東京争議団ニュース第235/2010年12月6日
迫る!「12・10明乳本社大包囲行動」
なんとしても成功を!
明治乳業争議団
明治HDは、来年4月より傘下の明治乳業と明治製菓を、総合食品と医薬品の新しい2社体制への「事業再編」を行います。そして、賃金水準(食品業界で明治製菓14位、明治乳業41位)など、労働諸条件の違いを無視して明治グループ一本の人事諸制度に移行予定です。その為、資格・賃金制度の移行では、調整給や激変緩和措置の調整を行う等、賃金水準が低下することを前提とした内容なのです。
また、「人員整理は行わない」としながら、一方では「転籍・出向は行う」とし、出向先は連結子会社だけでも51社に及ぶなど、退職勧奨での雇用不安も隠せません。従って、「12・10明治乳業本社包囲行動」は、「社名変更前に争議解決を決断せよ!」の要求と、「事業再編の犠牲を労働者に転嫁するな!」の要求を掲げた、年内最後の大行動として成功が求められています。
師走の多忙な時期ですが最大限の行動参加のご協力を重ねて訴えます。
明治乳業争議団の仲間たち
11月25日、高裁が職権和解案提示
「地裁判決+弁護士費用加算」
C&S、日本ファンド争議
日本ファンドのパワハラ裁判では、11月1日に行われた第1回控訴審(高裁民事15部井上裁判長)では会社側の証人申請を却下して判決日が言い渡され、同時に職権和解の期日が設定されました。
11月25日に行われた和解交渉で高裁は、地裁判決を維持しさらに弁護士費用を加算した和解案を双方に提示。原告側は和解条件として加害者の謝罪を入れるよう求めましたが、会社はこれに難色を示したため、次回12月7日11時に再度和解交渉が行なわれます。
またパワーハラスメントを告発したことに端を発した、C&S労組へのさまざまな報復的組合攻撃=不当労働行為事件は都労委で11月2日に結審し、来春の命令交付予定です。
四党で雇用問題 解決に向けて政府へ
全動労争議団
11月25日に4者・4団体会議が開催され、この中で4者・4団体の政治窓口が11月4日に、民主・社民・国民新党・公明の各党政治窓口に呼ばれたことが報告されました。 この場で4党に対し、4者・4団体として「解決金と雇用問題は政治解決のセットとなっているもの」「雇用希望者332名とその中でJRへの雇用を求めている184名は55歳以下の年齢に限定して集約したもの、理解してほしい」と雇用問題解決にあたって、これまでの経過と考え方を説明しました。
これに対し、4党として国交大臣や官房長官に要請書と雇用希望者の名簿を添付して申し入れると応えていたことが4者・4団体会議で報告されました。
90年4月25日、国鉄闘争での全労連臨時大会に参加した全動労争議団家族
FIM事務局長
文化庁、厚労省へ要請
新国立劇場合唱団員解雇争議
FIM(国際音楽家連盟)のベノワ・マシュエル事務局長が来日し、11月15日に音楽ユニオンの篠原代表運営委員と共に近藤文化庁長官を訪ね、争議の現状を報告し音楽家の地位の向上について要請しました。
16日には、石原厚生労働大臣秘書官を訪ね、この争議がILOの第87号(結社の自由)、同98号(団結権、団交権)の条約に違反している状況を報告し、早期解決を訴えました。また、新国運営財団にも要請を行い、その後厚労省で八重樫さんと記者会見に臨み、事務局長は、公立の歌劇場の合唱団員が労働者ではないとする事案は初めてだと強調し、労働者の権利を否定する現状に憂慮するとともに、最悪の事態を回避するべきと強く表明しました。
これをきっかけに合唱団員も労働者として認められる日が一日も早く訪れるよう、さらにとりくみを強化していきます。
コンサートで歌う八重樫さん
11月1日 キヤノン争議の1日行動は熱気溢れるものに
キャノン争議
11月1日、早朝の本社前宣伝、12時からの裁判所前での宣伝にはパナソニックPDP・ヤンマー・いすゞ・ホンダの各争議当該が宣伝に参加し、弁論には定員42名のところに80名近い支援者が駆けつけ、法廷前の廊下は支援者で溢れかえりました。毎回8人程来るキヤノンの社員のほとんどが傍聴できず、宇都宮から来た総務部長と総務課長も傍聴をあきらめ帰らざるを得ませんでした。
今回の弁論はキヤノン・裁判所双方に対しても今まで以上に支援者の熱気が伝わったものになったと思います。裁判は次回期日が12月20日に決まり人証計画を決めることになります。
キヤノン裁判もいよいよ山場を迎えています。これからもご支援をよろしくお願いします。
