東京争議団ニュース第374/2022年8月6日
学園側上告せず。高裁勝利判決が確定!
鶴川高校教職員組合
6月24日、今年度3回目となる団交において百瀬義貴新理事長は、常勤講師雇止め裁判の東京高裁判決について「上告をせずに判決を確定させ、賃金・慰謝料を支払う」との意向を明らかにしました。
これに対し三木ひろ子委員長は「大きな英断にみんなとても喜んでいます。この決心をされるまでには、さまざまな葛藤がおありだったかと思うのですけれども、すごく大きな一歩だと考えています」と応じました。
昨年12月、東京都労働委員会から「職場復帰」を命じられましたが、学園はこれを不服として中労委への再審査申立を行い、命令を履行していません。私たちはこの「判決確定」の一歩をより確実なものにし、すべての争議解決へと到達出来るよう力を尽くします。
引き続くご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
6.8 高裁前で勝利報告の志田弁護士
解雇無効の逆転勝利決定!
高裁決定が確定!
帝京長岡高教職組
6月27日、東京高裁は「解雇は解雇権の濫用で無効」として賃金仮払いを命じた地裁仮処分決定を支持し、異議審決定を取り消しました。学園側は最高裁にあげることを断念し、「学園の解雇理由は客観的合理性を欠き、社会的相当性もない」とした東京高裁決定が確定しました。
行政訴訟は、7月7日に証人尋問が行われました(東京地裁)。組合側の証人として立った卒業生は「(今回学園側証人に立った)Aさんの陳述書を読んで、嘘ばかり書かされていると思いました。学園につきまとわれ、困っていると彼女は言っていた。早くそんな思いから彼女を解放してあげたいと思ったから‥。そのためにこの裁判を早く終わらせたい。その思いで、私は私自身の意志で、事実を述べようとここに立った」という旨を発言、傍聴席から感嘆の声が洩れました。
6.27 東京地裁高裁前での訴え
「赤組」に属しただけで年間106万円の差別!
明治乳業争議団
都労委残留39件の「審査の枠組み」を巡り、会社との攻防が続く明乳事件。第6回調査(6月2日)で公益委員は、「市川事件、全国事件それぞれを併合」とし、「両事件併合は、さらに検討」としました。争議団は、併合を前提に大型差別事件の審査方法である「大量観察方式」で、申立人ら集団「赤組」とインフォーマル組織「白組」の集団間比較を行い、長年に亘って拡大し累積した賃金格差の正確な認定を一貫して求めています。
会社は昭和40年代から申立人ら集団「赤組」に、「生産阻害者・職場秩序破壊者」の烙印を捺し、職分・賃金制度の中では「停年時最終到達職分を基幹監督職」としながら、例外的に「勤務成績劣悪者、生産阻害者又は職場秩序破壊者」は昇格させないと定める等、制度設定の段階から申立人集団を排除したのです。その結果、年間で106万円(平成6年度)、10年間で100万円を超える差別です。
これらの事実を鮮明にし、都労委を舞台に必ず解決局面を切り拓く決意です。
7月15日 明乳都労委署名提出
国側の医学意見書は医学到達点を見ない乱暴意見!
