、ありがとうございました。


総会参加の株主に訴える木下さん


首都圏建設アスベスト
東京高裁の審理はじまる
全国じん肺連絡会議

 アスベスト被害に対する国や建材メーカーの責任を問う裁判が大きな山場を迎えています。
 大阪泉南アスベスト国賠一陣訴訟は最高裁闘争に取り組んでいますが、二陣訴訟が、いよいよ本年8月23日に大阪高裁で結審を迎えます。
 また、最大のアスベスト被害が発生している建設アスベスト訴訟は、7月4日から東京高裁第10民事部での審理が開始され、10月15日から東京高裁第5民事部で審理が開始されます。
 この東京高裁の闘いに勝利することは、今後も20年、30年と発生が続く建設アスベスト被害者の救済のためにも不可欠です。
 今後ともご支援ご協力をお願いします。


東京争議団サポーターの広場

 この所、争議団の仲間の勝利が続いています。サポーターにとっても大変うれしいことです。
 勝利報告集会に参加させていただいて、改めてその勝利の闘いから、学ぶことがたくさんあります。
家族、仲間等々の支え合い・・・
 これからも争議の勝利解決を目指し力を合わせ頑張っていきましょう。


東京地評9・25争議支援総行動
ご支援宜しくお願いします。


夏季カタログ
販売にご協力を!


東京争議団、個別争議それぞれで取組んでいます!ご協力を宜しくお願いします。



各争議組合、争議団の要請・近況報告

▼東洋公衆衛生学園解雇争議
解雇撤回・和解報告集会を行います。是非ご参加ください。7月18日(木)18時半より全国教育文化会館(エデュカス)地下会議室 。
▼矢田部過労死裁判
損害賠償請求訴訟の第1回公判が7月24日(水)に決まりました。公判後に弁護団から矢田部裁判の控訴理由、公判意義等の説明が行われます。
▼日東整争議団
7月25日、8月1日・15日裁判所前朝宣伝8時半〜。8月7日有楽町JALプラザ宣伝11時半〜12時半。8月23日裁判11時〜地裁13階36部。
▼スタジオイースター争議
弁論準備は、7月25日(木)11時、地裁13階民事11部です。
▼鶴川高校教職員組合
8月27日(火)17:30 鶴川「担任解任処分」都労委 都庁34階支援傍聴お願い致します。
▼日赤/スタッフ派遣争議
8月5日(月)10:15〜東京地裁前宣伝行動(約30分間)11:15〜民事11部(13階)弁論準備・終わり次第報告会<数名傍聴できます>
▼再雇用拒否田畑和子争議
「証人採用を求める要請書」のご協力に感謝します。続いて「公正な判決を」の要請書に取り組みます。


====東京争議団予定===

八月
 〇九13:00三役会議(東京労働会館5階)
 一〇13:00全体会(東京労働会館5階)
    16:00ニュース発送作業

九月
 一三13:00三役会議(東京労働会館5階)
 一四13:00全体会(東京労働会館5階)
    16:00ニュース発送作業


===行動予定===

七月
一六08:00東京争議団共同宣伝 都庁前
   08:30日東整 日航本社前宣伝
一八08:15西日本石炭じん肺日鉄判決東京行動・朝宣伝
   12:00西日本石炭じん肺日鉄判決東京行動・日鉄本社前宣伝
   18:30東洋公衆衛生学院解決報告集会 全国教育文化会館地下会議室
二三16:00司法総行動実行委員会 地評3階会議室
二四11:30矢田部過労死損賠訴訟 高裁822号法廷
二五08:30日東整地裁前宣伝・要請 
   11:00スタジオ・イースター 地裁13階11部
二六18:30C&S労組結成35周年記念のつどい SHARI THE TOKYO SUSHI BAR
二九13:30第七回東京地評労働者の権利討論会第一回実行委員会 地評3階会議室
三一09:309・25地評争議支援総行動第一次統一オルグ 地評5階会議室
   18:009・25地評争議支援総行動第2回実行委員会 地評5階会議室
    
八月
〇一08:30日東整地裁前宣伝
〇二14:00じん肺キャラバン実行委員会 中大駿河台記念館510号
   18:30裁労対策会議 地評5階会議室
〇五10:15日赤/スタッフ派遣争議 地裁前宣伝
   11:15日赤/スタッフ派遣争議  弁論準備 地裁11部13階
〇七08:30東京争議団共同宣伝・地裁高裁前
   09:30ステートストリート信託銀行 口頭弁論 地裁527
   11:30有楽町JALプラザ前宣伝
   16:00司法総行動実行委員会 地評3階会議室
   18:30司法総行動実行委員会 全司法懇談会 地評会議室
〇九08:00東京争議団共同宣伝・最高裁前
   10:00東京争議団共同要請・最高裁前
二三11:00日東整地裁弁論準備 地裁36部13階
二五〜二六東京争議団サマーレクーション 千葉鴨川方面
二七08:00東京争議団共同宣伝 都庁前
   09:309・25地評争議支援総行動第二次統一オルグ 地評5階会議室
   17:30鶴川担任解任処分 都労委結審
   18:009・25地評争議支援総行動 第3回実行委員会
二八11:00明乳パワハラ損賠証人審問 地裁606号法定

九月
〇四08:30東京争議団共同宣伝・地裁高裁前
一一11:30田畑先生再雇用拒否第3次訴訟 530号法廷 結審
一二10:00JAL客乗高裁証人調べ 103号法定 
一七08:00東京争議団共同宣伝 都庁前
二五終日9.25東京地評争議支援総行動 
二六10:00JAL乗員乗員高裁証人調べ 103号法定


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