東京争議団ニュース第265/2013年6月15日


5.15霞が関大包囲行動

 首切り自由を許さない実行委員会による霞ヶ関大包囲行動では裁判所前行動には700名が参加。大黒全労連議長、金澤全労協議長からの挨拶に続き、各争議団の当事者から訴えがありました。並行して行われた11時半から13時半まで裁判所宛の請願署名は、地裁高裁合計で5000筆に達しました。実行委員会は今後も幅広い運動に取り組んでいく予定です。




5・31本協定締結!
浪速通運解雇争議・勝利解決!
浪速通運争議

 2008年9月に解雇されてから4年8ヶ月が経過しました。
 裁判闘争では東京地裁・東京高裁・最高裁まで争われましたがすべてにおいて勝利しました。この間、解雇撤回、争議解決を求め団体交渉を約一年近く続けてきましたが、最終的には4月15日にトップ交渉をおこない基本合意をしました。
 その後、協定内容で調整を続けておりましたが平成25年5月31日に合意に至り、争議解決協定書を労使が交わし浪速通運解雇争議はすべてにおいて解決する運びとなりました。
 浪速通運争議は全港湾の仲間の皆さんはもとより、本当に多くの仲間に支えていただきました。
 今まで本当にありがとうございました。心より感謝いたします。 


和解成立解雇撤回なる
東洋公衆衛生学園解雇争議

 4月30日に東京地裁で最終の和解協議が行われました。
 前回の進行協議時に裁判官から和解案が出されました。この間、原・被告でそれぞれ検討した結果、両者和解を受け入れることになりました。
職場には戻りませんが、2年前に学園が行った解雇は撤回されました。
争議を始めて2年が経過しましたがようやく解決しました。これまでたくさんの方々に支えられたからこそ解決に至ることができました。
これまで皆様からのたくさんのご支援、大変ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。


人事院判定勝利をめざす
全厚生闘争団・東京

 5・15霞ヶ関大行動の一環として14時〜14時30分の間、JAL原告団、全厚生闘争団、JAL契約制雇い止め争議団、日東整争議団合同で厚労省抗議・要請行動を行いました。
 5・28中央行動では、日比谷公会堂で社保庁不当解雇撤回のうったえを行いました。
 5・29総行動では、11時25分より11時50分の間、厚労省前にて要求行動を行いました。
人事院判定は6月10日に第2回7人分の判定が出ましたが、この日は人事院前要求行動・人事院・厚労省要請・座り込みを行いました。
全事案の完全勝利を目指してがんばります。


5.28中央行動 日比谷公会堂にて


株主総会に向け賛同株主51名連名で
「事前質問書」を提出!
明治乳業争議団

 明治乳業争議団は、6月27日開催予定の明治HD株主総会に向け、賛同株主51名の連名で事前質問書を提出(6月12日)し、6月21日までの回答を求めています。
 質問は、@経営施策・経営理念について。A経営基盤を揺るがす不祥事・不正行為について。B労働争議の解決についての、3本柱25項目に及びます。争議団は、この夏お盆前までの都労委命令交付を念頭に、株主総会を契機に一気に全面解決への道筋を切り拓く決意で、会社包囲の闘いを強めています。正念場を迎えた明治乳業争議へのご支援を要請いたします。


昨年の株主総会開場前宣伝


日鉄鉱業株主総会行動へご参加を
全国じん肺連絡会議

 じん肺法を無視するCT論争によって原告のじん肺罹患をも否定する三菱重工や三井金属など、加害企業の多くが解決の引き延ばしを図っています。とりわけ、9件の最高裁判決・決定を含めて36回の判決で加害責任を断罪されながら、謝罪すらしない日鉄鉱業に対して一日も早い全面解決が求められています。
 6月27日には、株主総会への参加と日鉄鉱業本社前行動が予定されています。多くの方のご参加をお願い致します。
 アスベスト被害の根絶と被害者救済は急務の課題ですが、最高裁に係属中の大阪泉南アスベスト訴訟や東京高裁の首都圏建設アスベスト訴訟で国に勝利することが必要不可欠です。
 一層のご支援をお願いいたします。


