東京争議団ニュース第230/2010年06月12日
明治乳業でまた死亡災害が発生!
明治乳業争議団
5月9日、明治乳業関東工場(戸田市)で、21歳の臨時女性従業員が一人作業中に昇降機に挟まれる死亡災害が発生。なんと、2月にも子会社(明治ロジテック)で女性労働者の挟まれ死亡災害があったばかりです。過去にも、守谷工場、京都工場、稚内工場、そして、市川工場や神奈川工場と、死亡災害が絶えないのです。重大なのは、入社間もない未熟練労働者と、一人作業中の被災が多いことです。
結局、人員削減や未熟練労働者への置き換えなど、経済効率優先のなかで、教訓を生かすことなく死亡災害が繰り返されているのです。争議団と食品ユニオンでは、@遺族への最大の弔意と完全補償、A事故原因の徹底究明、B再発防止への安全対策を明確にし、異常な企業体質の改善を求める行動を強めています。
関東工場:死亡災害への抗議と争議解決求めて行動。2010.5.14
日鉄鉱業28回目の敗訴判決
全国じん肺連絡会議
5月19日、福岡地裁で西日本石炭じん肺の第2次訴訟第2グループの判決が言い渡されました。原告は2名です。日鉄の責任を厳しく認める判決で、日鉄鉱業は28連敗となりました。判決は、慰謝料額を筑豊じん肺高裁判決の基準よりも100万円上げ、12カ月の短期就労者にも全額責任を求めるというものでした。裁判所の日鉄鉱業に対する怒りを感じることができます。
判決後、日鉄鉱業や新日鐵、経団連に要請行動を行いました。新日鐵では、私たちの主張にずいぶん理解が進んだような雰囲気がありました。
日鉄鉱業は、性懲りもなく、我々が要請行動を終えた21日に控訴をしています。最高裁に継続している第1グループの事件で、日鉄鉱業に制裁の決定をとることも含めて、日鉄鉱業への攻撃を強めていきたいと思っています。西日本石炭じん肺弁護団
いよいよ最高裁での和解!
全動労争議団
4月末に政府が910名原告全員の和解受諾の確認書の提出を求めてきました。このため、4者・4団体で確認書の集約を行った結果、5月12日に904名の確認書が集約されました。これを受けて、5月19日に鉄運機構に前原国交大臣が和解を受入れるための働きかけが行なわれ、その日の内に、機構側の代理人から最高裁の場で各原告と和解手続きに入りたいとの申し入れがありました。6月17日に最高裁で代理人同士の和解内容の調整のあと、6月末に正式に機構側と各原告ごとの和解調印が実施されることになる予定です。
雇用問題は残されていますが、政治解決が実現したことを報告する解決報告集会が各所で開催が予定されています。7月21日の夜に全労連国鉄闘争報告集会を浅草ビューホテルで開催することになりました。みなさんのご参加をお願いいたします。
東和システムに労基法37条違反で是正勧告!
東和システム争議団
5月18日、中央労基署は、東和システムに労基法第37条違反で是正勧告書を交付しました。今年1月に名ばかり管理職事件が高裁で確定し、会社は原告の3名に未払い残業代を支払いました。しかし、約90名いる課長クラスの管理職には、未払い残業代を一切支払らわなかったため、原告団は、会社に支払いを要求するとともに、2月に労基法第37条違反で中央労基署に申告しました。これにより、労基署は2回に亘り会社に立入り調査を行い、現職の課長の聞き取り調査結果から明らかに労基法違反であると判断し、会社に是正勧告を出したのです。会社は、労基署から6月30日までに是正勧告に対してどう是正するか報告を求められています。
新国立劇場へ 話し合いを迫る
新国立劇場合唱団員解雇争議
5・27全労連・東京地評争議支援総行動で、新国立劇場に対し、要請団の心強い協力のもと、宣伝行動と要請が行なわれました。当該の八重樫節子さん、全労連の柴田副議長、小関東京争議団議長、大原MIC事務局長をはじめ9人が、それぞれが充実した訴えを行ないました。
この争議は、音楽家のみならず非正規雇用の労働者全体の問題であるとし、また日本の音楽文化の根幹に関わる争議と位置づけ、新国立劇場運営財団の田栗総務課長に対し、とにかく話し合いのテーブルに付くことを、強く迫りました。しかし、田栗課長は係争中とのことでいつものように明言を避けました。
今後も、運動の力で新国財団の民主的運営を求めていくことを伝え、要請を終了しました。
「SHOP99」裁判 原告証言行われる
青年ユニオンSHOP99裁判
6月2日、原告側の証人尋問がありました。多くの方が傍聴に来ていただきました。ありがとうございます。法廷では私と、田中さんという元SHOP99の店長で同じく未払い残業で裁判している方に証人をお願いしました。SHOP99の店長がいかに大変かということを訴えました。
次回は会社側の証人尋問、8月4日午後1時半です。法廷は地裁立川支部101号を予定しております。
証言を終えた原告清水さん(右)。裁判所前
いよいよ6月24日高裁判決
ベイビー岩上解雇争議
5月の争議支援総行動に参加させて頂き誠に有り難うございました。 朝早くから大勢の方に参加して頂き、BABY本社前で「和解に応じよ!」と声を大にして、訴えました。
脳で考え動くよりも、感情が先に動いてしまう自分は単純ではありますが、本当に心から込み上げてくる熱い何かを感じました。
同じ意志を持つ仲間の皆様が、自分が闘っている争議解決の為に朝早くから声を張り上げて訴えてくれる、こんな素晴らしい事はありません。本当に感謝感激の一言です。去年、今年と参加させて頂きましたが、参加する度に勇気を分けて頂いています。いよいよ6月24日は高裁の判決です。最後まで闘います。
中労委第二回調査は6月28日
新たな不当労働行為の攻撃が!
