東京争議団ニュース第242/2011年7月9日


 「解雇無効」 高裁判決が下り勝訴!
浪速通運争議

 昨年8月、東京地裁で「解雇理由はいずれも理由が無いとし、不当労働行為性を判断するまでもなく、解雇権の濫用として無効である」と判決が下されましたが、浪速通運は判決不服として控訴してきました。しかし7月6日高裁判決で会社側の控訴が棄却、地裁判決が維持され「解雇無効」と見事に勝訴しました。
 この日の傍聴には全港湾の仲間の他、東京争議団、そして各支援団体と多数の仲間が支援に来ていただき本当に深く感謝しております。
 その後の三菱製紙社前抗議報告集会においても暑い中、多くの仲間が結集してくださりありがとうございました。千代田区労協副議長として東和システムの小林さん、じん肺弁護団書記局の長岡さん、港区労連高橋事務局長とそれぞれから力強い連帯の挨拶をいただき大変心強く感じました。
この高裁での勝利判決は私達4名にとって正直素直に嬉しかったです。
 今後も職場復帰を求め闘い続けます。
これからもご支援の程よろしくお願いします。


6.24総行動。浪速通運の100%親会社の三菱製紙本社前行動


過料裁判が確定!!
不誠実団交に50万円の制裁下る
鶴川高校教職員組合

 2009年3月、中労委は不誠実団交などを禁じる全面的な救済命令を出し、これが確定しました。
 しかし、学園は命令を守らずに不誠実団交を続けたため、昨年12月東京高裁が「過料制裁」を決定しました。学園は最高裁に特別抗告を行いましたが、最近になって今年2月には東京高裁が最高裁への上告を許さず、裁判を終了させていたことが判明しました。
 国の行政命令を受け入れながら、これを履行せず過料制裁を科された労働事件は過去数件しかありません。公共性をもった学校法人においては前代未聞です。
 私たちは文科省・東京都などの所轄省庁に学園正常化に向けて指導を行うよう強く求めていきます。


勝利判決確定SHOP99裁判
青年ユニオンSHOP99裁判

 SHOP99裁判は会社からの控訴もなく勝利判決が確定しました。しかし、会社との争議がすべて解決したわけではありませんが、この喜びを改めて皆さんにご報告したいと思い報告集会を行います。(飲食ありません)7月15日(金)19時から東京労働会館7階ラパスホール。


5/30地裁立川支部前


牛乳の「安全検査」拒否など、異常な明治HD株主総会
明治乳業争議団

 6月29日開催の明治HD株主総会に、株主54名の賛同を得て51項目の事前質問書を提出していた私たちは、総会参加と同時に会場(ザ・プリンスパークタワー東京)前で宣伝行動を実施しました。総会での答弁は、経営姿勢や福島原発に関わる質問事項への答弁を回避し、さらに議場発言は一人2点以内に限定。賛同株主らの多くの発言挙手の中から、小関団長の質問しか認めず、しかも発言途中で打ち切るなどの異常な運営でした。特に、チェリノブイリ原発事故で多くの子供たちが甲状腺ガンを発症し、その原因が牛乳汚染による内部被爆だったことを指摘して、「牛乳の独自の安全検査を実施すべき」との質問には、「行政機関の発表に基づいて安全確認している」と拒否する等、企業体質の異常さを改めて鮮明にしました。
 私たちは、終盤に向かう都労委を全力で闘いながら、牛乳の「安全・安心」の危機的状況など、「労働争議を抱えている状況ではない!」との世論構築に向け奮闘します。


6.24総行動の明治HD前行動


いよいよ7月12日
東京地裁で和解は大詰めに
東和システム争議団

 6月3日地裁和解協議で裁判官から被告の会社に6月13日までに最大限譲歩した最終案を提出するよう要請がありました。6月13日に会社から最終和解案が出され、6月15日の和解協議で、双方大筋で合意に達しました。
 6月29日の和解協議で和解条項の一部について、原告から追加修正を提案し、会社は持ち帰り経営陣と最終確認を取ることになりました。
 次回7月12日13時30分、和解はいよいよ大詰めを迎えようとしています。


