東京争議団ニュース第245/2011年10月8日
都労委 不当労働行為救済命令交付!
ワールド・ファミリー社の「使用者性」を認定!
C&S、日本ファンド争議
2008年6月以降、グループ会社である日本ファンド社でのパワハラ問題を契機に、「団交ルールの一方的変更」「一時金回答の大幅ダウン」「事務所分散移転の強行」など、数々の組合攻撃に対して、都労委は9月15日グループ三社が一体となって組合に対する支配介入をおこなった事実を認定、三社に対し謝罪文を求めました。会社分散移転問題についての組合隔離、差別扱いという不当労働行為性を認めなかったものの、ワールド・ファミリー社が労働組合法上、組合員らの「使用者」に該当すると認めました。
こうした中で、緊急社屋移転について約半年の交渉の末、9月27日、会社は組合要求の「東陽町」への移転を拒否したため、今後「社屋分散移転」そのものの会社の不当労働行為も含めてさらに追及・主張していくつもりです。多くの仲間の皆さんのご支援に感謝申し上げるとともに、今後とも争議の全面解決に向けて奮闘していきます。
「千葉県支援共闘会議」主催で
浅野社長宅包囲・宣伝行動を実施
明治乳業争議団
9月25日、千葉県支援共闘会議の主催で、千葉県松戸市在住の(株)明治の浅野茂太郎社長宅への宣伝・要請行動が行われました。
これは、要請の一切を拒否している会社対応への抗議を含め、社長宅に直接要請を行う行動であり、今年はこれで3回目です。行動には38名が参加し、6班のハンドマイク隊に分かれて辻宣伝(合計54ヶ所)を行い、2200枚のチラシを社長宅周辺一帯にポステングしました。特に、福島原発事故で「牛乳は大丈夫なの?」の不安が強まるなか、「明治は、独自の放射能汚染検査を行い学校給食牛乳などの安全を守れ」などの宣伝を行いましたが、地域住民から関心と激励の声が寄せられました。行動の最後に、参加者全員で浅野社長宅に要請に行きましたが、残念ながら不在でした。
千葉県支援共闘会議では、社長に解決の決断をせまる地元行動として、今後も争議の局面を判断しながら継続する方針を確認しています。行動参加ありがとうございました。
浅野社長宅周辺宣伝への参加者
裁判所が作った「冤罪」
再雇用拒否田畑和子争議
田畑さんは1995年定年時、異例の再雇用拒否を受け都教委を提訴しました。すると拒否理由は中神校長の捏造であると判明。しかし裁判所は都教委らの裁量権を楯に事実認定もせず敗訴させました。
二次訴訟は校長を提訴。校長は「今、思い出しました。」と一次訴訟から変遷した証言を重ねました。しかし一審では「自らの記憶に反して虚偽の供述をしたとは認められないから名誉毀損は成立しない」と敗訴。二審では「公権力を行使した公務員に責任は問えない」つまり、「偽証もOKよ」という判決でした。
今の三次訴訟は校長の新規の虚偽を問うています。なぜ真面目に働いた教師が十分な証拠があるのに敗訴するのでしょうか。これは裁判所による「冤罪」です。
院内学習集会で、仮処分決定の誤りを学ぶ
埼玉女子短大解雇争議
9月28日、衆議院第一議員会館会議室において、「川口学園事件を考える会」主催「街宣行動禁止決定に対する緊急学習集会」を開きました。当事者(首都圏大学非常勤講師組合の松村委員長と衣川組合員)からの報告に加え、早稲田大学名誉教授・弁護士の佐藤昭夫先生の基調講演「団交申し入れ禁止は憲法、労組法、労調法、ILO98号条約を踏みにじるもの」が行われました。
講演を聴いて、「労使の話し合い以外に争議解決の道はないのに、裁判と交渉・要求を混同し、表現の自由と団体行動権を弾圧した」「争議行動の法的な定義を忘れ、営業の自由を絶対化した」という2点で仮処分決定が決定的に誤っていることが理解できました。皆、これに力を得て、今後も奮闘することを申し合わせました。
9月28日院内集会
9ヶ月ぶりに裁判が再開、公正判決署名を提出しました!
