東京争議団ニュース第370/2022年4月2日
会社側が、「併合審査」に執拗な抵抗!
明治乳業争議団
都労委残留39件の第5回調査が3月29日に開催されました。前回の調査で公益委員は、申立人の主張を受け止め「全事件併合審査」の指揮を執りましたが、会社は反対の「意見書」を提出。今回の調査でも会社は、執拗に「併合審査」否定の発言を繰り返し、公益委員の指揮に「専制的」と発言する等、頑なな姿勢を貫いたようです。
申立人側個別調査では、公益委員から「B考課査定を与えない事での昇格差別」の争点に関し、「さらに踏み込んだ主張を」との指揮があり、申立人らは争点解明に必要な書面提出(5月10日)を確約しました。
公益委員は、会社が反対していることを前提に、「併合審査の方向はいつの時点かで判断します」との指揮を執りました。会社は書面で、「併合審理しなければならなくなることによって、確定している司法判断の枠組みから外れた審理・判断が行われるおそれがある」等と述べるように、これまでの「単年度審査・判断」の枠組みが否定されることへの危機感があります。
申立人らは長期争議の集大成の闘いとして、「併合審査での大量観察方式による実質審理」の実現に向け必要な主張書面を出し切り、会社の抵抗を排斥する審査指揮を強く求め奮闘する決意です。
3.29 調査を報告する金井弁護士
4年経ってもKLMで働きたい思いに変わりなし!
オランダ航空雇止め解雇事件
採用後の訓練期間を含め5年を超えたにも拘らず、訓練は雇用ではないとして雇止めされた第3陣訴訟(原告3名)は、1月17日、東京地裁で無期転換を認める完全勝利判決を勝ち取りました。しかし会社が1月28日に控訴し、次は東京高裁での闘いとなります。
その控訴審の第1回口頭弁論が6月7日に入りました。労働審判、東京地裁と完全勝利しており、東京高裁では1回での結審を目指します。
1・2・4陣訴訟(原告29名)は、夏の証人尋問に向けて急ピッチで準備を進めています。原告全員の陳述書を提出するため、生活のために全国に散らばっている原告29名と連絡を取り合い、3月中に全員分を回収しました。
これを受けて弁護団は、原告一人ひとりの思いが詰まった陳述書内容をチェックし、完成させていきます。
提訴から2年。使用者責任追及の損賠訴訟が先行!
coopみらい及川労災事件
2010年5月5日、仕事中の転倒により脳脊髄液減少症(漏出症)を発症し、2020年5月、国に労災認定を求める訴訟(行政訴訟)、COOPみらいに対し使用者として安全配慮の責任を求める損害賠償請求訴訟(民事訴訟)を、さいたま地裁に提訴して2年になろうとしています。
行政訴訟は、脳脊髄液減少症の専門医の山王病院高橋医師が診断・治療を行い治癒しているにもかかわらず、国側が、この病気の診察も治療も研究も経験していない医師の「脳脊髄液減少症は起きていない」という意見書を出してきました。これに対し、高橋医師の反論意見書を出しましたが、もうしばらく医学論争が続きます。
損賠訴訟の争点は、転倒の事実の有無、過重労働させていた業務管理の問題などで、2月18日の口頭弁論で、裁判長は証人申請について双方の意向を確認しており、行政訴訟より早い進行となっています。引き続きご支援お願いします
4.22 さいたま地裁前での裁判説明
多くの方々のご支援に感謝いたします!