最高裁宛て団体署名・上申書に取り組み中
杉並区立図書館雇止め解雇争議

 5月30日、支援する会5回目の最高裁前宣伝・要請を行いました。
 宣伝は午前8時から1時間、マイクは使用せず、出勤してくる最高裁職員の約400人に対して、ビラを配布しました。今回のビラでは4月5日に人事院判定があった全厚生闘争団の旧社会保険庁職員分限免職処分の取り消しを引用して、杉並区が行った雇い止め解雇の違法性と杉並区の不法行為を容認した高裁判決の不当性を訴えました。10時からの要請では、要請書に加えて上申書48(累計250筆)、団体署名120(累計525団体)を提出し、また、要請に参加した15人の内9人から高裁判決見直しの意見を述べていただきました。


最高裁要請署名三万筆超える 
〜法学者・教育学者らによる声明準備〜
加茂暁星非常勤講師解雇争議

 5月8日(単独の要請)、29日(他争議団との共同)と最高裁要請行動を実施しました。昨年の3月に上告して4月には要請担当の書記官が異動のため代わりました。この間、最高裁要請は10回を数えるまでになっています。要請の度ごとに要請署名を提出していますが、個人署名は3万筆を超えました。団体署名は1381団体に達しています。
 形式的な契約を何年も繰り返していても、「年契約の非常勤講師には雇用継続の期待権はない」とした東京高裁の不当な判決を絶対に確定させるわけにはいきません。いま、法学者や教育学者の方々を中心に呼びかけ人になっていただき、加茂暁星裁判に関する声明を準備中です。今後声明への多くの賛同者を募り、最高裁へ提出していく予定です。


5月31日、280人が集い、33年になる争議の
全面勝利解決を祝う集会が行われました。
松蔭学園教職員組合


5月31日 エデュカス東京 


「立ち番」高裁判決へ
鶴川高校教職員組合

 来たる6月27日、高裁にて「立ち番」裁判の控訴審判決が言い渡されます。「立ち番」は、組合員に対して、生徒指導とは関係なく最大で週31コマ・一日6時間もの長時間、校舎敷地外に「立つ」よう命じた不当な業務命令です。
 昨年10月地裁は、学園が「長きにわたり原告らを抑圧し」、「教師としての誇り、名誉、情熱を大きく傷つけ」たことを指摘し、断罪しました。私たちはこの間の高裁審理の中で、百瀬理事長が「立ち番に立たせ死なせてしまえ」と述べた事実を立証し、組合への「害意」を明らかにしました。
 今判決では、百瀬理事長の「個人責任」を認めた地裁判決を維持することができるかが焦点です。高裁判決の傍聴支援をよろしくお願い致します。


日航は原告の職場復帰の団体交渉開催を司法判決を
真摯に受け止めたパワハラへの正式な謝罪を!
JAL契約制雇い止め争議

 5・29争議支援総行動では最高裁要請を行い、これまでの証拠を再度精査し社会に通用する公正な判断を!と訴えました。最後は各争議団・支援者が日本航空に集結し解雇・雇い止めした労働者を全て早急に職場に戻せと抗議とシュプレヒコールを実施。
21日はCCU(キャビンクルーユニオン)が最高裁要請を行い17名が・上司の違法行為で大きく人生を狂わされた・指導教官でフライトしている経験から被告管理職の指導は決して指導ではない・契約制導入時の委員長は「国会で大臣は雇用は連続させ3年後は正社員にする制度だと答弁した」等この雇い止めの不当性と高裁判決は不当であり破棄されなければならないと訴えました。


5月21日CCU最高裁要請


NTT株主総会に参加し訴えます
NTT木下解雇争議

 日頃から木下争議にご支援を頂き心から感謝申し上げます。
 木下解雇争議は1981年6月19日の不当解雇から今日まで32年を迎えようとしていますが、決着へ向け総力戦で闘いを展開しています。
 6月25日にはNTT第28回株主総会が、グランドプリンスホテル新高輪(品川駅・高輪口)で開催されます。木下さんも参加し、訴える予定です。会場前では例年通りNTT内4労組共同で、株主の皆様に対する情宣行動を8時30分より行います。多くのみなさまのご協力をよろしくお願い申し上げます。


