東京争議団ニュース第259/2012年12月8日
12月7日最高裁は憲法判断回避
堀越事件は無罪確定
国公法弾圧堀越事件
最高裁は12月7日(金)に国公法弾圧堀越事件、同世田谷宇治橋事件の2事件とも上告不受理の不当判決を出しました。堀越事件は無罪が確定しましたが、世田谷宇治橋事件は有罪が確定しました。
国公法共闘会議、日本国民救援会の2つの弾圧を許さない会は、大法廷に回付し、猿払判決の見直しをすることを求めてきました。
今回の判決は憲法判断を回避するもので、国民の声に背を向けた不当な判決です。
11.28 最高裁前 左から宇治橋さん、堀越さん
労災認定訴訟(東京高裁・控訴審)で
加藤新太郎裁判長が不当判決
矢田部過労死裁判
11月7日、東京高裁で行われた労災認定訴訟の控訴審で、加藤新太郎裁判長は、東京地裁の判決を覆す不当判決を出しました。
判決は、「クォークでの過重労働で大きな負荷があったと認める一方、疲労は徐々に回復した」とし労働との因果関係を否定しました。また、判決内容についても、当方が提出した医師・研究者等の「意見書」「鑑定書」は、主観的な判断によるものである。暁則には、解剖の結果や血圧、心拍数、脈拍等の身体的資料がない。したがって、資料を前提とした推論はできないとしています。
しかし、これらの理由は、当初から国の行政施策に従った、結論ありきの判決であることは、東京地裁判決を一行たりとも否定することができない事からしても明らかです。
今後は上告し、最高裁で争われることになります。最高裁のハードルは高いと聞いてはいますが、何としてもこの不当判決を覆し、勝利判決を勝ちとる決意です。
みなさんのご支援をお願いいたします。
11/20 厚労省前で不当判決を糾弾する原告
争議解決こそ健全な企業への道筋
明治乳業争議団
都労委「全国事件」への命令交付を来春早々に控える明乳争議団は、全面解決に向け重要局面を迎えます。
特に、食の「安全・安心」を巡って、明治の異常企業体質が鮮明になるなかで、食の安全の立場からも争議解決が避けられない課題となっています。最近も、牛乳・乳製品の放射能汚染や、粉ミルクでの談合事件、ミルクプリンの細菌汚染など等、不祥事・不正行為が絶えません。その背景には、1960年代から労働者を紅組・白組・雑草組に分断し、長期に仕事差別や賃金昇格差別を行うことで、「物言えば唇寒し…」の荒廃した空気が、職場に重く沈殿していることがあります。結局、「働く者の人権を守れない企業には、消費者の人権も守れない」ということです。明治グループが、健全な企業集団として飛躍するには、長期争議の全面解決は待ったなしの課題なのです。
争議団は間近に迫る都労委命令を契機に、来年の早期に全面解決への道筋を必ず切り拓く決意で奮闘中です。
11.27総行動 明治HD前
12・18「鶴川高校のあすをひらくつどい」
「教育私物化やめよ」 鶴川高校をみんなの手に
鶴川高校教職員組合
10月3日「立ち番勝利判決」後、スト・保護者集会の実施、文科省・東京都私学部への要請準備を進めてきました。
百瀬理事長(校長)は、人権侵害に対する個人責任を断罪された今もなお、高裁に控訴して問題解決に背を向け続けています。百瀬理事長の学校私物化は、組合弾圧のみならず、生徒が成長する場を奪って学習権を侵害し、本来あるべき学校教育をないがしろにして来ました。
保護者・卒業生・全国からの「教育再生はがき」は約2000通を集約し、「校長交代を」の声が続々と寄せられています。
来る12月18日「鶴川高校のあすをひらく教育のつどい」を400人規模で行います。お一人でも多くのみなさまのご参加を心より訴えます。
10/5 立ち番判決報告集会での志田弁護士
最高裁への共同要請行動!
国民救援会との心強い連帯!
