東京争議団ニュース第257/2012年10月13日
東京高裁から和解勧告
10月3日同内容で勝利的和解成立!
ダイワハウスパワハラ解雇争議
和解の内容は@会社は吉田さんへの解雇を撤回 A会社側はパワハラや不当解雇について「解雇の意思表示とその意思表示に至るまでの一連の経過によって精神的苦痛を被ったことに対し、遺憾の意を表明」 Bパワハラ被害の慰謝料を含む和解金の支払い C勧告文前文の中で『引き続き被控訴人大和ハウス工業株式会社が、従業員にパワーハラスメント被害が発生することのない職場環境作りと内部通報制度の充実に努めていくことを期待して』と将来にわたる改善を意見記載。本事件のパワーハラスメント、それに対する会社の取組の不十分さを認識していると思われ、将来にわたる防止策を求めたものと理解できる。D以上を前提に合意退職を受け入れました。
一審の全面敗訴判決を覆したこの勝利的和解は、吉田さんを支援していただいた、個人、団体の皆様のご支援のおかげです。厚く御礼申し上げます。
10/3和解成立した東京高裁前で支援者と
立ち番裁判100%以上の勝利判決!
鶴川高校教職員組合
10月3日、勝利判決を手にすることが出来ました。地裁立川支部は、立ち番が「教育の出発地点というべき生徒とのコミュニケーションの機会、教師の職責を果たす重要な機会を奪い、教師としての誇り、名誉、情熱を大きく傷つけるとともに、団結権及び組合活動を侵害」しており、「労働契約に基づく指揮監督権の著しい逸脱・濫用にあたる」と、慰謝料1227万円(原告10名)の支払いを命じました。さらに、「原告らに対する抑圧」は「鶴川高校を支配する被告百瀬の意思」によるとして「民法709条、私立学校法29条などに基づく責任を免れない」と百瀬理事長の個人責任も認めました。10月4日の新聞各紙も報じています。判決を契機に、豊かな学びを保障する学校づくりの実現を目指します。
10/3地裁立川支部前で支援の仲間と共に
近づく!「一〇月二〇日」明治HD大包囲デモ!
明治乳業争議団
間近となった都労委命令を契機に、一気に解決局面を切り拓く決意で奮闘している明治乳業争議団。
会社包囲の運動では、食べ物からの低線量内部被曝から「子供たちの生命と未来を守る」課題を、食品企業で働き闘ってきた争議団の大切な使命と位置付け頑張っています。
会社に対しては、放射能汚染の「独自検査と数値の公表」を要求し、同時に厚労省や農水省など行政には、「規制強化と企業への指導」を求める要請行動を重ねています。
そして、さらなる運動の前進をめざし、台風接近中の「六・一九行動」に続き、第二弾として「一〇・二〇明治HD大包囲デモ」を設定。成功に向け全力で奮闘中です。貴方の一歩から子供たちの未来を・・・。一声かけて、さらに幅広い参加を!お願いします。
行政(労災認定・控訴審)・民事(損害賠償)の
判決期日が決まる
矢田部過労死裁判
9月27日に行われた、29回口頭弁論(さいたま地裁・損害賠償)で、判決日が決まり、行政裁判(東京高裁・控訴審)と、ともに判決日が決まりました。判決期日は、東京高裁「11月7日(水)」・さいたま地裁「2013年2月21日(木)」です。
行政裁判は一審で勝訴しましたが、国が控訴、今回の裁判では、過労死の労災認定基準「6ヶ月以内の死亡」という形式的運用をやめさせ、蓄積疲労と過労状態の実態を基本とした過労死の認定を行うこと。
使用者(クォーク)の労基法、労安法等、労働安全配慮義務違反の労働が過労死の原因であることを認めさせる裁判です。
「6ヶ月以前の過重労働」については、昨年、岡山地裁、広島高裁ともに厚労省の過ちを認めた判決が確定しています。
東京高裁で勝訴を確定させるため、みなさんのご支援をお願いいたします。
9/27県庁前での宣伝行動
裁判再開今度こそ勝訴を !
再雇用拒否田畑和子争議
昨年末、東京地裁に「目白警察への文書提出命令申立」を提出し、本年7月、最終的に高裁から却下され、裁判再開となりました。
この間、裁判長が吉田徹氏に交代されたので新しい気持ちで裁判に取り組みたいと思います。「却下」は残念ですが、他に客観的な事実があり、自殺を事故と偽って隠蔽し、それを警察の所為にする中神校長の悪質な虚偽は、裁判所に分かってもらえると考えています。
今、イジメの処理と称して校長が真実を隠蔽する模様が報道され、国民の怒りを買っています。中神校長には、すみやかに反省してもらいたいものです。裁判は10月24日の11時30分から、地裁530法廷です。原告田畑が陳述します。傍聴に来て下されば有り難いです。
11・2中央総決起集会にぜひご参加を!
