東京争議団ニュース第294/2015年11月7日
争議終結のご報告とお礼
長い間のご支援をありがとうございました
NTT木下解雇争議
NTT木下争議は解雇から34年を超える闘いでしたが、皆さまのご支援のもと、今日まで闘い続けることができましたことを心から感謝申し上げます。
NTTを交渉の場に出させ解決を図ろうと、各種行動の取組み、あるいは各団体の方々にご尽力をいただいたところですが、私どもの力およばずNTTの頑強な姿勢を崩せず、残念ながら闘いの継続を断念し終結を決意しました。
そして、NTTに対する最後の抗議行動となった10月1日の東京総行動で、皆さまに発声させていただきました。NTT持株会社前の行動には、雨の降りしきる中70名超える仲間の結集をいただき、NTTへの抗議のシュプレッヒコールの中、8名の要請団で要請に臨みました。NTTに対して、「不誠実な態度を許すことはできないし、忘れることはない。それどころか、今まで以上に、貴社の労務管理に対して注目し、問題が生じれば糾弾の声を上げ続ける決意である」とした抗議文を手渡しました。最後に木下さんは、腹の底から怒りを込め「何か悪いことをしたのでしょうか!」と問いただしましたが、NTT側は何も答えようとはしませんでした。
これまでの皆さまの力強いご支援に感謝するとともに、職業病を発生させない安心して働き続けられる社会にするため、今後とも微力ながら皆さまの闘いに共闘していきたいと考えています。
本当に長い間のご支援をありがとうございました。
10.1東京総行動 郵政前スタート集会で争議終結を報告する木下さん
中嶋委員長ストライキ決行!
10・30決起集会に仲間が結集
公共一般東京都団交拒否事件
組合は、都立職業訓練校CAD製図科委託不当解雇事件に関わって10月30日、中嶋委員長のストライキを決行しました。当日は、都庁前で決起集会を開催し125人の組合員、支援者が駆けつけました。
集会で中嶋委員長は、「昨日は秋田書店争議が勝利解決した。公共一般はいくつもの争議を抱えているのにどうして頑張れるのか。それはたくさんの応援してくれる仲間がいるからです。私も元気で勝利を迎えられるまで闘い続けます。」と訴えました。
このストライキ行動は、公共一般の統一行動と位置づけて他の支部分会でも、自分たちの職場要求実現を掲げてストライキ闘争で闘うことを呼びかけました。
中嶋委員長のストライキに連帯して、世田谷支部では5年雇い止めの撤廃、都市美装分会では未払い残業の支払いを求めてストライキ通告を行い闘ってきました。このことによって、いずれの支部分会も当局、会社から前進回答を引き出すことができました。このストライキ闘争を契機に、争議勝利を目指してさらに闘いの輪を広げていく決意です。
10.30 都庁前ストライキ決起集会
中労委、11証人の主反尋問が終了!
明治乳業争議団
明乳争議団の中労委は、人生をかけた正念場の闘いです。
一陣(5証人)の主反尋問に続き、二陣(6証人)の主尋問では、会社の不当労働行為意思について、豊富な証拠に基づき圧倒的に立証しました。これへの反対尋問が10月27日、満席の支援傍聴が見守る中行われました。
しかし、会社は3証人への尋問を放棄し、残り3証人に対しても、立証された不当労働行為の事実関係には一切踏み込めず、昇格制度の仕組みの確認や、証人の記憶違いを単発的に追及する程度でした。その結果、全体で100分程(予定は210分)の反対尋問で終了しました。申立人らの主反尋問を通し、「不当労働行為・差別事件」の全体像が、改めて鮮明になりました。
この後、会社証人(2名)の主尋問(11月16日)、反対尋問(1月13日)で全てが終了する予定です。争議団は、中労委を舞台に解決局面への道筋を切り拓く決意で奮闘しています。
10/27 中労委審問終了後の交流
労使交渉で具体的な解決へ
JAL不当解雇撤回争議団
JAL整理解雇撤回争議は、司法をめぐっての闘いは終結しましたが、整理解雇問題は解決した訳ではありません。
私たち争議団は、ILO本部に9月5日付で「追加情報」を提出し、10月3日からILO本部の労働者活動局を訪問してきました。そこでは、「次の勧告が出される条件は整っていると聞いている」「今年末では、労使ともに実質的な交渉をすることが重要」との意見が出されました。
今年末の団体交渉でも、乗員組合・CCU・機長組合そして原告団が一つになって、ILOの二度に亘る勧告や今回のILO訪問の内容、塩崎厚労大臣の国会発言、そして行訴の判決を基に、今こそ、整理解雇問題の具体的な解決に向けた話し合いの扉を会社に開かせる状況になっています。
引き続き、11月の本社前座り込み&デモ・集会へのご参加もよろしくお願いいたします。
10月3日ILO本部の労働者活動局を訪問
東京高裁一回で結審!
