東京争議団ニュース第342/2019年11月9日
高裁が「和解勧告」!
実りある解決に向け総力戦
明治乳業争議団
明乳全国事件に対し、東京高裁21部(定塚裁判長)は第三回弁論期日(10月15日)で結審とし、判決日(来春1月30日)の設定と同時に職権で「和解勧告」を行い、それぞれとの個別面談の中で裁判所が考える「和解内容」を示し、持ち帰っての検討を求めました。
争議団は、「解決金ゼロ」など検討に値しない和解案ですが、解決への道筋を切り拓く突破口として勧告を重視。裁判長に、「35年争議の全面解決に相応しい解決内容」を粘り強く働きかけています。同時に明治に対し、「和解勧告に応じ、中労委『付言』に基づく解決内容の決断」を求め、緊急FAX運動を全労連、東京地評を始め多くの団体・個人に協力を訴えています。
私たちは、判決期日前の実りある解決内容での和解を目指し、総力戦で奮闘します。ご支援を!
10月15日高裁第3回口頭弁論報告
遺族の控訴棄却
東電モラハラ自殺裁判判決下る!
東電モラハラ裁判
東電に勤務して2年目の芦澤拓磨君が自殺したのは11歳も年上の先輩社員のいじめによるものが原因として、労災認定を求めた行政訴訟の控訴審判決が10月30日、東京高裁101号大法廷でありました。
当日は多くの支援者が傍聴に駆け付けていただき、97席の傍聴席は7割程が埋まりました。
白井幸夫裁判長は、拓磨君が19歳という若さで社会経験も乏しい新入社員であったにも関わらず、「平均的労働者基準説」を持ち出し、先輩社員からの疎遠な態度は認められるものの、いずれも心理的な負荷は「弱」であり、自殺と業務の因果関係は認めないという極めて不当な判決でありました。
これは、先輩社員による19にも及ぶ嫌がらせの事例を分断評価し、「心理的な負荷の程度は弱い」とした甲府地裁の判断を踏襲するもので、司法の劣化を強く裏付けるものでした。遺族は今後上告受理申し立てを検討する予定であります。 傍聴に駆け付けて下さいました多くの皆様に感謝申し上げると共に、最後までご支援の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
拓磨君の遺影と共に判決後の報告会
東京争議団の要請に人事部長が対応
オランダ航空雇止め解雇事件
KLMオランダ航空(KLM)の日本人契約制客室乗務員雇止め事件の第1、2陣の第5回裁判が10月17日に行われ、会社側の反論書面が出されたことに対し、原告側反論期日が決められました。
裁判に続く進行協議では、裁判長より和解に対する考え方を聞かれましたが、現時点では裁判の行方を左右するようなものではなく、双方の感触を探るような内容でした。
10月23日には東京争議団の総行動が行われ、KLM日本支社前には約50名の参加がありました。抗議宣伝に続く要請行動では、会社が会議室を準備して筑肱副議長以下4名の要請団を受け入れました。
対応した川瀬人事部長は「早めに連絡があれば対応する」、無期転換逃れの雇い止めについては「期間満了による契約終了であり、それ以上は裁判になっているので控える」と発言しました。
労働審判勝利後に裁判となった第3陣裁判は、11月に第1回期日が入りました。
裁判が続きますが、引き続き支援傍聴をお願い致します。
東京争議団総行動・支社前
労働委員会ほぼ進展なし
帝京長岡高教職組
10月7日に第10回中労委調査が行われました。
学園は事前に和解案を提示しましたが、その内容は和解とは言えないものでした。これを踏まえて、調査では、労働委員会が大部分の時間を使い和解をするよう学園を説得しました。かなり強く迫ったようですが、調査後も、使用者委員を通して、和解を強く迫るとのことでした。
しかし、学園は今回和解案を出すなど、和解について考える素振りを見せながら、実際にはそのつもりはなく、ただ時間稼ぎをしていることも考えられます。
その疑いが大きくなってきたら、労働委員会がすぐに命令を出す方向に動けるよう、1ヶ月毎に調査ができるよう期日を決めました。
