東京争議団ニュース第154号/2003年11月15日
東京地裁「和解期日」12月18日へ
体を張って解決を迫ります
関西航業争議団
東京地裁「行政訴訟」は、12月8日に結審、18日から和解協議が始まることになりました。裁判所の職権和解ですが、裁判所を後押しするためにも、全日空に対し解決を迫る運動を強めなくてはなりません。関西航業争議団と「関西航業を支援する全国連絡会は、年内解決を目指して総行動を計画しました。
第一弾は、10月24日全日空本社要請行動(10・24全労連争議支援総行動)をJMIU高見沢電機支部と共同行動により300名以上の参加で成功させました。
第二弾は、全国主要都市から首都東京へと続ける、事件解決要請総行動です。第1波は、全国主要空港・都市。第2波は、埼玉、千葉、神奈川などの首都圏。第3波は、首都東京。これらの各地で、全日空支店要請や本社、量販代理店や主要株主、行政宛ての要請を展開します。
第三弾は、11月28日のシンポジュームです。パネラーに島本慈子(子会社は叫ぶ・ルポ解雇・著者)上条貞夫弁護士(関西航業争議弁護団)迎え、全日空による大量解雇・関西航業事件を社会的に明らかにして行きます。
第四弾は、東京地裁「結審」12月8日から18日の和解期日にかけての、全日空本社前での連日座り込みです。
第五弾は、世界のオルゴール・メルヘンアート展です。全国ほるぷの協力のもと関西航業争議の資金確保と関西航業事件を広めるため、クリスマス12月22・23・24日にエデュカス東京で行います。
赤田団長はじめ争議団は、可能な限りの取り組みを全てやりきり解決を迫ります。全日空は、これまで『全日空には関係ないことなので和解するかしないかはOAS次第』としてきました。しかし、OAS自身では判断できず、全日空が解決能力を有していることは誰も否定することができない事実となっています。争議を終わらせるのは、企業・使用者側がその意志を持ったときに、初めて可能となります。そのために、争議団は12月18日を山場と捉え、可能な限りの取り組みを行うことで全日空に解決を迫ることを決意しています。
11・26〜28本社前座り込み
12・4明乳全国行動で
明治乳業 争議団
運動の飛躍で解決の突破口を
地裁民事36部で不当命令取消訴訟を闘う明治乳業争議。すでに証人尋問は終了し、12月22日に最終弁論(結審)という局面を迎えています。10・24全労連争議支援総行動は500名余の結集で大きく成功させました。
この成功を跳躍台に全面解決への決断を明治乳業に迫る社会的包囲を一気に強める決意で奮闘中です。
11月26日から28日には、本社前座り込み行動。そして、12月4日には、「明治乳業争議支援全国行動」と設定し、地裁結審から来春に向けて解決への道筋をつけるために頑張ります。
12・4明乳支援全国行動(首都圏)
高裁へ9500団体の署名を提出
国金発展会争議団
国金裁判は7月16日に結審となり判決日は追って連絡されることになっていますが、まだ、その連絡ありません。
結審以後、毎水曜日に裁判所前ビラ宣伝を行い、宣伝終了後、裁判所への要請を行っていますが、11月12日の要請には500団体の署名を提出、合計で9500団体になりました。
目標の1万団体にあとわずかとなりました。手持ちの団体署名がありましたら至急送って下さるようお願いします。
判決が出るまで裁判所まえ宣伝と要請を行います。宣伝と要請にご参加下さるようあわせてお願いします。
9・30地労委から不当命令
ヒルトン争議団
最高裁へは、宣伝行動と月一回要請行動を取り組んでいます。10月30日の要請では、生協労連、公共一般労組、青年ユニオンの各代表から、非正規雇用の実態報告があり改めて、ヒルトン高裁判決の不当性が浮き彫りになりました。10月24日、全労連争議支援総行動では、9時から社前抗議行動が開催され、早朝の常磐線の事故にもかかわらず160名が参加しました。
主催者挨拶は、全労連中山副議長(東京地評議長、支援共闘議長)、連帯挨拶は新宿区労連香取副議長、全労連・全国一般東京地本寺下委員長が行いました。
行動後、争議全面解決を求める要請を行いました。会社側対応者は、解雇発生時から会社側窓口を担当してきた人事部の武氏です。要請書を渡し、争議の全面解決を要請したところ、武氏は、「争議の解決については、ヒルトン本社に判断を仰がなければならない」と答えました。このような回答は、かつてなかったものです。
裁判所向け署名にご協力を
東戸山小谷本争議団
