東京争議団ニュース第176/2005年11月15日
うそをつくな。正義であれ。日本男子たれ。
スギタ谷口争議勝利解決集会が盛大に。
東京地裁で、和解勝利を勝ち取ったスギタ谷口解雇争議は、10月26日に文京区民センターで勝利解決集会が開かれました。180名が集い、谷口さんの勝利解決を祝いました。
会には、谷口さんのお父さんも出席され、見出しのような子育ての方針を披露され、厳しく育てた話をされました。谷口さんの正義感は、ここから生まれたのだなと感じさせるエピソードでした。
参加者からは、口々に谷口さんの人柄をほめ、行動力に感心した発言があり、谷口さんがこの3年間に大きく成長され、これからの活躍に期待が表明されました。
国金本店前座り込み敢行 正念場を迎えた国金闘争
国金闘争は、この9月13日をもって20年目に入り、いよいよ正念場を迎えています。
現在、最高裁(申立人19名全員上告)に対しては、毎月、宣伝と要請を行い、上告を受理して違法の東京高裁判決を見直すように求めています。そして当事者である公庫理事者と財務省に対して「話し合いのテーブルにつけ」と強く要求しており、8月3日には田野瀬財務副大臣が国金争議解決の課題にしぼって交渉に応じるところまで押し込んできました。
また、政策金融「改革」については、経済財政諮問会議において11月末までに「改革」の基本方針の策定を行うことを確認しており、間違いなくこれからの政治的焦点になります。このような状況のなか、公庫はいつまでもこの20年争議を放置するのではなく、薄井総裁に争議解決の決断をせよと公庫本店前座り込みを10月26日、27日の両日各5時間実施、延べ186人の参加を得て成功させることが出来ました。
また、翌日の28日の全労連争議支援総行動では準メインとして財務省前行動を取り組んでいただき500人の参加を得て国金争議の存在感を示すことができました。皆様のご支援に心からお礼申し上げます。
新加盟争議団
ユナイテッド・オーバーシーズ銀行
鈴木慶子職業病争議
鈴木慶子はシンガポールに本店がありますユナイテッド オーバーシーズ銀行の東京支店に勤務して、約30年になります。
支店開設の当初、生活習慣や法律が違う為に、従業員と経営者の間に様々なトラブルがありました。そのため1973年の6月に従業員組合を結成し、鈴木は書記長をはじめ、組合役員を務めて参りました。
1997年にアジア通貨危機が起き、海外への通信業務が増加し、1999年6月に「頚肩腕症候群」に罹病しました。短時間勤務を続けましたが、症状が悪化したので2000年8月から病気休暇を取りました。
2004年5月に主治医の「就労可能」の診断書を銀行に提出し、職場復帰をお願いしてきましたが、今日まで拒否をされています。
支店長は話し合いのなかで、就労拒否の理由を「誠実ではない」「銀行には 手、指を使用しない仕事は無い」と発言しています。 就業規則に記載されていない理由で就労を拒否することは鈴木を差別しているのではないでしょうか。
2005年4月から毎月1回第一金曜日の早朝ビラ配布を取り組んでいます。
一日も早く職場復帰を勝ち取りたいと考えています。
全国9事業所32名第2次申立事件
明治乳業争議団
1994年7月に申し立てられた明治乳業の第2次事件の審理開始に向けた第1回調査が昨日(14日)行われました。
同事件は、85年4月に申し立てた第一次事件(市川工場32名)の都労委審理が終盤を迎えた94年に申し立てたもの。第一次事件の闘いを通して全国一括解決を目指す立場から、申立て後、凍結状態にあったものです。
しかし、都労委の超不当 命令をスタートに、不当労働行為と差別の深刻な実態を一貫して免罪されている明治乳業が、「不当労働行為も差別も無いものとのご判断をいただいた」等として、争議解決にかたくなな態度を取っている事に対し、「明治乳業の不当労働行為・差別のやり得は許さない!」という、絶対に引けない新たな闘いとして決意したものです。
次回の調査期日は06年3月20日ですが、歴史的には企業犯罪として決着済みの不当労働行為事件の中で、都労委の異常な判断を起点に、20年余の長期争議となっている明治乳業争議の、全面解決に向けて、いよいよ都労委での闘いが重要となります。