一方、職場では、就業規定等を変えるための労働者過半数代表者選出の選挙が行われていましたが、5回めの選挙でようやく過半数を超え、組合委員長に決まりました。
百瀬和男理事長は解雇・再雇用拒否の撤回を
鶴川高校教職員組合
組合は今年度になって62通の「団交申入書」等を提出し、団体交渉を求めていますが7月に1回行ったのみ、団交拒否を続けています。
百瀬和男理事長は明泉学園の資産として97億円を保有していると述べています。これは東京私学でワースト1とも言われる低賃金によって交付助成金と学納金を蓄積してきた結果です。
しかし、ボーナスはゼロ、定期昇給も退職金ない1年契約の先生に担任を持たせて正規化は拒否、劣悪な待遇の改善に背を向けています。その理由として新国立競技場を設計した隈研吾氏デザインの鶴川女子短期大学改築等(来年度「フェリシアこども短大」に改称)に82億円を費やすことで財政の余裕はないからと述べています。校舎建築が何より優先という学校運営・人を大切にしない姿勢は、2018年の常勤講師解雇(27年勤続)・2018年の再雇用拒否にあらわれています。10月29日、組合は全国私教連・共闘会議とともに短大を訪問して次期理事長とされている百瀬義貴理事、短大副学長の百瀬志麻氏・伊藤征男常務理事(高校副校長)ら宛て要請書を提出し、誠実な交渉を通じて全面解決をはかるよう申し入れました。
10/4司法総行動裁判所前にて
クラシテはパワハラ経営を止めろ!!
建交労東京クラシテユニオン分会
クラシテはパワハラが横行する会社です。ある社員はクラシテの管理職は全てパワハラを行っていると言い切ります。
パワハラが行われると、3割近くの社員が退職するとのデータがあります。クラシテも人材流出が止まりません。そして、人的損失の穴埋めのため、多くの社員が過重労働に苦しみ、その社員も退職に至るという悪循環が続きます。
クラシテは日本社宅サービス(笹晃弘社長)が親会社になって以降、継続してパワハラが行われてきました。マンション管理業界でクラシテが「中堅社員の育成工場」と呼ばれるに至っていることは、パワハラ会社である大きな証拠です。 笹社長は自らが組織した管理職がパワハラを行ってきた事実を反省し、中堅社員の育成工場との不名誉な呼び名を払拭するため、笹社長自身が強引な経営手法を止め、会社を改革すべきです。
年内解決めざして頑張ります
JAL不当解雇撤回争議団 宍戸冨美子
すぐにでも解決できると思っていたJAL解雇争議も8年9ヶ月が経過しました。
全国の皆さまに助けていただき、年内争議解決を目指し頑張っています。
今後もJALを内外から包囲する運動を展開する予定です。
株主総会での赤坂社長発言からも会社はこのままの提案(姿勢)では解決が難しいと認識しています。会社は2016年に提案した4要求に正面から回答するべきです。
私たちの解雇問題で社員の会社への信頼は薄らぎ、多くの退職者を出していると聞いていますし、会社にものが言えず多くの仲間がストレスを抱え体調を崩して乗務が出来ないとも聞いています。
2020オリパラの公式スポンサーとしてもJALはこの争議をこのままにしてはいけないはずです。JOCへの働きかけも皆さまのお力をお借りし葉書要請に取り組んでいます。
一日も早い解決のため争議団の団結を強め頑張ってまいります。
長い争議となりましたが今後ともご支援を宜しくお願いいたします。
東京争議団サポーターの広場
職場復帰後も通院
元ショップ99原告 清水文美
