東京争議団ニュース第263/2013年4月13日
地裁で和解成立全面勝利解決へ
松蔭学園教職員組合
3月27日、東京地裁民事19部において、不当労働行為救済命令取消請求事件(第3次賃金差別事件行政訴訟)及び未払い退職金等請求事件の和解が成立し、1980年の組合結成以来33年に及ぶ不当労働行為事件(仕事取り上げ・隔離、解雇、賃金差別等)を全て解決させることができました。
組合側は、和解条項に「被告ら(学校法人松蔭学園・松浦理事長)は、累次の救済命令及び裁判例の判示内容を理解し、今後、不当労働行為と疑われるようなことはしないようにする」ことが示されていること、又、解決金は学校法人だけでなく、理事長個人も連帯して支払うべき金額が盛り込まれていることを評価し、和解に応じる決断をしました。
33年に及ぶ闘いにおいて、全ての訴訟・申立て事件の勝利にご尽力をいただいた弁護団はもとより、長期に渡る多くの仲間の皆さんのご支援に、心より感謝申し上げます。
3/27 地裁前
「第3次賃金訴訟」勝利判決!
鶴川高校教職員組合
3月21日、「第3次賃金訴訟」の勝利判決が言い渡され、定昇停止による賃金の全額支払いを命じました。理由とされた「訓告」処分は主に「立ち番」に関するものです。
判決は「10・3立ち番判決」を踏まえ、立ち番が「指揮命令権を著しく逸脱・濫用して行った違法性の高い不当な行為」であり「立ち番の指示に従わないことは正当」と断じました。また訓告は「もっぱら組合員を弾圧する意図でなされた」もので「極めて自己中心的」と百瀬理事長の責任に厳しく言及しています。
現在、高裁での「立ち番控訴審」は結審となりましたが、和解協議が継続中です。違法行為を繰り返す不正常な学校運営を改めさせるため、全力を注ぎます。
3/2 地裁立川支部前
(株)クォークに慰謝料120万円命令
さいたま地裁(損害賠償訴訟)判決
矢田部過労死裁判
3月28日、さいたま地裁で行われた矢田部過労死(損害賠償)裁判で、レンタルビデオ店「リバティー」(株)クォークに対し、慰謝料として120万円の支払い命令がありました。
判決は、(株)クォークの労働環境について、「長時間かつ不規則勤務が常態化し、過重労働が続いた」と認定し、クォークは「人員の補充や業務を減らすための具体的な対策を施さなかった」と結論づけました。
一方、過重労働と死因の関係は、退社から半年たっていることから「先天的な要因が原因の可能性がある」と不当な推論を展開し、東京高裁判決をそのまま追認するという首尾一貫性の無い判決内容でした。
また、裁判長(窪木 稔)は、主文を読み上げた後に、2月21日に行った「判決の先送りに対し」、みなさんに『迷惑をかけた』と法廷で謝罪をしました。
3/28 埼玉テレビで報道された「判決報告集会」
人事院全事案の早期勝利判定をめざす
全厚生闘争団・東京
人事院に対して公平公正な判定を出させるため、春闘官民共同行動の一環として3月14日人事院前要求行動を行いました。さらに翌15日及び18日、19日の3日間、人事院前座り込み行動を行いました。参加支援してくださった多くの方にお礼申し上げます。
4月5日、大阪事案の勝利判定と秋田3事案に対して不当判定が出ました。不当判定への抗議と残り全事案の早期勝利判定を求めて4月19日に人事院前要求行動を予定しています。さらに翌4月20日、全労連会館ホ-ルで決起集会を行います。引き続き社保庁不当解雇撤回闘争への支援をお願いいたします。
3/15 全厚生人事院前座込み
筆頭株主「みずほ本店」への
宣伝・要請行動を継続
明治乳業争議団
都労委「全国事件(9事業所32名)」への命令交付を契機に、一気に全面解決への道筋を切り拓く決意で、旺盛な会社包囲運動を展開している明治乳業争議団。
