東京争議団ニュース第364/2021年10月2日


第3回口頭弁論は10月14日です
傍聴をお願いします!
東京国際福祉専門学校事件

 第3回口頭弁論の期日が10月14日(木)11:00から東京地裁827号法廷と決まりました。今回も皆さんから大きな励ましを受けて法廷を活気づけ、傍聴席を一杯にしたいです。ご参加をよろしくお願いします。
 9月14日の「争議支援総行動」は緊急事態宣言で中止になりましたが、定例の宣伝行動は行いました。終了後、東京地評、新宿区労連、私教連、守る会、当該組合員の要請団で理事長に要請書を届けようとしましたが、窓口の外国人職員が責任者不在を繰り返し、受け取りを拒否しました。外国人職員に応対を押しつけ、組合との対立関係を煽るやり方は、学校の差別体質の表れです。パワハラを許さない闘いの意義を改めて感じました。
 守る会の活動を中心に、第2第4火曜日12:30からの定例の街頭宣伝、抗議ファックスの取り組みを続けています。卒業生対象のゼミナールの開催やSNSでの発信など多彩な活動で、進んで行きたいです。
 組合は、学校法人の身勝手な廃校や人権を尊重しない方針に切り込み、職場復帰を目指して闘います。


9・14 東京外語専門学校前宣伝英気を養う組


集団帰属が踏み絵の差別事件!
明治乳業争議団

 都労委残留39件の第3回調査期日を10月11日(月)に迎える明乳争議団は、書面提出や調査での主張を通し、事件の本質と全体像の鮮明化に奮闘中です。 明治乳業は、劣悪な労働条件の改善など高揚する労働組合活動に危機感を強め、職制機構総動員で一気に「インフォーマル組織」を主要工場に結成。労働者ら個々に、赤組(申立人ら活動家集団)か白組(インフォーマル組織)かの帰属を迫る踏み絵を、昇給・昇格や仕事の差別などで脅し迫ったのです(転向工作)。すなわち、能力や仕事ぶりではなく赤組か白組かの集団帰属で恣意的な昇給・昇格が長期に運用されたのです。
 争議団は併合審査を確実にし、長期に亘る格差・不当労働行為の実態を、申立人ら集団と他の集団との集団比較(大量観察方式)での認定・判断を審査委員に求め奮闘しています。


都労委での明乳争議団と支援の皆さん


中労委命令取消訴訟は次回で結審も!
帝京長岡高教職組

 9月13日、中労委命令の取消しを求める行政訴訟第3回裁判が東京地裁でありました。
 学園側準備書面に対し、10月末までに中労委、組合側が反論書面を提出します。次回期日は11月15日(月)の10:30からです。土屋弁護士は、裁判後「学園側の主張は同じ内容の繰り返しで、次回で結審の可能性もある」と報告しました。
 吉田先生の不当解雇問題は、解雇無効の仮処分決定に対する異議審の決定が10月上旬までに出され、不当労働行為による解雇無効を争う新潟県労委での調査は3月に証人尋問が行われる見通しです。
 吉田先生を慕って入学した生徒がパワハラを受けて転校を余儀なくされ、校長や顧問の教師を訴えた裁判は11月に結審し、年度内判決が見えてきました。
 こうした裁判や労働委員会の闘いで着実に学園を追い詰めています。引き続き、ご支援をお願いします。


9.13 裁判内容を説明する土屋弁護士


新理事長「幸せを感得する環境を提供する」と就任挨拶!
鶴川高校教職員組合

 8月1日に百瀬義貴氏が新理事長に就任し、「2022年度より鶴川高等学校が変わります!」という文書で、来年度からの教育新構想が発表されました。そして8月31日、新理事長のもとでの初の団交がリモートにて行われました。
 冒頭において新理事長が就任挨拶し、「本学園で教育を受け、そして関わる皆様の人生に何かしらのお役にたって幸せを感得していただく。そのための環境を提供し続けることが私の使命だと考えています。」と述べました。
 それは、組合が求める学校づくりとも大いに重なる点はあります。しかしながら今、新理事会に求められているのは、鶴川高校という教育現場にある不法行為を一掃することです。憲法、法令を守り人権と教育を尊重する学校をつくるために、6名の職場復帰を実現させ、今こそこの長い争議に終止符を打ち、全面解決を図るよう求めます。
(YouTube『鶴川高校三木ひろ子チャンネル』の登録をお願いします。)