来年1月28日地裁判決言い渡しと決まり、裁判所向けの団体・個人署名に取り組んでいます。この間、「現役の校長が文書偽造したこと」や「ドクターストップ無視は許せない」などの声が寄せられ励まされています。11月5日には第一回目の署名提出を行い、さらに多くの署名を積み上げる予定です。ご協力を。
キャラバン行動無事終わる
秩父じん肺訴訟の全面和解解決のご報告
じん肺争議団
14回目となった「2003年なくせじん肺全国キャラバン」は9月16日に熊本と札幌をスタートし、全国47都道府県全てにおいて知事・労働局要請行動等の行動を展開し、10月23日には、日鉄鉱業前で350名の集結行動を成功させることが出来ました。
また、本キャラバンでは、10年ぶりに高知県須崎において日鉄鉱業鳥形事業所への行動も実現させることができました。10月24日には、じん肺根絶を求める国会請願デモも、全労連争議支援総行動と連携して800人規模で大きく成功させることが出来ました。
キャラバン中の9月29日には、11年間にわたり闘ってきた秩父じん肺が全面解決し、いよいよ、解決を拒否するじん肺加害企業は日鉄鉱業のみと言ってもよい段階に来ています。日鉄や国が不当な上告をしてから2年以上が経過した筑豊じん肺や同じく最高裁に上告中の岩手じん肺、福岡高裁に係属している日鉄全国2次訴訟の3事件について、日鉄鉱業に対し、キャラバンの成果も踏まえて、謝罪と全面解決を求める闘いを強化していきたいと思います。また、国のじん肺責任を追及する事件は、筑豊じん肺、北海道石炭じん肺、米海軍横須賀石綿じん肺、トンネルじん肺根絶訴訟と4事件が闘われています。じん肺根絶の実現の為には、これら事件を早期に勝利し、国のじん肺加害責任を明確にするとともに、じん肺法をはじめとする法改正等の制度改革を勝ち取る必要があります。今後ともご支援よろしくお願い致します。
凸版印刷争議が和解交渉へ
凸版製本は対決姿勢鮮明に
凸版印刷争議団
11月10日、凸版印刷争議の第8回調査が行われ、会社側が組合側の主張である共闘会議役員の交渉参加を受け入れて、和解の本格交渉に入ることに合意しました。今後は中身の獲得にむけて第2ラウンドの闘いになります。公益委員の改選にあたり、斡旋に切り替えました。
凸版製本争議は、11月5日に第3回審問(会社側反対尋問)が行われ、専務以下会社幹部7人を動員し、対決姿勢を鮮明にしました。悪名高い河本弁護士は、内容のない質問を連発し、満場の怒りと失笑を買うとともに、公益委員からも質問の意味が分からないとたしなめられました。
職場では、派遣子会社THISへの大量の転籍が強行されており、秋季年末闘争のなかで反対運動を展開しています。印刷争議の解決、製本争議の前進とあわせ、運動を強めていく決意です。12月5日の支援共闘会議総会への多数のご参加をよろしくお願いします。
40団体110名の参加で雪乳本社前要請行動
雪印食品争議団
牛肉偽装事件・会社解散・全員解雇と闘う雪印食品争議は、10・24全労連第13回争議支援総行動の雪印乳業本社前要請行動に40団体110名の方々に参加のご協力を戴き成功させることができました。この行動に先立ち全労連関東甲信越協議会(中山伸議長、1都9県)による争議の早期解決を要望する要請も行われ、運動の広がりを作ることができました。
主催者挨拶の中山益則常任幹事、連帯の挨拶は森研一埼労連議長・広田治新宿区労連副議長・斉藤勝一ネッスル日本労組副委員長が勝利するまで支援していく決意を述べました。
続いて当該の決意に立った佐々木委員長はこの1年間、職のあっせんができなければ雪印が雇用をすべき。これに対して雪印は雇用調整をしているので一人も入れることができないと返答してきたが、これはウソだとわかった。ウソ印が作った食品に信頼はあるのかと訴えました。
最後に「雪印は裁判所での約束を守れ、ウソをつくな」などのシュピレヒコールで要請団を激励し早期解決を迫りました。
「さいたま地裁審尋、重要な局面に」
02年6月の中間和解協定の履行をめぐり、仮処分審尋としては異例の長期協議が続いています。組合側のまともな職への再就職あっせん要求に対し、雪印はパートや折込チラシの赤帽などしか紹介しないため、裁判所も雪印又は同グループでの雇用をさせる考えになってきました。
11月11日の裁判所での交渉では文書で素案が示され解決に向け動こうとしています。
次回は11月25日(火)午前10時から、裁判所の和解素案に対する会社側の考えが示される予定です。