命令交付が確実に接近していることを踏まえ、今年1月からは筆頭株主「みずほ銀行」本店への宣伝・要請行動を実施。この行動は、これまでの「(株)明治→みずほ京橋支店→明治HD」の定例行動を見直し、争議解決に向け筆頭株主の果たすべき責任を明確にする為のものです。
争議団は、救済命令を確実にする都労委要請の継続と併せ、みずほ本店行動を6月株主総会に向け、全力で取り組む決意です。
3/12 みずほ本店要請
争点は不当労働行為
日東整争議団
3月11日に第6回口頭弁論が行われました。原告側は「日航は日東整と実質的に親子企業と同視できるほど密接なグループ会社であり、支配従属させていた。このような地位にある日航は不当労働行為を禁止される『使用者』に当たる」と明確に指摘、被告側は「日航は日東整の使用者ではないので不当労働行為が成立する余地が無い」と主張しました。
裁判官が双方に主張が出尽くしたことを確認し、原告と被告の双方が立証計画を出すと述べました。次回裁判は4月24日に弁論準備が行われます。
裁判前の宣伝と報告集会に70名を越える参加がありました。ご支援に駆けつけて頂いた皆様に感謝いたします。有り難うございました。
3/11 報告集会での原告の二人
和解を模索中
東洋公衆衛生学園解雇争議
4月4日に東京地裁で17回目の進行協議が行われました。
学園からの申し出により和解協議(3回目)が行われています。学園側はこれまでの闘いでも金銭解決の案を提示してきました。しかし、今回の和解協議で学園の提示した案はこれまでの案よりレベルが低く、現状ではとても和解に応じることができません。
争いの発端である整理解雇事件は、現状では解雇する理由が認められないのは明らかです。それにもかかわらず、学園は態度を軟化させません。
次回は4月15日13時30分から東京地裁で行われます。皆さんのご支援をよろしくお願いします。
違法の立証から地位確認の立証へ
日赤/スタッフ派遣争議
3月の裁判で相手方をスタッフサービスとした文書提出命令が決定しました。
今年3月13日付山口地裁判決でマツダ自動車に違法派遣で働いて来た原告13名が正社員と同じ地位にあったと認められました。
日赤/スタッフ裁判においても、PDP最高裁判決(09年12月)の「特段の事情」を引き続き立証していくだけでなく、マツダ判決も主張する事にしました。
日赤との労使関係があった事、スタッフサービスとの契約無効である事を立証中です。今後、文書提出命令によって出てくる文書を基に原告と被告らの証人を決める事となりました。
当時日赤血液センター献血広報中の当該
撮影部の一方的な廃部通告
配転も白紙へ
スタジオ・イースター争議
今年に入って、3回の団交を行い基本要求に加え、陳さんの病状に配慮した撮影部への配置転換、撮影部社員6名中5名退社の事態に事業存続・人員設備環境の充実等を要求してまいりました。会社は、いったんは陳さんの病状に配慮した撮影部配転を認めましたが、その後の撮影部の事態にカラ団交とし、白紙撤回。
3月11日特に理由も述べずに、撮影部の3月30日での廃部を一方的に通告してきました。
3月14日(木)裁判後の第8回支援共闘会議にて、陳さんの撮影部配転と猪鹿倉さんの今後処遇についての要求をみなさんと相談し、その席で会社に月内団交を申し入れました。しかし、4月2日現在、会社からの団交日程の回答は、ありません。
早急に第9回団交で撮影部廃部の理由を示させ、組合員 猪鹿倉さん、陳さんの希望を踏まえた配属案と雇用と労働条件を要求し、社長の団交出席も強く要求する予定です。
一方、猪鹿倉さんにつづき山田さんも労災認定されました。
3月14日第6回裁判で弁論を終え、次回より弁論準備となります。
記録が最高裁に届き法廷が確定。
現在最高裁宛ての団体署名を実施中!