キャノン本社前で阿久津原告団長
12月6日 支援共闘会議結成
東映アニメ解雇争議
今年6月、東映アニメは26年以上東映アニメで働いている契約者の千田さんを来年3月で契約を打ち切ると通告してきました。東映アニメは千田さんの職場であるアニメーション研究所の閉鎖を口実にした事実上の「解雇」を行おうとしています。
11月10日の第1回裁判で東映アニメが提出した答弁書は、千田さんは請負契約で東映アニメとの雇用関係は無いとして千田さんが東映アニメで26年間働いてきた労働者性を真っ向から否定しています。東映アニメには千田さん以外にも多数の契約者が働いています。そのほとんどは1年間の業務委託契約を毎年繰り返しています。
東映アニメでは今年に入ってから、製作部の職場を廃止し、作品つくりを担ってきたベテラン演出を配転するなど、製作部の「リストラ」を進めています。千田さんの解雇も会社が進める「リストラ」の一環として行われています。千田さんの解雇は東映アニメの契約者全体への攻撃です。
12月6日には東映アニメ支援共闘会議を立上げました。第2回裁判は12月15日午前10時30分から東京地裁636法廷で行われます。千田さんの解雇撤回まで頑張りぬきますのでご支援をよろしくお願いします。
プルデンシャル前にてビラ宣伝
銀産労AIGスター生命争議団
11月12日、全国金融共闘統一行動および、金融3争議第42回共同行動が行われました。
早朝錦糸町AIG本社前、赤坂見付プルデンシャル前でビラ宣伝。 「プルデンシャルのみなさん、AIGスター生命嘱託事務員解雇争議にご理解とご支援をお願いします。解雇から8年目を闘う女性たちを応援してください」の横断幕を掲げ、500枚のビラが1時間で撒き終わりました。AIG本社前行動では、斉藤東京争議団副議長より連帯挨拶を頂きました。
午後の金融庁要請では、「個別の事案についてはお答えしかねる」と述べながらも、AIGとは今月中に交渉がもたれると伺っていますと、引き続き対応している様子がうかがえました。
さらに11月18日再びプルデンシャル前、26日AIG前でも争議団の方々に応援いただき早朝ビラ配布を行いました。
11月12日プルデンシャル前にて
たたかいは学園を包囲する新たなステージへ
「争議支援共闘会議」(仮)を結成します
埼玉女子短大解雇争議
解雇撤回裁判は不当な判決確定により終了し、学園は10月以降、「最高裁決定が出たので今後は組合との交渉には応じない」と宣言し、要請も拒否しています。
まともな審理も法律的な議論もなしの裁判所判決が解雇を是認したからといって学園に非はないのでしょうか?学内正常化を主張する教員を人権侵害によって排除できれば、あとは学生を混乱させようが、教育の質が落ちようが、何をしてもいいのでしょうか?
学園が争議解決を通じて襟を正し、真に学生のための教育機関となるよう、包囲の運動を強めていく決意で、「争議支援共闘会議」(仮)の結成を予定してます。
いよいよ来年2月1日に証人尋問行われる!!
東和システム争議団
08年11月、原告3名だけに一般職への降格人事が強行されました。
この不当な降格は大幅な減収をともなう経済的な制裁で、名ばかり管理職裁判提訴への報復であることは明白です。
昨年5月東京地裁に提訴し、これまで弁論準備が行われてきました。
11月の弁論準備で、いよいよ来年2月1日に午後から半日かけて、原告、被告各3名の証人尋問が行われます。都労委でも来春頃には、審問が行われる見込みです。
職場では相変わらず嫌がらせが続き、仕事干しは2年以上も続いていますが今後も争議支援総行動などで会社に早期解決を求めていきます。
会社に対する抗議行動への参加、東京地裁・都労委での傍聴支援をよろしくお願いします。
12月2日MIC争議支援総行動 東和システム社前要請行動
来春 2月22日 決起集会を予定
東京美装セクハラ事件
最高裁での逆転勝利をめざす闘いの一環として原告川崎礼姫さん、「支援する会」、当該労組は来春2月22日(火)、決起集会を開くことを決めました。当日は「音楽家だって労働者」と八重樫さんにも出演をお願いし、著名人のトークショウも計画しています。場所はラパスホール7階。詳細はのちほど。
原告は最高裁前の共同宣伝を始め、月2回の独自宣伝にも支援者とともに奮闘中です。
今後は口頭弁論を開かせる取り組みも進める計画です。ご支援をよろしくお願いします。
「私学争議団に連帯し励ますつどい」60名が参加!!
