東京争議団ニュース第355/2021年1月9日
勝利への確かな道筋を切り拓く
共同・共闘を大きく前進させましょう!
東京争議団共闘会議議長 小関 守
仲間の皆さん、あけましておめでとうございます。
長期化するコロナ感染拡大の異常な状況下での年明けですが、「感染しない、させない」の立場から、争議団活動にも自粛が余儀なくされています。
さて、「安倍政権の継承」を看板に、「自助・共助・公助」を政治姿勢として誕生した菅政権の実態が、学術会議への強権的人事介入や、国の迅速な判断と支援が必要なコロナ対策などで露になっています。官邸主導の安倍政権を官房長官として仕切った菅首相の、危険な実像が様々な課題を通して鮮明になっています。今年は危険な暴走政治と対峙し、野党共闘と幅広い市民連合との共同で、新しい政治の枠組を目指す国政選挙の年です。
仲間の皆さん、企業の横暴や司法反動と闘う労働争議の勝利への道筋を切り拓くため、争議団共闘のウイングを大きく広げ仲間たちとの絆を強め、怯むことなく今年も大いに奮闘しようではありませんか。
小関議長
都労委闘争で局面打開の新年に
明治乳業争議団
市川事件から36年、全国事件からでも27年目の明乳争議。今年の目標は、@中労委命令取消訴訟を闘った司法でも確定した中労委命令「付言」の、「互譲による合意」の決断を(株)明治と親会社明治HDに迫る包囲運動を強め、人道上も放置が許されない長期争議の全面解決への道筋を切り拓くこと。A全面解決への道筋が拓かれるまでは、都労委に残留する39件の審査を確実に軌道に乗せ、これまで単年度審査・判断で格差(差別)と不当労働行為の成立が否定されたことを踏まえ、残る全事件の併合審査で累積格差と不当労働行為を全面的に解明し、典型的「不当労働行為・差別事件」の立証を尽くすことです。
明乳争議団には「@長期化、A高齢化、B64人中16人が故人、C都労委に39件残留」など厳しい現実がありますが、必ず局面打開を果たす決意で一丸となり奮闘します。今年も宜しくお願いします。
2020.12.3全労連・東京地評争議支援総行動
エドグラン前。松平さんがトランペット演奏
全国からの支援を力に「教師はあきらめない」
鶴川高校教職員組合
12月17日、第24回「支援共闘会議総会」を行いました。ZOOMを活用したことで、四国をはじめ全国各地の支援者の参加も実現し、大きく成功することが出来ました。
労働争議動画として異例のYouTube再生回数となっている「10・17解雇撤回パレード」上映の後、鶴川高校教職員組合は構成劇で支援を訴えました。2020年、学園は組合員4名(継続雇用拒否の三木・村田・松山とパワハラ裁判原告)の雇用を打ち切った上に、在職組合員に対して教育を歪める不当な処分で激烈な攻撃を加えています。組合差別・非正規雇用80%、昇給・ボーナス・退職金なしの搾取の一方で、新国立競技場を設計した隈氏デザインの豪華校舎(フェリシア子ども短大)を改築しました。このような学校運営で犠牲になっているのは生徒たちです。本年も、私たちは「教師はあきらめない」を実践します。
12・17の総会で発言する『教師はあきらめない』の著者・三木先生
新日本出版 定価1650円
争議支援総行動で日本支社前に50名参加
オランダ航空雇止め解雇事件
12月3日、全労連・東京地評「争議支援総行動」が行われ、KLMオランダ航空日本支社前には40団体50名が集まりました。全労連黒澤事務局長が主催者挨拶を行い、コロナ禍で派遣や契約社員などが職を失っている実態を示し、KLMの無期転換逃れの雇い止めを撤回させていく意義を強調しました。
航空労組連絡会、JAL争議団から力強い連帯あいさつがあり、当該原告が決意表明を行い、元気なシュプレヒコールで締めました。
日本支社側は人事本部長が対応、自主解決を検討しないのか質したところ、裁判を粛々と進めるとの回答で、自ら解決しよういう考えはありません。