オランダ国内法の適用で双方が主張
オランダ航空雇止め解雇事件

 KLMオランダ航空1・2・4陣裁判は、日本人客室乗務員(CA)に対する「通則法に基づくオランダ国内法の適用(3年を超えると無期雇用)で雇い止め無効となるのか否か」という新たな争点に対するやりとりが続いています。
 前回7月15日の口頭弁論で、裁判長は次回期日までに、組合側にはオランダ法を適用すべきとの根拠、会社側にはオランダ法適用時の法解釈の考え方を示すよう求めました。
 そして9月27日の弁論で組合側は、日本人CAがオランダ本国で勤務を管理、業務場所はオランダ国内扱のKLM機内がほとんどである実態を示しました。
 会社側は「オランダ法が適用となっても例外規定(労働組合と会社が協定を結べば3年を超える有期雇用が認められる)を適用するための労使協定がある」と主張してきました。
 これは組合側も予想していた主張であり、次は当事者にその存在さえも知らされていなかった協定は日本人CAへの効力は及ばないとの反論を行います。


9月27日 裁判所に署名提出


次回はケガが脳脊髄液漏出症だと立証
coopみらい及川労災事件

 9月17日、損賠訴訟第8回口頭弁論が開かれ、20名の支援傍聴がありました。
 被告側が「原告は本件において転倒したことは認められない」と主張したことに対し、原告側から「ケガは脳脊髄液減少(漏出)症だったのに、立証が不十分な点を次回立証したい」、反論は「脳脊髄液減少症は外傷に起因しているか、医学上外傷があったのかどうかを立証する」と述べました。
 裁判長は「どの様に立証していくのか?」と聞いたため、行政訴訟との関係で次回では出し切れないと伝えました。裁判長は「できるだけ全部提出してもらいたい」と言い、次回は12月3日10時30分、さいたま地裁101号法廷なりました。


解雇争議を早期に解決し、CCUの組織拡大へ
JAL不当解雇撤回争議団

 客乗争議団が所属しているCCUは、9月16日に定期大会を開催しました。今期も、解雇問題の早期解決を目指すとして、重点要求に掲げ取り組んでいくことを確認しました。  
 コロナ禍で、客室乗務員の年収は3割減となり、生活不安が続いています。こうした状況を受けて、組織数を大幅に上回る1800通のアンケートを回収し、一時金の回答を引き出し、コロナ対策にも改善を勝ち取ってきた1年でした。
 大会では、「コロナ禍で航空産業は大変な状況ではあるが、雇用が守られているのは解雇争議の闘いがあるからこそである。今年こそ、早期解決を目指したい」と現役の方からの発言がありました。また、CCUの組織拡大に向けて、多くの方から活発な意見も出され元気な大会となりました。
 今年こそ、CCUの組織拡大に全力で取り組み、解雇争議を解決し、賃金や昇格問題等の改善に繋げていきたいものです。


大会であいさつする古川委員長


たたかう私学の仲間が争議の状況を報告
東京争議団 編集部より

 東京争議団からの呼びかけに応え、和洋九段女子中学校高等学校教職員組合(東京私教連)が9月の全体会議に参加、争議の状況を報告しました。
 事件は、理事長交代後の2016年より、就業規則に定められている定昇が一方的に止められたことが発端です。その理由は、1年で10億円の赤字が出ているとのことですが、決算内容や組合提案に対する説明が不十分でした。
 そこで、都労委に「不当労働行為救済申立(不誠実団交)」を行い、定昇ストップに対しては、東京地裁に「労働条件の一方的不利益変更」の無効を求めて提訴しました。
 不当労働行為事件は、今年7月に請求棄却の不当な決定が出され、中労委に再審査申立を実施しました。定昇請求訴訟は、東京地裁での裁判が続いています。
 鶴川、東京国際福祉と同じく東京私教連に加盟する仲間です。ともに頑張りましょう。