coopみらい及川労災事件
行政訴訟では高橋浩一医師の脳脊髄液減少症(漏出症)診断に対して、国側から準備書面として吉本智信医師(公立学校共済関東中央病院 前脳神経外科部長)の医学意見書が提出されました。内容は吉本医師の2007年(15年前の)医学意見書を用いたもので、今日の医学の到達点を見ない乱暴な説明がされています。その中で「原告のCTミエロ画像の所見について、硬膜外への造影剤の漏れは認められるものの、真の脊髄液漏出所見とは判断できない」と説明しています。原告は4年半苦しんだ後、検査、ブラットパッチ治療等で劇的に完治し、やっと元気な身体に戻りました。その事実を全く見ない乱暴な意見の列挙です。
損賠訴訟では次回9月16日証人尋問で原告本人50分、増田証人10分行われる事になりました。被告コープみらいから反対尋問も同時間で行われます。
多くの方の傍聴応援を、よろしくお願いいたします
いよいよ山場、原告4名が証人尋問に立つ
オランダ航空雇止め解雇事件
原告29名の1・2・4陣訴訟は、7月7日弁論で証人尋問日程が決まりました。8月29日被告1、原告3、9月15日原告1、被告3で両日10時から夕方まで尋問が行われます。裁判の山場であり、多くの支援傍聴をお願いします。
原告3名の第3陣訴訟は、8月4日の控訴審判決を前に2回目の和解協議が7月11日に行われました。
職場復帰に関して、オランダ本国の労働組合の承認が必要だが、協議日程がまだ入らないということで、8月4日の判決を延期し、和解協議継続となりました。
オランダ航空の日本人客室乗務員の使い捨ては、OECD多国籍企業行動指針の@人種による差別禁止、A受入国(日本)の雇用及び労使関係の基準を下回らないとする指針に反すると、OECD窓口となる日本NCPに申し立てました。6月3日、日本NCPは「KLMオランダ航空が行動指針を尊重しつつ、活動をすることを求める」との最終報告を公表しました。外務省HPに公開されています。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/csr/housin.html
7/7裁判前に訴える原告
安心して学べる学校づくりのために
学園の不透明経営を正します!
東京国際福祉専門学校事件
運動により得られた学校の財務諸表から@ゴルフ会員権の「デリバティブ運用損」が約3千万円、A現理事武田千恵子氏も関与しているタイ国の企業への5億円弱の「貸付金」が回収不能となっている、B廃校の協議の時期に「役員報酬」は減額ではなくむしろ増額されていることがわかりました。
学園はこれまでずっと、廃校は福祉校の支出超過が学園の財政を圧迫していたからだと主張していましたが、福祉校の単年度の支出超過をはるかに上回るこれらの経営の失敗については、廃校後まで、隠蔽してきたということです。
学園に唯一残った東京外語専門学校には、多くの留学生が色々な国から学びに来ています。留学生や外国人労働者の人権についても、昨今、社会的な問題となり、注目が集まる中、私たちの組合活動が、労働者も学生も人権が守られる学校づくりに結実するよう、闘いを続けます。
7月26日定期宣伝行動
判決は10月14日、団体署名にご協力を
Fさん職業性ぼうこうがん労災事件
7月20日、Fさん「労災支援する会」の総会がオンラインで開催されました。
総会では、労災認定を求める裁判が8月5日結審となり、判決に向けて団体署名を取り組むことを決定、支援する会のメンバーの関係団体に働きかけるとともに、東京争議団の関係団体に郵送することとしました。
また、一旦は会社が支払いを約束した治療費の支払いについて、支援する会として会社に申入書を提出することとしました。職業がん啓発DVDも完成し、普及活動に取り組んで行くことも確認しました。
裁判は8月5日結審し、10月14日判決となりました。そうした関係で急ではありますが、団体署名は早急に取り組んで頂きますようお願い致します。
編集部より
JAL解雇争議
2労組は解決、JHUなどは闘いを継続
JAL解雇争議は7月22日までに日本航空乗員組合、キャビンクルーユニオンが争議解決を決定しました。引き出した解決内容は、これまでのマッチングによる再雇用(パイロット5名、客室乗務員3名が地上職で働いている)および、今回示された、@労使の信頼関係正常化、A二度と整理解雇が生じないよう会社が努力、B希望者全員を対象とする業務委託の2年契約を提供(働く時間や場所は自由、月額報酬12万5千円)というものです。