キャノン争議
9月29日の裁判ではこちらが、黙示の労働契約の補充として、完成した仕事への対価ではなく、労働への対価であることは間違いなく、キャノンの主張は虚偽であること。人時単価への対価の支払いの事実や、請負に切り替える事実から、作業単価にキヤノンが関与したことは間違いこと、請負会社の管理者の調書から、実質的賃金関係は明白であることを主張しました。今後とも、傍聴のご支援をよろしくお願いします。
また、裁判の後、公正判決を求める署名を提出しました。今回が第3次提出となり、121団体、2、647筆を提出し、累計では486団体、25、288筆になりました。引き続き10万筆の目標を達成するためにも、ご協力をお願いします。
9/29、地裁に提出した要請署名
生徒の生命を危険にさらして恥じない百瀬理事長
鶴川高校教職員組合
最大級とも言われた台風15号が、9月21日関東地方を襲いました。朝から休校にする学校が多数ある中、鶴川高校では百瀬理事長の電話一本の指示で6校時まで授業が強行されました。暴風雨圏内に入った3時過ぎには、主要各線がストップ。しかし、保護者の迎えを待つ生徒すら校舎から追い出し、帰宅困難に陥れました。落下物で怪我をした生徒も出ました。
理事長は、「立番」和解協議で「生徒の安全確保を第一に考える」と述べています。しかし、その実態は生徒の生命を危険にさらしても、何ら恥じるところもありません。10月12日、「立番裁判」の第4回和解協議です。ご支援をよろしくお願いします。
失笑を誘った現校長の2時間にわ たる証人尋問
加茂暁星非常勤講師解雇争議
9月28日2時から現校長の証人尋問が行われました。校長は「赤字」「生徒減」のことを言うばかりで、「教育的」な発言は一切ありませんでした。「学校において赤字とは何を指すのか」と問われ、「収入引く支出がマイナス」「会計はわからない」と答え、更に、校長陳述書にある、組合が権利主張・既得権擁護に奔走し学校に危機を招いている記述について、「労働組合の権利、既得権とは何か」との問いに、「賃上げを要求することなど」と当然の権利を否定する始末です。
次回は10月26日(水)14時〜808号法廷、原告口頭陳述、結審の予定。
裁判後の報告集会
日東整争議団は運動を広げています
日東整争議団
JALの更生計画で会社をつぶされ、147名の社員全員が解雇された日東航空整備。私たち日東整争議団はJALグループでの雇用確保をめざして東京争議団に加盟すると共に、運動を大きく広げています。
9月12日は日東整争議団独自にJAL本社前で宣伝をしました。これまで日航不当解雇支援共闘での私たちの訴えには反応がなかったJALが、職場の問題点としてスキル(=技量)低下が著しいことについて、日航ユニオンへ文句を言ってきました。私たちの運動の広がりに初めてJALが目を向けたことになります。
今後も有楽町JALプラザや成田空港での宣伝、署名、決起集会など多くの取組みでJALを追い込んでいきます。
第3回団体交渉
新国立劇場合唱団員解雇争議
9月21日、新国立劇場(以下・新国)運営財団と音楽ユニオン及び新国争議支援共闘会議は団体交渉を行いました。
音楽ユニオンからは、はじめて具体的な数字をあげ解決金を要求しました。争議の直接の発端となった03年の団交申し入れについて、双方で激しい論争となり、音楽ユニオン・オーケストラ協議会の高倉議長が、当時の経緯について団交拒否は03年の前にもあり、その責任は感じているかとただしましたが、新国側からは明快な答えはありませんでした。また、東京争議団の寺島事務局長は、この要求事項の文書がだめだというのなら新国はもっと進んだ姿勢をみせるべきと指摘しました。
9・15東京地評争議支援総行動
浪速通運争議団
浪速通運の親会社である三菱製紙本社前においては100名もの仲間のみなさんがご参集していただき大変心強く感じました。本当にありがとうございました。
東京争議団でともに共闘している高梨さんの司会進行の下、円滑に社前抗議要請行動は進められました。
主催者挨拶では東京地評の菊池常任幹事から力強い挨拶を、当該代表挨拶では全港湾東京支部都澤執行委員長から激しく明瞭な挨拶を、東和システム松木書記長からは大変心強い挨拶をそれぞれいただき本当に感謝しております。
その後、三菱製紙へ要請に行きましたが相変わらず三菱製紙の対応は「係争中につき見守るだけです」と高裁で負けてもいまだに解決を図ろうとしない対応です。
今後は更なる労働運動で職場復帰を求め闘っていきますのでこれからもご支援をよろしくお願いします。