裁判は1月、2月と連続して入ります。多くの皆さまの支援傍聴をお願いします。
12.3 全労連・東京地評争議支援総行動
コープみらいは労災を認めよ
次は被災事実の証明へ
coopみらい及川労災事件
労災認定を求める行政訴訟の第2回目が、12月9日にさいたま地裁105号法廷で開かれました。傍聴席が埋まるたくさんの方々からご支援をいただき、誠にありがとうございました。
被告は一貫して「本件被災事実の存在は認められない」と主張しています。第3回目は「原告提出の脳脊髄液減少症(漏出症)の診断に対して国側の意見書を書いてくれる医師を探している。3ヶ月ほど時間が欲しい」ということで、2月17日(水)13時30分から(さいたま地裁105号法廷)になりました。
コープみらいへの使用者責任を求める損害賠償請求の第3回目は、1月22日(金)13時30分からさいたま地裁101号法廷で開かれます。
原告は転倒の事実の証明をして反論していきますので、引き続き皆様からのご支援をよろしくお願い致します。
東京争議団総会で報告する及川さん
廃校撤回、教育正常化のため闘い続けます
東京国際福祉専門学校事件
不当解雇が撤回され、出勤再開しても、組合員への情報遮断、差別的対応があり、職場で質してきました。未だ学科会議が開催されず、教育の場として不適切な状態が続いていますが、組合は教育の正常化を要求し、他の教職員と少しずつ話し、連携して教育にあたれるよう奮闘します。
年度末の廃校へのタイムリミットが迫っています。学園は 経営難を理由に本校と日本語学校を閉じ、東京外語専門学校一本で経営していく方針です。
組合への財務諸表の不開示は運動の結果、職員として請求すれば過去1年分の閲覧に応じることになりました。今後、財務分析と並行して、不当労働行為の禁止や、廃校に伴う解雇は許さない闘いになりそうです。
東京争議団事務局次長に選出されあいさつする浜田委員長
争議解決へ向け年末に集中行動実施
JAL不当解雇撤回争議団 杉山 陽子
12月21日、天王洲のJAL本社前に原告29名が集まり、一人ひとりのこの10年間の想いの丈を赤坂社長に聞いて欲しく訴えました。参加出来なかった原告のメッセージは内田団長が代読し、その後要請に行きましたが、社長との面談は叶いませんでした。
12月23日には第15回目の特別協議が半年ぶりに開催されましたが、前進回答はありませんでした。24日はJR蒲田駅東口でクリスマスイブ宣伝行動が行われ、22団体74名の方々と国民にアピールしました。25日には桜木町駅前でクリスマス宣伝行動を行い、立憲民主党、共産党の国会議員も参加され、力強い支援を頂きました。
昨年の大晦日で丸10年を迎えたJAL争議。赤坂社長の「一緒に解決したいと思っている」の発言を実行して、男女差別のない安全な航空会社になる事が、今こそ重要です。1日も早いJAL争議の解決を求めます。
本社前で原告一人ひとりが想いを訴える
東京争議団 第59回総会
12月20日、東京争議団共闘会議第59回総会をラパスホールで開催しました。コロナ禍で、来賓はメッセージ、短時間総会とし、交流会も中止しました。密を避け37名出席での総会となりました。
東電モラハラ裁判終結の報告が芦澤さんより行われ、東京争議団へのカンパを頂きました。東京国際福祉専門学校は解雇撤回・職場復帰を果たしたものの学校閉鎖との闘いが続くことを報告、コープみらい労災事件の及川さんから新加入の挨拶がありました。KLMオランダ航空、鶴川、明乳、第一交通、JAL争議から状況報告がありました。
議案は、畠中事務局長が提案、小関議長の討論のまとめ後に採決・承認。会計は2年分の決算報告と2021年度予算を決定しました。
12月20日、ラパスホール
新加盟争議紹介
共立は雇い止めを撤回し
子どもたちの所へ戻して!