東京国際福祉専門学校事件
3月28日の第6回口頭弁論は私たち原告の弁論でした。私たちの願い通り、法廷を溢れるほどの傍聴支援者で埋め尽くしていただきました。
松浪裁判官は学校側に解雇要件のうち人選の合理性と解雇回避努力について具体的に主張するよう促しました。次回口頭弁論は6月9日(木)11時、東京地裁806号法廷の予定です。それまでの間私たちは財務諸表の検討、定例街宣、オルグ活動等に取り組みます。
暑い日、寒い日、雨の日、風の日も着実に学校前宣伝行動を続けています。次回も応援をよろしくお願いいたします。公正な裁判を求める裁判所宛署名はこれまでに個人2779筆、274団体集まり、提出しました。
東京国際福祉専門学校を守る会として、3月13日に卒業生の集いを行いました。卒業生がいる限り学校は存在し続けます。
ツイッターでの発信も少しずつ前進しフォロワーさんは70人になりました。多彩な活動で、進んで行きたいです。組合は、学校法人の身勝手な廃校や人権を尊重しない方針に切り込み、職場復帰・学園の民主化を目指して闘い抜きます。
3.28 口頭弁論後東京地裁前で
不当解雇事件、抗告審前の宣伝に25名が参加
帝京長岡高教職組
3月7日、学校側が中労委の不当労働行為救済命令取り消しを求める行政訴訟の第6回口頭弁論が東京地裁で行われました。双方の主張書面の提出がほぼ終わり、学園側は証人申請を行う予定で、組合側は学園側申請者を見て反論の証人を検討することとなりました。次回弁論は4月21日です。不当解雇事件は、解雇無効の仮処分命令取り消しに関する抗告審を東京高裁で闘っていますが、新潟では並行して本裁判が始まります。
3月28日抗告審では、裁判官から、学園が「教員の資質がない」と後付けで出した事例について、それを改善するため指導した証拠を示すよう学園に指示しました。組合側は解雇の理由付けのために作られた事例であることを立証していきます。4月に組合側の書面を提出、学園がそれを踏まえた書面を提出し、5月20日結審となります。
抗告審前には宣伝行動を実施、新潟からの参加者と東京の支援者合計25名が参加しました。裁判所前で解雇撤回を求めるプラカードを掲げ、宣伝カーで訴えつつビラを配布、12時から1時間の行動でしたが、この間に担当裁判官が通りました。宣伝後は高裁担当書記官への要請を行い、参加者が一言ずつ発言して、この事件の問題点と関心の高さを示し、抗告審に向けて大きくアピールできたといえます。
3/28 地裁前で新潟の支援者等とともに宣伝 左から2人目が吉田先生
常勤解雇裁判 東京高裁判決が6月8日に決定
鶴川高校教職員組合
3月9日東京高裁にて、27年間勤続の常勤講師の雇止め裁判が結審となり、6月8日に判決が言い渡されることになりました。昨年3月、東京地裁は全面勝利判決を下し、12月には都労委からも勝利命令が出されています。地裁は、労働契約法19条「期間の定めのない労働契約」と同視出来るとし、雇止め後の「無期転換権行使」も有効としました。また、地裁判決はNHKニュース番組で報道され大きな反響を呼びました。これまでに地裁・高裁宛て署名はあわせて395団体・3484筆を提出しています。
「教員が安心して教壇に立てる」という精神的安定はそのまま教室に反映されます。有期労働者の権利と教育を守るためにも地裁判決の維持を求める声がたくさん寄せられました。3月28日に第5次署名提出を行い、東京高裁へ公正な判決を求めています。
3/17 鶴川駅頭宣伝にて
進行協議に傍聴多数、次回はいよいよ証人尋問
Fさん職業性ぼうこうがん労災事件
3月4日東京地裁での進行協議には、争議団から多数の出席が有り、裁判官は広い527号法廷に変更しました。この裁判が注目されていることが裁判官に伝わったかと思います。
この進行協議では、次回6月10日の証人尋問の原告側証人を決めました。裁判官は、原告本人は証人採用したものの、医師については採用を留保(今後提出の陳述書を見て判断)し、原告側推薦の職業がんの専門家2名は不採用としました。ただ専門家の詳細な陳述書は裁判官が受け取りました。医師の陳述書の準備がカギとなります。
また、職業がんについて啓発するDVDがほぼ完成し、先日支援する会の世話人会で内部試写会を行い、4月2日には東京労働会館で一般向け試写会を開催しました。
職業がんをなくし、被害者を救済するため、今後ともご支援をよろしくお願い致します。
3/4 報告する弁護団
サポーターの広場
東京争議団に加盟し眠った争議団が勝利へ
元小田急争議団 星野勇
この度、東京争議団サポーターに加わらせて頂いた星野です。東京争議団の副議長をしていました。
小田急争議は、1973年に賃金差別で提訴して始まり、10年間は法廷闘争だけで眠った争議と言われていましたが、1982年に東京争議団に加盟し、新宿争議団(約10争議)にも加盟しました。当時は沖電気や雪印食品、池貝鉄工や国鉄闘争など、争議団全盛期と言える状況でした。
ここで争議の基本方針、「争議団の団結強化」「職場からの闘いの強化」「産別・地域の仲間との団結と共闘の強化」、さらに「要求・情勢分析・闘う相手を明確にすること」を教えられました。
私たちは原告を増やし、小田急本社前抗議行動に500名以上の参加、小田急全69駅一斉宣伝、会長宅周辺提灯デモ、利用者アンケートに基づく利用者との共同要請行動を実施、会社を社会的に包囲していきました。そして、争議開始から20年、1994年に全面勝利和解を勝ち取りました(続く)
第九三回 中央メーデー
5・1(日)
今年も代々木公園サッカー場未使用
縮小・オンライン併用開催となります
飲食はできません
5・25(水)
全労連・東京地評争議支援総行動
争議解決に向け、みなさんのご支援・ご協力をお願いいたします!
