東京争議団ニュース第352/2020年10月10日
職場復帰を勝ち取りました!
東京国際福祉専門学校事件
10月1日、理事長出席のもと、団体交渉を行い、組合員3名の解雇・雇止め撤回、10月21日からの出勤再開が合意されました。
職場復帰が実現したのは、ひとえに、皆様に支えられ、共闘しながら運動を行った結果であり、感謝に堪えません。
しかし、今回、提訴取り下げを行うことになりましたが、待遇は昨年度より下げられ、契約期間中に締め出し、授業等をさせなかったことに対する謝罪は不十分であり、組合員の一人には授業を持たせない、非常勤講師の無期雇用転換が業務委託であることを理由に退けられたまま、等々、未解決の問題は山積しています。
何よりも、未だ廃校は撤回されず、学園の財務諸表も提示されていません。
半年後にはまた解雇となる可能性が高いです。
組合や労働者の権利保障、学校の公的責任を問う闘いはこれからも続いていきます。 今後ともよろしくお願い致します。
あきる野の滝で英気を養う組合・守る会のメンバー
地裁から、賃金の仮払いの決定が出される!
帝京長岡高教職組
9月18日に、新潟地裁長岡支部から満額の賃金の仮払を命じる決定が出されました。さらに決定では学園が解雇理由を「職務に必要な適格性を欠く」としていることについて、「労働者の能力不足や職務不適格を理由とする解雇について解雇の合理性を肯定できるのは、それらが使用者に重大な損害を与えたり、企業経営や業務運営等に重大な支障を及ぼすほどの内容である場合に限られると言うべきであり、また、それらが、指導や教育、注意、降格や懲戒処分等の事前の改善措置によっても容易に是正し難い程度に達していることが必要」として、解雇事由に挙げている学園の主張をことごとく退け、「本件普通解雇は、解雇権の濫用に当たり、無効である」と結論づけました。
すぐに、組合は学園に吉田先生に対する解雇撤回と早期の職場復帰を要求しました。
しかし、学園は地裁に異議を申し立てました。
門戸を閉ざす明治に4年超の社前「座り込み」
明治乳業争議団
中労委命令(2017年1月)を契機に、(株)明治と明治HDに大義と道理をもって争議解決を迫る明乳争議団の社前「座り込み行動」は、9月で55次(4年超)の継続行動となっています。
争議団は、「会社が真摯に要請を受けるなら、直ちに座り込みは中止」との姿勢を明らかにし、近隣の商店や地元自治会を個別に訪問して行動への理解を要請してきましたが、年月の経過と共に多くの励ましや支援に支えられる行動となっています。
中労委命令は、差別や人権侵害の事実を認定した上で「付言」を特記し、「当事者双方の互譲による合意をもって紛争の全面解決を目指すべきことは自明の理である」と、異例にも命令の中で解決への道筋を明確に示しました。
争議団は最高裁と都労委を闘いながら、この大義も道理もある道筋に会社が応じざるを得ない局面づくりに向け頑張っています。
解決への局面打開に奮闘する明乳争議にご支援をお願いします。
9月24日第55次座り込み
いよいよ11月より裁判 弁論再開
オランダ航空雇止め解雇事件
9月15日、東京地評の争議支援総行動では、KLMオランダ航空日本支社前抗議行動を行い20団体、60名が参加しました。日本支社への要請行動では「無期転換逃れを目的に契約上限を設定しての雇い止めは違法無効とすべき」との研究者の論文が出ていることを紹介し、会社として主体的に解決するよう求めました。
10月2日の司法総行動では、厚労省、東京地裁への要請を行いました。厚労省は「無期転換を意図的に避けることは法の趣旨に反し啓発指導を行う」と発言したことを受けて、東京地裁には「厚労省が法の趣旨=雇用の安定を求めて努力しているのに対し、裁判所が法の趣旨に反する無期転換逃れの脱法行為を適法としたら行政努力が水泡に帰す」と指摘、公正な判断を求めました。
コロナ禍で中断されていた裁判は、11月2日、5日に口頭弁論期日が入りました。 裁判官の交代があり、弁論更新で原告、弁護士が意見陳述を行います。
9.15地評総行動KLM支社前
百瀬理事長は三木副委員長の
再雇用を拒否するな!
