東京争議団ニュース第189/2006年12月16日
第45回東京争議団総会10争議の解決報告に沸く
12月2日に東京争議団第45回総会が東京労働会館7階ラパスホールで行われました・
富田副議長(ネスレ争議)による開会挨拶で始まり総会議長団として高梨(AIGスター生命争議)が選出されました。
来賓あいさつでは全労連総合総務局・財政局長の佐藤幸樹さん、自由法曹団東京支部幹事長の志田なや子弁護士、東京地評常任幹事の菊池光男さん、国民救援会東京都本部事務局長の深澤安治さん、争議研究会代表の清水明さんから挨拶をいただきました。
勝利報告ではデジタルアーツ浅石さん、ネスレ争議の富田・栗村さん、豊羽鉱山・三井松島じん肺、東京東信用金庫争議、目黒電波測器労組、三興管理白石争議、凸版印刷・凸版製本争議より勝利報告がありました。
新加盟争議団紹介では新たに加盟した東芝職場の明るくする会の皆様が紹介されました。
議案提案では今井事務局長より活動総括と活動方針提案がなされ、運動の総括と新たな展開について報告がありました。
吉兼会計担当副議長(国金発展会)より本年度の会計報告がなされました。
昼休みを挟み、午後からは来賓として東京都労働委員会労働者委員の山口弘文さんから最近の都労委の現状について挨拶されました。
全体討論として各争議団・関係者19の発言がありました。
議案採択では会場の満場一致で採択されました。
教育基本法と労働契約法制改悪反対の決議が提起され採択されました。
今井事務局長より来年度の役員提案があり採択されました。
新たに新役員として事務局次長に選出された海老根さん(東芝職場の明るくする会)から挨拶がありました。
議長団解任の後、渡部副議長(全動労争議団)から閉会あいさつと団結ガンバローで閉め総会は無事に終了しました。
総会終了後、大提灯にて懇親会が行われ争議団の交流や争議団O B と交流を深めました。
一年の活動報告をする今井事務局長
2007年度東京争議団新役員体制
議長 | 小関 守(明治乳業争議団) |
副議長 | 吉兼 重雄(国金発展会) |
木下 孝子(NTT争議団) | |
渡部 謙三(全動労争議団) | |
船木 龍三(ヒルトンホテル分会) | |
斉藤 勝一(ネッスル日本労組) | |
(中野区保育争議団) | |
事務局長 | 今井 道雄(東京商科・法科学院分会) |
事務局次長 | 岩本 哲男(明治乳業争議団) |
白井 文夫(変額被害者の会) | |
加藤 園子(一橋出版=M S 争議 | |
海老根 弘光(東芝職場の明るくする会) | |
会計監査 | 柳下 孝夫(元全信不動信金争議団) |
森 弘子(松蔭学園教職組) |
じん肺全国弁連から報告と勝利カンパの贈呈(左) 東和システム争議団よりカンパ贈呈(右)
11.17全労連支援総行動行われる
11月17日には全労連争議支援行動が行われました。この行動への延べ参加者3600名でした。昼のメイン行動であるIBM本社前には600名が参加しました。
新春1月13日東京争議団旗びらき
新春1月13日には恒例の東京争議団は旗開きが行われます。なお旗びらきはネッスル争議・富田・栗村両氏の職場復帰を祝う会と都労委で勝利和解した東和システム争議の勝利報告集会を兼ねております。
時間は17時から東京労働会館7階のラパスホール、北海道の幸をご用意してお待ちしていますので皆様のご参加をお待ちしています。
写真は昨年度の旗びらきです
高裁の判決日3月28日に確定
明治乳業争議団
去る12月4日、高裁民事5部で最終弁論期日を迎えた明治乳業争議団。当日は、代理人3名と争議団代表1名が長期争議への思いを込めて意見陳述を行い結審。判決日は来春3月28日(午後2時、101大法廷)となりました。
地裁不当判決から2年6ヶ月の高裁闘争で、粘り強く口頭弁論を重ね、職分・号給格差に関わる求釈明決定や4証人の採用を獲得し、「格差の存在」をも否定した地裁判決の事実誤認を打ち破る攻勢的な闘いを前進させました。 争議団は、審理の到達点に基づく公正な事実認定を求める団体署名や、高裁宣伝と広範な団体からの直接要請行動を組織するなどで奮闘。「逆転勝訴」に向け総決起し、「和解勧告」をも拒否して長期争議の当事者責任を放棄する、異常な明治乳業を追い詰める、決定的な節目となる勝利判決を勝ち取る決意です。団体署名、直接要請行動へのご協力を要請します。
ILOが政府に対して7度目の勧告・報告
全動労争議団