各争議組合、争議団の要請・近況報告
▼鶴川高校教職員組合
4月14日(木)16:00 都労委調査(団交拒否他)
4月18日(月)16:00 都労委調査(再雇用拒否)
4月27日(水)11:00 パワハラ裁判 地裁立川支部
6月 8日(水)11:45 常勤解雇高裁判決言い渡し 東京高裁825号法廷
6月16日(木)16:00 中労委2回調査
▼帝京長岡高等学校職員労働組合
4月21日(木)11:00 地裁527号法廷(行政訴訟)
5月20日(金)16:00 高裁第2民事部(抗告審)
▼KLMオランダ航空雇止解雇事件
第1・2・4陣訴訟 第16回弁論4月21日16:00 709号法廷
第17回弁論5月26日16:00 709号法廷
第3陣訴訟控訴審 第1回弁論6月7日11:00 511号法廷
▼コープ未来及川労災事件
4月22日(金)10時(損賠訴訟)さいたま地裁101号法廷
6月8日(水)16時(行政訴訟)さいたま地裁105号法廷
▼Fさん職業性膀胱がん労災事件
6月10日(金)13:30 原告証人尋問527号法廷
▼明治乳業争議団
異常企業体質の包囲告発運動に総力 !
第65次京橋エドグラン「座り込み」、
4月25日(月)=12時〜13時。
6月2日(木)15:00 第6回都労委調査 都庁南塔38階
▼東京国際福祉専門学校教職員組合
6月9日(木)11:00〜 東京地裁806号法廷で第7回口頭弁論
毎月第2第4火曜日12時30分から東京外語専門学校前街宣、お力添えください。
====東京争議団予定===
五月
〇六13:00 三役会議
〇七13:00 全体会議
六月
〇三13:00 三役会議
〇四13:00 全体会議
===行動予定===
***変更訂正あり***
四月
〇六08:30 東京争議団共同宣伝 東京地裁前
一二12:30 東京国際福祉定例宣伝 東京外語専門学校前
一四16:00 鶴川団交拒否 都労委(調査)都庁南棟38階
十八16:00 鶴川継続雇用拒否 都労委(調査)都庁南棟38階
二一11:00 帝京長岡不当労働行為 行政訴訟 東京地裁527号法廷
16:00 KLMオランダ航空裁判 東京地裁709号法廷
二二10:00 コープみらい 及川労災裁判(損賠訴訟)さいたま地裁101号法廷
二五12:00 明乳第65次座り込み 京橋エドグラン前
二六12:30 東京国際福祉定例宣伝 東京外語専門学校前
二七09:30 全労連・東京地評争議支援総行動 第1次オルグ
11:00 鶴川パワハラ裁判 東京地裁立川支部
五月
一〇12:30 東京国際福祉定例宣伝 東京外語専門学校前
十一08:30 東京争議団共同宣伝 東京地裁前
十二09:30 全労連・東京地評争議支援総行動 第2次オルグ
二十11:00 帝京長岡抗告審 東京高第2民事部16階
二五 終日 全労連・東京地評争議支援総行動
二六16:00 KLMオランダ航空裁判 東京地裁709号法廷
六月
〇二15:00 明乳都労委(調査)都庁南棟38階
〇七11:00 KLMオランダ航空裁判 東京高裁511号法廷
〇八11:45 鶴川常勤解雇裁判(判決)東京高裁825号法廷***時間訂正***
16:00 コープみらい 及川労災裁判(行政訴訟)さいたま地裁105号法廷
〇九11:00 東京国際福祉解雇裁判 東京地裁806号法廷
一〇13:30 Fさん労災裁判(尋問)東京地裁527号法廷
十六11:00 鶴川中労委(調査)