鶴川高校教職員組合
百瀬和男理事長は、6月の松山前委員長に続き9月に村田書記長の雇用打ち切りを強行し、翌日、座席を撤去しました。
続く3人目となる三木副委員長にも10月末の再雇用拒否を強行しようとしています。三木副委員長は鶴川高校に勤務して37年余。クラス担任、部活動顧問、生徒会指導などに情熱を傾け、国語の授業の緻密かつダイナミックな取り組みで鶴川高校の教育を牽引してきました。
フェリシアこども短期大学が姉妹校である鶴川高校には保育者志望の生徒が多く入学しています。三木組合員は児童文化部(後に演劇部)の顧問として、近隣の小学校などで人形劇の上演活動を行い、特色ある活動は新聞でも大きく取り上げられました。
百瀬和男理事長は、たった一枚の紙きれで、しかも年度の途中で雇用と教育活動を断とうとしています。
組合は、断固として抗議し撤回を求めます。
9/23「フェリシアこども短期大学内の法人本部要請
最高裁へ上申書の第3弾を提出するも
不受理の決定
東電モラハラ裁判
東京電力の社内において、先輩社員による陰湿かつ継続的ないじめの辛さ・苦しさを遺書にしたためて、自死した芦澤拓磨さんの行政裁判は最高裁へ審理の舞台を移して約半年が経過します。
9月11日に東京争議団共闘会議主催による最高裁交渉が行われ、「東電モラハラ裁判」を闘う拓磨さんのご両親が参加しました。
新型コロナ禍にありますが、亡き息子拓磨さんの無念を晴らすべく、父親の明さん、母親のひとみさんは、朝一番の電車で山梨を出て、最高裁に3回目の上申書を届けました。
僅か4ヶ月間という短期間に拓磨さんが先輩社員より受けた19に及ぶいじめや嫌がらせを分断評価して、「精神的な負荷は弱」とした甲府地裁、そしてその判断を支持した東京高裁の誤りを正すよう最高裁に求めました。
この日は、奇しくも拓磨さんの月命日であり、労災認定を求める市民の声を上申書として、11筆を提出しました。これまで3回の合計では、68筆となりました。
しかし、残念ながら最高裁は10月2日付けで不受理を決定しました。許しがたい不当決定であり、無念の思いです。
9・11最高裁交渉参加の争議団
今日この頃
JAL不当解雇撤回争議団
JAL争議団女子原告団事務局次長・細井砂織
コロナ禍で外出自粛が続き、私達の活動も一時中断を強いられたが、漸く9月から本格的に再開となった。もちろん、従来どおりとはいかず、工夫に工夫を重ねての始動である。各々、体調管理万全の上、マスクは必須、アルコール消毒剤や除菌ティッシュ、手袋も準備。時によりフェイスシールドも。密にならないよう、時間は短く、等々。
そんな中、9月15日には全労連・東京地評の総行動が行われ、JAL本社前には230名の支援者が結集してくれた。9月22日には羽田空港でのアピール行動。これも200名超の結集となった。
翌23日には議員会館で国会議員を対象としたJAL争議の勉強会を開き、超党派で議員と秘書、合わせて30数名の参加があった。
人の尊厳を傷つける理不尽は絶対に許さない!という強い思いで、今日も明日も元気に頑張る私達です。
9月22日HNDアピール行動
東京争議団サポーターの広場
音楽家のコロナ問題との闘いについて
音楽ユニオン 安並克磨
音楽ユニオンは全日本年金者組合と交流があり、本部や支部が主催する集会では演奏を頼まれています。 八千代支部の春のつどいや秋のつどいではデキシーバンドを希望されたので、デキシーバンドを供給したのですが、あまり同じバンドだけでは飽きると思うので、今年の春のつどいでは、タンゴバンドにすることになり、「勝田台文化センター」で4月30日(木)午後1時開場で、八千代支部の、[2020年春のつどい」が開催されることになり、我々のタンゴバンド、「オルケスタ・テイピカ・シンパテイカ」、が、演奏することになったのです。
しかし、残念なことにコロナ問題が起き、「春のつどい」、は中止になり、集会は延期になりました。
私たちだけではなく、生の演奏は、殆どが中止になっています。
最近、オーケストラは、楽員メンバーの間隔をあけて練習し、聴衆は2〜3人分空けて着席してもらうようにしてコンサートを開く等の努力をしています。
私たちのようなフリーのバンドは、一体どのような努力をすればよいのか判らなくて困っています。
各争議組合、争議団の要請・近況報告
▼鶴川高校教職員組合
10月17日(土)15:00〜「解雇撤回パレード」を実施!