4者4団体が解散
建交労・全動労争議団はたたかいを継続
全動労争議団

 6月23日、4者4団体会議が開催され、席上、政治折衝の窓口となっている担当者から「国交大臣からJRの基本的態度が変わらない。雇用はゼロとの回答が出された。このため、これ以上、雇用を求めてたたかうことは、当事者のためにならない。4者4団体は解散したい」と提案がされました。
 建交労・全動労争議団は、「政府は雇用に努力するとの約束がある。JRには社会的責任、道義的責任もある。建交労・全動労争議団はこれからも雇用確保を求めて努力していく」との姿勢を明らかにしました。
 共闘会議は6月24日に解散、国労闘争団は6月30日に全国会議を開催し解散を決めました。


都労委 第2回審問
50名近くの方の傍聴、ありがとうございました
キャノン争議

 6月2日の審問でキヤノンは不当労働行為に対してまともな反論が出来ず、キヤノンに期間社員雇用される際に「有期契約である」と異議を留保して契約したことに対し、しつこく尋問し、組合が有期契約を承諾して期間社員契約をしたと印象づけようとしました。しかし、組合は一貫して正社員化を要求しており有期契約を承諾したことはないと証言をしました。
 また、T組合員に対しても、請負会社の正社員雇用の誘いを3回断ったなどと、正社員になる気は無かったかのような尋問を行いました。しかし、私たちは不安定な請負会社の正社員ではなくキヤノンの正社員化を求めていたのであり、請負会社の誘いを断ったのは当然です。今後も引き続きご支援をお願いします。


会社、新浦安からC&S事務所移転を検討すると表明
C&S・日本ファンド争議

 6月24日東京総行動では強風のなか35団体90名の参加をいただき、ありがどうございました。
 6月9日に行われた団体交渉で、会社はようやく、液状化被災地の新浦安から社屋を移転することを検討すると表明しました。震災から3ヶ月以上経って、上下水道は仮復旧していますがいまだに住宅地は傾いたまま、道路も波打っています。この社屋移転を早期に実現させ、間近にせまった東京都労働委員会の救済命令を力にして争議の全面解決を迫っていきます。


6.24中野坂上ワールド・ファミリー社前抗議行動


川口学園事件、都労委と地裁で進行中
埼玉女子短大解雇争議

 労働組合による団体交渉申入れと宣伝行動が禁止された仮処分命令は大きな波紋を呼び、同様に宣伝禁止を命じた大阪の仮処分事件と合わせ、『週刊金曜日』等のメディアにも取り上げられています。
 6月28日の東京都労働委員会での第1回調査において、組合側から提出した和解案にそって解雇争議の解決に向けた協議がなされました。
 一方、その直後に学園側は、組合のあらゆる行動を不法行為するかのような答弁書を提出したため、7月5日の東京地裁民事50部での本訴第2回では激しいやりとりがありました。次回までに組合側が反論します。
 次回都労委調査は8月1日(木)16時から、本訴第3回口頭弁論は9月6日(火)13時45分から、631号法廷です。


未だに不当労働行為を否定しようとする理事長
松蔭学園教職員組合

 第3次差別事件(2003年度以降の差別)の再審査第2回期日が6月7日に開催されました。中労委から前回打診があった和解について、組合側は1年後に定年となる森さんの退職金を差別なく支給する事などを含める基本的見解を伝えました。一方学園側は、事前提出の理事長の陳述書の中で「寺島さんの仕事外しの問題を、組合側が不当労働行為であると救済の申し立てたことが紛争の長期化、複雑化の原因となった。」と述べるなど、いまだに問題のすり替えや不当労働行為の否定をしようとしています。
 6月7日では和解について具体的進展がないまま終わりました。公益委員に真実を伝え、早期の救済命令を求めていきます。


目白警察再び回答拒否
再雇用拒否田畑和子争議

 前回の裁判で目白警察への調査嘱託が再び採用され、結果が期待されましたが、またもや「個人情報」を理由にして回答を拒否してきました。 公務に関することであり、「個人情報に係らないもの」に限定したにも拘わらず、理由にならない理由で拒否するとは、不誠実きわまりない対応です。
 これは、中神元校長が、生徒の「自殺」を隠して「事故」と発表した(豊島区教委は都教委へ「自殺」と報告)ことについての田畑先生の質問に対し、「警察から自殺と聞いていない。」として田畑先生を誹謗中傷する虚偽場面を陳述書に記載したため、警察へ問い合わせたものです。