市進学院争議団
佐藤・高畑両組合員の地位確認を求めた裁判の第1回控訴審が、10月6日午前10時東京高裁817号法廷で行われました。控訴審は第1回のこの日で結審し、12月3日に判決が出ることになりました。予想以上のスピード展開となりましたが、私たちの勝利判決が出るその日を皆様とともに心待ちにしております。
10月2日には都労委の調査が、10月30日には中労委の初回調査がありました。(株)市進は、また新たな嘘を準備書面で出してきましたが、今回も私たちがその嘘を暴き出します。学習塾のブラックバイトが世間をにぎわせていますが、市進の個別指導塾「個太郎塾」では今年9月1日付で突然就業規則が改定され、授業前後に10分の拘束時間を加えましたが、授業と合わせた賃金は据え置かれ実質賃下げ。しかも、その10分の賃金は150円と、東京都の最低賃金を下回っています。
会社の違法行為を正そうとした私たちを解雇し、無法の限りを尽くす市進学院に対し、断固として闘いを継続していきます。
不当解雇撤回
1年契約の常勤講師を無期雇用に!
鶴川高校教職員組合
10月31日、全国私教連主催「有期雇用問題を考えるシンポジウム」が行われました。全国各地から弁護団含めて60名が、「教育に臨時はない」とつどい合いました。鶴川高校の非正規率(有期雇用教員:常勤講師+再雇用+非常勤講師/全教員)はなんと約7割にのぼり、全国の私立学校平均は39%、全業種平均が36%ですから、群を抜く高さです。組合は結成以来一貫して、常勤講師を無期雇用に転換するよう求めてきました。安心して教育に打ち込める労働条件をつくることは、教育の発展に不可欠です。組合員の常勤講師は25年間、1年契約のままとなっています。
この労働条件改善の要求が、現在東京地裁で争われている「担任外し問題」の根元となっています。「担任復帰」とともに、無期雇用への転換を強く求めていきます。
事件番号が決まり
最高裁前宣伝と要請行動に全力投球!
日東整争議団
最高裁に7月6日に上告し、8月28日に東京高裁に「上告受理申立理由書」を提出しました。そして、10月21日に最高裁第一小法廷からは、「東京高裁から日東整裁判の事件記録が到着した」という通知書が届きました。また、最高裁での事件番号が決まり、審理を進めるという知らせがありました。
しかし、その前に調査官によって第一小法廷で扱う事件なのかの調査が進めれますが、11月13日の東京争議団主催と、11月20日の日本国民救援会主催の最高裁前宣伝行動と要請行動では、日東整争議団が上告した経緯をしっかりと訴えて、上告受理を訴えて行く決意です。
皆さんにご協力を頂いている署名の提出も併せて行ないます。
9・8ドシャ降りでも多くの支援者が集まったJAL本社前
相対評価とたたかう
青年ユニオンSHOP99裁判
2011年頃から会社はSHOP99からローソン100と店舗名を変えました。そして、給与体系や評価制度を帰ることで導入されたのが相対評価です。
この1年で当該清水は2段階もランクを下げられ、月額賃金の役割給がマイナス1万5千円にもなります。IBMやいすゞでも起きている人事評価と同じやりかたです。
その一方で、職場で働くものからは「仕事が多く、人手が足りない」と不満が出ています。働く環境はまったくよくありません。評価制度と働く環境にポイントを絞って闘って行きます。
これからは、会社の中から運動を作っていくということに重点を置いてがんばります。
最終目標は専属制の実現
新国立劇場合唱団員解雇争議
新国立劇場合唱団員契約打ち切り事件の本質は、歌劇場で働く実演家、スタッフは、専属で働くべきであるということです。
