東京争議団ニュース第314/2017年7月8日
6月28日勝利和解しました!
JAL・CAマタハラ事件
JAL・CAマタハラ裁判は、2017年6月28日東京地裁にて和解が成立しました。私たちは完全勝利和解と受け止めております。
和解内容は、一部守秘事項がありますが、@今年度から原則として希望者全員を産前地上勤務に就ける運用を行う、A来年度内に原則として普通勤務(8時時間勤務)と短時間勤務(5時間勤務)の選択ができる運用とする、B組合に対して、産前地上勤務の配置先、配置人数等を組合に開示する、並びに産前地上勤務制度の問題点円滑な運用等について団体交渉の協議事項とする等が盛り込まれました。
原告が「今後泣き寝入りする人を出したくない」と立ち上がらなければ、このような制度改善は実現しなかったと考えています。会社も広報部を通して「今後も率先して制度を充実させていく」とコメントせざるを得ず、これを足がかりに航空業界にも影響を与えていけるよう頑張って参ります。
皆様には、これまで多大な御支援を頂きまして誠にありがとうございました。ここに報告と共に御礼を申し上げます。
6月28日 勝利和解後の記者会見
東京地裁で風穴あける一部勝訴判決
全厚生闘争団
6月29日午後1時15分、東京地裁(清水響裁判長)は、3人の原告の内、Aさんの分限免職処分(整理解雇)を取り消す判決を行いました。
全国7地域で起こした裁判で初の取消判決であり、解雇撤回・全面解決に向け、風穴をあける大きな一歩です。
判決では、「社保庁長官等は、原告Aの分限免職を回避するための容易かつ現実的な努力として、機構において本件基本計画段階に比して現に欠員が生じている人員数に相当する正規職員の追加募集をするよう働きかける程度のことは可能であったと考えられるにもかかわらず、これすらも怠ったものであるから、原告Aに対する分限免職回避努力義務に違反したものといわざるを得ない」としました。
Aさんに対し、分限回避努力の裁量権の逸脱・濫用を認め、処分取消の判決が出されたので、政府・厚労省の責任で全面解決を図る英断を下すべきです。
全厚生は引き続き、全力で奮闘します。
6月29日東京地裁判決
6月29日裁判所前
常勤講師制度を利用した
職場支配を打ち破るために
鶴川高校教職員組合
26年に及び1年契約である組合員の待遇差別是正を求めた「常勤講師差別裁判」提訴から1年になろうとしています。
弁護団に加わった中野麻美弁護士から次のコメントが寄せられています。
「鶴川高校では、労働組合の影響力を封印して教職員に自制を強い、ひたすら経営者に貢献するような職場支配の道具として『常勤講師』を利用してきました。教育現場で労働者が経営者の『道具』になってしまったら、教育は成り立ちません。非正規の格差を解消して待遇を改善しなければ、正規労働者も含めて無権利の連鎖に投げ込まれてしまいます。『有期』の定めを利用した格差の解消は、職場全体の課題ですし、教育を受ける生徒たちの権利の問題でもあります。この問題に手を繋いで挑んでいけるか、労働者・労働組合の鼎の軽重が問われます。」
東京争議団共同宣伝行動 裁判所前
株主総会で解決への決断迫る!
明治乳業争議団
不当労働行為と差別を認定した中労委命令を武器に、全面解決を目指して奮闘する明乳争議団は、明治HD株主総会(6月29日)を重視し、総会への事前「質問書」を明治HDを訪問して説明。
総会当日は、多くの支援者の参加で会場前宣伝(ザ・プリンス パークタワー東京)を行い、総会にも賛同株主ら10数名で参加。例年通り小関団長が会場発言を行い、質問書への答弁を踏まえ改めて中労委命令の全体像を明らかにし、全面解決への決断を迫りました。
会社は、これまでのように「不当労働行為も差別も無いとの判断を頂いた」とは言えず、「付言には法的効力がない」等を強調。小関団長の質問には、「株主総会の目的に馴染まない質問ですので回答は控えます」と逃げの答弁をする等、命令によって大きく潮目が変わる中での株主総会となりました。
争議団は地裁の進行を視野に置きながら会社包囲を強め、なんとしても解決局面を切り拓く決意で奮闘しています。
6月29日株主総会前宣伝行動
非正規労働者コミニティーユニオン東京の闘い
日本HP不当解雇事件
6月29日、東京地裁の12階で弁論準備を行った。
被告側日本HPとマンパワーは当方の提出した書面の求釈明に対し全く誠実さを感じることさえできない、デタラメ言い逃れであった。常套手段である、「記録が無い、担当者がいない」などと述べながらも通常ない、考えられないなどと詭弁の反復文書での回答であった。
裁判長指示の文書回答がこの有様である。いかに今まで嘘の上塗りを続けて来たかが垣間見える。個人がましてや非正規労働者が大企業相手に訴えを起こすとのらりくらりと時間ばかり引き伸ばし、真っ当に公判には入れない次第。
ぜひ皆様のご支援ご協力を重ね重ねお願いいたします。
5・31全労連・東京地評争議支援総行動
学園、全面団交拒否
土浦日大教職員組合
いままで賞与等の団交を行ってきた土浦日本大学学園は、ついに賞与団交も拒否して教職員との意見交換会を行うとしてきた。
このことは6月12日に行われた茨城県労働委員会でも問題になった。学園の言い分は「少数組合だから教職員を代表していない」である。「意見交換会」には砂岡が出席したが、全て次回の参考にと不誠実な回答に終始した。この他に労働委員会では、砂岡に賃金および賞与の差別を行った主張をした。特に賞与は、砂岡が委員長になった途端に5期連続約14%の減額を行ってきた。
6月28日に行われた解雇撤回裁判では、原告から証人申請を行った。原告側からは砂岡本人と他1名、学園側からは佐藤豊理事長とパワハラに拘わった職員2名を申請した。
7月20日には行政訴訟裁判の判決があり、それを受けて記者会見と要請行動を予定している。8月2日の要請行動はニュース配布・パレード・学園へ直接要請を行うため、多くの支援をお願いしたい。
和解直後の狙い撃ち解雇は許さない!