学習決起集会で勝利判決を分析
新国立劇場合唱団員解雇争議

 6月23日、文京シビックスカイホールで、「新国立劇場・最高裁判決に学び争議の早期全面解決を求める」決起集会(支援共闘会議主催、MIC労働法制対策特別委員会共催)が開催されました。宮里邦雄・新国立争議弁護団団長は基調講演で、4・12判決で八重樫節子さんを労組法上の労働者であると認めた要因を、@東京高裁のあまりにも非常識な判決A欧米の歌劇場合唱団員は労組に加入し、団交を行い、労働協約を締結しているのは「世界の常識」B労働法研究者による高裁判決を非難する多数の論文発表C最高裁口頭弁論開催要求の署名及び要請行動の四点を挙げました。
 八重樫さんの晴れやかな歌声が会場に響き、金管アンサンブル・ブラスフォームの演奏が花を添えました。最後は、公務公共一般労組の伊藤和巳さんによる団結がんばろうで締めくくり閉会しました。出席は約100名。


連日の行動でNTTに対し争議の解決を訴える
NTT木下解雇争議

 6月23日に開催されたNTT株主総会での情宣行動には40名の仲間の結集で成功裏に終えることができました。
 今年も通信労組・電通労組・NTT関連合同労組、東京労組・木下支援共闘会議の共同での取組みでした。総会では改めて争議の早期解決を訴えました。NTT側は裁判で解決済みと言いながら、「木下さんの免職は頸腕ではない、勤務態度だ」と今までになかった答弁をしてきました。
 続く24日は東京争議団総行動が取組まれ、支援共闘会議として、NTT持株会社前での抗議行動とNTTに対しての要請を取組み、100名を超える仲間の結集を頂きました。要請の中で、株主総会での「勤務態度だ」との発言内容についてNTTを追及しました。新たな切口として、NTTを追及していきたいと思います。


6.24東京争議団総行動 NTT持ち株会社前抗議要請行動


5月・6月、社前行動にて要請を
職員が争議当事者の声を「伝えます」と
日赤/スタッフ派遣争議

 5月27日と6月24日の両日それぞれ総行動があり、日本赤十字社社前行動を行いました。要請や団体交渉と裁判を並行させています。 
 神奈川県赤十字血液センターでの献血業務へ正社員として復帰し、これまでと変わりない使命を果たせるようこの間話し合って来た所です。6月24日職員の方から「前回(5月27日)来られた方ですよね、伝えます」と生の声で伝えた要請をメモしていました。
 また、過重労働による「脳神経節帯状疱疹(いわゆるウイルス性脳炎)」を発症し、労災申請もしてきております。しかし、これまでに労災調査の不備や会社側の誠意ある対応がありませんでした。私の疾患は既存にない労災事案です。8月には公開審査も予定しております。


6月24日 東京争議団総行動 日赤本社前行動


双方から証人申請
八千代銀行解雇争議

 八千代銀行従業員組合書記長の中野さんのパワハラ「退職扱い」撤回裁判第6回口頭弁論が6月16日(木)東京地方裁判所で行われました。
 今回は、退職願を書くに至った経緯や支店長のパワハラの有無、中野さんと人事部との面談内容、「退職扱い」撤回申入れ後の団体交渉の内容などを立証するため、双方から証人の申請がなされました。
 銀行側は、被告支店長、当時の赤塚支店次長、人事部長の3人を申請。組合側は中野さん、従業員組合の執行委員長。そして、被告支店長の前任店の板橋支店で、中野さんと同じようなパワハラを受け、退職に追い込まれた元行員の3人を申請しました。
 次回期日は8月4日(木)東京地裁第620号法廷で午前10時からです。今後もご理解とご支援をよろしくお願い致します。


暁星高校で続く不誠実団交
加茂暁星非常勤講師解雇争議

 7月6日第2回口頭弁論が開かれました。新潟からバスで傍聴団を送り、東京争議団の力強い仲間との再会をはたしました。ありがとうございました。
 さて、暁星高校では、公立高校から天下りの校長が来るようになってから、何事も決まらない不誠実団交が続いています。先日の団交でも、校長は「喧嘩状態の労使関係では、話し合いができるはずはない」と主張し、すぐに裁判を止めろと要求。組合側は、すぐにでも止めるために、控訴を取り下げることを提案すると一転、止める気はない、ずっと続けると発言。全く話し合いの体をなしません。学園全体で、高校の教員だけ夏の一時金が0・2か月のという異常な状態が続いています。


東京地評9・15争議支援総行動
 ご支援宜しくお願いいたします。


カタログ物品販売に取組み中です。
ご協力ありがとうございます!


