東京争議団ニュース第291/2015年8月1日


八月の中労委審問は主・反尋問2回の熱い闘い!
明治乳業争議団

 中労委で都労委不当命令の突破をめざす明乳争議団は、8月の厳しい暑さのなか2回の審問準備に奮闘中です。11名の証人採用に基づく第一回主尋問が6月1日に行われ、5証人が獲得目標に沿う気迫の証言を、満席の支援傍聴の熱い視線に支えられ成功させました。この5証人に対する反対尋問が8月7日(13時〜)に行われ、残り6証人の主尋問期日が8月19日(13時〜)となります。
 第一回主尋問の5証人(申立人外2名含)は、全体として「累積格差」の実態を明確にし、その格差拡大を生む職分昇格・人事考課制度の、差別意思に基づく運用実態などを、自らの体験を含めてリアルに証言しました。この成功を踏まえ、8月19日の6証人(申立人外2名含)主尋問では、深刻な格差の原因である会社の不当労働行為意思について証言します。@会社が組合活動に介入した動機は何か、A「インフォーマル組織」を会社が作り育成した事実、B申立人らの集団性、C秘密資料類の入手経路など等、都労委が異常な判断手法で回避した争点も含め全面的に立証し、なんとしても救済命令への道筋を切り拓く決意です。重ねて、中労委闘争の財政基盤を作る、「明乳争議中労委を勝たせる会」への加入を訴えさせて頂きます。


6月1日中労委第1回主尋問
奈良から駆けつけた吉兼さん


また降格通告
青年ユニオンSHOP99裁判

 2014年4月に基本給5千円ダウンの降格処分があり、4月30日に団体交渉を行いました。この問題を絶対に許さないと会社に伝えました。しかし、会社は「相対評価なので問題ない」という態度です。当該の清水は労災が認められ現在も通院しながらの勤務をしています。「復職して時短勤務ができていることに会社の誠意は感じられないのですか」という、会社の詭弁にとても腹が立ちます。会社はこれまでの経緯についてまったく反省がないとしか思えません。
 そのような最中、6月25日にまた降格通告を受けました。9月からさらにランクダウンするというものです。「レジ業務についていないこと」「清算業務がまだ不十分なこと」という前回と同じ理由です。こんなにも短期間、にさらに、その理由も納得がいくものではありません。当該の清水が満足に働けない原因を作ったのは会社です。会社に厳しく責任を求めて闘っていきます。


(株)市進に差押命令!
市進学院争議団

 6月の都労委命令・東京地裁判決に対し、市進学院は中労委への再審査申立と高裁への控訴をしてきました。都労委・地裁ともに完全に負けたにも関わらず、争いを続けようとする市進学院に対し、東京地裁は7月15日「債権差押命令」を発しました。これにより佐藤・高畑両組合員のバックペイと損害金等が(株)市進の銀行口座より差し押さえられることになりました。また同日、本八幡で行われた抗議アピール行動には千葉労連・郵政産業ユニオン・国労千葉地本・千葉スクラムユニオン・河合塾ユニオン・東部労組各支部の仲間が駆けつけてくれました。市進側の弁護士は私たちの行動を挑発的かつ暴力的に妨害。それに対する抗議の声が響き渡りました。


7月15日市進は都労委命令・東京地裁判決に従え!アピール行動
  (本八幡市進本社前)


学園財政を私物化していないか
鶴川高校教職員組合

 2013年東京高裁は、百瀬和男理事長による「立ち番」業務命令が人権侵害であると、理事長の個人責任を認め断罪しました。損害賠償金1227万円は、学校法人財政から全額支払われました。
 一般企業であれば、会社役員の不法行為によって賠償を命じられた場合、一旦企業会計から支出をした後に会社が役員に対して個人に支払を求めるのが通例です。しかし、明泉学園理事会は百瀬理事長に支払を求めないと決議しています。学校法人の財政は、生徒納付金と私学助成金から成り立っており、高い公共性を求められます。組合は理事会でどのような議論がなされたか説明するよう求めてきました。
 しかし、5月団交においても不法行為の当事者である百瀬理事長が自ら「理事会議事録の提出の必要はありません。理事会の内容を理事でない人に説明する必要はありません。」として拒否を続けています。
 私たちは、文部科学省・東京都私学部の指導も求めながら運動を続けています。


