東京争議団ニュース第186/2006年9月20日
ネッスル解雇訴訟 最高裁判決日決定
一〇月六日(金)午後一時三〇分、最高裁第二小法廷
ネッスル争議団
国鉄闘争、解決に向けて大同団結!
全動労争議団
7月14日、建交労・国労・国鉄共闘・中央共闘の4団体と被解雇者4者の代表が一堂に会し、「雇用・年金・金銭補償を柱とした和解解決」を求めて国土交通省平田鉄道局長への要請行動が行われましたが、これを受けて国労闘争団全国連絡会議、国労闘争団鉄建・鉄運訴訟原告団、全動労争議団鉄運訴訟原告団が「政治解決に向けての具体的解決要求」をまとめました。この「具体的解決要求」は、「雇用の確保、年金受給権の回復あるいは差額の支払い、解決金の支払い」を具体化したものです。
建交労・国労・国鉄共闘・中央共闘の4団体と4闘争団・原告団は、この「具体的解決要求」を持って、9月14日に鉄道運輸機構・国鉄清算事業本部に解決を求めての申し入れを行いました。対応した田中課長は「一堂に会したことは評価するが、解決する時とは考えていない」と解決の引き延ばしを狙う不当な態度で終わりました。
9月15日には「首切り自由は許さない実行委員会」、東京地評、東京全労協、東京争議団共闘会議、けんり総行動実行委員会の共催の9・15霞ヶ関大行動を行い、夜には三宅坂にある社会文化会館で国労闘争団鉄建公団訴訟原告団と国鉄共闘会議が主催した国鉄集会が940名の参加で大成功、建交労や国労本部からも連帯挨拶が行なわれました。
国際人権活動日本委員会人権侵害救済のための
「選択議定書」批准促進の団体署名にご協力を
東京争議団に結集する仲間のみなさん。私たち国際人権活動日本委員会は、2006年の「国際自由権規約の『選択議定書』の批准、及び未批准の人権関連条約、ILO条約の早期批准を求める要請書」(内閣総理大臣・法務大臣・外務大臣あて)の団体署名を今月から取り組みを開始します。私たちは、1995年からみなさん方のご協力を得て、この10年間に18、304団体の署名を日本政府に提出して、1日も早い批准を求めてきました。
この人権救済条約が批准されれば、自由権規約で補償された人権を侵害された個人が、裁判などの国内の手続きを尽くした上で、自由権規約委員会に通報することが可能となります。具体的に言いますと、事件としては解決していますが、最高裁から不当な判決を下された日立武蔵・田中さんやケンウッド・柳原さんの事件と現在闘争中のJRの1047人の採用差別事件が救済の対象となります。また、刑が確定したえん罪事件なども救済の道が開かれます。人権救済条約を日本政府が批准することは、日本の司法に大きな影響を与えることになります。最高裁をはじめとして裁判所から出された判決が国際社会に持ち出されますので、国際基準との関連でどうかなど、これらを想定しなければなりません。
そのために裁判所が出す判決の内容がこれまで以上に慎重になることは言うまでもありません。
わが国の遅れた人権状況を国際基準に照らして改善させていくために、ともにがんばりましょう。詳しくは要請書と「7問7答」を参照して下さい。
国際人権活動日本委員会幹事
前東京都労働委員会労働者委員
井川 昌之
高裁で「和解勧告」の重要局面
10・31本社前行動の成功を
明治乳業争議団
高裁(民事5部小林裁判長)で、最終弁論(結審)が12月4日に設定されている明治乳業争議の、提出書類確認を内容とする弁論期日が9月13日にありました。その中で裁判官「合議」が行われ、「最後の機会と思われるので和解を考えたい」と勧告。難色を示す会社代理人を制して双方が検討する事を強く求めました。争議団は、不当命令・判決を拠り所に、長期争議の当事者責任を放棄する明治乳業を、解決の決断に追い込む突破口となる「和解勧告」と位置づけ、判決なら来春(3月頃)をも念頭に置きながら、今秋から来春を正念場として奮闘中です。第一は、「和解勧告」を実らせる可能性を徹底的に追求すること。第二は、逆転勝訴を目指す隔週高裁宣伝・要請行動と団体署名を強めること。第三に、会社包囲の全国行動を9月下旬から10月上旬に設定し、全国的な包囲運動の中で「10・31本社前大行動」(午後6時30分〜)を配置。その前段行動として、30〜31日(午後1時〜6時)に「社前座り込み」等で、「和解勧告」を契機に全面解決への突破口を作る決意です。