職場復帰をして6年が経ちました。しかしながら、現在も精神科に通院していて、うつ病は薬では治らないと思い始めました。そして出会ったのが「精神科は今日も、やりたい放題」内海 聡(著)という本です。この本を読んで私が思ったのは「仕事によりうつ病になった場合は、社会的ストレスが原因であるので薬を用いる必要性がない」ということです。また、私自身の症状を振り返ってみても本で指摘されていることと、いくつか重なる部分がありました。「精神科に通院する前の症状と通院して薬を処方されてからの症状が違う」という問題がとくに印象に残りました。私の場合、最初はとにかく休みたい一心で受診したのですが、精神科から出される薬を飲み続けて「衝動的に死にたい」「記憶障害(ひどい物忘れ)」という症状が出てきました。あきらかに通院前にはなかった症状が出てきて、長期間に悩まされることになりました。そこに、薬の副作用も重なり「一体、何のために通院しているのか」ということすら分からなくなっていました。仕事が原因でメンタルヘルスになってしまった場合「薬による治療が唯一の方法ではない」「あまり薬を信用しすぎてもいけない」と思うようになりました。
現在、私は体を冷やさないように体をあっためることと、筋力をつけることを中心に取り組んでいます。
12・5全労連・東京地評 争議支援総行動
皆様のご支援、ご協力をお願いいたします
東京争議団 第五八回総会
12月14日(土) 一〇時より
会場=ラパスホール
東京争議団新春の集い
1月26日(日) 18時より
ラパスホールにて
サポーターと団員の手作り料理でおもてなしいたします
各争議組合、争議団の要請・近況報告
▼明治乳業争議団
(株)明治に、全面解決への決断求める「緊急FAX運動」(別紙)。
11月26日、第47次「京橋エドグラン座り込み」12時〜13時。ご協力、ご支援よろしく ?
▼KLMオランダ航空雇止め解雇事件
11月28日(木)13時10分〜第3陣第1回裁判 地裁709号法廷
12月12日(木)13時30分〜第1,2陣第6回裁判地裁709号法廷
傍聴支援よろしくお願いします。
▼帝京長岡高校教職員組合
12月10日(火)15時〜 第12回中労委調査
1月14日(火)15時〜 第13回中労委調査
中労委の日程が毎月あります。傍聴支援宜しくお願いします。
▼鶴川高校教職員組合
12月12日(木)13:05〜 判決言い渡し 地裁527号法廷
同 日 18:30〜20:30 判決報告集会・共闘会議総会(エデュカス7階)
都労委第1次申立調査(解雇・再雇用拒否11月18日)
解雇撤回裁判(12月11日)、都労委第2次申立調査(不誠実団交・差別 12月19日)と続きますが、傍聴支援よろしく!
▼東電モラハラ
モラハラ裁判署名筆数報告について(10/23提出分と累計)
民事裁判:112筆(累計9748筆)
行政裁判:111筆(累計9572筆)
東電モラハラ裁判民事訴訟 第1回和解交渉期日11月26日
東電モラハラ裁判民事訴訟 判決言い渡し日 1月29日(水)
最後までのご支援を宜しくお願いします。
====東京争議団予定===
2019年
十二月
〇八13:00三役会議
〇九13:00発送作業・全体会議
一月
十〇13:00三役会議
十一13:00発送作業・全体会議
===行動予定===
十一月
十四09:00全労連・東京地評争議支援総行動第2次オルグ
十五13:00明乳臨時エドグラン座込
十六13:30サポーター懇談会 東京地評5階会議室
十八17:00鶴川都労委第1次調査 東電モラハラ民事訴訟 和解交渉日
12:00明乳第四七次京橋 エドグラン座込み
14:30明乳オリ・パラ晴海トリトンスクエア宣伝
18:00JAL争議都内6駅一斉宣伝行動
二七13:00労働委員会活性化交流集会・ラパスホール
二八13:10KLMオランダ航空 第3陣雇止め事件 地裁709号法廷
十二月
〇五 終日 全労連・東京地評 争議支援総行動
〇九18:30JAL本社大包囲行動
十〇15:00帝京長岡中労委調査
十一16:30鶴川解雇撤回裁判地裁517号(ラウンド法廷)
十二13:05鶴川地裁判決527号
13:30KLMオランダ航空 第1・2陣雇止め事件 地裁709号法廷
18:30鶴川判決報告集会 共闘会議総会エデュカス
十四10:00東京争議団第58回総会 ラパスホール
十六12:00明乳京橋エドグラン座込
十九17:00鶴川都労委第2次調査
二六18:00JAL争議都内6駅 一斉宣伝行動