1598年、イタリア・フィレンツェのヤコポ・コルシとヤコポ・ペーリにより作曲された「ダフネ」が、オペラの原型とされています。
1789年にフランス革命が起こり、王侯貴族や宮廷のものであったオペラが、市民社会に溶け込み、オペラ上演に携わる人々は、現在の欧米の歌劇場の運営方法を確立していきました。
FIM(国際音楽家連盟)の会議においても、音楽芸術に対する欧米の社会の成熟度の高さを、法的にも文化的にも感じずにはいられません。
最近は特に、日本の音楽家・実演家の芸術性や技術が高くなってきていることを実感できますが、現在の新国立劇場運営財団の運営は、1997年の開場以来、抜本的な改革・改善もなされず、合唱団、オーケストラ、バレエ団、バックステージ・スタッフの4分野の専門集団について、専属化を進める気配すらありません。
なぜ、新国財団はオペラに不可欠な専属制を実現させないのか、その理由は何なのでしょうか。
私たちは「オペラは市民のもの」となるよう、運動を進めてゆきます。
ご支援をよろしくお願い致します。
9月8日争議支援総行動で決意を述べる八重樫さん
司法総行動で法務省に要請
再雇用拒否田畑和子争議
9月7日、司法総行動で法務省への要請に参加しました。20年にわたる再雇用拒否違法訴訟(名誉毀損、思想差別を含む)」の法廷闘争が全て不当判決で終了したため、「民事だって冤罪はある。それは易々と裁判官によって行われている」ことを説明し、「個人通報制度」批准を訴えるつもりでした。
しかし、予め主催者が提出した要請に法務省が回答する形式で行われ、個人の要請は予定になかったので、田畑は要請書を提出し議論に参加しました。大きな冤罪事件の判決を担当した裁判官が責任を問われない点を聞くと、 「裁判官の独立」を理由に挙げ、「個人通報制度」については「外務省の考えもある」と回答するなど消極的でした。
民主党が公約に掲げ政権についた時、実現すると嬉しかったのですが糠喜びでした。自民党を倒す以外に方法はないような気がします。
10・23東京争議団総行動
東京争議団総行動を10月23日終日行いました。都庁をスタートにJAL本社前の6箇所で行動。昼のメイン行動は裁判所包囲行動。延べ参加者は600名。ご支援ありがとうございました。
争議団のコーヒー販売
大塚の労働会館ラパスホールを「総会」や「学習会」などで利用される場合、会場の後ろでコーヒーを販売させていただけないでしょうか。出来たてのあったかい美味しいコーヒーをご用意します。
連絡はメール(mail@tokyou-s.org)でください。争議団 財政部
東京争議団サポーターの広場
いつも世話になっています。
10月23日の東京争議団総行動には新しくサポーターとなった元矢田部過労死支える会からの4人を含め、15人もの人が参加しました。
秋の全労連・東京地評主催の総行動が12月3日にあります。
空いている時間だけの参加でも結構ですので、結集をお願いします。
12月21日は争議団定期総会、1月には『新春のつどい』があります。参加、お手伝いお願いします。
各争議組合、争議団の要請・近況報告
▼鶴川高校教職員組合
11月11日(水)15:00〜鶴川 行訴第5回口頭弁論 東京地裁527号法廷。終了後16:00まで弁護士会館にてミニ集会を行います。ビラ等お持ちください。12月17日(木)18:30〜『鶴川闘争の勝利をめざす夕べ』町田市民ホールにて。
▼明治乳業争議団
11月16日(13時から16時)が会社証人(2名)の主尋問。満席の傍聴で監視します。ご支援よろしく!