諸行動への参加、支援募金へのご協力をお願いします。
大銀行は、至上最高のボロ儲け裏で泣く銀行被害者
変額保険被害者の会
政府と銀行・生保は共犯だ!すべての銀行被害者に共通する感情です。バブル後の銀行被害者は百万人以上といわれますがその被害の酷さの典型は政府が1986年に認可し大銀行・生保が勧誘した融資一体型変額保険です。過剰融資被害は未解決のまま今日に至ります。大銀行・大生保の過剰融資被害に気付いて10年余りになりますが、この間、国会議員、マスコミ、世論と大勢の方々にお力添えを頂きながら変額保険被害の実態を訴えて参りました。私達被害者の多くは高齢者です。誰一人として、こちらから融資を求め、保険加入を求めた者はおりません。銀行に騙された被害者はやむなく裁判へ訴えましたが、日本の裁判制度は原告に立証責任という厚い壁があり、銀行・生保の不当性を示す稟議(りんぎ)書などの証拠が法廷に開示されず、多くの被害者が悔しい思いをしてきました。発生から10年、今もって未解決のままです。融資型変額保険被害者の会は引き続き大銀行・生保の社会的責任を厳しく追及していきます。皆様の温かいご理解とご支援お願いします。
不当解雇から26年目の闘い
NTT木下争議団
木下解雇争議は1981年6月19日の不当解雇から26年目の闘いとなっています。
03年から始めた各月19日の「反首切りの日」情宣行動を継続する中で、木下闘争の決着へ向けて総力戦を展開しようと、東京労組・東京清掃労組・東京争議団・N関労等の呼掛けで、「NTT木下職業病闘争支援共闘会議」が結成されました。
メインバンクである「みずほ銀行」本店をはじめ、NTT持株会社、NTT東日本、東京・千葉・埼玉・神奈川各支店への申入れ・情宣行動を取り組み、昨年6月17日には上半期の闘いの総仕上げとして、NTT持株会社周辺デモ、本年2月24日には共闘会議 結成1周年の総括としてNTT東日本周辺デモを展開しました。いずれも200名の仲間の結集となり、木下闘争は終わらない、納得のいく解決を得るまで更に強く闘い続けることをNTTへ大きくアピールすることが出来ました。
これら一連の闘いの中で、地域の支援の輪を更に拡げることが出来ています。
今後も各行動を展開し、NTTを社会的に包囲し争議収拾に向けての解決の決断を迫っていく決意です。
そしてNTTに対して早期の解決を求め、秋季行動の最大の取り組みとして東日本本社前座り込み行動・集会を予定し、その成功にむけ、いま各団体へ行動参加と、「争議解決要求書」の団体署名をお願いしています。
行動の成功にむけ、皆様のご協力をよろしくお願い致します。
私ごとでは昨年の12月1日に左足首関節を骨折し入院、手術をするなかで皆様にはご心配、お心遣いを頂き本当にありがとうございました。骨のつきが悪くて心配していたのですが、6月末の診察で順調に回復に向かっていることを告げられ、ほっとしました。まだ週に3回程度リハビリを続けていますが、お陰様で日を追うごとに回復してきています。活動は6月から少しずつ参加しています。
皆様にはこれまで以上にお世話になりますが、今後ともよろしくお願い申し上げます。
勝利に向けて大きな山場
鶴川高校教職員組合
鶴川闘争は9年目となりました。都労委・地裁ともに証人調べを終え、勝利解決に向けて大きな山場を迎えています。この間、都労委では、一時金を最高で60%もカットしたのは「理事長に挨拶をしなかった」ことが査定理由であるなど、恣意的かつ荒唐無稽な不当労働行為意思によるものであることが明らかになりました。地裁では、125億円の内部留保がありながら定期昇給停止・調整手当削減したのは「将来分のリザーブ」であるとしながらも、100億円を超える校舎建築計画・四年制大学建設はなんら具体的計画のない賃金削減の口実であったことが浮き彫りになりました。現在、和解交渉が進められています。