全厚生闘争団・東京
9月18日、人事院前にて抗議行動、その後人事院担当者に対して公平公正な判定を早期に決定するよう要請行動を行いました。
9月20日東京地評争議支援総行動では、11時45分から厚生労働省前にて抗議行動、1時15分から厚労省担当者に対して不当解雇撤回要請を行いました。
10月18日12時15分より、厚労省前にて抗議行動を行う予定です。参加をお願いいたします。
11月2日18時30分から20時30分、日本教育会館ホール(千代田区一ツ橋2ー6ー2)で中央総決起集会を行います。社保庁不当解雇撤回闘争は重要局面を迎えつつあります。本集会をテコとして勝利をめざします。多くの方の参加をお願いいたします。
最高裁へ大法廷回付を要請
国公法弾圧堀越事件
休日に職務と関係ない場所での「しんぶん赤旗」号外の配布が、国家公務員法と人事院規則違反とされた「国公法弾圧堀越事件」と「国公法弾圧世田谷事件」で9月28日、無罪判決に向けた最高裁への要請と集会を行ないました。
二つの事件の弁護団は同日、最高裁に申立書を提出。申立書は、公務員の政治活動の禁止を合憲とした「猿払事件判決」を見直すために大法廷での審理を求める内容です。
日東整第3回裁判
日東整争議団
10月1日に第3回裁判を行いました。日東航空整備が破産申請し、法人格が抹消されたので被告から外しました。日航が更生計画中に日東整に11億円を融資しましたが、事業終了で回収見込みがないにもかかわらず、首切りする従業員の退職金として融資したのです。
9月21日に提出された被告側の準備書面は、飛行機の整備はJALECの資格、人員で充分であり、日東整を資格更新させる必要がなかった。JALの支配従属関係はない、組合敵視の事実はない、事業の譲渡・移転はない、原告の主張は単なる創作、フィクションないし希望にすぎないという内容です。
こちらは文書提出命令申立書を提出しました。
10/1第3回裁判後の宣伝行動
退職金未払い請求事件を新たに提訴
松蔭学園教職員組合
9月に森・西村退職金未払い請求事件を地裁に提訴しました。
森委員長は今年3月で定年退職しましたが、退職金で不当な扱いを受けました。森さんは1996年に最高裁の解雇無効判決確定を受け職場に復帰しました。ところが学園は勤続38年になる森委員長に対し、復帰後の16年相当分の退職金しか払わないのです。
西村書記長の賃金は中労委命令を受け是正されました。しかし、退職金については組合からの度重ねての是正申入れにもかかわらず、学園が未だに是正をしようとしないため、今回の提訴となりました。
第3次賃金差別事件の中労委命令行政訴訟と同じ地裁民事19部係属となりました。
私たちはこの新件を含めた全面解決を望んでいます。
韓国行き断念しかし・・・
キャノン争議
前回、お知らせした韓国の全国不安定労働撤廃連帯の10周年記念行事ですが、残念ながらキヤノンとの和解について協議するために出席を断念せざるを得ませんでした。
しかし、インドネシアでゼネストが行われ、デモ隊の多くは業務の外部委託の廃止と正社員化による福利厚生の改善を要求しているように、正社員化の闘いは国際的に大きく広がっています。私たちもこの流れの中の一つとして、いい和解を勝ち取るつもりです。
また、9月25日に目黒区労協で「不当な解雇と闘う仲間を励ますつどい」、9月30日に大田区労協定期大会にお招きいただきました。和解について大きなヤマを残す難しい状況の中で、大変励まされました。
7回目の団交を行ったが
いまだ謝罪する気はない不誠実な浪速通運!
