東京争議団ニュース第376/2022年10月8日
勝利判決に向け支援の傍聴をお願い致します!
Fさん職業性ぼうこうがん労災事件
Fさんは、大手アパレルメーカーに就職し、中国の縫製工場で4年余り勤務しました。
業務の一部には生地を嗅ぐ作業がありました。作業後は、発がん物質のアゾ染料(芳香族アミン類)が手や鼻に付着し落ちなかったのです。保護具もなく劣悪な環境でした。
帰国後、膀胱がんを発症。労災を申請しましたが認定されず、再審査も棄却されたため、東京地裁で行政訴訟をたたかってきました。8月5日の最終陳述で結審し、判決は10月14日(金)の13時10分に527号法廷で言い渡されます。
この間、裁判官に公正な判断を求める団体要請署名に取り組み、9月7日の東京争議団地裁高裁前共同宣伝の後に東京地裁に署名85部を提出し、9月26日に23部を、続く29日に27部を追加で提出しました。
10月14日の判決後、弁護士会館にて報告集会を実施します。皆さまのご支援とご参加をお願い致します。
9.7 東京地裁高裁前の宣伝で訴えるFさん
4月から6回の団交開催
全面解決に向け交渉中!
鶴川高校教職員組合
昨年8月に新理事長百瀬義貴氏が就任して1年。今年度は、現在まで6回の団体交渉が開催されました。 組合結成から30年に渡り前理事長が指定した日程で、年3回各2時間に限定した団交しか開かれなかった状況が、今劇的に変化しています。
この間、新理事長は「去年の8月に理事長になってから、まだ1年たたないわけなんですけれども、これからお互いがそういった信頼関係をつくっていかなくてはならない。努力が必要だと思います。」と述べ、争議の解決へ向かう意欲を語りました。
これを受けて、6月に60歳誕生日定年を迎えて継続雇用を拒否された渡邊組合員の再雇用労働条件について交渉が続けられ、昨年に「処分」が強行された板橋組合員の定期昇給停止も協議することになりました。
解雇撤回を含め全面解決に向けた交渉が続いています。
会社代理人、和解打診を直ちに「拒否」の異常!
明治乳業争議団
明乳事件都労委残留39件の第7回調査が9月8日にありました。
公益委員は、双方の基本的主張書面が出揃ったことを見極め、会社代理人に「和解」への対応を求めましたが、会社代理人は間髪を入れずに拒否の姿勢を露わにするなど、極めて異常な対応をしました。調査の到達点と異常に長期化する事件の全体像を判断しての「和解」への審査指揮を、会社に持ち帰ることもなく「代理人が直ちに拒否」などの対応は許されません。
次回調査は若干の補充書面提出を踏まえ、争点整理に基づく立証計画の段階ですが、争議団は「大量観察方式に基づく集団間比較」の実現に向け奮闘します。
同時に、私たちは、院政を敷く異常企業体質の告発・包囲運動を強め、明乳事件の到達点である中労委命令「付言」の尊重を経営陣に迫り、都労委を舞台に全面解決への道筋を切り拓く決意で頑張ります。
9.8 東京都労働委員会で報告する小関団長
争議と裁判の進展を左右する支援活動へのさらなる協力を!
東京国際福祉専門学校事件
9月29日は東京地裁で第9回口頭弁論が行われました。
被告学園側は、今回の準備書面で非常勤講師の労働者性について「契約締結自体を拒否することもできたのであり諾否の自由があったため労働者ではない」などと支離滅裂な主張を行い裁判官からもその点を指摘されていました。
また、裁判官から、今後複数の裁判官での合議制を検討していることが話されました。当初より私たち原告組合側が求めていた合議制は、ここに至って実現の様相です。裁判官は、原告に対して廃校と赤字額の関係や配転後の仕事内容について質問してきました。
学校の公共性や雇用主の責任を追及し、裁判を有利に進めるためにも、もっと運動を盛り上げ、学園との団交を重ねていきます。
東京外語専門学校には、多くの留学生が学びにきています。留学生や外国人労働者の人権について、注目が集まるなか、私たちの組合活動が職員と学生の人権が守られる学校づくりに結実するよう、闘いを続けます。
9.29 第9回口頭弁論を闘う東京地裁前で
じん肺全国キャラバンにご協力を!
