東京争議団ニュース第262/2013年3月9日
「前代未聞」判決日に判決にならず!
さいたま地裁の(損害賠償請求訴訟)裁判
矢田部過労死裁判
2月21日(木)、さいたま地裁で行われた矢田部過労死(損害賠償)裁判は、判決時間になっても、裁判官は法廷に出廷せず、突然、書記官から双方の代理人(弁護士)に対し、裁判官から合議したいとの連絡が入り、双方の代理人が別室に呼ばれました。
待つこと約10分、裁判官は法廷に出廷することなく、書記官が傍聴取材をしていたメディア関係者(7社)を法廷外に退廷させ、その後、弁護団からこの間に行われた「裁判官・代理人」による合議内容の説明が法廷内でありました。
合議の内容とは「検討しなければならない事項ができたので合議したい。不十分なままで判決を出すことは出来ないので、判決を延期したい。」等の内容でした。これらの出来事は、あまり聞いたこともない前代未聞の出来事といえます。
一方、労災認定裁判(行政)は、高裁で逆転敗訴の不当判決をうけ、最高裁に上告しこれまで最高裁要請行動を3回行ってきました。
ひきつづき、みなさんのご支援をお願いいたします。(その後、判決日は3月28日と連絡が入りました。)
2/21 さいたま地裁前の宣伝行動
全面救済命令を求め
最後まで要請行動を重視!
明治乳業争議団
都労委「全国事件(9事業所32名)」は、審査開始から7年4カ月が経過し、結審してからでも1年4カ月目を迎えるなど、異常に命令交付が遅延しています。争議団は、「全面解決への道筋に結実できる救済命令」の早期交付を求め、要請行動を継続しています。
2月18日の要請では、権利救済機関としての迅速な機能発揮を目標に、審査期間の短縮などをめざした改正労組法(2005年1月施行)に照らしても、極めて異常であることを厳しく指摘し、早期救済命令の交付を強く要請しました。争議団と支援共闘会議は4月命令を念頭に、一気に解決局面を切り拓く決意で奮闘しています。
2/18都労委要請
人事院審査請求・判定間近
全厚生闘争団・東京
社保庁不当解雇撤回人事院審査請求は1月28日結審し、判定を迎えようとしています。
2月18日、人事院担当者に対して年度内処分取り消しの早期判定を要請し、その後厚労省前要求行動を行い、全労連根本副議長等の連帯の挨拶、加藤弁護士の情勢報告がありました。午後からは厚労省内会議室で厚労省担当者に対して非常勤職員の処遇改善等の要請を行いました。
3月14日、春闘官民共同行動の一環として13時10分から40分まで人事院前要求行動を行います。
真に公平・公正な判定を出させるため、3月15日、18日、19日の午前中に人事院前座り込み行動を予定しています。4月19日も人事院前要求行動を行う予定です。
去年11月2日に行った決起集会のブックレットを作成しました。全厚生闘争団にて500円で頒布しています。お問い合わせは全厚生(03-3501-4881)宛お願いいたします。
2・18厚労省前要求行動
鶴川高校の正常化求め教育学者らが「声明」を発表
鶴川高校教職員組合
2月15日、堀尾輝久氏(東京大学名誉教授)・梅原利夫氏(和光大学副学長)らの呼びかけで225名の賛同が寄せられた「教育学者アピール」を持参して文科省・東京都への要請後、記者会見を行いました。
要請は「立ち番地裁判決」を受け鶴川高校の正常化のために調査・指導を求めたものです。この模様を、読売・毎日・東京・赤旗・東京民報5紙が報じました。
2月27日には、保護者らが東京都私学部を訪れ、学園が保護者会を開かず情報提供を行わない状況の改善を訴えました。来る3月21日には「第3次賃金訴訟」判決言い渡し、25日は百瀬理事長が都労委にて担任外しの証言を行います。引きつづきご支援をよろしくお願いします。
学園側が和解案受けず
次回は三月二七日
松蔭学園教職員組合
昨秋以来、東京地裁民事19部で第3次賃金差別事件の行政訴訟と退職金未払い等請求事件の2事件の併合審理が行われきました。
2月14日には裁判所がこの2事件を中心にした全面解決の和解協定書案を提示しました。ところが、学園側は次回期日直前に字句修正を求め和解案を認めませんでした。ここうした経緯のなかで裁判所から新たな和解案が示され、次回3月27日までに労使双方が諾否を回答することになりました。
組合は1980年の組合結成以来続く不当労働行為とのたたかいを全面的に解決するに相応しい和解協定となることを求めています。
最高裁要請行動
次回は3月28日!