浪速通運争議団
平成24年9月20日の東京地評支援総行動の際、約250名の仲間・支援者が参集していただき、感謝しております。
その甲斐もあり、浪速通運の要請団への対応は紳士的ではありました。25日に団体交渉を控えていることもあり、謝罪・慰謝料・原職復帰要求への不誠実回答に対して強く抗議をするとともに、早期に解決に至るよう組合側が納得できる回答を持ってくるように要請をしました。
そうして迎えた団交での浪速通運の回答は、「労基法上解雇について争われていた事で最高裁の判断は職場復帰ということで当社の義務としては職場復帰については真摯に受け止め復帰していただきます。裁判では謝罪・慰謝料・損賠については特段の判断はなかったので応じません」という一貫して変わらない不誠実な回答でありました。違法な不当解雇をした罪の意識がまったくありません。
運動をさらに強めて全面解決を求めていきたいと思います。
9/20東京地評争議支援総行動
「文化芸術を基本政 策に」と国会請願
新国立劇場合唱団員解雇争議
新国立劇場新シーズン開幕の10月2日、八重樫節子さんはビラまきにとりくみながら、新国財団との現状を聴衆に訴えました。
これに先立ち9月7日、文化芸術政策の充実を求める国会請願としては国会史上初の「文化芸術政策を充実し、国の基本政策に据えることに関する請願」が衆参両院で採択されました。この請願は、音楽ユニオンも一員である、公益社団法人日本芸能実演家団体協議会が提出したもので、文化拠点としての劇場・音楽堂の政策構築と予算充実に関する意見書(国の劇場・音楽堂に求められる政策として、既存の合唱団、バレエ団等の実演家の配置の充実、採用と解職ルールと活動条件の明確化、事故補償等の地位の確立を明記)も添えられています。
新国財団に対し、様々な分野から民主的な運営が求められている証左でありましょう。
不当な高裁判決!専門家に意見書を依頼
加茂暁星非常勤講師解雇争議
最高裁において審理が続いています。署名活動(個人署名は十万筆を目標)、裁判所前での街宣行動および要請行動の他、このたび最高裁に対し、東京高裁判決の不当性について、専門家の立場から意見書を提出する事とし、長年労働法を専門分野とされてきた萬井隆令先生(龍谷大学名誉教授)にお願いすることにしました。萬井先生は、今回の東京高裁判決は最高裁の判例を歪曲した見過ごすことのできない判決であると厳しく批判し、意見書の作成について快く承諾していただきました。
なお、10月10日(水)には3度目となる最高裁への要請行動を行いました。
東京新聞に記事掲載反響大きく
陳さんへの個人攻撃止まず、団交へ
スタジオイースター争議
9月25日、東京新聞に『アニメ大国 色あせる現場 過酷労働、制作会社を訴え』という記事で掲載され、多くの反響がありました。
一方、職場では組合員への激しい個人攻撃が続いています。
9月26日、陳さんが、会社から、裁量労働制でなくなったことが通達された後、通常のトイレや給湯室への離席等をすべて監視され、1分単位での離席時間が報告され、その時間分一方的に減給されました。
これは、組合として抗議し団体交渉で改善を要求する予定です。
次回第4回裁判は、10月25日(木)10時、地裁823号法廷です。今後ともみなさまのご支援よろしくお願い申し上げます。
争点整理進行中
日赤/スタッフ派遣争議
裁判では不法行為を@就業時点からの偽装派遣A就業中の違法派遣B派遣元の直接雇用の妨害として、派遣先元の不法行為、共同不法行為を認めることを求めています。
当該は日赤在職中から、雇用枠を超えた自他への違法不法行為を指摘し交渉して来ました。労働局へ法違反と雇用復帰を求め自己申告を行った後の労働局調査により日赤は在職中の違法においていた派遣社員10名を直接雇用に転換し他は適正化しました。
これまでの団交では、「廣瀬さんには全く非が無い」とし、日赤は違法派遣を認め、裁判所へその書証も提出しています。拒否理由は、「スタッフサービスの責任だ」から「支援者の態度が悪い」へと変遷。
各場面での日赤の主張、また両社の主張の齟齬から追及していきます。
不当解雇撤回を求め 東京地裁で闘争中
東洋公衆衛生学園解雇争議
被告学園はあくまでも整理解雇を主張しますが、財政難の根拠を積極的に説明することはありません。それどころか、外部に漏らす恐れがあるとの理由により詳細を隠しています。唯一の主張は消費収支差額がマイナスであるため均衡を取りたいとのことです。
また、裁判官は学園に立証責任があるにもかかわらず積極的に証拠を提出するよう促すこともありません。そこで、まず、原告である私たちが提出されている証拠をもとに鑑定意見書を提出しました。
直近の裁判では学園がようやく鑑定書を提出しました。しかし、従来の主張である将来を見据えた解雇であることの説明に過ぎないものであり、整理解雇の妥当性を示すものではありませんでした。
東京争議団サポーターの広場
9月20日、東京地評争議支援総行動に争議団サポーターから5名が参加しました。
『争議団サポーター』の腕章を付けて、交通整理、旗や横断幕を持つなどサポートしました。
これからの秋季行動への参加をよろしくお願い致します!
9/30東京地評大会でコーヒー販売
11・1
2012司法総行動
都庁要請は10月25日11時〜
11・27
全労連・東京地評争議支援総行動
ご支援よろしくお願いします
第51回東京争議団総会
12月16日(日)
2012年末カタログ物販にご協力お願いします
各争議組合、争議団の要請・近況報告
▼ダイワハウスパワハラ解雇争議
東京高裁にて勝利的和解が成立しました!現在、報告集会を計画中です。詳細は次号以降にて。
▼明治乳業争議団
(株)明治が相手の第三の争議、パワハラ・損害賠償の山口事件。次回は、10月24日(13時10分〜)東京地裁606号法廷です。是非、支援傍聴を!