各争議組合、争議団の要請・近況報告

▼電算労・東和システム争議団
7月12日13時30分、地裁で和解はいよいよ大詰めです。
▼八千代銀行争議団
次回口頭弁論は8月4日(木)午前10時〜です。当日は朝7時40分から本店前にてビラ配布を行います。
▼明治乳業争議団
8月4日(木)15時〜17時、都労委で会社「個別アラ捜し証人」への反対尋問です。
明治の異常企業体質と差別を許さない、厳しい監視の支援傍聴を!
▼新国立劇場合唱団員解雇争議
決起集会へのご参加ありがとうございました。第2回団交は7月12日(火)11時新国立劇場内。高裁期日は8月23日(火)16時30分424号法廷。
▼再雇用拒否田畑和子争議
次回裁判は、8月29日(月)、東京地裁 530号法廷 1時45分〜です。傍聴支援をよろしくお願いします。
▼日赤/スタッフ派遣争議
次回裁判 9月6日(火)11時30分〜東京地裁611号法廷。本社前行動、傍聴にご支援お願いします。
▼松蔭学園教職員組合
8月4日1時30分〜中労委。傍聴宜しく


====東京争議団予定=== 

八月
〇五13:00三役会議(東京労働会館5階)
〇六13:00全体会議(東京労働会館5階)
    17:00ニュース発送作業
九月
〇九13:00三役会議(東京労働会館5階)
一〇13:00全体会議(東京労働会館5階)
    17:00ニュース発送作業


===行動予定===

七月
一二13:30東和 地裁和解調停13階
   18:30裁労対策会議 東京労働会館5階
一三12:00なんでやらない派遣法抜本改正7・13院内集会
   18:30国際人権活動日本委員会第4回代表者会議 東京労働会館5階
一四18:009・15東京地評総行動 第1回実行委員会東京労働会館5階
一五19:00SHOP99裁判報告集会 ラパスホール
一八13:302011非核・平和をうたうつどい 日比谷公会堂
一九08:00東京争議団共同宣伝 都庁前
   12:15全厚生闘争団人事院前要求行動
二一18:30じん肺東京支援連会議 東京労働会館5階
   18:30街宣・組合活動学習交流集会 東京労働会館地下会議室
二三13:00昭和シェル一括解決報告集会 東海大学校友会館
二六06:30キャノン本社前宣伝
   10:00キャノン 都労委審問
二七15:00日航本社前宣伝・署名提出
   16:00司法総行動第3回実行委員会 東京労働会館5階
   18:30全司法と司法総行動との懇談会
二八16:00明乳争議団、都労委要請行動
二九10:30キャラバン実行委員会厚労省、環境省要請
   15:00キャノン本社デモ
三〇13:00第4回キャラバン実行委員会 中大駿河台記念館会議室
   14:00 新国立劇場前宣伝

八月
〇一16:00川口学園事件 都労委調査
〇二13:30司法総行動第4回実行委員会 東京労働会館5階
〇三09:309・15東京地評争議支援総行動 第一次オルグ 東京労働会館5階
   18:009・15東京地評総行動第2回実行委員会 東京労働会館5階
〇四07:40八千代銀行本店前宣伝
   10:00八千代銀行 地裁620号
   12:00松蔭 中労委前宣伝
   13:30松蔭 中労委調査
   15:00明乳 都労委審問
〇五10:3011・26権利交流集会第3回実行委員会 東京労働会館5階 
一二17:30JAL解雇撤回大宣伝 新宿駅南口
一八12:15全厚生闘争団厚労省前要求行動
二三15:30新国立解雇争議 高裁825号
二五9:309・15地評総行動第二次オルグ
   10:00キャノン 都労委審問
二九13:45再雇用拒否田畑先生 地裁530号
三一15:00鶴川立ち番 地裁立川支部和解5階
   15:00日航本社前宣伝・署名提出
  
九月
〇一16:30鶴川第3次賃金事件 地裁立川支部5階
四・五 東京争議団サマーキャンプ(房総方面)
〇五15:00明治乳業 都労委審問
〇六11:30日赤スタッフサービス 地裁611号
   13:45川口学園事件 地裁631号
〇七16:30司法総行動実行委員会
   18:30司法総行動プレ企画 地評5階会議室
〇八10:30労働委員会民主化対策会議
一五   9・15東京地評争議支援総行動
一六16:45夏井さんパワハラ解雇事件 地裁424号
二八10:00キャノン 都労委審問
   14:00加茂暁星高校 高裁822号


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