一方で、両組合に属さない被解雇者の仲間は、たたかいを続けています。その内の22名を組織するJHU(JAL被解雇者組合)は、7月22日に、「都労委を軸に、支援の輪を広げ、『現職への復帰』『損害を補償する解決金』の実現を目指して力いっぱい闘う決意です」とのニュースを発行しています。
東京争議団サポーターの広場
職場復帰を闘う当事者の思いに寄せて
元日東整争議団 佐藤 二郎
東京争議団の定例会議で専門学校の教職員組合の30代の委員長が「私たち解雇撤回争議を闘っている者にとって、職場復帰することなく金銭和解で 争議解決することは恐怖なんです。働く者にとって将来の生活設計が立たないし、働く意欲がそがれるので何としても職場復帰を勝ち取って貰いたい」との悲痛な訴えが印象的でした。
彼らは学校側から労働組合排除目的で2回も解雇され、学校側は、昨年には専門学校を廃校にするという異常な労務姿勢を取っております。
私たちの組合のエミレーツ航空争議が裁判と労働委員会で全面勝利して職場復帰を勝ち取ったことは、彼らの様な解雇撤回を闘っている争議にとっては朗報であり大きな力になると信じております。
エミレーツ航空争議の原告が裁判所や労働委員会で訴えたことは特別なことでは無く「小学生の息子に裁判所や労働委員会に行く父親では無くエミレーツ航空に働きに行く姿を見せたいのです」と家族の絆という社会の原点となることです。
東京国際福祉専門学校争議へのご支援をお願いします。
東京争議団サマーレク
9月11日(日)〜12日(月)
山梨県小菅村で「マス釣り&バーベキュー」です
9・15 東京地評 争議支援総行動
争議解決に向け、みなさんのご支援・ご協力をお願いいたします
司法総行動
十・七(金)終日
裁判所・都労委等に要請
ご参加をお願いします
各争議組合、争議団の要請・近況報告
▼明治乳業争議団
8月23日(火)京橋エドグラン前 第68次「座り込み行動」
16:00〜17:00 継続行動ですが、サマータイムに変更です。
▼KLMオランダ航空雇止解雇事件
8月29日 1・2・4陣第19回裁判 証人尋問 631号法廷
10:00会社側 13:20原告側
9月15日 1・2・4陣第20回裁判 証人尋問 709号法廷
10:00原告側 13:10会社側
▼コープみらい及川労災事件
9月7日(水)16:00(行政訴訟)さいたま地裁105法廷
9月16日(金)13:30 (損賠訴訟)101号法廷
原告及川と増田証人尋問、大詰めです。支援お願いします。
▼鶴川高校教職員組合
8月24日(水)15:30鶴川 パワハラ地裁 立川支部
8月26日(金)16:00 鶴川都労委(団交拒否)南38F
8月29日(月)16:00 鶴川中労委
▼Fさん職業性膀胱がん労災事件
10月14日 13:10「判決」527号法廷
団体署名を取組中。急ではありますが、お願い致します。
▼東京国際福祉専門学校教職員組合
※8月の定期宣伝行動は中止です
守る会の活動資金を、会員継続で支えてください。
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====東京争議団予定===
九月
〇一13:00 三役会議
〇三13:00 全体会議
十月
〇六13:00 三役会議
〇八13:00 全体会議
===行動予定===
八月
十八11:00 和洋九段賃金裁判 東京地裁527号法廷
二三16:00 明乳第68次座り込み 京橋エドグラン前
二四09:30 東京地評「争議支援総行動」第二次オルグ
13:10 鶴川常勤賃金裁判 東京地裁606号法廷
15:30 鶴川パワハラ裁判 東京地裁立川支部
二六16:00 鶴川都労委団交拒否(調査)都庁南塔38階
二九10:00 KLMオランダ航空(被告・原告証人尋問)東京地裁631号法廷
16:00 鶴川中労委
三〇13:30 和洋九段中労委
九月
〇七08:30 東京地裁高裁前宣伝
13:20 帝京長岡パワハラ裁判(判決)東京高裁
16:00 コープみらい 及川労災裁判(行政訴訟)さいたま地裁105号法定
〇八15:00 明乳都労委(調査)都庁南塔38階
〇九16:00 鶴川都労委継続雇用拒否(調査)都庁南塔38階
十三12:30 東京国際福祉定例宣伝 東京外語専門学校前
十五 終日 東京地評 争議支援総行動
10:00 KLMオランダ航空裁判(原告・被告証人尋問)東京地裁709号法廷
十六13:30 コープみらい 及川労災裁判(証人尋問)さいたま地裁101号法定
二六12:00 明乳第69次座り込み 京橋エドグラン前
二七12:30 東京国際福祉定例宣伝 東京外語専門学校前