FIM事務局長が「試聴会は古い考え方」
新国立劇場合唱団員解雇争議

 5月17、18の両日、FIM(国際音楽家連盟)のスミス議長とマシュエル事務局長が来日し、下村文部科学大臣への表敬訪問、文化芸術振興議員連盟(旧・音楽議員連盟)の鈴木寛幹事長への面会、シンポジウムと精力的にとりくみました。
 両氏は、鈴木氏に音楽・芸術の社会的重要性を訴え、同氏は「芸術は社会への投資であり、人間関係を築くために重要」と応じ、篠原・音楽ユニオン代表運営委員は「法や制度が芸術文化の担い手に対し、教育制度と連携しながら経済的にも支援するシステムの構築が不可欠」と述べました。
 音楽ユニオン結成30周年記念シンポジウムT「日本の音楽界の今をみつめる」では、マシュエル氏が、新国立劇場の試聴会=再オーディションの不公正さについて、「(在団者に対して)演奏の質を確認する必要はない。ドイツでは、再オーディションの結果を解雇の根拠にしてはならないことになっている。試聴会は古い考え方」などと指摘しました。
 スミス氏は、音楽教育の重要性について講演しました。


最高裁は公正な審理を行い
一日も早く労災を確定してください
矢田部過労死裁判

 暁則さんは、(株)クォークで働いた1年8ヶ月間に繰り返された深夜帰宅、早朝出勤という不規則労働によって、過労状態と生活リズムが崩され、健康障害を引き起こし退職しました。
 この疲労の蓄積による健康障害が回復できないまま、3か月後に再就職しました。新しい職場で過労状態は急速に進行し、2ヶ月と10日目、くも膜下出血で突然死しするという過労死に至ったのです。
 1、東京地裁は、暁則さんの死亡を6ヶ月以前からの過労状態、そして、慢性的睡眠不足状態を疲労蓄積の事実として認定。2、東京高裁は、暁則さんがクォーク在職中の業務が著しい過重労働と認めた。3、最高裁は、直ちに上告を受理し、公正な審理により一日も早く暁則さんの労災認定を確定してください。


5/17最高裁要請


会社側証人に大西賢会長を申請!
日東整争議団

 日東整争議裁判は2回目の証拠調べの協議を行い、原告と被告の双方が証人申請書を提出しました。 被告代理人が非常に気にしていた、原告側が申請する会社側証人は、JAL・JAS統合時にJAL整備本部整備企画部長に就き、後にJAL航空機整備成田の社長、JALの更生手続き開始後にJALの社長に就任し、現在JAL代表取締役会長である大西賢氏を申請しました。
 JALEC設立一社化から日東整を排除した経緯について、最も詳しく知る者です。緊急に裁判所宛の証人全員採用署名を行います。
 日東整争議団は5・21集会の成功を基に、運動を進めますので、皆様のご支援をよろしくお願いします。


5・30裁判所前宣伝行動の原告


働く女性の権利・愛の助け合い
日赤/スタッフ派遣争議

 現在本人陳述書の作成中です。30代前半独身女性1人で、働く・生きる権利に真っ向から闘っています。解雇争議から4年が経ちましたが、仕事に使命を持っていることに揺らぎはありません。
 日赤、人材派遣業界最大手のスタッフサービス、皆さんのご理解とご協力のもとで命の現場・愛の助け合いの現場に早期復帰できると信じています。どうかその日が1日も早く来るように今は当該を助けていただけるようにお願い申し上げます。


日赤本社玄関従軍看護婦慰霊碑


原告・校長の「南京大虐殺」否定事件などを証言
再雇用拒否田畑和子争議

 5月13日、原告・田畑和子の尋問が行われました。傍聴席は満席で、熱気が法廷に溢れていました。
 1995年の文化祭で中神校長が生徒作成の掲示物『南京大虐殺』を「偏向」と否定し教員が説明を求めたのに関し、豊島区教委へ虚偽の報告をしていた事が一次訴訟の最後に明らかになりました。それを現在の三次訴訟で思想調査として問題にしたのです。文書は、出典の明示を伏せ、「露骨に左翼的な発想」と担当教師を記名、また「校長と考えのずれた者」と、田畑ら都教組豊島支部組合員3名を報告しています。更に「学校分会が全職員を戦争認識論に巻き込みたいとの意向に乗るわけにいかぬ。」と教員を騙した本音を書き加えています。(証言より)