▼新国立劇場合唱団員争議
11月17日と29日新国立劇場前宣伝行動は中止いたします。また、『MIC争議支援総行動』と『全労連・東京地評争議支援総行動』の新国立劇場前はジャンプいたします。
▼日東整争議団
11月27日(金)18:00〜19:00JR舞浜駅前宣伝。11月29日(日)10:00〜15:00品川駅インターシテーでのフリマにJAL争議支援も出店します。11月2日(水)10:30〜11:30有楽町JALプラザ宣伝。最高裁宛の個人と団体の署名を取り組んでおります。
▼公共一般東京都団交拒否事件
12月3日(木)8時30分〜55分全労連・東京地評争議支援総行動にエントリーしています。応援参加を宜しくお願いします。
▼市進学園争議団
佐藤・高畑両組合員の地位確認を求めた裁判の判決が12月3日午後1時20分より東京高裁817号法廷で下されます。皆様の傍聴支援、宜しくお願い致します。
▼再雇用拒否田畑和子争議
裁判が不当判決で終わりましたので、現在も追及の活動を続けています。
1月22日(金)東京争議団新春の集い
ラパスホールにて18時30分より
サポーターと団員の手作り料理でおもてなしいたします
12月20日(日)東京争議団第54回総会
会場=ラパスホール
時間=10開始
ご参加ください。終了後交流会を行います
12・3全労連・東京地評争議支援総行動
皆様のご支援、ご協力をお願いします
====東京争議団予定===
十二月
十二13:00発送作業
一八15:00三役会議
二十10:00第五四回総会
2016年
一月
〇八13:00三役会議
〇九13:00全体会議
二二18:30新春のつどい
===行動予定===
十一月
〇九12:00JAL本社前座り込み
14:30シャノアール高裁511号法廷
十〇12:00JAL本社前座り込み
13:00明治HD14:30みずほ本店
16:30(株)明治
十一08:30東京争議団共同宣伝中労委
11:00JALマタハラ裁判地裁527号
12:00JAL本社前座り込み
15:00鶴川地裁527号法廷 終了後ミニ集会あり
13:50DNP大日本印刷高裁判決808号
十二18:00JAL本社前行動・聖蹟公園集合
十三08:00東京争議団共同宣伝・要請最高裁
十三13:10京王新労地裁619号法廷
十四12:30東京地評権利討論集会ラパスホール(コーヒー販売)
十六08:00東京争議団共同宣伝都庁前
13:00明乳中労委第5回審問(会社側主尋問)
十七12:00明乳坂戸工場宣伝
16:00埼玉工場宣伝
17:30新国立劇場前宣伝(中止)
18:30雇用共同アクション派遣法学習会 飯田橋東京しごとセンター5階
十八08:30東京争議団共同宣伝中労委前
09:30全労連・東京地評秋の争議支援総行動第2次オルグ全労連3F会議室
17:30秋の争議支援総行動 第3回実行委員会全労連3F
二十08:15国民救援会最高裁宣伝・要請
二五14:00明乳中労委要請
二七08:00大阪市労組連・市労組組合事務所 裁判・最高裁宣伝・要請
18:00日東整・JAL争議団 JR舞浜駅前宣伝
二八17:30国際人権活動委員会第19回総会
二九10:00JAL支援フリマーケット 品川駅インターシテー
10:30東京労連女性部総会ラパスホール
13:30新国立劇場前宣伝(中止)
三〇17:30全労連・東京地評秋の争議支援総行動コース責任者会議 全労連4F打合せ室
18:00JAL争議団全国一斉宣伝
十二月
〇二08:30東京争議団共同宣伝裁判所前
10:30日東整争議団 有楽町JALプラザ前宣伝
〇三終 日 全労連・東京地評秋の争議支援総行動
13:20市進高裁判決817号法廷
〇五13:15国連・人権勧告の実現を!集会&デモ代々木公園野外ステージ
〇六13:00レッツドパージ65周年の集い全労連
〇八13:00明治HD14:30みずほ本店
16:30(株)明治
〇九18:30裁労会議労働会館5F会議室
十一18:30全労連・東京地評秋の争議支援総行動第4回実行委員会全労連3F
十五12:00明乳戸田工場宣伝
16:00明乳神奈川工場宣伝
16:00労働委員会対策会議出版労連
十六08:30東京争議団共同宣伝中労委前
十七18:30鶴川闘争の勝利をめざす夕べ 町田市民ホール
十八08:00東京争議団共同宣伝・要請 最高裁
12:00大阪市労組連・市労組最高裁包囲行動
二〇10:00東京争議団第54回総会ラパスホール
二一08:00東京争議団共同宣伝都庁前
13:15CAD地裁631号法廷
2016年
1月
十三13:00明乳中労委第6回審問(申立人側反対尋問)
二二18:30東京争議団新春の集いラパスホール