都労委・地裁の活用によって不当労働行為の全貌を明らかにし、理事長によるワンマン支配・不当な賃金削減に歯止めをかけたいと思います。完全な勝利命令・判決のため、この秋、要請署名に取り組みます。ご協力をお願い致します。
AIGスター生命に中労委命令
AIGスター生命争議団
中央労働委員会(中労委)は、八月七日、都労委命令を不服としたAIGスター生命の再審査申立を全面的に棄却する命令を出しました。
4名の嘱託事務員の雇止め(解雇)をめぐる団体交渉での会社側の態度は、不誠実であり不当労働行為であるとして銀産労は都労委へ03年7月、救済申立を行いました。都労委は05年4月に組合側の主張を認め、会社側の団交態度は不誠実であり不当労働行為と認定、誠実に団体交渉を行なうことと謝罪文の掲示を命じました。会社側はこれを不服として、中労委へ不服申立をしていましたが、昨年12月に結審していました。中労委は次のように判断し、会社側の再審査申立を棄却、都労委命令通り誠実に団体交渉を行なうことと謝罪文の掲示を命じています。
★雇用の継続を要求し、団体交渉による解決を求めたことには組合として当然の要求であった。
★会社側の態度は「裁判で争うべき問題」と回答し、「労使交渉によって問題解決を図ろうとする真摯な姿勢に欠ける」、また、「会社の最高意思決定が出ている、故に雇止めの撤回はあり得ない、団体交渉の結果は経営陣に伝えるが結論は変わらない、などと繰り返し回答」し、「その交渉態度に合意形成に向けて努力する意思があったかについても疑問」と指摘。
★求人票記載60歳定年を見て、「60歳定年までの雇用について一定の期待をもつに至ったとしても無理からぬところである」としています。
★新規雇用をめぐる交渉についても、「会社側は当初から合意形成の意思が欠如していたといわれてもやむを得ない」と判断しています。
★さらに会社が再審査申立にあたって、「和解協議を進めることに吝かでない旨、予備的に付言する」としていたことについても、中労委の事情聴取に対し「特段検討状況等に言及することなく」、「和解に応じることは困難」と回答し、「会社は、自ら表明した意見なり主張について責任をもって解決策を検討する真面目さに欠けており、甚だ不誠実な対応」と断じています。
会社は、30日以内に行政訴訟の道があるとの考えを示しておりましたが、九月一日付社長名で東京都労働委員会宛命令履行の届けを提出、社内に謝罪文掲示を伝えました。
組合では、八月八日と、九月五日には争議団議長と会社への要請を行いましたが、会社は、九月六日の期限ギリギリまで態度を明らかにすることを拒み、都労委命令履行は一切話しませんでした。命令受諾の判明した九月八日、組合は掲示文の確認をしたい旨申し入れを行いましたが、社外の人間の立ち入りを拒否、掲示の確認はできませんでした。
AIGスター生命の甚だ不誠実な対応がここでも明らかになりました。
銀産労AIGスター生命争議団では、この中労委命令全面勝利を力に、全国の営業所等への宣伝・要請行動を展開しながら、解雇撤回へさらに運動を積み上げます。最後の勝利までのご支援重ねてお願いいたします。
「東芝を明るくする会」 争議団が
新しく東京争議団に加わりました
行ってきました!!
<三宅島サマーレク>
7/25〜27
各争議組合、争議団の近況報告
▼変額保険被害者の会
東京三菱UFJ株主総会、明治安田生命総会ご支援ありがとうございました。
▼一橋出版マイスタッフ・加藤解雇争議
最高裁宛団体署名のご協力、11・1『最高裁が問われる偽装派遣』集会ご参加お願いします。
▼ネッスル日本労組
9月8日最高裁口頭弁論開催。10月6日最高裁判決。10月2日中労委、支部団交拒否事件調査。
▼東芝明るくする会
神奈川県労委・第2次申立ての勝利命令獲得めざし、県労委要請9月7日と9月14日。
▼明治乳業争議団
高裁が12月4日で結審。この局面で全面解決をめざす会社包囲に全力。『10・31本社前行動』にご協力を!!