小田急線「柿生駅南口」下車徒歩10分美山台公園集合(駅から案内あり)
常勤講師雇止め裁判10月14日(水)16:00口頭弁論、地裁527
11月27日(金)10:00〜17:00予定証人尋問(百瀬理事長が証言)
都労委調査 10月28日(水)17:00
▼明治乳業争争議団
異常企業体質の包囲告発運動に総力 !
第56次京橋エドグラン「座り込み」行動は、10月20日(火)=12時〜
13時。継続は力・・・ご支援を!
▼国際福祉専門学校教職員組合
3名の組合員が職場復帰・提訴取り下げも謝罪はなし
10月24日17:30〜「東京国際福祉専門学校を守る会」報告集会in全国教育文化会館(エデュカス5階B5会議室)
▼KLMオランダ航空雇止め解雇事件
11月2日(月)10時30分〜 第3陣 第4回裁判 東京地裁631号法廷
11月5日(木)10時30分〜第1,2,4陣 第9回裁判 東京地裁510号法廷
▼JAL解雇撤回争議団
10月29日18:00JAL争議都内6駅頭宣伝
====東京争議団予定===
十一月
〇六13:00三役会議
〇七13:00発送作業・全体会議
十二月
〇四13:00三役会議
〇五13:00発送作業・全体会議
二十10:00東京争議団第五九回総会
===行動予定===
十月
十四16:00鶴川常勤講師雇い止め裁判 地裁527号
十五10:30全国労働委員会対策会議 出版労連会議室
12:00JAL争議団 経団連・厚労省・国交省行動
十七15:00鶴川「解雇撤回パレード 小田急線「柿生駅南口」美山台公園駅からの案内があります
二〇12:00明乳争議団京橋エドグラン前座込み行動
二四17:30東京国際福祉専門学校会 報告集会全国教育文化会館 エデュカス5階B5会議室
二八17:00鶴川都労委調査
二九18:00JAL争議都内6箇所 一斉宣伝行動
十一月
〇二10:30KLM第3陣裁判 地裁631号法廷
〇四08:30東京争議団共同宣伝 東京地裁前
〇五10:30KLM第1 ・2・4陣 第9回裁判地裁631号
13:00サポーター企画「散策と美術展巡り」
十三07:50東京争議団共同宣伝 最高裁前
二一12:30東京地評「働く者の権利 討論集会」エデュカス東京
二七10:00鶴川常勤講師雇い止め裁判 東京地裁百瀬理事長証言
18:00JAL争議都内6箇所 一斉宣伝行動
十二月
〇二08:30東京争議団共同宣伝 東京地裁前
〇三終日 全労連・東京地評 争議支援総行動
十一07:50東京争議団共同宣伝 最高裁
二〇10:00東京争議団第59回総会 ラパスホール