ハチミツ労組分会解雇事件
サクラハチミツ労組は3月に不当配転撤回の地裁和解が実現し、併せて都労委・中労委とも和解が成立。会社は「遺憾の意」を表し「誠実に話し合う」とし、基幹工場である横浜工場を柱とした経営改善などを求める交渉も再開されるかに見えました。ところが和解成立の直後に、鈴木組合員の再雇用拒否・解雇通告を強行してきました。
解雇撤回・職場復帰をもとめて裁判で闘い、併せて、攻撃の背景である銀行への責任追及も行います。
東京争議団に加盟して闘う仲間の力も借りながら闘っていきます。
「再雇用拒否訴訟」再闘争始まる
再雇用拒否田畑和子争議
私は1995年度、都教委による再雇用拒否に遭いました。裁判を提起すると、理由はすべて捏造で校長と豊島区教委の陰謀であったことが判明しました。「難なく勝つ」と楽観していましたが、裁判官は当方の証人申請を却下、公的な文書を含む重要証拠に目もくれず私は敗訴しました。3次訴訟まで行いましたが最高裁は棄却。
東京都の再雇用制度は定年制導入に際し設置されたもので全員採用が原則です。中神校長はその後、東京音大で講師となり教職科目を教えています。
私は納得のいくまで闘おうと、とりあえず都教委へ重要文書の開示を要求してきました。それは、豊島区教委からの「生徒の自殺についての報告書」です。黒塗りのないものを開示させるつもりです。
都と団交。7月14日勝たせる会総会
公共一般東京都団交拒否CAD解雇事件
6月14日(水)、東京都産業労働局とCAD問題での団体交渉を行いました。これは6月5日の都労委調査の場で、和解も想定して団交で解決の可能性をさぐることも含めて進める話が出たのを受けたものです。裁判・労働委と並行して団交で和解に向け双方の知恵を出し合うことも今後進める方向を一般的ながら話しました。
6月19日(月)に争議勝たせる会代表世話人会が開かれ、11月28日にスト、12月12日に決起集会を開くなどの、夏〜秋の運動強化を話し合い、7月14日の勝たせる会総会を成功させることを意思統一しました。
争議解決を信じて
JAL不当解雇撤回争議団乗員原告 福永 英人
2010年9月23日、ニューヨークから帰着。普通に次のスケジュールを確認。乗務後の業務を済ませ、ロッカーに制服を掛け、扉を閉める。その時、制服の方から自分を見つめているような・・・?
これが乗員としての最後のシーンとなりました。
その後は執拗な退職勧奨を経て、尚、一縷の望みを持って迎えた2010年の大晦日。奇跡は起きなかった。しかし、まだ実感も湧かず、何となく暗く過ごした2011年の正月。
明けて、それまでの疲労から風邪を引き、病院へ行こうと、その時、健康保険が無い!解雇されると言う事は、こう言う事から始まるのだと気付かされました。
これまで色々な事がありました。多くは語らないものの家族も苦しみ、それでも支えてくれています。
ご支援して下さる皆様、本当にありがとうございます。
再び165個の扉が開けられる日を信じ、頑張ります。
東京争議団サポーターの広場
大崎事件が再審開始決定
大崎事件・原口アヤ子さんの再審をかちとる首都圏の会
会長 松木 圓
六月二八日、鹿児島地裁が原口アヤ子さんと故元夫(娘さんが請求者)の再審請求に対して、開始の決定をしました。みなさんのご支援に心から感謝申し上げます。
私がこの事件に関わったのは十二年前で、個別の冤罪事件支援は初めてでした。私が知った「冤罪に巻き込まれた人の現実」とは……。
・原口さんは無実を主張。しかし、夫、その弟、その長男の「虚偽自白」で有罪。しかも男性三人は全員知的障害者。裁判でも争えない。自白させたのは、「踏み字」、志布志事件の志布志署。
・原口さんは十年の刑。模範囚として仮釈放の機会を得ます。しかし条件は「罪を認め反省している」。彼女は拒否します、三度も。
・満期で出獄。再審請求を決意。だが夫は「私はもう裁判に関わりたくない」。離婚。原口さんは農家の主婦としての生きる手段を失います。
・虚偽自白をさせられた義弟と甥は再審を模索。しかし、二人とも自殺。
・二〇〇二年「再審開始決定」。〇四年「棄却」。天国から地獄へ。
・二人の娘さんは、関西で沈黙生活。長女が「父も無実」と立ち上がったのは、二〇一〇年。今回初めて「顔」を公開。………
事件から三八年。原口さん以外の事件関係者は全員他界。
原口アヤ子、九十歳。
「逮捕されていらい、心から笑ったことは一度もない」。
原口さんが一刻も早く、心から笑えるその日までみなさんご支援を!