中労委では、12月27日に学園側の証人尋問
帝京長岡高教職組
10月2日、地元長岡で「私学争議団に連帯し励ますつどい」が開かれ、支援者ら60名が参加しました。 つどいでは、帝京長岡高校の教育を良くする市民の会会長や帝京長岡高校父母の会会長、中越労連議長から「帝京長岡の生徒・父母・教職員が生き生きと輝く学校にしていこう」と連帯のあいさつがありました。また、帝京長岡職組からは「県労委での全面的勝利命令後も、学園の組合嫌悪の姿勢は改善されていない。その影響が教育にも及んでいる。教育のためにも、この闘いを全力で取り組んでいる。」と現状報告がありました。
中労委では、10月4日の第3回目で終了し、次回12月27日には、いよいよ浅川校長ら学園側の証人尋問が行われます。
「私学争議団に連帯し励ますつどい」に60名が参加
日本赤十字社神奈川県赤十字血液センター
スタッフサービス派遣裁判
日赤/スタッフ派遣争議
昨年9月30日まで神奈川県赤十字血液センターで3年3ヶ月余り派遣社員として血液事業に勤務してきた廣瀬明美です。
2009年派遣会社スタッフサービスへ是正指導が入りました。29回目の是正指導でした。
その影響を私の雇用が直撃、日赤は派遣会社が悪いと言うことにして派遣契約と違法状態にある私の派遣労働契約を切ってしまいました。 (私・違法状態を解消できるように努力する→日赤が直雇用を約束→派遣会社が妨害→更に違法派遣状態)「廣瀬さん、派遣会社変えてくれない?あなたの会社を出入り禁止にしたい」と昨年8月27日に課長より言われ、派遣労働者が割を食ってきたのです。
企業の人の痛みへの鈍麻を社会は放置していいのでしょうか。
学園「立ち番」は「生徒の安全確保」と 正当化
鶴川高校教職員組合
11月24日、立ち番裁判の弁論準備には、30名を超える傍聴支援に駆けつけていただきありがとうございました。
学園は「立ち番」の必要性を印象づけようと、過去4年間に登下校中に痴漢等の被害に遭った、生徒自筆の「被害届」30通を証拠として提出してきました。しかし、実際にはこれらの被害を教職員には伝えてもおらず、職員会議はこの15年間開かれていません。
東京私教連加盟20校から寄せられた「学校の防犯対策調査」でも、まず第一に必要なことは職員会議等での「情報共有」であることが明らかになっています。
「立ち番」は生徒の安全確保を口実にした不当労働行為です。引き続きご支援をお願いします。
企業年金学習会開催
りそな企業年金裁判
11月23日に企業年金学習会を開催しました。内容は雑誌「経済」7月号寄稿論文「企業年金問題を考える」と「銀行企業年金財政と基金だよりの見方」「国際会計基準導入について」を社労士・年金コンサルタントが講義しました。参加者は立ち見が出る盛況で、自分の退職金である企業年金を守る、運動強化の意気込みが漲りました。
24日、27日と最高裁宣伝・要請に参加しましたが、25日付で松下(パナソニック)福祉年金も上告不受理決定となりました。企業年金は労働条件として労働協約により決定したものが、退職後に企業によって覆されたのです。
私たちは12月で東京争議団を退会しますが、企業の横暴と闘う争議団の皆さまの闘いを、これからも支援して行きます。
これまでのご支援に感謝いたします。
労働保険特別会計は誰のために存在するのか
三浦労災認定裁判
「労働者災害補償保険法」(昭22法50)による労働者災害補償保険事業及び「雇用保険法」(昭49法116)による雇用保険事業に関する政府の経理を明確にするため、「特別会計に関する法律」(平19法23。以下「法」という。)第2条第1項第7号の規定により設置されたものであり、労災勘定、雇用勘定及び徴収勘定に区分されている。
3つのうち労災勘定で、平成20年度歳入歳出決算の概要を参照すると、本来の目的である保険給付費に、歳入の約53%しか実行されていない。更に、平成16年度から19年度まで、労災保険適用事業場数が増加しているにもかかわらず、保険給付費は誤差程度にしか変わりがない。ところが、積立金や繰越金は約11%あり、労働福祉機構等の独行への運営費や施設設備費等で約1・5%を占める。生活保障が、宝くじ当選確率程度であることに疑問が生じる。
労働者の生存権とも言える保険給付を、労働者のために使用することを望む。
各争議組合、争議団の要請・近況報告
▼明治乳業争議団
「12・10明乳本社大包囲行動」は、午後6時30分〜明乳本社前行動。午後7時20分〜デモ行進(東陽町公園→猿江第2公園)です。団体旗を持ってご参加を!