みなさまのご支援をお願いいたします。
全国じん肺キャラバン10月20日に集結集会
全国じん肺連絡会議
第16回・2005年なくせじん肺全国キャラバンは、10月1日からはじまり、20日に東京に集結し、夜は約730人の参加で日本教育会館を埋めて「なくせじん肺・アスベスト東京集会」を行いました。
3部構成の第1部は、筑豊じん肺訴訟弁護団長の馬奈木弁護士による「国の責任を問う意味」と題する講演を行い、じん肺や水俣等の裁判を通じて、国の責任を問う意味は被害者の視点に立った行政を行わせること、政策を被害者の立場で改革させることにあるといった話をされ、現在国と闘っているトンネル根絶訴訟、西日本石炭じん肺訴訟、新北海道石炭じん肺訴訟をはじめとする原告らを励しました。
第2部は梅原司平さんのコンサートが行われ、心を打つ歌とともに、「私たちは微力ではあるが無力ではない」と、国や大資本に立ち向かう運動の積み重ね、広がりの重要性を指摘され、参加者に勇気を与えて頂きました。
第3部は、「集結集会」の内容で、キャラバン実行委員代表からキャラバン行動報告、全労連副議長の国分武さん、日本共産党の紙智子議員からの力強い連帯あいさつ、山場を迎えた全国トンネルじん肺根絶訴訟団長、新たな闘いに立ち上がった西日本石炭じん肺訴訟団長、新北海道石炭じん肺原告、そしてアスベスト問題について長崎実行委員会事務局長からそれぞれ決意表明と運動の取り組みについて報告して頂きました。
翌日は、国・企業と要請行動をやり、昼に国会請願デモを350名で37000筆の署名を提出致しました。皆様のご協力ありがとうございました。
和解交渉は大詰め納得のいく解決をめざす
凸版争議団
10月24日の第5回一括和解交渉ではあまり進展はなく、あと1、2回で歩み寄りがなければ、決裂して、審問再開という情勢になってきました。私たちは、納得のいく解決でなければ、決裂も辞さずの構えで、この間、運動を進めてきました。
10・28全労連総行動は、凸版印刷本社前に90人をこえる仲間の争議団、支援の労働者が集まり、相変わらずチェーンと工事用の柵で過剰警備をする会社に対して、争議の早期解決を迫りました(写真)。
11・1トッパンホール前宣伝は、出版コンサートとあって受け取りもよく、いつもの小石川朝ビラの3倍の枚数(400枚)が入りました。当該に続いて支援の労組、争議団が相次いでマイクを握り、このような立派な文化施設を持つ凸版印刷が一日も早く正常な労使関係を築くよう訴えました。
11・11全国宣伝は、今しがた終了したばかりで集計が済んでいませんが、今回も多数の参加で成功裏に実施することができました。
この間の諸行動に対する東京争議団をはじめとするみなさまのご協力にお礼申し上げるとともに、今後の諸行動へのご支援、ご協力をよろしくお願いします。
NTTに責任を取らせ一日も早い職場復帰を勝ち取ろう
NTT木下争議団
木下解雇争議は1981年6月19日の不当解雇から25年目を迎えました。
24年目にして「NTT木下職業病闘争支援共闘会議」が結成され、05春闘期から、上半期の行動としてメインバンクである「みずほ銀行」本店をはじめ、NTT持株会社、NTT東日本、東京・千葉・埼玉・神奈川各支店への申入れ・情宣行動を取り組み、NTTへ今までとは違うインパクトを与えました。
そして6月17日には上半期の闘いの総仕上げとして、闘争を始めて24目にして初めてであるデモを、NTT持株会社周辺で展開しました。社前には60団体以上200名の仲間の結集となり、木下闘争は終わらない、納得のいく解決を得るまで更に強く闘い続けることをNTTへ大きくアピールすることが出来ました。
幹事会では下半期の闘いについて意思統一し、9月に入り再度みずほ銀行、東日本本社と申し入れを行い、下半期の闘いが本格スタートしました。
12月1日にNTT持ち株会社への抗議・要請行動、12月9日にはNTT東日本本社・への抗議要請行動が予定されています。
今後も各行動を展開し、NTTを社会的に包囲し争議収拾に向けての解決の決断を迫っていく決意です。
今後とも多くの皆様のご指導ご協力をよろしくお願い申し上げます。
第2回口頭弁論が12・8に決定!
裁判所への取り組み強化にご協力を!