加茂暁星非常勤講師解雇争議
2月20日、最高裁要請行動を実施しました。早朝の街宣行動では、東京争議団・いのちと健康を守る東京センターのみなさんから支援をいただき、背中を押されるような心強い気持ちで取り組むことができました。
その後の書記官への要請行動では、「非常勤講師」が本校において、どんな働き方をしていたのか、どのような教育的役割を担っていたのか等について、多くの職場の同僚の声を伝えました。ぜひとも裁判官に届いてほしいと願っています。
次回の要請行動は3月28日の予定です。雪国での本格的な春はまだまだ先ですが、一足早い東京の春の日差しを浴びながら、新しい気持ちで新年度をスタートさせたいと思っています。
最高裁前で懸命に訴える原告の赤井先生
歩みよりの無い不誠実な回答に強く抗議!
浪速通運争議団
前回の団交時に「次回団交は組合としても重大な決意で望みますので会社としても最終の覚悟で望んでください」として全港湾中央執行委員長に出席していただく用意をしますと伝え終了しました。
そして11回目の交渉で、組合側は伊藤中央執行委員長に出席していただき団交は始まった。
重大な覚悟で望んでくれといっていたにもかかわらず、会社側の回答は「受けた判決については原職復帰それから賃金の支払いも継続的に続けてきたわけです。ですから我々は満額の回答をさせていただいていると判断しております。」と前回と変わらず、組合側としては到底納得できるものではなく強く抗議した。
会社側は「団交ではもう限界がきているかなと今後は平場の話し合いをしたいが、この場では即決して答えられないが、社長、関連先との調整もあるので平場での交渉ができるかどうか確認して2月末までに回答します」という事になった。
国際音楽家連盟議長 支援のため来日
新国立劇場合唱団員解雇争議
音楽ユニオンでは、来る5月17・18の両日、FIM(国際音楽家連盟)のスミス議長とマシュエル事務局長の来日に伴い、音楽実演家の安定した雇用の場の拡大をテーマとしたシンポジウム(仮)の開催と、その時点での新国争議を総括し、文部科学省、文化庁など関係省庁への要請を予定しています。
また、当該の八重樫節子さんは、2月28日に開催された、「首切り自由」は許さない実行委員会2・28準備集会で、今後も試聴会(毎年団員を使い捨てにする内部オーディション)の廃止を強く求めていくと、決意も新たにアピールしました。
共にがんばりましょう。
最高裁へ要請書提出
JAL契約制雇い止め争議
3月1日、争議団の仲間と最高裁へ初めての要請行動を実施しました。
当日の朝8時からの宣伝行動には争議団と航空の仲間が23名参加し500枚のビラを配りきりました。
10時からの要請には、航空連から7名が参加。
原告がいかに理不尽な状況に置かれていたか、彼女が上司から言われ続けたパワハラの生々しい発言内容、本来の指導の在り方の問題、そして判決がいかに不当な内容なのか、7名がそれぞれの立場で色々な角度から訴えました。
最高裁は要請行動がとても重要になりますので、これからも気を引き締めて取り組んでいきます。
陳さんの病状に配慮した配転と
撮影部の事業継続等を団交で要求!
スタジオ・イースター争議
2月14日、第7回団交にて、陳さんの病状への対応を優先した配置転換を実施するにあたり、労働条件の書面交付と議事録の労使で確認することが合意されました。が、後日会社側は、それを一方的になんら合意していないと通告してきました。
3月1日、第8回団交にて陳さん配転先予定の撮影部で複数名の退社が決まり、撮影部の方向性・目的を明確にし、人材確保と環境整備等を要求しました。
その席で会社は、陳さんのトイレ離席時間を含めた一方的な減給の返金には応じない、陳さんに対する人格攻撃に対する謝罪も行わないことを通告しました。
また3カ月も待たされた基本要求はすべてゼロ回答でした。
次回第6回口頭弁論は、3月14日(木)の10時から地裁823号法廷です。
JAL争議を一挙解決させる運動
日東整争議団
これまで日東整争議裁判では、JALと日東整及びJALECは支配従属の関係にあり、日東整の労働者を排除し、会社を丸ごとつぶしたことは不当労働行為であると、私たちは主張してきました。被告側はそれを否認したので、それに対し私たちは、JALが日東整労働組合を闘争至上主義と決めつけ、労務対策上好ましくないとする社内文書を書証として提出し、被告側の主張を覆しました。
これから被告側に対して、このような労働者の権利を奪う排除は許されないという主張を強める方向で裁判を進め、JALが抱える五つの労働争議裁判の仲間と協力して、JAL争議を一挙解決させるよう運動していきます。
今後もJAL争議の一つとして日東整争議のご支援とご協力をお願いします。
『本訴と文書提出命令申立―この1年間はこの2本を訴求中』
日赤/スタッフ派遣争議
今年3月1日で裁判第1回から丸2年。遡ってこの1年は、本筋と文書提出命令申立をして来ました。
関係書類が多い為、文書提出命令まで漕ぎつくのに時間を要しています。
松下PDP最高裁判例は誤った判断であるから早晩変更されるべきであります。判例解説の前向きな内容に沿って、文提申立て中です。
「日赤との労使関係」「スタッフサービスとの契約無効」を明確にしている途中。命と向き合う日赤、人をつなぐスタッフサービスのはずが、雇用や生活や人命を「物」のように扱って来たのです。
2社の社会的立場からして早期に解決を求めます。
新宿駅西口献血ルーム前にて
2・15東京総行動
NTTは解決の決断を!