11月15日に、ILO(国際労働機関)は、1047名のJR採用差別事件に対して7度目の勧告・報告を採択しました。この勧告・報告について全労連と建交労は「日本政府はILO報告に基づき、ただちに解決交渉の場を設けよ」との表題で「声明」を発表しました。以下、その声明を紹介いたします。「1、ILO(国際労働機関)理事会は、11月15日、JR採用差別事件に関して「結社の自由委員会」の報告を採択した。1047名のJR採用差別事件での日本政府への勧告・報告は1999年の申し立て以来、7度目である。今回の報告は、「特に2005年9月15日の東京地裁判決に留意する」とし、日本政府に対しては、この長期未解決労働争議のすべての関係者が満足できる結論に達するため、ILOからの援助を受けることを真剣に熟慮するよう要請している。2、2004年6月18日のILO第6次勧告では、「国鉄が不当労働行為を犯したとすれば、清算事業団(現・鉄道運輸機構)は使用者としての責任は免れ得ない」とした最高裁判決に留意するとしていた。今回の報告が、国鉄による不当労働行為と、その責任が鉄道運輸機構にあることを明確にした、東京地裁9・15判決を強調したことは、これ以上、解決に向けた日本政府の言い逃れは許されないとする国際世論の表れといえ、われわれはこれを歓迎する。3、1047名JR採用差別事件は20年目をむかえた今も、未解決のままだ。すでに解雇された4者(全動労争議団、国労闘争団全国連絡会議、鉄建公団訴訟原告団、鉄道運輸機構原告団)が「解決への具体的要求」をまとめ、4団体(建交労、国労、国鉄闘争共闘会議、中央共闘会議)とともに、9月14日・鉄道運輸機構、10月5日・国交省、厚労省、に対し申し入れを行ってきている。われわれは政府に対し、ILO報告を真摯に受け止め、関係当事者との交渉の場を設置し早期に解決をはかることを求めるものである。4、われわれは、被解雇者1047名とその家族・遺族とともに、JR採用差別事件の早期解決に向けて全力を尽くすことを表明する。学者・文化人、支援団体(者)、全労連に結集する労働組合など関係者のいっそうのご支援、ご協力を心から訴えるものである。」
AIG仙台行動と金融三争議の解決をめざす
12・8共同総行動
銀産労AIGスター生命争議団
12月7日、仙台のAIGスター生命東北総支社前で宣伝行動をおこないました。3年前に地方での宣伝行動のスタート地点であり、なつかしいおもいでした。
宮城県労連の応援で宣伝カーをだしていただきました。金融労連仙台銀行労組、殖産銀行従組、青森から駆けつけてくださった青森銀行労組、地元銀産労七十七銀行の方々の熱い応援での宣伝、解雇の不当性を訴えました。
AIGの社員がでてきてこの解雇争議の説明を求められ、理解と支援を直接お願いすることができました。その後、要請書も手渡し、3年間の闘いの経過を訴え、本社へ伝えていただけるよう要請しました。
翌8日は、金融三争議の解決をめざす12・8共同総行動がおこなわれました。これは、全国金融共闘、全損保、全証労協、金融労連、全労連、東京金融共闘、千代田区労協、中央区労協による共同行動です。東京海上日動火災の外勤社員切捨て、日産センチュリー証券の組合役員解雇、そして、AIGスター生命嘱託事務員解雇、この三つの闘いの全面解決を求める総行動としてはじめての大きな行動となりました。早朝のAIG大手町ビル前のビラ配布宣伝にはじまり、トリトン本社前、その後、東京海上日動火災、センチュリー証券前、新宿野村ビル前、新宿駅と抗議行動はそれぞれの場所で200から300名の方たちが集まっていただき、抗議の大きな声がひびきわたりました。
その後、金融庁へも要請、早期争議解決の具申をお願いしました。
先月おこなわれた中労委命令後の団体交渉での誠実とはとてもいえない対応は3年たった今でも変わりません。まともに解決していこうとしない、姿勢は、団体交渉の話し合いのなかでへらへらと笑いながら対応する会社の人事の人間の態度に表れていました。その怒りを胸に、この共同行動の最後、丸の内仲通りデモで鈴のついた灯りをふりながら、シュプレヒコールを声たかく、闘いの決意をあらたにしました。
どうか来年もさらなるご支援よろしくお願い申し上げます。
労基法と地公法のせめぎあい
中野保育争議団
東京地裁判決では、期待権を侵害したとして損害賠償を認める一部勝訴を勝ち取りました。
しかし、職場復帰は果たせなかったため、引き続き高裁で闘っています。10月25日の控訴審第1回口頭弁論で裁判所は、私たちには労基法が適応する主張に対して追加主張すること、中野区に対しては地方自治法の「行政行為」を理由に解雇を正当としているが、地方公務員法の定めと矛盾しているのではないか、の釈明を求めました。
12月4日の第2回弁論では、裁判長は「特別職非常勤が『任用』であるとしても、両者の主張を見ると任用と労基法(解雇権乱用法理)とのせめぎあいであり、また、地方公務員法での任用としても職種・職務内容により、適用範囲を判断すべき」との内容の発言をしました。
高裁の訴訟指揮は、これまでの公法上の任用だから雇い止めは有効、ということをそのままなぞるような裁判の進め方をしない、慎重かつ丁寧に審議を進めているように感じられます。引き続き職場復帰を勝ち取るため、取り組みを強めていきたいと思います。
日本労働弁護団総会で一橋出版に
使用者責任を求める決議を採択!