NTTは解決に向け真摯に向き合え
NTT木下解雇争議

 1981年6月、頸肩腕症候群罹病を発端としたNTT木下争議は、不当解雇から34年、「支援共闘会議」の結成から10年間を闘い続けることができました。
 争議解決を迫る私たちに、「裁判で決着済み」と主張し真摯に向き合わないNTTに対し、司法の場ではは職業病の業務上・外の判断はされていないし、また、7000名にも及ぶ大量の頸肩腕症候群罹病者の発生は安全配慮義務違反にあたるものと追及しています。
国のNTTに対する指導責任、NTTの安全配慮義務違反を追及しながら、交渉の場に責任のある者を引っ張り出し、争議の解決の前進を図りたいと思います。
皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。


6・18 東京総行動 NTT前で訴える木下さん


今回も「くじけないで」と激励の声
新国立劇場合唱団員解雇争議

 7月18日、新国立劇場オペラ研修所による「試演会」公演1日目に、同劇場前でビラまき宣伝行動を行いました。
 オペラ研修所とは、新国立劇場が1998年に始めた若手人材の育成事業の一環で、今回はその公演にも宣伝行動を行い、来場者に新国立劇場合唱団員=八重樫節子さん契約打ち切り事件の実態を知っていただくために、とりくんだものです。
 今回は中劇場での公演でしたが、約300枚のビラが受けとられ、オペラファンの関心の高さが感じられました。
 来る10月1日には、新国の2015/16新シーズンが始まります。シーズン開幕前に日本で唯一の国立オペラハウスとして、法に従い争議解決の経営責任を果たし、これまでの劇場運営を抜本的に改めることを、私たちは強く求めます。 ご支援をよろしくお願い致します。


行訴判決を力に反撃
JALに自主解決を求めて
JAL不当解雇撤回争議団

 2010年大晦日にJALから整理解雇された客室乗務員とパイロットは、地位確認と職場復帰を求めて4年半の間、裁判で闘いました。しかしながら、最高裁はまともに審理もしないまま今年2月に上告棄却の決定をしたのです。これは公正中立も正義も良心もない政治的な判断であったと批判されています。
 一方、東京高裁では、JALが解雇手続きの最中に支配介入を行ったことが不当労働行為として認定され、当時の管財人は断罪されました。JALは上告していますが、判決文では、「憲法28条の団結権は会社を優先しておらず、たとえ会社再建中といえども組合への支配介入を認めていない」と断言して管財人の行動を断罪しています。
 今、私たちJAL争議団は、こうした違法行為を用いての整理解雇は、当然無効であるとして、会社に自主解決を求めています。そのために、稲盛和夫名誉顧問に要請はがきの運動とJAL123便事故30年を迎え、安全と解雇をテーマにシンポジウムも開催します。ご支援よろしくお願いします。


6月18日、行政訴訟判決、高裁前


JAL争議団と共に
争議の早期解決を目指す!
日東整争議団

 最高裁への上告の手続きを7月6日に行い、8月29日までに上告理由書と上告受理申立書を提出する準備を進めております。
 控訴審裁判の中で、控訴理由書と準備書面で日本航空と日東整との詳細な事実関係や実態を訴えましたが、ことごとく否定する判決でした。更に、わたしたちの主張をネジ曲げる不当判決でもありました。
 このような東京高裁の姿勢は、事実と証拠に基づいて審理をするという司法の原点を放棄したものと言わざる得ません。最高裁には差し戻しをして、事実と証拠に基づいて、しっかりと審理を行うよう要請する署名を取り組んでおります。
 一方、日本航空に対しては争議の早期解決を目指して闘っているJAL争議団と共に、これまで以上に統一した取り組みを強化して行く考えであります。
 更なるご支援を宜しくお願い申し上げます。