9・15東京地評争議支援総行動 三菱製紙本社前行動
派遣法違反の事実をはっきり認めよ
日赤/スタッフ派遣争議
在職中から違法派遣と闘って来た事、何よりも誇りを持って働いて来た事がこの闘いの軸です。
日赤へ当該を「期間の定めのない雇用」として業務復帰させるように要請しています。日赤は「違法の身にある者を切れば、違法を指摘されれば派遣会社を打ち切ることで違法は一掃される」このように悪辣なやり口でスタッフサービスに行われた是正指導をコントロールしました。
これまでの団交では両社ともに派遣法違反とその是正をした事をしっかり認めてきましたが、しかし司法の場では認めません。
9・15の争議支援総行動では、前回同様に要請書を受け取り、こちらへ連絡をするとの事です。
9・15 日赤本社前行動
SHOP99団交開始
青年ユニオンSHOP99裁判
SHOP99裁判の勝利判決が確定したことをうけて会社との団体交渉を行いました。
残業代は払われましたが、復職も含めて交渉事項が残っています。しかしながら、会社側の対応が非常に不誠実で話し合いはまとまりませんでした。
全面解決するためにも多くの争議と共にご支援をお願いします。
12月9日証人尋問傍聴支援をお願い致します
八千代銀行解雇争議
八千代銀行の中野さんの裁判で、進行協議が9月22日(木)、東京地方裁判所で行われ、12月9日に証人尋問が行われる予定となりました。証人について銀行側は、被告支店長、当時の赤塚支店次長、人事部長の3人、組合側は中野さん、従業員組合の執行委員長の採用が確定しました。
また、パワハラと「退職」事件の事実を明らかにするため、青年劇場の協力を得て「再現DVD」を作成、証拠物件として裁判所に提出していますが、それを証人尋問の際、法廷で上映することも今後検討されます。 次回期日は10月28日の進行協議で、被告からのDVDへの反論も含め、具体的な尋問方法や証拠物件の上映方法などの調整に入ります。
9・15東京地評争議支援総行動 八千代銀行本店前
第3次賃金差別事 件中労委、10月4日に結審
松蔭学園教職員組合
本年1月に都労委から、2003年度以降の賃金、退職金について、差別是正、差額支払いの命令が出ました。学園側はこれを不服として、中労委に再審査を申立てましたが、証人申請もせず、新たな主張もしていません。
中労委が和解を打診しましたが、学園側はこれに応じませんでした。それどころか、理事長は「組合側に紛争の長期化、複雑化の原因がある」とする陳述書を提出。理事長には不当労働行為にたいする反省がありません。また、準備書面(2)の大半(2頁のうち、最後の7行以外全て)に誤りがあったとして撤回する始末です。
10月4日の第4回期日で結審となりました。私たちは第3次賃金差別事件について、学園側に全面解決の決断を促すような厳正な救済命令を中労委が出すことを求めます。
新加盟争議紹介
地裁の勝訴判決を高裁で確定させるため
みなさんの裁判傍聴・署名をお願いします!
矢田部過労死裁判
東京地裁で審理されていた矢田部過労死裁判で、青野洋士裁判長は、国(厚労省)が定めた「労災保険の認定基準」は誤りであり、死亡6ヶ月前の事象であっても明確な資料があれば判決の評価の対象になるとし、国の労災認定基準を覆す画期的な判決を言い渡しました。
この判決に対し国は、全面的に争うとし東京高裁に控訴しました。それは、この判決に従えば厚労省が現行の労災保険認定基準を変更しなければならなくなるという事態に追い込まれたからです。
地裁判決を高裁で確定させることは、今後の労災認定闘争に勇気と大きな影響を与えることになります。傍聴と署名をお願い致します。
新加盟争議紹介
ダイワハウスはパワハラ・労働組合排除
不当解雇をやめ、吉田さんを職場に戻せ!
ダイワハウスパワハラ解雇争議
大和ハウス工業(株)新潟支店では赤字体質を改善するとして、人員整理、サービス残業が強要されていました。女性事務系社員の吉田民愛さん(勤続18年)が人員整理の対象にされ、退職に追い込むためのパワハラが行われ、サービス残業の強要、仕事の取り上げ、人格攻撃などが行われ、最後はボーナスを平均の1/5に減らされました。
吉田さんは組合に加入し、団体交渉で待遇改善を訴えました。しかし、会社は組合排除を狙って吉田さんを解雇。吉田さんは新潟地裁に解雇無効とパワハラによる損害賠償を訴えましたが、新潟地裁は吉田さんの訴えを全く認めない不当判決。東京高裁に控訴して闘争中です。
全労連・東京地評11・25争議支援総行動
ご支援よろしく!