加茂暁星非常勤講師解雇争議
現在、月1ペースで最高裁への要請行動を行っています。11月28日には、初めてとなる福島・聖光学院高校不当解雇事件との共同による要請を行いました。あらためて、それぞれの高裁判決の見直しと、公正な最高裁判決を要望しました。
28日は要請行動に先だって、朝から最高裁前での街頭宣伝行動にも取り組みました。今回は国民救援会の方々に交じっての行動で、総勢55人からなる集団のパワーと連帯感は心強く、とても勇気づけられました。
署名数は現在、団体1,200筆あまり、個人は約2万6千筆です。個人署名の目標は10万。これからも粘り強く取り組んでいきますので、変わらぬご支援をお願いします。
アニメ会社に時間外労働などの管理に
新宿・池袋労基署から対策指示
スタジオイースター争議
11月猪鹿倉さんに労災認定が労基署からありました。また「池袋と新宿労基署・合同でアニメ会社へ集団指導」が労働新聞に載りました。「昨年100社あまりに実施のアンケートに基づくもので、36協定や割増賃金などの労働時間関係を中心に違反回答がめだった。(略)適正に労働時間管理と医師面接などの過重労働対策取り組みの指示している」という内容です。
30日MIC総行動で要請行動を行いました。対応した総務担当に「労働新聞に労基署からの指導があったと書かれていたが、どうなのか」と問い質したら「来ています」と回答しました。映演労連・出版労連・民放連・杉並区労連そして杉並一般労働組合が参加しました。
原告主張の立証への展望
日東整争議団
11月26日に第4回目の裁判が開かれ、原告から被告準備書面の反論と、JALの支配従属と労働契約打切による不当労働行為の主張を補強する、二つ目の準備書面を提出しました。
被告側はこれまでの原告の主張を否認、反論する構えを示しました。裁判官から今後について証拠調べと弁論準備の考えの発言がありました。
次回の裁判期日は年明けの1月21日(月)10時〜631号法廷ですので、ご支援よろしくお願いします。
11・27全労連・東京地評の争議支援総行動に、ご支援ご協力いただきありがとうございました。最近の労働裁判で不当判決が続いており、今後は司法に対しても運動を行っていきますので、ご理解とご協力をお願いします。
11/26 スカイネットワーク羽田支部野口書記長(中央)と原告
不誠実な対応の浪速通運
親会社の三菱製紙へ抗議
浪速通運争議団
不誠実な対応を続ける浪速通運へ厳しく指導するように11月6日に三菱製紙本社へ行き、抗議および要請書を渡して組合側の意向を伝え、三菱製紙としての文書での回答を求めました。
11月27日の支援総行動での三菱製紙本社への要請の際には、厳しく要請すると同時に、前回の回答を求めると、「直接回答するということはご遠慮させていただきます」として子会社の問題であり直接関係ないというような態度で解決に向けて動く気はない姿勢。要請団は「4名の解雇問題に対してまったく物をいえない環境ではないので年内解決に向けて解決環境をつくっていただきたい」そして「解決のタイミングを逃すとこじれますよ、そうなる前に解決しましょう」と伝え終了。
抗議行動に参集していただき本当にありがとうございました。
11/27三菱製紙本社要請行動
抗議・要請行動中央決起集会を行う
全厚生闘争団・東京
11月15日、人事院前にて抗議行動を行いました。また、11月27日争議支援総行動では厚労省前にて抗議行動、厚労省担当者に対して要請行動を行いました。
12月2日、日本教育会館ホールにて600名余の参加者が集まり中央決起集会を行いました。来年の人事院判定に向かって更に奮闘いたします。
12月18日12時15分より厚労省前にて抗議行動を行う予定です。参加をお願いします。
裁判所から和解勧告がだされました!
キヤノン争議
都労委が「引き続き労使双方の歩み寄りを」と自ら解決に動かない中、キヤノンは東京地裁に働きかけ、11月21日進行協議の場で和解勧告を出させました。
裁判所の和解案はキヤノン側の案を超える内容ではあるものの、地位確認と同時に都労委の場で「不当労働行為」の責任を追及してきた内容に応えるものとはなっていません。 12月18日の総決起集会を成功させ、20日、都労委に乗り込み、争議解決に繋げたいと思います。
組合を作って闘いを始めて6年が経ちました。労働委員会をキヤノンのいいなりにさせず、勝利解決をする為に、傍聴をお願いします。
不当解雇撤回を求め東京地裁で闘争中
東洋公衆衛生学園解雇争議
11月16日東京地裁で12回目の進行協議が行われました。前回、私たちの提出した鑑定意見書に対する意見書を被告学園は提出しました。今回、私たちはさらなる反論として再鑑定意見書を提出しました。
学園が提出した意見書は、資金分析すらされておらず、また、学園が唯一の整理解雇の立証として説明していた「純額再計算」について全く触れられておらず、将来の学校の経営的な安定を謀るために整理解雇をしたと主張しています。
再鑑定意見書では、学園の意見書の不備を指摘し、整理解雇は不当なものであることを証明しています。