7月1日 雨の中、街頭で訴える佐藤原告


CAD事件地裁と都労委第1回開かれ
中嶋原告が陳述書朗読
「CAD争議勝たせる会」が発足
公共一般東京都団交拒否事件

 都職業訓練校CAD廃科・講師解雇事件は、7月2日に都労委、7月9日に東京地裁の第1回期日が開かれ、裁判には61名が参加し傍聴席を埋め尽くしました。都労委・地裁とも原告の中嶋委員長が陳述書を読み上げ、CAD廃科と非常勤講師の雇い止めが組合委員長ねらい打ちの不当なもので、民間委託も都の議会答弁で明らかになったように就職率が低下するなど道理がないこと、争議に勝ち訓練校講師として必ず復帰することを力強く訴えました。また、東京地評や全国自治労連代表も参加する支援共闘会議に加えて、大衆的な支援活動を展開しを支えるための「東京都CAD争議を勝たせる会」が7月17日に発足しました。会のよびかけ人には、東京争議団の小関議長
ほか労働界に加え、学者・教育者・文化人など広い分野から二十名余りが名を連ね、よびかけリーフもできました。 
 物品販売も、お茶と韓国のりを売り出しています。
 次回地裁8月31日、都労委9月7日に向け、署名もはじめ、意気高く活動をスタートさせました。


7月2日都労委 CAD委託不当労働行為事件報告会


笹晃弘社長は隠し事や嘘
従業員無視が多過ぎる!
建交労ダイワードユニオン分会

 ダイワード笹晃弘社長は退職金の不当な減額支給を9年間も隠してきました。発覚したのは、昨年10月に行われた成果主義導入のための就業規則変更の時でした。
 成果主義賃金は人件費抑制のための制度です。私たちは当初から成果主義賃金と同時に、退職金の大幅減額も行ってくる可能性があると警戒していましたが、意外にも、成果主義導入前の説明では、退職金は現行制度を変えないと経営者は説明していました。
 そのため、安心していたのですが、経営者は成果主義賃金への就業規則変更と同時に、退職金を大幅に減額する規程変更も行ってきたのです。露骨な嘘に心底幻滅しました。
 多くの従業員も疑問の声を上げ、経営者側に立つ従業員代表ですら異を唱えました。しかし、経営者は「現行の運用を明文化しただけであり、何らの変更も行っていない」とさらに驚きの回答を行います。そして、徐々にですが「9年前から不当な減額支給を続けていた」ことが明らかになってくるのです。


「公権力の行使」を楯に不当判決できる国、日本
再雇用拒否田畑和子争議

 20年間の闘いを終えて今一番思うことは「公権力の行使」で不当判決されたことです。第二次訴訟で東京高裁の 藤村啓裁判長は、「校長は公権力の行使を行ったのであるからたとえ陳述書の虚偽記載、偽証があっても校長個人の責を問うことはできない」と中神校長のウソ八百を免罪しました。私は虚偽である証拠を沢山提出していましたが、全く問題にされず、第一回に結審を宣告し、直前の裁判官忌避にも自分で「却下!」と怒鳴り、弁論再開も聞き入れずこういう判決を出したのです。
 教員の授業に不満を持った親が告訴したことがあったのですが、一審は親が勝ち、二審は「授業は公権力の行使である」という理由で親が敗訴しました。親は「教師は憎いが都教委には不満もない」と言ったそうです。「公権力の行使」を判断に用いるか否かは裁判官の自由でしょうが、私は納得できません。これから公権力を訴える裁判が増えると思います。公務員がどんな偽証でも許されるとあっては正しい判決が出るはずはありません。


東京争議団サポーターの広場

 いつも争議団への支援ありがとうございます。
 厳しい暑さがやってまいりましたが、お元気にお過ごしでしょうか?
 今、争議団は9月8日の東京地評争議支援総行動のオルグに汗を流しています。
今後も一層の支援をよろしくお願いします。
 さて、サポーターの一員でもある元松蔭学園教職員組合の33年の闘いの記録集が完成しました。
500円でお分けしています。皆さんもぜひ、お読みください。