原告陳さん所属する仕上げ部も廃部へ
スタジオ・イースター争議

 5月17日第7回期日(第1回弁論準備)が行われ、裁判官は、異動のため吉岡裁判官に代わりました。 3月30日原告猪鹿倉さんの所属する撮影部の廃部を一方的に通告したのに続き、今度は、5月24日原告陳さんの所属する仕上げ部の廃部を一方的に通告してきました。
 組合としては、撮影部の復活と陳さんの撮影部配転を要求していくつもりです。またこの3カ月で撮影部、仕上げ部、設定部がなくなり、30名以上が退社しております。
 次回第11回団交にて、社長の団交出席を強く求め、原告猪鹿倉さんと陳さんの配転問題と就業規則と給与規定の不利益変更について要求書を提出し、継続協議していきます。


東京争議団サポーターの広場

  田畑和子さんの再雇用拒否、損害賠償訴訟の公判が5月13日地裁であった。
 この日は本人尋問で田畑さんが証言した。田畑さんは、はっきりと声も大きく、胸張って答えていた。
 終わって一緒に帰った。
 「もう忙しくて、法廷日時の案内ハガキも出せなかったのに、大勢の人が来てくれて満席だったね。嬉しかった」
と何回も感謝の気持ちを話していた。
 サポーターの出番は一杯あります。


夏季カタログ
販売にご協力を!


東京争議団、個別争議それぞれで取組んでいます!ご協力を宜しくお願いします。



各争議組合、争議団の要請・近況報告

▼新国立劇場合唱団員解雇争議
6月25日(火)午後5時30分〜新国前宣伝行動にご参加ください。今シーズン最後の公演です。
▼明治乳業争議団
株主総会の会場前宣伝。6月27日(木)「ザ・プリンス パークタワー東京」(港区芝公園)、8時30分〜実施。
▼鶴川高校教職員組合
6月27日(木)13:20 鶴川「立ち番」高裁判決東京高裁817号法廷。
▼日東整争議団
7月3日11時半〜有楽町JALプラザ前宣伝と裁判所宛の証人全員採用署名に御協力お願いします。
▼日赤/スタッフ派遣争議
7月8日(月)12時半〜東京地裁前宣伝行動(約30分間)13時半〜民事11部(13階)弁論準備・終わり次第報告会<数名傍聴できます>
▼スタジオイースター争議
弁論準備は、7月25日(木)11時から、地裁13階民事11部です。
▼再雇用拒否田畑和子争議
傍聴参加有り難うございました。申請した証人採用がまだ保留なので、引き続き要請書を集めています。


====東京争議団予定===

七月
一二13:00三役会議(東京労働会館5階)
一三13:00全体会(東京労働会館5階)
   16:00ニュース発送作業

八月
〇九13:00三役会議(東京労働会館5階)
一〇13:00全体会(東京労働会館5階)
   16:00ニュース発送作業


===行動予定===

六月
一八08:00東京争議団共同宣伝都庁前
   16:002013司法総行動 第3回実行委員会 地評会議室
一九08:30JAL株主総会行動 九段下交差点宣伝
二〇08:30日東整地裁前宣伝・署名提出
二五08:30NTT株主総会会場前宣伝 グランドプリンスホテル新高輪
   17:30新国立劇場前宣伝
二六08:00加茂暁星高校 最高裁前宣伝
   11:00加茂暁星高校 最高裁要請
   14:10NTT木下争議 持株会社前行動
二七08:00日鉄鉱業株主総会宣伝 郵船ビル前
   08:30明治乳業株主総会会場前宣伝 ザ・プリンスパークタワー東京
   13:20鶴川立ち番高裁判決 817号
二八18:00JAL都内一斉駅頭宣伝 新宿、立川、池袋等

七月
〇一11;30田畑再雇用拒否事件地裁615号
〇三08:30東京争議団共同宣伝 地裁高裁前
   10:30労働委員会対策会議 出版労連
   11:30JAL4争議 有楽町JALプラザ前宣伝
〇八12:30日赤/スタッフ派遣 地裁前宣伝
   13:30日赤/スタッフ派遣 地裁13階11部
〇九13:00明乳・明治HD前宣伝 
   14:30明乳・みずほ本店宣伝
   17:00明乳・東陽町駅宣伝
一一08:30日東整地裁前宣伝・署名提出
一二08:00東京争議団共同宣伝 最高裁前
   11:00東京争議団共同 最高裁要請
一六08:00東京争議団共同宣伝 都庁前
   08:30日東整 日航本社前宣伝
二五11:00スタジオ・イースター 地裁13階11部
二六18:30C&S労組結成35周年のつどい SHARI THE TOKYO SUSHI BAR


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