帝京長岡高教職組
中労委の第2回調査は6月28日14時から行われます。現在、この調査に向けて組合員全員で、陳述書を作成しているところです。
そのなか、学園は新たな攻撃を仕掛けてきました。部活の大会の応援に、退職した元委員長が同行したことについて、組合員である部活顧問を昇給停止処分にしたのです。
しかも、はじめに懲罰委員会(公表されていない組織)にかけたときの処分理由について組合が反論したところ、今度は全く違う理由で処分を強行しました。その処分理由も、成立しないものでした。
組合は、すぐに抗議し団体交渉を申し入れました。
このように、相変わらず学園の攻撃は続いています。みなさん、ご支援をよろしくお願いします。
キヤノン提訴から1年
キャノン争議
5月17日、第5回の裁判期日が行われました。キャノン本社前の早朝宣伝、傍聴とも多くの方に来ていただきありがとうございました。
裁判後には「キャノン非正規労働者組合を支える会」の第2回総会を行い、弁護団よりキャノン争議の持つ意味(パナソニックPDPの事件とそっくりな構造であり、昨年末の最高裁不当判決を徹底的に批判する事が運命づけられていることなど)が語られ、東京争議団や争議原告を始めとした連帯の挨拶、決意表明で幕を閉じました。
今後も闘いは続きますので、ご支援よろしくお願いします。
はじめての学園前宣伝
埼玉女子短大解雇争議
全労連・東京地評争議支援総行動に参加し、5月27日、高田馬場駅前の学園前でハンドマイクによる宣伝行動をしました。
参加者が集まり始めると、「学園敷地に入ったら警察に通報します」の立て札が立ち、外階段でビデオカメラが回っていました。
40名の参加者は、開始直前から降り始めた大雨をものともせず、「学園は解雇を撤回し、争議を解決せよ」の横断幕を広げ、学園に向かって「卑劣なビデオ撮影ではなくまともな交渉のテーブルにつけ!」「補助金や学生納付金を裁判に使うな、学生の教育のためにこそ使え!」とアピールしました。
今月は11日の司法総行動に参加し、高裁判決の誤りを指摘する専門家の意見書を携えて最高裁に要請に行きます。
5・27 学園前行動
ただ一人の目撃者証人採用
東京美装セクハラ事件
東京高裁での控訴審第1回の口頭弁論で、原告側が申請した証人が採用されました。エレベーターの扉が開いたとき、その中で原告川崎礼姫さんに被告加害者が暴力ともとれる行為をしている所を目の当たりにしたただ一人の目撃者がこの人。
このことは原告の書証にも書かれ、被告加害者代理人の調書でさえ否定できなかったにもかかわらず、東京地裁は「表現に一貫性がない」として「パワハラとは認めがたい」と不当な断定を下しました。控訴審には、提訴前に原告からセクハラの悩みを打ち明けられていた友人の陳述書も出され、新たな展開を見せています。 次回口頭弁論は6月21日午後3時より、812号法廷。証人を励ます大勢の皆様の傍聴をお願いします。
非正規ではたらくなかまの全国交流集会
銀産労AIGスター生命争議団
5月22・23日、愛媛県松山市で開かれた全労連主催の第18回非正規で働くなかまの全国交流集会に参加しました。全国から集まった仲間は430名以上。熱気を帯びた集まりとなりました。
全体集会では「格差と貧困から平等な社会へ」との記念講演があり、現場からの発言では多くの非正規労働者の闘い当事者からの訴えがありました。
また、特別発言として、AIGスター生命嘱託事務員解雇争議の争議経過を話し、非正規労働の働き方を変えるためにつよい連帯を訴えました。
前日は、新潟・長岡で金融3争議の宣伝行動があり、また県労連のご協力で無事宣伝を終えることができました。
交流集会で特別報告する高梨さん
遺族の頼みがあれば死体検案書を書きかえる労災病院!?