大阪守口学童指導員雇止め解雇事件
この度東京争議団の仲間に加わりました守口学童指導員原告団です。守口市の学童保育は市直営から50年の歴史があり「かぎっ子」「一部の子ども」という時代から指導員と保護者が運動を積み重ね、今では子どもたちの命を守る居場所として認知されるようになりました。
そんな中、守口市は2019年4月から共立メンテナンスに委託したのです。共立は守口の学童保育の歴史を継承し指導員を引き続き雇用するという提案を高く評価され受託したにも拘らず、受託直後から保護者会や行事へ干渉し、それに対して意見を言った指導員に「会社に反抗した」等…「注意書」が続いて「雇い止め通知書」が手渡されました。コロナで学校が休校になり朝から必死で保育をしているさなかでした。会社のあまりにも理不尽なやり方に10名が裁判で闘う決意をしました。まだ先が見えませんが多くの支援に励まされ頑張っていますので、これからもよろしくお願いします。
各争議組合、争議団の要請・近況報告
▼明治乳業争議団
異常企業体質の包囲告発運動に総力 !
第59次京橋エドグラン「座り込み」
1月18日(月) 12時〜13時
新年、決意も新たにご支援を!
▼COOPみらい及川労災事件
労災認定を求める行政訴訟第3回
1月22日(金)13時30分〜 さいたま地裁101号法廷
コープみらいへの使用者責任を求める損害賠償請求
2月17日(水)13時30分〜 さいたま地裁105号法廷
▼KLMオランダ航空雇止解雇事件
第1・2・4陣裁判 1月28日 16:00〜 709号法廷
第3陣裁判 2月 8日 11:00〜 631号法廷
▼鶴川高等学校教職員組合
1月27日10:00〜 継続雇用拒否裁判 地裁606号法廷
原告意見陳述を行います
2月 9日16:00〜 都労委調査(不誠実団交等)都庁38階
2月17日15:00〜 パワハラ裁判 東京地裁立川支部 404号法廷
3月19日13:15〜 常勤解雇裁判・判決 527号法廷
1,2,3月は日程がたくさん入っています。宜しく!
▼東京国際福祉専門学校事件
職員として請求すれば財務諸表を閲覧できるようになりました
教育の正常化、質保障のために奮闘しています
組合は最後まで、根拠なき廃校に断固反対し続けます
====東京争議団予定===
2021年
二月
〇四13:00 三役会議
〇六13:00 全体会議
三月
〇五13:00 三役会議
〇六13:00 全体会議
===行動予定===
***変更訂正あり***
2021年
一月
十三08:30 東京争議団共同宣伝 東京地裁前 中止
十八12:00 明乳京橋エドグラン前座り込み
二二13:30 コープみらい及川労災裁判 埼玉地裁:101号法廷
二七10:00 鶴川高校継続雇用拒否裁判 地裁:606号法廷
二八14:00 第一交通中労委調査
16:00 KLMオランダ航空地裁:709号法廷
二九14:00 明乳争議支援共闘会議総会:ラパスホール 中止
18:00 JAL争議 都内6カ所駅頭宣伝
二月
〇八11:00 KLMオランダ航空地裁:631号法廷
〇九16:00 鶴川都労委調査(不誠実団交など)都庁38階
十五14:00 明乳争議支援共闘会議総会:ラパスホール
十六12:00 明乳京橋エドグラン前座り込み
14:00 第一交通中労委 証人審問
十七13:30コープみらい及川労災裁判 埼玉地裁:105号法廷
十七15:00 鶴川パワハラ裁判 東京地裁(立川支部)404号法廷
三月
十七13:00 鶴川高校都労委 組合側証人尋問 都庁38階
十九13:15 鶴川高校常勤解雇裁判(判決)地裁527号法廷
二二12:00 鶴川高校都労委 学園側証人尋問 都庁38階
二三18:30 裁判所・労働委員会対策会議 東京地評5階会議室