▼C&S・日本ファンド争議
10.26 C&S・日本ファンド争議解決報告集会を一ツ橋如水会館で18:30より開催。
▼日赤/スタッフ派遣争議
次回期日 10月29(月)9時〜東京地裁前宣伝行動(約30分間)・10時〜民事11部(13階)「争点整理」(弁論準備)・終わり次第報告会<数名傍聴できます>ご支援よろしくお願い申し上げます。
▼日東整争議団
11月予定、7日11時半有楽町JALプラザ宣伝、21日8時日航本社前宣伝、26日11時東京地裁631号法廷。
▼新国立劇場合唱団員解雇争議
11月11日(日)13時 歌劇「トスカ」公演の新国前宣伝行動にご協力をよろしくお願いします。
▼再雇用拒否田畑和子争議
ようやく裁判の運びとなりました。裁判長が交代したので、法廷を満席にし、新たな出発としたいです。原告陳述を聞きに来て下さい。
====東京争議団予定===
一一月
〇九13:00 三役会議(東京労働会館5階)
一〇13:00 全体会(東京労働会館5階)
16:00 ニュース発送作業
一二 月
〇八13:00 三役会議(東京労働会館5階)
16:00 議案書、ニュース発送作業
一六09:00 第51回総会(ラパスホール)
===行動予定===
一〇月
一六08:00 東京争議団共同宣伝 都庁前
一七09:30 全労連争議支援総行動 第一次オルグ 全労連会議室
12:00 じん肺キャラバン終結行動 厚労省前
一八12:00 じん肺国会請願デモ 日比谷霞門集合
12:15 全厚生闘争団厚労省前行動
18:30 JMIU結成30周年記念レセプション ホテルラングウッド
一九13:10 松蔭退職金未払い請求事件 地裁619号法廷
18:30 鶴川担任解任事件 都労委調査
18:30 第16回安心して働きたい東京のつどい 文京シビック 小ホール
二〇14:00 放射能から身を守る銀座デモ 明治乳業争議団 日比谷公園霞門
17:30 新国立劇場前宣伝
二二15:00 松蔭第3次賃金差別事件行訴 地裁進行協議13階
16:00 明乳、都労委要請 第三審問室
二三16:30 キヤノン 地裁進行協議13階
二四11:00 司法総行動実行委員会 地評会議室
11:30 田畑再雇用拒否事件 地裁530号
13:10 明乳、パワハラ損賠 地裁606号
二五10:00 スタジオイースター争議 地裁823
11:00 司法総行動・都労委要請 都庁34階
18:30 国公法弾圧事件大法廷回付を要求する決起集 全労連会館ホール
二六18:30 C&S争議勝利報告集会 如水会館
二八10:00 「団結まつり」亀戸公園
二九09:00 日赤スタッフ 地裁前宣伝
10:00 日赤スタッフ 地裁争点整理 13階
10:30 松蔭第3次賃金差別事件 地裁527号法廷
18:30 JAL全国宣伝 主要駅頭
三〇10:30 労働委員会民主化対策会議 出版労連
一一月
〇一終 日 司法総行動
〇二18:30 全厚生闘争団解雇撤回をめざす中央総決起集会 日本教育会館ホール
〇五18:30 首切り自由を許さない実行委員会 中央区民会館
〇七08:30 東京争議団共同宣伝 裁判所前
11:30 日東整有楽町JALプラザ前宣伝
13:00 矢田部過労死事件 高裁判決 424号法廷
〇八09:30 全労連援総行動、第二次オルグ
一一13:00 新国立劇場前宣伝行動
一三08:00 明乳本社、9:45みずほ京橋、11:00明治HD本社前宣伝
一五11:40 全厚生闘争団人事院前行動
一六10:00 東洋公衆衛生学園解雇事件 地裁13階
一九18:30 裁判所労働委員会対策会議(地評5階)
二〇08:00 東京争議団共同宣伝 都庁前
二一08:00 日東整日航本社前宣伝
二二18:30 「国家戦略会議」学習会(しごとセンター)
首切り自由を許さない実行委員会
二六11:00 日東整解雇事件 地裁631号法廷
二七終 日 11・27全労連・東京地評争議支援総行動
二八15:30 新国立劇場前宣伝行動
二九16:00 鶴川第3次賃金訴訟結審 地裁立川支部405号法廷
三〇終日 MIC総行動