NTT木下解雇争議
13春闘のスタートとしての東京総行動が、2月15日(金)に春闘勝利・各争議の早期解決をめざし、1日行動として取り組まれました。 曇り空の下、郵政本社前の抗議行動からスタート。NTT持株会社前での行動は午後2時予定でしたが、途中からの雨にもたたられ10分程度遅れとなり、集会開始前にNTTとの要請となりました。悪天候の中、NTT前には60名を超える仲間の皆様の結集を頂きました。
要請団に対しNTTは相変わらず、「裁判で決着済み」の対応で、全く誠意あるものではありませんでした。争議解決へ熱意の見られないNTTに対し、怒りを新たにしました。
争議解決にむけ、今後も皆様のお力をお貸しくださるようお願い申し上げます。
都教委が第三者委員会設置を拒否
再雇用拒否田畑和子争議
1995年に起きた「豊島区立千川中学校生徒A自殺事件」について千川中学校校長中神嘉治は当時「マンションの階段から足を滑らせた事故」として処理、現在もそう主張しています。
田畑さんは校長に「本当の事を言って下さい。」と発言したのですが、このときのことを校長は陳述書で、「警察が判断することで軽々しく判断することはやめるように言った」と虚偽を述べ、その上「自分が思い込んだら相手がそうですねと言うまで執拗に 追求する」と人格的欠陥があるかのように非難しています。 これが裁判の争点になっていますので 都教委に第三者委員会の設置を要求したのですが拒否しました。 都教委は真実を解明する気は全くないのです。これが都教委のデタラメでやりたい放題の教育行政です。
和解を模索中
東洋公衆衛生学園解雇争議
3月5日東京地裁で15回目の進行協議が行われました。
前回裁判までに書証を出し終え、今回は審問に入るにあたり証人申請等を行う予定でした。
しかし、裁判官からの提案もあり、ひとまず、和解について検討することになりました。次回以降、和解について今後の進め方が示され、その内容について検討することになります。次回は3月22日13時30分から東京地裁(13階19部)で行われます。
全国じん肺連絡会議
西日本石炭じん肺第4次訴訟
福岡高裁での勝利判決を受けての
2.19日鉄鉱業前での抗議宣伝行動!
新加盟争議団紹介
退任強要、嘱託員報酬減額支給、解雇の脅し
そして組合活動嫌悪の雇い止め
杉並区立図書館雇い止め争議 岩崎 一男
原告は、2011年6月に雇い止めの違法確認と不法行為(退任強要、報酬減額支給、解雇の威し、雇い止め)に対する損害賠償を求めて提訴しました。雇い止めは原告の組合活動を嫌悪したもので、杉並区に再雇用嘱託員制度が導入されて以来始めてのことでした。しかも、原告の勤務評価は「良好」で再任基準上は何の問題もありませんでした。
しかし、東京地裁そして東京高裁とも、杉並区らの後付・虚偽の主張を認め、原告の全面敗訴でした。原告は昨年8月9日に最高裁に上告し、10月5日に高裁判決には憲法第14条の解釈を誤った憲法違反がある等の上告理由書を提出しました。
東京争議団サポーターの広場
春がやってきました。
闘いの場がサポーターの出番を待っています。
3月23日(土)
「首切り自由を許すな」シンポジウム・13時より全労連会館にて。
4月26日(金)
東京争議団総行動の日です。怒りを持って多くの参加をお願いします。
4・26東京争議団総行動
ご支援宜しくお願いします
各争議組合、争議団の要請・近況報告
▼新国立劇場合唱団員解雇争議
3月11日(月)午後17時〜歌劇「アイーダ」初日公演の新国前宣伝行動に、ご協力をよろしくお願いします。
▼全厚生闘争団・東京
3月15日18日19日人事院前座込みを行います。ご支援宜しく。
▼日東整争議団
3月19日 8時半〜日航本社前宣伝。
4月 3日11時半〜有楽町JALプラザ前宣伝。
▼明治乳業争議団
結審から1年3ヵ月余が経過、救済命令を求める都労委要請も最後の局面です。次回は3月21日(木)16時〜34階第3審問室。支援傍聴をよろしくお願いします!