JAL契約制雇い止め争議
3月19日に最高裁から「記録到着通知書」が届き、第3小法廷での審理が確定しました。今後は岡部喜代子主任裁判官、他4名の裁判官での審理が行われます。
2月5日に上告理由書を提出してから約1か月半。いよいよ最高裁、第3小法廷での闘いがスタートしました。現在「口頭弁論を開き、事実に基づく徹底審理を求める」団体署名を実施しています。
最高裁では、どのような内容がいつ下されるのか全く予想が出来ませんが、口頭弁論を開くことを強く要請していきたいと考えています。
4月12日(金)8時から最高裁前宣伝行動、その後、10時から要請行動を行います。
是非とも皆様のご協力をお願いいたします。
NTTは頸腕の加害責任をとり、争議解決の決断を
NTT木下解雇争議
3月15日に春闘勝利、各争議の早期解決をめざし東京労組13春闘第一波統一行動が取り組まれました。
14時から始まったNTT持株会社前の行動には、100名を超す仲間の結集を頂き、大森委員長の挨拶の後要請行動に入りました。
社前では抗議の集会を続行し、東京争議団共闘会議小関議長をはじめ3名の方から激励の挨拶、その後東京労組の仲間4名の方から連帯の挨拶を頂きました。
要請から戻った木下さんから「NTTの仕打ちは絶対に許すことができません。皆様の力をお借りし解決まで頑張ります」と決意表明があり、新聞輸送分会の仲間のシュプレヒコールでNTT前行動を終了。
要請では、「NTTは解決済みと言うが、裁判では免職の判断のみで、肝心の頸腕の加害責任についての判断は下されていない。NTTの加害責任は明らかで、今後NTTの責任を問うていく構えである。早期の争議解決の決断を望む」と訴えました。 お忙しい中NTT前にお集まり頂いた皆様に御礼申し上げるとともに、今後もご指導ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます
3.15統一行動 NTT持株会社前抗議行動
財団に求められる「世界の常識」
新国立劇場合唱団員解雇争議
4月5日、「NO WAR!MORE JUSTICE!」を合言葉に、MIC(日本マスコミ文化情報労組会議)による「夜の銀座デモ」が行われました。
このデモは春闘に合わせ行われるもので、東京・東銀座の築地川公園で集会を行い、その後Jパワー前を経て数寄屋橋まで、音楽ユニオンのディキシーランド・ジャズのバンドを先頭に、格差と貧困をなくそう!首切り反対!すべての原発を廃炉に!などシュプレヒコールしながら元気よく行進しました。
集会では、安並・関東地本代表運営委員が、新国争議について同財団に対し世界の歌劇場の常識を実行するようはたらきかけていると説明し、さらなる支援を訴えました。
共にがんばりましょう。
判例を生かして公正な審理を
再雇用拒否田畑和子争議
現在の三次訴訟は二次訴訟で千川中校長中神嘉治が提出した陳述書の虚偽記載、法廷での偽証を名誉毀損として訴えたものが中心です。
判例では 「訴訟活動に名を借りて主張する必要のない事実を主張し相手の名誉を損なう行為に及んだなど、正当な訴訟活動として許容される範囲を逸脱していると評価できる場合には、不法行為が成立する。」(京都地裁H18 ・8・31) とあり、他の判例も「訴訟遂行上の必要性」を重要視しています。
被告中神は「学年編成」では原告が指摘していないことを作り話で突然持ち出し、「自殺隠蔽」では原告の主張にまともに答えず原告の人格を貶めた文言を記載しました。
二件とも必要性は認められず、不法行為が成立する筈です。
7度目の最高裁要請
加茂暁星非常勤講師解雇争議
3月28日、7度目を数える最高裁要請行動を実施しました。
恒例となった早朝の宣伝行動には、原告の赤井・山田両先生、加茂暁星職組、新潟私教連の地元勢のほか、東京争議団や私教連の仲間の応援も得て、チラシ配布とマイク宣伝をおこないました。
その後の書記官への要請行動では、代理人の金子弁護士から先に提出した補充書で特に強調すべき点を話してもらいました。加茂暁星職組からは、高裁が学校運営の実態を正しく見ないで赤井・山田両先生の雇用継続の期待に合理性がないと判断した点について、具体的な資料をもとに高裁の判断の誤りを指摘しました。
次回8度目の要請行動は、5月8日に予定しています。
引き続きご支援のほど、よろしくお願いいたします。
最高裁をバックに要請団の面々
東京争議団サポーターの広場
サポータのみなさんいよいよ4月26日(金)が東京争議団総行動の日です。
サポータのみなさんの積極的な参加をお願いします。
4/8衣川さんを囲む会をお茶の水にて開催
16名の仲間に囲まれて満面の笑顔の衣川さん
今後はサポーターとしてよろしくお願いします!
4・26東京争議団総行動
ご支援宜しくお願いします
5・29全労連・地評
争議支援総行動
首切り自由は許さない!
5・15裁判所包囲霞ヶ関行動
祝第84回中央メーデー出店します!宜しく
各争議組合、争議団の要請・近況報告
▼青年ユニオンSHOP99裁判
SHOP99争議は原告が療養のために山梨県に住所を移しました。復職については山梨県内のグループ会社に出向という人事ができるかどうか会社に伝えました。
▼明治乳業争議団
結審から1年4ヵ月余。「なんとしても救済命令を確実に!」との決意で、都労委要請を継続します。次回は、4月25日(木)16時〜34階
第3審問室。支援傍聴をよろしく!