三浦労災認定裁判
「本人には多分、最初に自殺というのを渡して、その後に、自殺じゃなくしてほしいということで、窒息というふうにしたんだと思います。
・・変な死に方といいますか・・。・・御家族の方ができればこうしてくれないか、どちらも推定ですよね。・・記憶は定かでないですが、頼まれたと思います。
・・私の記憶に間違いなければそうだと思います。」と、労災病院の医師は回答しています。
三浦恵吾さんは、労災病院の救急外来や薬局内で自殺未遂をしてから休職し、職場復帰後、直ちに半日勤務を毎日させられた1ヶ月過ぎ既遂しました。
自殺は変な死に方ではありません。誰もが生きようと懸命です。労災病院におかれては、医師の職務として死体検案書を記載するよう希望します。
5・27全労連・東京地評争議支援総行動
C&S・日本ファンド争議
午後2時から行われた新中野のワールド・ファミリー社前行動では直前に突然のにわか雨に見舞われましたが、小日向西部地協議長の司会で、全労連・伊藤常任幹事による主催者挨拶の後、岩波対策会議議長、屋代新宿区労連事務局長、東京美装・首都圏移住労の川崎氏から次々に連帯の挨拶。
要請団が争議解決を求める全国からの団体署名の第2弾(792団体)を持参し、3階のワールド・ファミリー社に出向きましたが、社内には入れずエレベータホール前で応対したのは奥山労担ほか1名だけ。
この間、パワハラ原告の坂本さんが代表して元気に決意表明をおこない、我妻西部地協副議長のシュプレヒコール、団結ガンバローで行動を終えました。
20団体70名。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
新中野のワールド・ファミリー社前行動
5・27全労連・東京地評争議支援総行動参加
りそな企業年金裁判
りそな企業年金裁判は総行動にエントリーしていたが、最高裁上告不受理決定で社前宣伝を中止しました。 総行動には朝から参加し、昼のオリエンタルモーター、最後の明治乳業争議支援社前集会まで行動出来ました。
労働者の当然の権利が企業に踏みにじられ粘り強く闘う労働者を支援して行かなければと強く思いました。
5月29日に企業年金の受給権を守る連絡会が報告集会を開き、りそなの報告や最高裁へ上告している松下電器(パナソニック)、早稲田大学、そしてJALの年金減額問題の報告が有り、企業年金受給権を守る運動を強化して行くことを確認しました。
勝利判決 地位保全賃金仮処分 2次申請
浪速通運争議団
5月20日の証人尋問傍聴と5・27総行動では東京争議団の皆様にも大変お世話になりました。本当にありがとうございました。
5月20日東京地裁で行われました証人尋問では、会社側証人として出廷した酒井東京支店長は、組合側弁護士の適確な尋問に対し、シドロモドロ状態で傍聴の皆さんから失笑がもれる場面が多々ありました。
そして解雇の正当性を証言するどころか、弾劾証拠を提示され、解雇理由が無い事実を認めるしかない証言をしました。
これにより会社の不当性があきらかになりました。
地位保全賃金仮処分の2次申請の判決が5月24日に下りまして「権利を濫用したものとして無効」と勝利判決しました。
浪速通運争議団は、簡単に労働者を解雇し、幸せな家庭を壊すような会社に対して完全勝利するまで徹底的に闘い続けますので引き続き温かいご支援を宜しくお願いします。
新加盟争議紹介
レジェンドアプリケーションズ社不当解雇事件
首都圏移住労働者ユニオン・侯波さん
私は1964年生まれで満46歳、出身地は中国桂林市です。1987年に留学生として日本に来た。1992年4月に日本企業に就職した。主に機械系・建築系構造物の構造解析や流体解析や天体軌道計算などの分野における科学技術計算プログラム開発の業務に携わっていたが、日本と中国との橋渡り役の業務に従事したいつもりで、2008年10月に株式会社レジェンド・アプリケーションズに転職した。
昨年7月に、会社から年俸を25%も減額すると言われた。組合の要請で減給率は10%に変更されたが、しばらくしたら「25%に戻すいやなら転職しろ」と言われた。組合に相談したり、団交を通じて跳ね返してきた。しかし今年2月23日になって会社は退職勧奨をする。拒否すると解雇する。3日後に返事しなさいと迫り、拒否すると「解雇はしない」との組合との約束を破り、私を即日解雇した。理由は能力が劣る、勤務態度が悪いなど、私の身に覚えの無い事ばかりでした。
人の人生を左右するような解雇を決めるのに、こんないい加減なものに基いていることは解雇権の乱用です。もしこれが許されるなら、労働者はいとも簡単に首が切られる社会になってしまう。私自身のためにも、こんな社会にならないためにも、不当解雇を撤回させなければならないと、断固戦うことを決心させて頂いた。しかし、一人では何もできません。皆様、どうか温かいご支援の程、心からお願いを申し上げます。
各争議組合、争議団の近況報告
▼新国立劇場合唱団員解雇争議
『八重樫さん争議支援コンサートin品川』 6月16日(水)19時開演。品川区立中小企業センター レクリエーション・ホール
▼明治乳業争議団
申立人ら最後の個別立証(大阪、伊藤証人)への反対尋問、6月30(水)14時〜16時、支援傍聴をお願いします(都庁S塔34階)。▼再雇用拒否田畑和子争議
一回めの裁判はニュース掲載の通りあまりにもひどかった。次回裁判 7月12日(月)1時30分東京地裁615法廷。傍聴を是非お願いします。
▼全動労争議団
雇用問題が残っていますが、7月21日全労連大会初日の夜、浅草ビューホテルで解決報告集会を開催します。みなさんのご参加を!