▼日赤/スタッフ派遣争議
次回期日3月22(金)10時、9時〜東京地裁前宣伝行動(約30分間)10時〜民事11部(13階)弁論準備・終わり次第報告会<数名傍聴できます>ご支援よろしくお願い申し上げます。
▼再雇用拒否田畑和子争議
「 続・証人採用を求める要請書」を作成しました。署名を是非お願いします。
▼松蔭学園教職員組合
3月27日16時30分地裁13階民事19部和解交渉が行われます。ご支援をお願いします。
====東京争議団予定===
四月
一二14:00三役会議(東京労働会館5階)
一三13:00全体会(東京労働会館5階)
16:00ニュース発送作業
五月
一〇14:00三役会議(東京労働会館5階)
一一13:00全体会(東京労働会館5階)
16:00ニュース発送作
===行動予定===
三月
一一11:00日東整地裁631号法廷
17:00 新国立劇場前宣伝
一二13:00明治HD 14:30みずほ本店宣伝・要請
17:00東陽町駅宣伝
一四10:00スタジオ・イースター 地裁823号法廷
11:00鶴川立ち番 高裁817号法廷
11:30全厚生 人事院前要求行動
一五10:00全厚生 人事院・厚労省前座り込み行動(一八、一九も同時刻)
14:00木下争議NTT持株会社前行動
一九08:00東京争議団共同宣伝 都庁前
08:30日東整 JAL本社前宣伝
18:30「首切り自由」結成集会 東京しごとセンター
二一13:10鶴川第3次賃金訴訟 判決 地裁立川支部405号法廷
16:00明乳争議団都労委要請 都労委34階審問室
18:30鶴川第3次賃金訴訟判決報告集会 エデュカス地下会議室
18:305・29全労連・東京地評争議支援総行動第1回実行委員会 全労連3階会議室
二二08:00国民救援会最高裁宣伝・11:00要請
09:00日赤スタッフ雇止め地裁前宣伝
10:00日赤スタッフ雇止め 地裁13階
二三13:00「首切り自由を許すな」シンポジウム自由法曹団主催全労連ホール
二五17:00鶴川担任解任処分事件 都労委審問・百瀬理事長
二七09:304・26東京争議団総行動第二次統一オルグ 地評会議室
16:30松蔭学園和解交渉 地裁19部
二八08:00加茂暁星高校最高裁宣伝
11:00加茂暁星高校最高裁要請
14:00矢田部過労死損害賠償請求訴訟 さいまた地裁105号法廷 判決
四月
〇三08:30東京争議団共同宣伝地裁高裁前
11:30日東整有楽町JALプラザ前宣伝
〇八13:30労働委員会民主化対策会議年次総会 全労連ホール
〇九12:30木下争議NTT持株会社前行動
13:00明治HD 14:30みずほ本店宣伝・要請
17:00東陽町駅宣伝
18:30裁判所労働委員会対策東京会議 地評5階会議室
一〇13:10明治乳業パワハラ事件 地裁606号法廷
一二08:00東京争議団共同宣伝最高裁前
12:00大日本印刷包囲デモ 牛込箪笥ホール集合
一四13:00新国立劇場前宣伝
一六08:00東京争議団共同宣伝都庁前
一七09:305・29総行動第一次統一オルグ 全労連3階会議室
17:305・29総行動第二回実行委員会 全労連3階会議室
二六終 日4・26東京争議団総行動
五月
〇一終 日 第84回中央メーデー
〇八08:30東京争議団共同宣伝地裁高裁前
〇九09:305・29総行動第二次統一オルグ 全労連3階会議室
17:305・29総行動第三回実行委員会 全労連3階会議室