▼浪速通運解雇争議
12月13日、13:15高裁820号、ご支援を!
▼埼玉女子短大解雇争議
21日(火)に支援共闘会議結成を予定していましたが、都合により延期します。改めてご案内します。
▼松蔭学園教職員組合
31年続く争議の全面解決を目指し、第3次賃金差別事件の都労委要請署名取組中です。
▼鶴川高校教職員組合
鶴川高校「立ち番裁判」弁論準備 1月19日(水)16:40〜地裁立川支部404号法廷。支援傍聴をお願いします。
▼電算労・東和システム争議団
年明け2月1日東京地裁でいよいよ証人尋問が行われます。裁判・都労委での傍聴支援をよろしくお願いします。
▼新国立劇場合唱団員解雇争議
最高裁口頭弁論開催を求める署名(個人署名)は、おかげさまで4万5000筆到達が目前です。今後もご協力をよろしくお願い致します。
====東京争議団予定===
一 月
一四10:00三役会議(東京地評5F)
14:00ニュース発送作業
一五13:00全体会議(東京地評5F)
17:00新春の集い(ラパスホール)
二 月
一〇13:00三役会議(東京地評5F)
一二13:00全体会議(東京地評5F)
17:00ニュース発送作業
第49回東京争議団総会
12月19日(日) 10時〜16時半
ラパスホール
二〇一一東京争議団 新春の集い
1月15日(土) 17時〜
ラパスホール
=====諸行動予定====
十二 月
〇六16:00田畑再雇用拒否事件地裁13階
18:45東映アニメ支援共闘会議結成総会 文京シビック5階C会議室
〇七10:00明治乳業都労委審問
11:00C&S高裁和解16階民事15部
18:30じん肺東京支援連会議東京地評
〇八12:00東美本社前アイランドタワー前宣伝
14:30東京総行動キャノン本社前
〇九18:30鶴川闘争共闘会議総会 町田市民ホール第4会議室
一○18:30明乳本社大包囲行動
一一13:30レッド・パージ60周年記念の集い 全理連ビル9階会議室
一三15:00日航キャビンクルーユニオン地裁前宣伝
13:15浪速通運高裁820号
一五08:15国公法弾圧許さない会最高裁前宣伝要請
10:30東映アニメ千田地裁636号
一六13:30労働委員会民主化対策会議総会 エデュカス7階
一七18:30労働法制東京連絡会総会地評3階会議室
18:30MTC望年会 文京区民センター
一八16:00新国立八重樫さん支援コンサートin台東 浅草聖ヨハネ教会
一九10:00東京争議団第49回総会ラパスホール
二〇07:30キャノン本社前早朝宣伝
13:15キャノン地裁527号
二一08:00東京争議団共同宣伝都庁前
12:00ネッスル地裁差し戻し審36部
18:30埼玉女子短大解雇争議支援共闘会議 結成集会 東京労働会館地下会議室 都合により延期しました
19:00社保庁がんばろう東京闘争団の集い 新宿農協会館7階
二二08:00東京争議団共同宣伝・要請最高裁前
13:50C&Sパワハラ高裁判決808号
12:00明乳本社宣伝
13:45みずほ銀行京橋支店宣伝
15:00明治HD前宣伝
二七12:00東京争議団共同宣伝中労委前
14:00帝京長岡高校中労委調査
一月
〇六18:30東京地評旗びらき ベルクラシック
一二08:30東京争議団共同宣伝裁判所前
一四12:00経団連包囲行動
一五17:00東京争議団新春の集いラパスホール
一七18:30キャノン都労委第14回調査
一九10:00明治乳業党労委審問
16:40鶴川立ち番地裁立川支部404号
二五08:00東京争議団共同宣伝都庁前
二七18:30春闘共闘・春闘決起集会 中野ゼロホール
二八18:30じん肺新春の集いプラザエフ
18:30裁・労対策東京会議 地評5F
三一15:00明治乳業都労委審問
二月
〇一13:10東和地裁証人調べ(法廷は未定)
〇八10:30東和都労委都庁34階
二二 東美決起集会ラパスホール
11月号ニュースと一部日程が変更したものがありますので、ご確認ください。