一橋出版マイスタッフ争議
11月10日、日本労働弁護団総会において「最高裁判所の不当判決に抗議し、偽装派遣の受入先に使用者責任を求める決議」が採択されました。
また11月24日には、最高裁の上告棄却に抗議し、加藤園子さんを励ます11・24交流集会が開かれました。急な設定にもかかわらず、110名が出席。また、11・29MIC争議支援総行動では、“偽装派遣”をした当事者の一橋出版に対して140名が抗議、加藤さんの職場復帰するまで闘うことを表明しました。東京争議団はじめ、大勢のみなさんの強力なご協力、ご支援に感謝申し上げます。
今年も残りわずかとなりました。みなさまのご支援に感謝申し上げますとともに、新しい年に向けて、みなさまのご健康とお幸せを心からお祈り申し上げております。
各争議組合、争議団の近況報告
▼全動労争議団
12月5日、国労闘争団・遺族540名が鉄道運輸機構を相手に裁判に打って出たことにより、1047名のたたかいも裁判闘争で一線に並びました。勝利解決が図れる判決を勝ち取るため頑張ります。
▼明治乳業争議団
東京高裁で判決日(3月28日)が決まり、団体署名・要請行動に全力で取り組んでいます。
▼銀産労AIGスター生命争議団
中労委へ命令不履行に対する要請をしています。全国支社・営業所へ要請行動展開中。ご支援を。
▼電算労・東和システム争議
1月13日旗開きでみなさんと毛塚争議の勝利解決をお祝いします。
▼一橋出版マイスタッフ・加藤解雇争議
12/22(金)MIC望年パーティ(18:00〜 文京区民センター3C)ご参加お待ちしてます。
▼中野区保育争議
高裁で公正な判決を求め、締切を1月10日までとして個人・団体一言署名に取り組んでいます。1月12日15時、都労委。1月22日11時、高裁(812号)。傍聴支援を。
====東京争議団予定===
〇七年一月
一一14:00事務局会議(東京地評5F)
一三10:00三役会議 (東京地評5F)
13:00全体会議 (東京地評5F)
一八14:00ニュース発送作業(東京地評5F)
二月
〇八14:00事務局会議(東京地評5F)
一〇10:00三役会議 (東京地評5F)
13:00全体会議 (東京地評5F)
一六14:00ニュース発送作業(東京地評5F)
=====諸行動予定=====
一二月
一八17:30鶴川教組都労委調査
一九08:00東京争議団都庁共同宣伝
二〇08:00東京争議団最高裁共同宣伝
18:30大塚うたごえ酒場ラパスホール
二一08:301047連絡会共同宣伝事業本部前
10:30司法総行動中労委要請
二二18:00MIC望年パーティー文京区民センター
二四18:30一橋M/S決起集会出版労連本部
二五08:00東京争議団地裁高裁共同宣伝
11:30明乳本社宣伝
〇七年一月
〇二11:00明乳社長宅年始挨拶(北小金駅)
一〇12:10中野区役所前抗議行動
一二11:00中野保育争議都労委調査
一二8:10UOB早朝社前宣伝
一三17:00東京争議団新春の集いラパスホール ネッスル・東和争議勝利解決を兼ねる
一五08:30東京争議団地裁高裁共同宣伝
11:30明乳本社宣伝
一七13:15全動労鉄運裁判710号法廷
一八08:301047連絡会共同宣伝裁判所前
一九10:00メレスグリオ地裁13F民事19部
二二11:00中野保育争議高裁812号法廷
二五08:301047連絡会共同宣伝事業本部前
13:10国労闘争団鉄運訴訟裁判103法廷
18:30明乳新春の集いラパスホール
二九08:30東京争議団地裁高裁共同宣伝
11:30明乳本社宣伝
二月
〇一08:00「1の日」宣伝行動JR新宿駅西口
12:00「1の日」宣伝行動清算事業本部
18:30国鉄西部「JR2〇年検証シンポ」(仮称)渋谷勤福
〇二18:30明乳争議団文化の夕べ 市川文化会館
〇五14:00国鉄闘争団鉄建公団訴訟控訴審101号法廷
〇八08:301047連絡会共同宣伝事業本部前
一五08:301047連絡会共同宣伝裁判所前
一六09:00国鉄総行動(予定)桜木町鉄運本社
18:30国鉄闘争20年総決起集会(仮称)日本教育会館予定
二一13:30明乳全国事件都労委調査
三月
〇二09:00東京争議団総行動
18:30NTT木下共闘結成2周年SKプラザ
二八14:00明乳高裁判決101大法廷