毎月19日は反首切りの日
NTT木下争議団
木下さんのNTTに対する業務上認定と職場復帰の闘いも22年が経過しました。
裁判では最高裁で請求棄却という不当な判決が出されましたが、木下さんはNTT関連合同分会書記長として、NTT11万人合理化に抗して結集した仲間と共に、NTT関連企業の労働者の権利と生活を守る闘いを進めています。同時に自身の職場復帰を勝ち取る闘いを、続けています。 労組として団交をもってはいるものの、NTT側は「木下問題は決着済み」との態度で現段階は膠着状態です。この状況を打破すべく、労組として今後大衆行動を取り組むことにしました。
木下さんが解雇された「19日」を毎月の統一行動日として、NTTビル前情宣行動を取り組む方針です。皆様のご支援・ご協力をお願い致します。
最高裁に公正判決を求め学者・文化人5000名賛同アピール
全動労争議団
全動労・国労事件は、「JRに使用者責任あり」とした全動労高裁判決、「使用者責任なし」とした国労高裁判決が最高裁第一小法廷で争われています。
全動労事件が上告して1年、国労事件が2年、最高裁の判断が出されようとしています。
このような中で、最高裁に公正判決を求める学者・文化人・弁護士・国会議員など5000名の賛同を集め、最高裁に提出する運動が全労連国鉄闘争本部の呼びかけで始まりました。
また、国労闘争団全国連絡会議の3役と全動労争議団役員との初懇談で、最高裁に向けハガキ要請行動への共同取組をはじめ地方組織や地域組織の呼び掛けで全動労・国労の共同の集会も各地で開催されてきています。
これらの共同の行動を積み上げて、最高裁社会的包囲やILO勧告・報告を活かしながら、公正判決を勝ち取り、政府・JRに早期解決を図る決意です。
『誰の番人?裁判所』12・11裁判所包囲行動へ
東京地評・争議支援総行動へご参加を
司法総行動実行委員会学習会
「裁判員制度の最新事情と今後の課題」
伊藤和子弁護士(代々木総合)
11月21日(金)18:30〜全労連3F会議室
国際人権活動日本委員会
第7回総会
11月29日(土)13:30〜ラパスホール
====東京争議団予定===
2003年
12月13日(土) 10:00〜ラパスホール
第42回東京争議団総会
2004年
1月
10日 10:00三役会議(東京地評5F)
13:00全体会議(東京地評5F)
18:00〜ラパスホール
東京争議団新春のつどい
=====諸行動予定=====
一一月
二九10:00議案書印刷作業(東京地評5F)
一二月
一三10:00第42回東京争議団総会(ラパスホール)
諸行動予定
一一月
一七07:30凸版製本社前宣伝
08:30関西航業東京地裁前宣伝
10:00東都タクシー野中都労委
一八08:00東京争議団・都庁前定例宣伝
一九07:30凸版板橋工場前宣伝
07:30凸版朝霞工場前宣伝
08:00NTT木下上野ビル前宣伝
08:00凸版本社社前宣伝
08:00凸版小石川ビル社前宣伝
08:00東京商科埼玉県庁・地裁前ビラ
08:15じん肺最高裁前早朝宣伝
08:30国金発展会高裁前宣伝
10:30田畑真相解明高裁(810号)
17:00ヒルトンホテル前宣伝
18:30国鉄西部実行委員会(中野勤福)
二〇08:00最高裁前定例宣伝(西門)
08:00雪食市ヶ谷・四谷駅等宣伝
08:30関西航業汐留駅頭宣伝
13:10デジタルアーツさいたま地裁川越支部
16:00西武鉄道金田争議川越地裁
18:30西武鉄道金田争議所沢東口駅宣伝
二一17:00医学書院前宣伝
18:30司法総行動学習会(全労連3F)
二五10:00雪食さいたま地裁審尋
13:30東信金都労委審問
二六08:00最高裁前宣伝(西門)
二六〜二八08:15〜12:45明治乳業本社座込み
二七08:00雪食四谷駅頭宣伝
08:20メレス本社前宣伝
18:30ヒルトン支援共闘会議幹事会(地評5F)
18:30国鉄東京集会準備会(シニアワーク)
二八 1日MIC総行動
09:00凸版本社要請行動(MIC)
16:00鶴川都労委調査
18:30関西航業シンポ(港区台場区民センター)
二九13:30国際人権活動日本委員会総会(ラパス)
15:00じん肺キャラバン総括会議(食糧会館)
16:00鶴川都労委調査
一二月
〇一国鉄・NTT・国立病院「1の日」宣伝
08:00新宿駅南口
08:00凸版本社前宣伝
08:30関西航業東京地裁前宣伝
14:00松蔭学園中労委調査