全国じん肺弁護団
じん肺・アスベスト労災をなく すため、毎年実施している全国キャラバンが10月に行われます。
厚労省前行動・集結集会、国会 請願デモへの参加ご協力をお願いします。
10・25(火)
12:00〜13:00 厚労省前アピール行動
14:30〜17:30 集会 衆院第一議員会館
10・26(水)
12:00〜 国会請願デモ 日比谷公園霞門
第2回証人尋問明らかに説得力で勝った原告の証言
オランダ航空雇止め解雇事件
原告29名の1・2・4陣訴訟2回目の証人尋問が9月15日に行われ、組合側2名、会社側3名が証言しました。
KLM本社採用担当者は、「採用時に有期雇用と聞いてなかった」との原告主張に対し、資料を示し説明していたと証言しましたが、自分が実施した面接時期が曖昧で原告らに説明したか不明です。
日本支社の証人2名は、通則法によるオランダ国内法適用を否定するため、日本人客室乗務員は日本で管理していた実態を証言しましたが、反対尋問で就業規則も残業(36)協定もなく、懲戒規定もないのになぜ懲戒できると証言したのかその根拠を質すと「社会通念上できる」と法律無視のとんでもない発言を行いました。
原告2名は、2015年の「1回限り3年契約」は会社のウソの結果で無効であること、日本人客室乗務員はオランダ本社で勤務管理をしていた実態を証言しました。
傍聴者からは「会社証人はボロボロだったが、原告は反対尋問にもしっかり答え素晴らしかった」との声。山場の証人尋問が終わり、いよいよ12月15日結審です。
19月15日裁判報告する弁護団
不当労働行為裁判
10月17日(月)傍聴支援をお願いします!
帝京長岡高教職組
10月17日11時から東京地裁527号法廷で行訴があり、結審となる見通しです。傍聴支援をお願い致します。
9月1日には、本裁判・第2回口頭弁論が行われ、弁護士が東京高裁決定の要点、解雇の背景事情を意見陳述しました。次回は10月20日です。当日は組合側の傍聴支援が29名、学園側が1名となり、裁判官に世間が注目している裁判であることを印象づけるものになりました。
裁判後には隣接の弁護士会館で報告集会を実施。弁護士から当日の裁判の説明や今後の展望が説明されました。そのほか、支援者、帝京長岡職組委員長、本人からも発言があり、今後に向けて力強い集会となりました。
関連する元生徒の裁判では、東京高裁は9月7日、一審判決より学校側の不法行為を広く認定し、慰謝料の支払いを命じましたが、学校側は上告しました。
新潟日報で報道された9月7日の判決
当時の同僚が及川さん転倒の事実を証言
コープみらい及川労災事件
9月7日、行政訴訟の口頭弁論が開かれ、国側が「脳脊髄液漏出症の漏出を示す造影剤画像は検査の針孔からの漏れ、ブラットパッチ治療の効果はプラシーボ効果、ホーソン効果で精神的なもの」と主張してきました。次回は原告側がこれに反論します。
9月16日、損害賠償事件の証人尋問が行われ、及川さんの同僚であった増田好憲さんが証言しました。増田さんは2010年5月5日の夜10時頃に帰りのロッカー室で及川さんと一緒になり「配達中にマンションの通路で転んで、左肩が激痛だと着替え中に及川さんから聞きました」と証言、さらに「コープみらいは一人作業での事故を認め雇い主の責任を自覚して欲しい」と裁判官に訴えました。支援傍聴者24名が参加、及川さん含め3時間を超える証人尋問を終え次回は結審です。引き続き、ご支援よろしくお願いいたします。
9月16日 傍聴に集まった支援者
編集部より
3年ぶりのサマレク
マスの塩焼きに舌つづみ
9月11日、3年ぶりの東京争議団サマーレクを実施しました。
場所は奥多摩の先の小菅村。旅館の裏庭でのバーベキュー、すぐ下の川のマス釣り場で釣ったマスの塩焼きに舌鼓を打ち、夜は諏訪事務局長のマジックショーで日ごろの活動の疲れをいやす一日となりました。
2022年9月山梨県小菅村
東京争議団サポーターの広場
健康の秘密 その2
サポーター 安並克磨
私は労働組合の役割として、争議支援は重要な役割だと思っていますので、争議支援には出来るだけ参加して来ました。
ある争議支援総行動で、新宿の組合を廻ってお知らせをしていた時に、道路の信号のある所を横切って居たところ途中で赤信号になってしまったので走った所、道路際に転倒しました。足に擦り傷が出来、頭をどこかにぶつけてしまったのですが、頭に傷はなく、足の擦り傷で血が出た程度でした。従って特に心配もせずにいたのですが、それから1週間ぐらいにたって女房と二人で街を歩いている時に、突然、片方の目が見えなくなったのです。痛くもなんともなかったので気にしないでいたら、何時の間にか見えるようになっていました。かかりつけの眼科の先生に診てもらった所、眼科に異状はないということで、脳外科に廻され見てもらった所、硬膜下血腫が見つかりました。脳外科の医師も経験のある名医だったので、頭骸骨に穴を空け、管を通して血腫を吸い出し、血腫が出なくなるまで管をぶら下げて、1週間位の入院で治りました。それ以来、異常は全くありません。
それ以来、私が心がけているのは、健康で元気であることなので、そのために先ず第一に、エネルギーの元となる食事が健全に行われているか、と言うことが大切であり、次に必要な事は、消化器が健全で、食べた物を完全に消化しエネルギーとして供給しているかということです。消化器である胃や腸は気が付かないうちに痛んでいることがあります。従って私は、定期的に胃カメラと腸のカメラの検査をやってきました。もう一つ大切なのは、よく眠って、疲労を回復し、翌日に同じように活動できるようにすることです。この三つを纏めて整理すると、「快食、快便、快眠」と言うことになります。これも「健康の秘密」と言えるのではないでしょうか。私はこれらを守ってきたので、90歳になっても現役で活動しています。と言うことで、皆さんも「快食、快便、快眠」と言うことを「健康の秘密」として考えてみては如何でしょうか。
2018.12 総会で
東京地評 第16回 東京働く者の権利討論集会
10・29(土)13:00〜
場所:ラパスホール
雇用と労働条件を守る知識や行動を学びましょう!