9・8東京地評・争議支援総行動
 ご支援宜しくお願い致します


東京争議団夏季物品販売へのご協力をお願い致します


各争議組合、争議団の要請・近況報告

▼日東整争議団
 有楽町JALプラザ前宣伝を8月5日と9月2日の両日共に10:30〜11:30
 最高裁宛の団体と個人署名にご協力下さい。
▼明治乳業争議団
 中労委闘争の正念場!8月7日(13時〜5証人への反対尋問)、8月19日(13時〜6証人の主尋問)、激励と監視の支援傍聴をお願いします。。
▼JAL不当解雇撤回争議団
 2015年8月10日(月)18時開場。JAL不当解雇撤回シンポジウム、「8.10明日への誓い」を日本教育会館(入場無料)にて開催します。
 「誰のための安全なのか。何のための解雇なのか。」をテーマにJALの安全と自主解決への扉を開きます。
▼公共一般東京都団交拒否事件
 次回地裁は8月31日(月)13:15〜631号法廷、都労委は9月7日(月)13:30〜。傍聴支援をよろしくお願いします。署名もはじめました。
▼鶴川高校教職員組合
 9月18日(金)15:00〜行訴第4回口頭弁論 東京地裁527号法廷。
▼新国立劇場合唱団員争議
 9.8東京地評争議支援総行動に多くの皆さん、ご参加ください。9月8日(火)10:50〜11:15
▼建交労ダイワードユニオン
 9.8東京地評争議支援総行動では9月8日(火)10:05〜10:30に社前行動を実施します。よろしく!


====東京争議団予定===

九月
〇四 13:00三役会議
〇五 13:00全体会議

十月
〇二 17:00三役会議
〇三 13:00全体会議


===行動予定===変更あり

8月
〇三10:00全国労働委員会対策会議 出版労連
〇五08:00東京争議団共同宣伝裁判所前
   10:30日東整JALプラザ前宣伝
〇六18:00JAL本社前宣伝
〇七13:00明乳中労委第2回審問(会社側反対尋問)
十〇18:00JAL不当解雇撤回シンポジウム 日本教育会館
十一13:00明治HD 14:30みずほ本店 
   16:20株明治宣伝
十二08:00東京争議団共同宣伝中労委前
十七08:00東京争議団共同宣伝都庁前
十八     前進座特別企画『南の島に雪が降る』武蔵野市民文化会館
十九13:00明乳中労委第3回審問(申立人側主尋問)
二一08:00東京争議団共同宣伝 最高裁前
   10:00東京争議団共同要請 最高裁
二六09:30東京地評争議支援総行動第2次 統一オルグ 労働会館5階会議室
   17:00東京地評争議支援総行動第3回 実行委員会 労働会館5階会議室
二八14:00明乳争議団中労委要請
三〇・三一東京争議団 サマーレクリェーション

9月
〇二08:00東京争議団共同宣伝裁判所前
   10:00日東整JALプラザ前宣伝
   16:00司法総行動会議 労働会館5F
〇四18:30JMIU高見沢電機支部 争議勝利解決報告会全労連ホール
〇七17:00東京地評争議支援総行動コース 責任者会議 労働会館5階会議室
〇八 終日 東京地評争議支援総行動
十一09:30東京争議団総行動第1次統一オルグ 労働会館5階会議室
十三14:00明乳争議団JR松戸駅宣伝
   15:30JR柏駅宣伝
十五12:00明乳坂戸工場16:00戸田工場宣伝
   18:00司法総行動プレ企画 全労連ホール コーヒー販売
十六08:30東京争議団共同宣伝中労委前
十八15:00鶴川 行訴第4回口頭弁論 東京地裁527号法廷
三〇17:00東京地評争議支援総行動 総括会議 労働会館5階会議室

10月
〇二09:30東京争議団総行動第2次統一オルグ 労働会館5階会議室
〇七 終日 司法総行動
二三 終日 東京争議団総行動
二七13:00明乳中労委第4回審問(会社側反対尋問)


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