サポーターの広場
争議団OBが活躍する新宿区労連

 9月に寄稿された新宿区労連議長の伊藤之知さんはC&S労組で闘った方です。区労連事務局長はほるぷ出版争議の岡村稔さんです。沖電気争議団だった屋代眞さんも新宿区労連で活動され、今は東京地評の副議長です。


9月22日 最賃アピールデモの先頭に立つ伊藤さん(左) 


十二・二(木)
全労連・東京地評
争議支援総行動

ご支援、ご協力をよろしくお願いします


各争議組合、争議団の要請・近況報告

▼COOPみらい及川労災事件 
 10月6日(水)13:50 及川労災裁判(行政訴訟)
 埼玉地裁105号法廷 傍聴支援よろしくお願いします。
▼明治乳業争議団
 10月11日(月)15時〜都労委第3回調査、都庁第一南塔38階
 異常企業体質の包囲告発運動に総力!
京橋エドグラン「座り込み」。
 10月19日(火)12時〜13時。ご支援を!(コロナ感染次第です。)
▼鶴川高校教職員組合
 10月11日13:30鶴川パワハラ裁判 東京地裁立川支部
 10月26日(火)16:30鶴川都労委調査 都庁南塔38階
 10月27日(水)10:30鶴川常勤解雇裁判 東京高裁825号法廷
 裁判所、労働委員会とで係争中です。
 ご支援よろしくお願いします。
▼KLMオランダ航空雇止解雇事件
 10月14日10:00 第3陣裁判 709号法廷(結審)
 11月29日10:00 第1,2,4陣裁判 631号法廷
 傍聴支援よろしくお願いします。。
▼東京国際福祉専門学校教職員組合
 10月14日(木)11:00東京地裁827号法廷第3回口頭弁論 
 毎月第2第4火曜日12時30分から東京外語専門学校前街宣
 10月は12日 26日です。
 争議応援〜抗議FAX・オリジナルタオル是非、ご協力を!!


====東京争議団予定===

2021年
十一月
 十二13:00 三役会議
 十三13:00 全体会議
十二月
 〇三13:00 三役会議
 〇四13:00 全体会議


===行動予定===

十月
 〇六08:30 東京争議団共同宣伝 東京地裁前
   13:50 コープみらい 及川労災裁判(行政訴訟)さいたま地裁105号法廷
 〇八 終日 司法総行動
 十一13:30 鶴川高校パワハラ裁判 東京地裁立川支部
   15:00 明乳都労委調査 都庁南塔38階
 十二12:30 東京国際福祉定例宣伝 東京外語専門学校前
 十四10:00 KLMオランダ航空 第3陣裁判結審 東京地裁709号法廷
   11:00 東京国際福祉解雇裁判 東京地裁827号法廷
 十九12:00 明乳第63次座り込み 京橋エドグラン前
 二六12:30 東京国際福祉定例宣伝 東京外語専門学校前
   16:30 鶴川高校都労委調査 都庁南塔38階
   18:00 JAL都内6駅頭宣伝
 二七10:30 鶴川高校常勤解雇裁判 東京高裁825号法廷

十一月
 〇四09:30 全労連・東京地評 争議支援総行動第一次オルグ
 〇六13:00 東京地評「働く者の権利討論集会」ラパスホール
 〇九12:30 東京国際福祉定例宣伝 東京外語専門学校前
 一五10:30 帝京長岡高校行政訴訟 東京地裁527号法廷
 一九09:30 全労連・東京地評 争議支援総行動第二次オルグ
 二二12:00 明乳第64次座り込み 京橋エドグラン前
 二九10:00 KLMオランダ航空 第1・2・4陣裁判 東京地裁631号法廷

十二月
 〇二 終日 全労連・東京地評 争議支援総行動


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