(オンライン併用・参加費無料)
記念講演
「ジェンダー平等と働き方・労 働条件」
和光大名誉教授 竹信 三恵子 さん!
12・18(日)
東京争議団共闘会議 「第61回総会」
場所:ラパスホール
時間:午後13時〜
音楽ユニオン ミニコンサート
時間:午後13時〜13時30分
ご参加をお願いします
各争議組合、争議団の要請・近況報告
▼Fさん職業性ぼうこうがん労災事件
10月14日(金)13時10分 判決 東京地裁527号法廷です。
判決後、弁護士会館にて報告集会を実施します。
▼帝京長岡高等学校職員労働組合
10月17日11時 行政訴訟 東京地裁527号法廷
▼明治乳業争議団
京橋エドグラン前 第70次座り込み行動=10月24日(月)12時〜13時。
「継続は力 !」の立場で頑張っています。ご参加ご支援をお願いします。
▼鶴川高校教職員組合
10月24日(月)16:00 鶴川都労委(団交拒否他)都庁38階
10月26日(水)13:30 鶴川常勤第2次裁判 東京地裁606号法廷
13:40 鶴川再雇用拒否地裁 東京地裁606号法廷
16:00 中労委調査
11月7日(月)16:00 鶴川都労委(再雇用拒否)都庁38階
☆10月26日は忙しい一日ですが宜しくお願いします。!
▼コープみらい及川労災事件
10月26日(水)11:00(行政訴訟)さいたま地裁105号法廷
11月25日(金)10:30(民事訴訟)さいたま地裁101号法廷
埼玉ですが、支援の傍聴よろしくお願いします。
▼東京国際福祉専門学校教職員組合
毎月第2・第4火曜日は12:30から東京外語専門学校前宣伝行動です。
守る会の活動資金を、会員継続で支えてください。
TwitterでYouTubeで「東京国際福祉専門学校を守る会」を検索・フォローお願いします。
====東京争議団予定===
十一月
十一13:00三役会議
十二13:00発送作業・全体会議
十二月
〇二13:00三役会議
〇三13:00発送作業・全体会議
十八13:00東京争議団第61回総会
===行動予定===
***訂正***
十月
十四13:10Fさん職業性膀胱がん労災裁判「判決」東京地裁527号法廷
十七11:00帝京長岡 不当労働行為行政訴訟 東京地裁527号法廷
二四12:00明乳第70次座り込み 京橋エドグラン前
16:00鶴川団交拒否等 都労委 都庁南塔38階
二五12:30東京国際福祉定例宣伝 東京外語専門学校前***中止***
二六11:00コープみらい及川労災(行政訴訟)さいたま地裁105号法廷
13:30鶴川常勤二次裁判 東京地裁606号法廷
13:40鶴川再雇用拒否裁判 東京地裁606号法廷
16:00鶴川中労委
二七13:30和洋九段賃金裁判 東京地裁709号法廷
二九13:00東京「働く者の権利討論集会」ラパスホール
十一月
〇二09:30全労連 争議支援総行動 第一次オルグ
〇七16:00鶴川再雇用拒否 都労委 都庁南塔38階
〇九08:30東京地裁高裁前共同宣伝
十四15:00明乳 都労委(第8回調査)都庁南塔38階
十七09:30全労連 争議支援総行動 第二次オルグ
二一12:00明乳第71次座り込み 京橋エドグラン前
二五10:30コープみらい及川労災(損害賠償)「結審」さいたま地裁101号法廷