▼日東整争議団
4月24日11時半〜東京地裁13F民事36部、弁論準備
5月 8日11時半〜有楽町JALプラザ前宣伝
5月21日8時半〜日航本社前宣伝、18時半〜大田区生活センターで決起集会
▼再雇用拒否田畑和子争議
5月13日の尋問に備えて多忙な日を送っています。傍聴に是非おいで下さい。
▼日赤/スタッフ派遣争議
5月16(金)10時〜 9時〜東京地裁前宣伝行動(約30分間)・10時〜民事11部(13階)弁論準備・終わり次第報告会<数名傍聴できます>ご支援よろしくお願い申し上げます。
▼スタジオイースター争議
5月17日(金)午前11時より地裁13階民事11部今後ともご支援ご鞭撻よろしくお願い申し上げます。
▼新国立劇場合唱団員解雇争議
5月19日(日)午後1時〜歌劇「ナブッコ」初日公演の新国前宣伝行動に、ご協力をよろしくお願いします。
▼松蔭学園教職員組合
3月27日、地裁民事19部で全面和解成立!長期間に渡るご支援ありがとうございました。
5月31日(金)18:30〜エデュカスで報告集会を行います。皆さんのご参加をお願いします。
▼NTT木下解雇争議
早期解決をめざし奮闘中、今年も夏季物販で好評の小豆島手延べそうめんを販売します。
2Kg2,500円で贈答用にもご利用頂けます。よろしくお願いします。
====東京争議団予定===
五月
一〇13:00三役会議(東京労働会館5階)
一一13:00全体会(東京労働会館5階)
16:00ニュース発送作業
六月
〇七13:00三役会議(東京労働会館5階)
〇八13:00全体会(東京労働会館5階)
16:00ニュース発送作業
===行動予定===
四月
一四13:00新国立劇場前宣伝
一五13:30東洋公衆衛生学院 地裁13階
一六08:00東京争議団共同宣伝都庁前
16:00鶴川立ち番高裁和解民事4部16F
18:30「首切り自由は許さない」実行委員会 しごとセンター研修室
一七09:305・29全労連・東京地評争議支援総行動第一次統一オルグ 全労連3階会議室
17:305・29全労連・東京地評争議支援総行動第二回実行委員会 全労連3階会議室
一八18:30国際人権活動日本委員会 第2回代表者会議 地評5階会議室
一九13:10全厚生 人事院前行動
18:30日航原告団銀座パレード
二〇13:30全厚生決起集会 全労連ホール
二一・二二全国裁判交流集会 熱海ニューフジヤ
二三08:15いのちと健康をまもる東京連絡会 最高裁前宣伝
10:00同右 最高裁要請
二四11:30日東整 地裁13階
13:302013司法総行動第1回実行委員会 地評5階会議室
二五16:00明治乳業争議団 都労委要請
二六終日4・26東京争議団総行動
五月
〇一終日 第八四回中央メーデー
〇七18:30首切り自由を許さない実行委員会
〇八08:00加茂暁星 最高裁前宣伝
08:30東京争議団共同宣伝地裁高裁前
11:00加茂暁星 最高裁要請
11:30有楽町JALプラザ前宣伝
〇九09:305・29全労連・東京地評争議支援総行動第二次統一オルグ 全労連3階会議室
13:20鶴川高校立番裁判控訴審判決 817号
17:305・29全労連・東京地評争議支援総行動第三回実行委員会 全労連3階会議室
一〇08:00東京争議団共同宣伝最高裁前
10:00東京争議団最高裁要請
16:00明乳パワハラ事件 地裁13F
一三14:00田畑再雇用拒否裁判 地裁615号法廷
一四13:00明治HD、14:30みずほ本店、17:00メトロ東陽町駅宣伝
一五11:305・15裁判所包囲霞ヶ関行動
一六09:00日赤/スタッフ地裁前宣伝
10:00日赤/スタッフ地裁13階11部
一七11:00スタジオ・イースター 地裁13階
一九13:00新国立劇場前宣伝
二一08:00東京争議団共同宣伝都庁前
08:30日東整日航本社前宣伝
18:30日東整争議団決起集会 大田区生活センター
二三14:30日航乗員控訴審 101法廷
二四10:30労働委員会対策会議 出版労連
二七17:30鶴川担任解任 都労委調査
二九終日5・29全労連・東京地評争議支援総行動
三一14:30日航客乗員控訴審 101法廷
18:30松蔭闘争全面勝利解決報告集会 エデュカス