▼銀産労AIGスター生命争議団
8月7日中労委命令。AIGの再審査申立てを全面棄却。AIGは社長名で都労委命令履行報告を提出。
▼電算労・東和システム争議
9月21日都労委で和解交渉。ご支援を宜しくお願いします。
▼全国じん肺連絡会
10月2日〜20日まで全国キャラバン。10月20日10時日比谷野音で決起集会を行います。のぼり、腕章等ご持参でご参加ください。
▼UOB鈴木慶子職場復帰対策会議
新支店長に交替して解決のチャンス到来。職場復帰求めてビラ宣伝を強めています。
▼NTT木下解雇争議
年内決着をめざしNTT東日本に対し連続要請行動。10月26〜27日座込み社前集会ご支援を宜しく
▼国民金融公庫発展会
最高裁の決定間近か?上申書運動急いでいます。宜しくお願いします。
▼アステラス製薬男女差別裁判
8月29日『アステラス製薬仙頭裁判支援対策会議』を議長服部信一郎(大阪労連副議長)で結成。運動の強化を進めています。
▼凸版印刷労組争議団
10月27日如水会館で報告集会を行います。多数の参加をお願いします。ご支援有難うございました。
▼全動労争議団
いよいよ、10月25日、13時15分から710法廷で開催される全動労裁判で証人立証が始まります。来年、年度末結審、連休明け判決の見通しです。勝利判決を勝ち取り、解決につなげたいと決意しています。
====東京争議団予定===
九月
〇四14:00事務局会議(東京地評5F)
〇九10:00三役会議(東京地評5F)
13:00全体会議(東京地評5F)
二〇14:00ニュース発送作業(東京地評5F)
十月
一二14:00事務局三役会議(東京地評5F)
一四10:00全体会議(東京地評5F)***
十九14:00ニュース発送作業(東京地評5F)
十一月
〇九14:00事務局会議(東京地評5F)
十一10:00三役会議 (東京地評5F)
13:00全体会議 (東京地評5F)
十五14:00ニュース発送作業(東京地評5F)
第45回東京争議団総会
12月2日(土) 午前10時から
東京労働会館7階ラパスホール
=====諸行動予定=====***変更・訂正***
九月
二一08:301047連絡会共同宣伝 事業本部前
16:00東和システム都労委和解
二二08:00救援会最高裁宣伝・要請
18:3011・17全労連争議総行動第2回実行委員会(全労連)
二五08:30東京争議団地裁高裁共同宣伝行動
二八08:301047連絡会共同宣伝 裁判所前
三〇10:30明乳関東工場座込み(戸田公園駅)
一〇月
〇二08:00「1の日」JR新宿駅西口宣伝
12:00「1の日」事業本部前宣伝
14:00松蔭学園中労委調査
〇三17:30明乳総武線主要駅頭宣伝
〇四13:30国労闘争団鉄運訴訟裁判 722法廷
〇五08:301047連絡会共同宣伝 事業本部前
12:00AIGスター生命札幌営業所前
〇六08:00AIGスター生命函館営業所前
08:00UOB鈴木争議UOB・新国際ビル三井住友銀行前
〇六18:30一橋マイスタッフ第三回総会 文京区民センター
13:30ネッスル最高裁判決
一〇11:00明乳高裁和解16F民事5部
一一17:30明乳東西線東陽町駅宣伝
一二08:301047連絡会共同宣伝 裁判所前
一三09:3011・17全労連争議支援統一オルグ
一六08:30東京争議団地裁高裁共同宣伝行動
15:00松蔭学園中労委調査***訂正***24日へ
一七08:00東京争議団都庁共同宣伝
一八10:00メレス黒田争議地裁13F民事19部
一九08:301047連絡会共同宣伝 事業本部前
12:00全国じん肺厚労省前キャラバン終結行動
18:30全国じん肺キャラバン報告会イイノホール
二〇10:00全国じん肺日比谷野音決起集会
12:15全国じん肺国会請願霞門集合
12:00UOB鈴木争議仲通り新国際前
NTT木下争議東日本本社要請(東京争議団)
二四15:00松蔭学園中労委調査***
二五08:00最高裁宣伝要請
08:00NTT木下争議東日本本社前座込み
09:00東芝明るい会本社行動(JR浜松町)
10:30中野保育高裁812号
13:15全動労鉄運訴訟裁判722法廷
二六15:00NTT木下争議東日本本社前 座込み社前行動
二六08:301047連絡会共同宣伝 裁判所前
二七09:3011・17全労連争議支援統一オルグ
二七18:00凸版解決報告集会如水会館
二九10:00国鉄闘争団結まつり 亀戸中央公園
三〇08:30東京争議団地裁高裁共同宣伝行動
三〇〜三一13:00 明乳本社前座込み
三一18:30明乳本社前大行動
一一月
〇一18:15一橋マイスタッフ・伊予銀行集会みらい座(旧豊島公会堂)
〇二17:30鶴川高校都労委
〇八13:15中労委不公平任命取消訴訟判決710号法廷
一三08:30東京争議団地裁高裁共同宣伝行動
一七終日 全労連争議支援総行動
二二08:00最高裁共同宣伝行動
二七08:30東京争議団地裁高裁共同宣伝行動
一二月
〇二10:00第四五回東京争議団総会(ラパス)
〇四10:00明乳高裁最終弁論101大法廷
15:00明乳都労委調査
一二 千代田区労協50周年レセプション如水会館