追記 7月3日、大崎事件の再審開始決定に対して、検察が即時抗告をしました。闘いは高裁へ移ります。引き続くご支援を!
東京争議団サマーレク
9月3日(日)・4日(月)
千葉岩井海岸
定員になり次第締め切ります。
お申込みはお早めに!!
9・14
東京地評争議支援総行動
皆様のご支援、ご協力をお願いします。
各争議組合、争議団の要請・近況報告
▼ハチミツ労組分会
第1回裁判7月11日(火)14:00〜地裁611号法廷
▼明治乳業争議団
引き続き(株)明治「京橋エドグラン 座り込み行動」へのご協力を ?夏場は1時間!です 7月13〜14日(12時から13時)、よろしく。
▼鶴川高校教職員組合
7月20日(木)16:30第4回口頭弁論地裁527号法廷
▼公共一般東京都団交拒否CAD解雇事件
7月21日(金)CAD都労委 16:00〜
8月9日(水)CAD地裁(弁論準備)13:00〜
▼土浦日大教職員組合
7月20日13時15分、地裁527号法廷、行政訴訟裁判 [判決]
8月2日9時〜12時、土浦日大高校要請行動
8月10日14時、茨城県庁23階、県労委審問
8月17日11時半、水戸地裁土浦支部、解雇撤回裁判
▼JALCAマタハラ事件
裁判勝利和解を祝う会 8月26日(土)
13:00?16:00 萩中集会所
▼日本HP雇止め解雇争議
8月31日(木) 地裁13階16時。傍聴できますので、ぜひ来てください。
====東京争議団予定===
8月
〇四13:00三役会議
〇五13:00発送作業・全体会議
9月
〇八13:00三役会議
〇九13:00発送作業・全体会議
===行動予定===
7月
十一14:00ハチミツ労組地裁611号法廷
十二16:00明乳地裁606号法廷
十三12:00明乳 京橋エドグラン座り込み
十四12:00明乳 京橋エドグラン座り込み
18:30CAD勝たせる会総会
十八13:30サポーター主催 旧芝離宮散策 JR浜松町駅北口集合
十九08:30東京争議団共同宣伝 中労委
二〇13:15土浦日大行訴判決地裁527号法廷
16:30鶴川常勤講師事件地裁527号法廷
二一16:00CAD都労委
二二18:00出版労連『記念レセプション』エデュカス東京5階
二六09:309・14東京地評争議支援総行動 第1次統一オルグ 地評5F会議室
17:009・14東京地評争議支援総行動 第2回実行委員会 地評5F会議室
二七12:00(株)明治戸田橋工場宣伝・要請
8月
〇二08:00東京争議団共同宣伝 裁判所前
09:00土浦日大高校 要請行動
〇五14:00大崎事件再審開始決定報告集会 全労連3Fホール
〇九13:00CAD地裁(弁論準備)
十〇08:00東京争議団共同宣伝行動 最高裁
10:00東京争議団共同要請行動 最高裁
14:00土浦日大 茨城県労委審問 茨城県庁23階
十七11:30土浦日大解雇事件水戸地裁土浦支部
二一13:15明乳地裁527号法廷
二二12:00明乳京橋エドグラン座り込み
14:00権利討論集会第二回企画会議地評
二三09:309・14東京地評争議支援総行動 第2次統一オルグ 地評5F会議室
17:009・14東京地評争議支援総行動 第3回実行委員会 地評5F会議室
二六13:00JAL・CAマタハラ裁判勝利和解を祝う会 萩中集会所
二七10:00国民救援会『救援ひろば2017』平和と労働センター2階ホール
三一09:3010・26東京争議団総行動 第一次オルグ 地評5F会議室
16:00HP 地裁13階
9月
〇三〜〇四 東京争議団サマーレク 岩井海岸
〇六08:00東京争議団共同宣伝裁判所前
18:30司法総行動 プレ企画全労連ホール
十二17:009・14東京地評争議支援総行動 コース責任者会議地評6F応接室
十四 終日 9・14東京地評争議支援総行動
二五09:3010・26東京争議団総行動 第二次オルグ 地評5F会議室
二七18:309・14東京地評争議支援総行動 総括会議 地評5F会議室
10月
〇五 終日 司法総行動
二六 終日 10・26東京争議団総行動
11月
十一12:00権利討論集会ラパスホール(コーヒー販売予定)