1日3労組共同「1の日」宣伝山手線29駅
〇三07:30スギタ春日駅宣伝
08:00東京商科埼玉県庁・地裁前ビラ
08:00最高裁前宣伝(西門)
11:00東京商科中労委調査
18:30じん肺「人として」上映(エデュカス)
〇四08:00雪食市谷駅頭宣伝・明乳全国行動
16:30東京商科さいたま地裁和解
〇五18:00医学書院前宣伝
18:30凸版支援共闘会議総会(茗台プラザ)
〇六08:30関西航業成田第二ターミナル宣伝
〇七18:00「げんこつまつり」(ライブJAM)
〇八08:30関西航業全日空本社前座り込み
15:00関西航業東京地裁結審(103号)
一〇08:00最高裁前定例宣伝(西門)
一一 1日東京地評争議支援総行動
14:55メレス本社前抗議要請行動
18:30鶴川闘争支援の夕べ(町田市民会館)
一二10:00ネスレ富田栗村解雇事件中労委審問
一三10:00第42回東京争議団総会(ラパス7F)
一五08:30関西航業汐留駅頭宣伝
一六18:30国鉄東京集会実委会(シニアワーク)
一七08:00東京商科埼玉県庁・地裁前ビラ
13:15全信不動産木村高裁判決(809号)
14:00医学書院都労委調査
18:30首都圏国鉄共闘総会(ラパスホール)
一八08:00最高裁前定例宣伝(西門)
12:00じん肺日鉄鉱業前宣伝
16:00関西航業東京地裁和解交渉
一九08:00メレス最高裁前宣伝
10:00凸版製本都労委審問
二二10:00明乳東京地裁最終弁論(結審)
二二〜二四関西航業オルゴール展(エデイカス)
二四08:00最高裁前定例宣伝(西門)
一月
一〇18:00東京争議団新春のつどい(ラパス)
二八16:30東戸山小谷本判決(710号)
17:00東戸山小谷本判決報告(弁護士会館)
二月
二五13:10ネスレ富田栗村高裁判決(817号)
各争議組合、争議団の近況報告
▼凸版印刷労組争議団
12/5支援共闘会議総会(18:30茗台プラザ1F)に多数のご参加を!
▼帝京八王子教職組・三好解雇争議
和解か命令交付の岐路。11月21日に裁定案提示か。
▼全動労争議団
国労闘争団全国連絡会議・全動労争議団の役員が正式に初懇談。最高裁への共同行動が始まりました。改めて、国鉄闘争を大きく広げていく決意です。
▼NTT関連合同分会木下解雇争議
毎月19日はNTT反首切りの日とし、抗議行動を取り組みます。11月19日はNTT上野ビル、社前ビラ情宣行動を予定しています。
▼国民金融公庫発展会
結審以後、毎水曜日に裁判所前宣伝と裁判所への要請を行っています。ご参加を。
▼明治乳業争議団
地裁年内結審を前に11月26〜28日本社前座り込み自前の宣伝カーも確保。全面解決へ突破口を。
▼東都タクシー野中さんの嘱託雇用を勝ちとる会
11月17日午前10時から都労委審問で解決を迫る。
▼東戸山小・谷本争議
判決日確定。1月28日(水)午後4時30分〜地裁710号。傍聴と報告集会にご参加と署名に協力を。
▼田畑先生真相解明する会
11月19日10:30〜810号第1回高裁です。傍聴を。
▼関西航業争議団
11月28日シンポジュームは「子会社は叫ぶ」「ルポ解雇」著者・島本慈子さんがパネラー出演します。多くの方の参加をお願いします。
▼全信不動産争議団
55才賃金カット裁判の高裁木村事件は、12月17日に判決です。傍聴ご支援よろしく。
▼東京東信金労組争議団
次回11月25日からいよいよ審問・証人調べが行われます。多数の傍聴をお願いいたします。
▼ヒルトンホテル争議団
11月27日の決起集会は延期。新日程等は改めて連絡。
▼東京商科今井争議団
さいたま地裁で和解が進行する段階になり次回は12月4日午後4時半から。11月19日は千代田総行動で、午後3時半から学園理事会に要請行動を行います。
▼雪印食品一般労働組合
好評販売中、沖縄産泡盛10年熟成「沖の光」、8年月「桃の花」。生活とたたかいを支えるために!
▼ネスレ労組
富田栗村解雇事件の高裁判決が来年2月25日13:10。
▼全国じん肺原告団
12月3日(水)18:30エデュカス7階で「人として生きる」を上映。参加券1000円。ぜひ観て下さい。
▼スギタ谷口解雇争議
11月28日10:30〜MIC総行動で社前行動を行います。
▼デジタルアーツ浅石解雇争議
11月20日13:10デジタルアーツさいたま地裁川越支部で審問です。
▼医学書院大出解雇争議
12月17日14:00〜都労委で第2回調査が予定。月3回のビラ宣伝も予定しています。