東京争議団第50回総会
12月18日(日)
年末のカタログ
物販活動にご協力お願いします。
各争議組合、争議団の要請・近況報告
▼日赤/スタッフ派遣争議
次回進行協議10月17日13時30分〜民事11部(13階)。ご支援宜しくお願いします。
▼明治乳業争議団
都労委での最後の証人尋問、土屋証人(会社証人)への反対尋問が10月24日(午前10時〜12時)です。重要な最後の反対尋問への支援傍聴をお願いします。
▼再雇用拒否田畑和子争議
裁判所の作った「冤罪」に苦しみながらの闘いです。次回裁判は地裁10月24日(月)13時30分〜615法廷。傍聴支援をよろしくお願いします。
▼新国立劇場合唱団員解雇争議
新シーズン開幕で、新国前ビラまきが再開。差し戻し審、10月27日(木)高裁424号法廷。傍聴支援をよろしくお願いします。
▼キャノン争議
10月31日15:00より都労委で第6回審問が行われます。キヤノンの外部要員管理適正化委員でもあったT氏の主尋問が行われます。傍聴支援をよろしくお願いします。
▼日東整争議団
11月29日18時30分より大田区消費者生活センターで決起集会を行ないます。皆さん参加をお願いします。
▼埼玉女子短大解雇争議
学園に猛省を促す「学校法人川口学園による組合活動差し止め訴訟において表現の自由と労働三権を守るよう求める署名」(個人・団体)にとりくんでいます。ご協力お願いします。
▼八千代銀行争議団
12月9日、いよいよ証人尋問が行われる予定です。現在、銀行側3名、組合側2名が採用確定しています。当日の傍聴支援とあわせ、今後ともご支援ご協力よろしくお願い致します。
====東京争議団予定===
一一月
〇七13:00三役会議(東京労働会館5階)
一二13:00全体会議(東京労働会館5階)
17:00ニュース発送作業
一二月
一○13:00三役会議(東京労働会館5階)
16:00総会議案書・ニュース発送作業
===行動予定===
一〇月
一一14:00司法総行動中労委要請
一二09:3011・25全労連・東京地評争議支援総行動第1回統一オルグ 全労連
11:00川口学園事件 地裁626号
13:30キャズテック都労委審問
16:00鶴川立番 地裁立川支部 5階
18:3011・25全労連・東京地評争議支援総行動第2回実行委員会 全労連
一三15:00日東整成田空港ターミナル宣伝
一五13:00第56回はたらく女性の中央集会in東京全体会 日本教育会館ホール
一六10:30同右 分科会 日本教育会館会議室
一七13:30日赤スタッフ地裁11部 13階
16:30鶴川第3次賃金事件 立川支部4階
一八08:00東京争議団共同宣伝 都庁前
12:00なくせじん肺全国キャラバン 厚労省前・環境省前集結
14:00なくせじん肺全国キャラバン 院内集会・終結報告集会
一九08:00なくせじん肺全国キャラバン 日鉄鉱業・三菱重工業前宣伝
11:45なくせじん肺全国キャラバン 国会請願デモ 霞門集合
二一15:00自由法曹団創立90周年記念のつどいとレセプションホテルグランドパシフィックLE DAIBA
二二13:30韓国非正規労働者と非正規労働者保護法を学ぶ ラパス
二三終 日青年大集会 明治公園
二四10:00明乳都労委審問
12:30田畑先生裁判所前宣伝行動
13:30田畑先生地裁615号
二六14:00加茂暁星高校非常勤講師雇止め事件 高裁808号
二七11:30新国立解雇争議高裁424号
14:00矢田部過労死事件 さいたま地裁105号
14:00インフォプリント・ソリューションズ夏井解雇 高裁424号
15:00日東整成田空港ターミナル宣伝
11:00司法修習生に対する給費制存続を求める千人パレード 日比谷野音
二八10:00八千代銀行地裁11部 13階
二九09:00東京労連定期大会 エデュカス
三一07:30キャノン本社前宣伝
15:00キャノン都労委審問
16:00川口学園事件都労委 34階
一一月
〇二08:30東京争議団共同宣伝 地裁高裁前
〇九09:3011・25全労連・東京地評争議支援総行動第二次統一オルグ 全労連
18:3011・25全労連・東京地評争議支援総行動第3回実行委員会 全労連
一一18:4511・11安心して働きたい東京のつどい 全労連会館ホール
一五08:00東京争議団共同宣伝 都庁前
10・5司法総行動総括会議
一七10:00明乳都労委調査
二二08:00〜明乳宣伝・竃セ治、みずほ銀行京橋支店、明治HD
二三13:00新国立劇場前宣伝
二五終 日11・25全労連・東京地評争議支援総行動
二六12:30東京地評労働者の権利討論学習会 東京労働会館
二九18:30日東整争議支援決起集会
18:30明治乳業争議総決起集会全労連会館
一二月
〇一17:30新国立劇場前宣伝
〇五07:30キャノン本社前宣伝
13:30キャノン地裁527号
〇九10:00八千代銀行地裁 527号