一橋出版加藤争議
11月1日午前10時から東京高裁808号法廷において、第1回口頭弁論が行われました。当日は71名が傍聴支援に駆けつけてくださり、30名もの方が法廷に入れず、外で待機してくださっていました。この間の団体署名900筆や毎週の高裁前宣伝のおかげで、高裁は傍聴券を発行するほど、この事件への注目度を意識し、1回で結審することを回避、口頭陳述も実現できました。ご支援、ご協力、本当にありがとうございました。
法廷では、小林弁護士と加藤本人の陳述が行われました。一橋出版において正社員と同等に教科書の担当者として働いていた仕事の実態を事実に基づき、なぜ裁判に訴えてまで地位確認を求めるのかという陳述を行い、「事実や証拠を無視した今回の東京地裁のような判決がまかり通るなら、法律などないに等しい、高裁での公正な判決を切に望む」ことを陳述しました。小林弁護士からは、事前特定行為や、マイスタッフからの派遣労働者の賃金・一時金の決定を実際には一橋出版が行っていたことなど、地裁の審理ですでに明らかになっている証拠や真実を虚心に見るように、また、地裁での弁論終結後に明らかになった事実も合わせて、慎重な審議をし、公正な判決をくだすよう求める陳述が行われました。次回以降に一橋出版労組五十嵐委員長を証人申請しましたが、大喜多裁判長は証人の採否を留保しました。
東京高裁での第2回口頭弁論は、12月8日(木)10時30分から808号法廷で行われます。地裁判決を破棄し、公正な判決を出させるためには、引き続き裁判所に対する強い取り組みが必要です。まずは、五十嵐一橋出版労組委員長の証人申請も認めさせなければなりません。第1回口頭弁論のように法廷からあふれるほどの傍聴支援で、多くの人の目がこの裁判に注がれていることを裁判所に再度実感させる必要があります。
裁判所前での宣伝行動や団体署名と合わせて、12月8日の第2回口頭弁論の傍聴支援も、どうぞよろしくお願いいたします。
政府・事業本部の責任で早期解決を
全動労争議団
全動労争議団とその遺族、事業本部を相手に訴訟を起こし、3度目の裁判が行なわれました。
この日の法廷で、全動労弁護団側から準備書面が出され、その概要・骨子は、
1、原告らは、いずれも平均以上の能力と勤務実績を有する職員。対象期間中の労働処分歴はなく、まじめに勤務してきた。2、原告らと同じ職種・職場の動労組合員は100%採用されている。公正な選別が行われたのなら、原告らも100%採用されるのが筋である。3、不採用となった原告らよりも明らかに勤務成績等で劣る者が採用されている。@動労組合員の不祥事や劣悪な勤務成績などA全動労を脱退した者が例外なく採用されている事実を明らかにしました。
次回は、年末も押し迫った12月26日(月)の14時から710法廷で開催され、国鉄清算事業団側の反論が行なわれる予定です。
更に、9月15日の判決を受けて、国鉄清算事業本部や国土交通省鉄道局に対する要請行動を行ないました。
事業本部側は「控訴したので、その結果を見たい」と解決の引き延ばしの不当な態度をとり続け、また、国土交通省鉄道局側も「やるべきことはすべてやり尽くした」と、これまでと同様の態度をとりながらも、「何らかの形で関わらざるを得ないと思っている」と一歩も前に出ようとはしない無責任な態度を取っています。
国鉄闘争も、いよいよ、来年で20年のたたかいに入ります。裁判闘争での勝利と政治解決の働きかけを一体のものとして、1047名の当事者の総団結と当該組合、支援団体・学者・文化人など共同の力で大きな大衆運動を構築し、政府・JR・鉄道運輸機構に早期解決を求めていく決意です。
東京争議団第44回総会
12月10日(土)午前10時から
場所:ラパスホール
元争議団はもとより、現役争議団出身の単産・単組の方々、地域の支援の皆さんのご参加をぜひお願いします。争議団への希望、要望や注文などを発言してください。(閉会後懇親会予定)
東京争議団旗びらき
1月14日(土)午後5時から
場所:ラパスホール
争議団恒例の北海道のうまいもの尽くしの会です。多数の御参加ください。
各争議組合、争議団の近況報告
▼凸版印刷労組争議団
和解交渉は最終局面です。11/25MIC総行動への多数のご参加でバックアップを!