▼NTT木下争議団
夏季物販で昨年に引き続き大好評の高級小豆島の手延べソーメンを販売しています。2Kg2500円(定価3500円)。ご贈答用に最適です。他にも紀州産直の梅干(うす塩)750g2500円(定価3000円)があります。ご協力宜しくお願いします。
▼電算労・東和システム争議団
名ばかり管理職提訴への報復的不利益変更を東京地裁で、組合差別の不当労働行為を
都労委で闘っています。
9・10東京地評争議支援総行動
ご協力をお願いします
東京争議団サマーレク
8月29〜30日
白馬八方温泉方面
〜皆さん、ご参加下さい〜
====東京争議団予定===
七月
一六13:00三役会議(東京地評5F)
一七13:00全体会議(東京地評5F)
17:00ニュース発送作業
八月
〇六13:00三役会議(東京地評5F)
〇七13:00全体会議(東京地評5F)
17:00ニュース発送作業
=====諸行動予定====
六月
一二10:00じん肺原告団・弁護団総会プラザエフ
一五07:30明治乳業静岡工場宣伝・要請行動
08:00東京争議団共同宣伝都庁前
13:00明治乳業関西支社要請行動
一六07:30明治乳業茨城工場宣伝・要請行動
10:30侯波不当解雇地裁民事19部
16:30鶴川・地裁立川支部405号法廷
19:00八重樫争議支援コンサートin品川 品川区立中小企業センター
一七08:30東京争議団共同宣伝裁判所前
一八10:00金融3争議共同行動AIG錦糸町本社
18:30東和勝利報告集会如水会館
二一15:00東美高裁・証人尋問 812号
二三08:00東京争議団共同宣伝最高裁前
12:00東美溜池交差点街頭宣伝
14:00C&S都労委審問
18:30裁・労対策東京会議地評5階
18:30千代田・中央区行動委員会国鉄闘争 報告集会・和泉橋区民館
18:30埼玉国鉄闘争報告集会さいたま教育会館
二五18:30じん肺東京支援連会議地評
二八09:00東京争議団共同宣伝中労委前
14:00帝京長岡中労委調査
二九 明治HD株主総会
三〇14:00明乳全国事件都労委
七 月
〇一07:30キャノン本社前早朝宣伝
08:30東京争議団共同宣伝裁判所前
10:30キャノン地裁527号
〇八18:30キャノン都労委調査
一二13:30田畑再雇用事件地裁615号
一三18:30東京西部国鉄闘争報告集会 新宿農協会館
一四18:309・10地評争議支援総行動 第1回実行委員会 地評会議室
一五08:30東京争議団共同宣伝裁判所前
二〇08:00東京争議団共同宣伝都庁前
二一13:00C&S都労委審問
18:30全労連国鉄闘争報告集会 浅草ビューホテル
二七14:00明乳全国事件都労委
八月
〇四09:309・10地評争議支援総行動 第1次統一オルグ 地評会議室
13:30SHOP99地裁立川支部101号
18:309・10地評争議支援総行動 第2回実行委員会 地評会議室
二四08:00東京争議団共同宣伝都庁前
13:00ベイビー岩上大阪高裁判決802号
二七09:309・10地評争議支援総行動 第2次統一オルグ 地評会議室
18:309・10地評争議支援総行動 第3回実行委員会 地評会議室
二九〜三〇東京争議団サマーレク
三一10:30三菱UFJ派遣切り地裁606号