▼一橋出版マイスタッフ・加藤解雇争議
支える会総会、高裁弁論傍聴とご参加ありがとうございました。次回12/8(10:30〜808号)の高裁傍聴もお願いします。
▼東都タクシー野中さんの嘱託雇用を勝ちとる会
11/22(18:30〜北区教育会館)にて勝利和解報告会を行います。今日までのご支援ありがとうございました。
▼明治乳業争議団
12/5第7回高裁弁論で証人採用を強く求め、全国9事業所32名都労委の審問を同時に闘う。ご支援を。
▼デジタルアーツ・浅石解雇争議
和解が山場となりました。高裁の署名に取り組んでいます。ご支援をお願いします。
▼全国じん肺連絡会
トンネルじん肺の個人署名を宜しくお願い致します。
▼変額保険被害者の会
大阪の杉山氏の競売は止められませんでしたが、争議団の応援を大変うれしく、感謝しております。
▼電算労・東和システム争議
11/24都労委和解調査。都労委から和解案が出されます。ご支援をお願いします。
▼全動労争議団
第4回目の裁判が12月26日、14時00分〜710号法廷で行なわれます。傍聴参加を
====東京争議団予定===
〇一月〇六14:00拡大事務局会議(東京地評5F)
〇七10:00全体会議(東京地評5F)
17:00旗びらき(ラパス)
十二月
〇二13:30総会準備(東京地評5F)
一〇10:00東京争議団第44回総会(ラパスホール)
一月
一三14:00拡大事務局会議(東京地評5F)
一四10:00全体会議(東京地評5F)
17:00旗びらき(ラパス)
二月
一六14:00事務局会議(東京地評5F)
一八10:00三役会議(東京地評5F)
13:00全体会議(東京地評5F)
=====諸行動予定=====(*変更訂正あり*)
十一月
〇七17:00明乳東陽町駅宣伝
〇八18:30 12・9共同行動争議団交流会(東京仕事センター5F第一セミナー室)
〇九10:55明乳情報開示訴訟高裁判決(822号)
12:00横浜桜木町鉄道運輸機構本社宣伝要請
12:00中野駅北口中野区保育争議宣伝
一〇08:30国鉄訴訟3原告共同地裁前宣伝
16:00鶴川高校不利益変更訴訟(八王子支部)
一一 凸版印刷全国宣伝(20ヶ所)
一四08:30明乳・変額地裁高裁前宣伝
15:00明乳都労委第二次事件調査
一五08:00東京争議団都庁前共同宣伝行動
10:00東京東信都労委調査
18:30東京西部憲法を守ろう夕デモ(渋谷勤福)
一六終日 JMIU中央行動
一七07:30凸版印刷板橋工場朝ビラ
07:30凸版印刷朝霞工場朝ビラ
08:00凸版印刷本社朝ビラ
08:00凸版印刷小石川ビル朝ビラ
08:30国鉄訴訟3原告共同事業団前宣伝
10:00凸版印刷都労委あっせん
一八 終日 千代田総行動・金融共闘要請行動
一九12:00国民大集会(明治公園)
二一18:45えん罪名張毒ぶどう酒事件「生きてかえせ東京集会」(南大塚ホール)
二二08:30一橋MS争議高裁前宣伝
18:30東都タクシー野中争議勝利報告集会(北区教育会館)
二四08:15東京争議団最高裁前共同宣伝
08:30国鉄訴訟3原告共同地裁前宣伝
13:00国労闘争団鉄道運輸機構訴訟(710号)
16:00東和システム都労委調査
二五11:00秋の司法総行動「最高裁要請」
終日 MIC総行動
二六18:00鉄建原告団シンポ(エデュカス東京)
二六・二七北海道じん肺解決集会
二八08:30東京争議団地裁高裁前共同宣伝行動
10:30デジタルアーツ高裁和解交渉(民事24部16F)
13:00ネッスル労組中労委
二九08:30一橋MS争議高裁前宣伝
田畑争議損賠提訴報告集会(弁護士会館)
三〇12:00中労委委員任命取消訴訟地裁前宣伝
13:00中労委委員任命取消訴訟(710号)
十二月
〇一「1の日」宣伝
08:00JR新宿駅西口
12:00国鉄清算事業本部前
〇五10:00AIG中労委調査
10:30明乳高裁口頭弁論
〇八08:30国鉄訴訟3原告共同地裁前宣伝
08:30一橋MS争議高裁前宣伝
10:00秋の司法総行動「中労委要請」
10:30一橋出版加藤争議高裁口頭弁論(808号)
〇九 東京地評争議支援総行動
11:00東京商科中労委調査
12:00 12・9裁判所共同行動(霞門集合)
16:00鶴川高校不利益変更訴訟(八王子支部)
17:503原告団国鉄清算事業本部前行動
18:30朝日闘争全面勝利報告集会(ホテルグランドパレス・九段下)
一〇10:00東京争議団第44回総会(ラパスホール)
一二08:30明乳・変額地裁高裁前宣伝
一五08:30国鉄訴訟3原告共同事業団前宣伝
10:00凸版印刷都労委あっせん
13:00奥道後バス争議中労委
一六10:00全国じん肺トンネル根絶裁判(103号)
18:30鉄建原告団総決起集会(日本教育会館)
二〇08:00東京争議団都庁前共同宣伝行動
二一08:15東京争議団最高裁前共同宣伝
二二08:30国鉄訴訟3原告共同地裁前宣伝
二六08:30東京争議団地裁高裁前共同宣伝行動
一月
一四17:00東京争議団旗びらき(ラパスホール)*
一七08:00東京争議団都庁前共同宣伝行動
一九08:30国鉄訴訟3原告共同事業団前宣伝