次回は12月21日10時から東京地裁(13階19部)で行われます。皆さんのご支援をお願いします。
秋季東部けんり総行動
NTT持株前に80名が結集
NTT木下解雇争議
先日11月9日に「一人の首切りもゆるさない」「権利は譲らない」として秋季東部けんり総行動を展開し、全ての争議団・争議団体の早期全面解決をめざし、各企業への要請・抗議行動を行いました。新小岩駅前情宣行動からスタート、参加者はバス2台に分乗し抗議先へと移動しました。午後のスタートとなったNTT持株前での行動は、80名を超える仲間の結集を頂いた中、NTT内3労組と1団体(東京労組、東日本NTT関連合同労組、電通労組と木下支援共闘会議)が共同で取り組みました。
各団体の要請に対してNTTは相変わらず木で鼻をくくったような対応で、私たちの真剣な要求にも全く誠意がみられず、要請団からは怒りの声が発せられました。
行動に参加頂いた皆様に御礼と、今後も皆様の力をお借りし、一日もはやい争議解決を図ります。
11/9東部けんり総行動
日本赤十字社・本社要請行動にて雇用復帰を求める
日赤/スタッフ派遣争議
11月22日、当該は各争議団等と日本赤十字社へ雇用復帰を求めて要請行動を行いました。
司会や連帯挨拶等を東京争議団議長はじめ仲間が引き受け、また航空連等もかけつけて下さいました。トランペット演奏もあり、本当に心の通う行動でした。同月15日には事前に本社総務課へ直接手渡しで要請書を渡して来ました。しかしながら、行動当日の22日に回答を得る事はできず、この後も引き続き、要請行動や直接交渉など展開していきます。
また、裁判では、単なる派遣労働ではなく、労働者の闘いとして、今までのいわゆる派遣切り事件のハードルを超えて頑張っていきます。
11・22 日赤本社要請行動
納得できる全面解決を目指しています
松蔭学園教職員組合
現在、東京地裁で第3次賃金差別事件の行政訴訟と退職金未払い等請求事件の2事件の審理が行われています。
行政訴訟の事件は2003年度以降の賃金及び寺島、矢口の退職金差別の是正が争点です。退職金事件は森委員長と西村書記長の退職金差別の是正と慰謝料が争点です。また、理事長個人の責任も問うています。
10月22日には、この二つの事件の併合審理が行われましたが、その場で裁判所から和解の打診がありました。裁判所から和解案が示され、11月19日に続き、12月の11日、17日の進行協議の場で和解が模索されます。
組合側は全面解決にふさわしい納得できる内容を求めています。
新国前総行動と日本芸術文化振興会要請
新国立劇場合唱団員解雇争議
11月27日、新国立劇場前の全労連・東京地評争議支援総行動に約90名の仲間が結集しました。東京地評の寺下章夫事務局次長は、新国運営財団に対し争議の早期解決のため真摯に団交にとりくむよう、また小関守東京争議団議長は、不当労働行為の温床となっている試聴会を廃止すべきと訴えました。NTT職業病争議の木下孝子さんは、新国が芸術文化を大切にしていないと指摘しました。
同30日、MIC争議支援総行動では、初めて独立行政法人日本芸術文化振興会を訪ね、日比野敏陽・MIC議長は、同会が新国に予算を拠出している組織として、新国が公序良俗に反していることを伝え、指導するよう要請しました。両日とも厳しい寒さでしたが、仲間の支援で心が温まりました。
11・27争議支援総行動
裁判長 原告の陳述書求める
再雇用拒否田畑和子争議
12月3日の証人申請のため、当方は、予め人証調べ申請書、陳述書、意見書等を裁判所に提出し、どうしても証人採用させようとの意気込みで法廷に臨みました。
ところが裁判長は、「田畑さんの陳述書は1通だけ出ていますが、他に言いたいことはないのですか」と尋ねられました。これは前の訴訟の時の陳述書で、三次訴訟になってからのものではありません。それで新しく陳述書を提出することになったのですが、裁判長は、それを見てから証人採用を考えるというのです。ですから、原告一人の採用で終わってしまうことが十分考えられ、これから要請書を沢山集め、何としても同僚や意見書執筆者の採用を迫ることにしました。是非ご協力をお願いします。
東京争議団サポーターの広場
11月27日の総行動の支援参加ありがとうございました。12月23日の東京争議団総会には、多くのサポーターの参加を呼びかけます。
総会終了後、短時間打合せを行います。よろしくお願いします。
第51回東京争議団総会
12月23日(日)10時〜
ラパスホール
2013新春の集い
1月26日(土)18時〜
ラパスホール
2012年末カタログ物販にご協力お願いします
各争議組合、争議団の要請・近況報告
▼キヤノン争議
キヤノンに十分な企業責任を取らせるために、
12月18日18時30分からの総決起集会と、12月20日18時30分からの都労委へたくさんの方のご支援をお願いします。
▼日赤/スタッフ派遣争議
次回期日12月21日(金)16時〜 15時〜東京地裁前宣伝行動(約30分間)・16時〜民事11部(13階)「争点整理など」(弁論準備)<数名傍聴できます>終わり次第報告会。ご支援お願いします。
▼日東整争議団
1月の予定は、9日11時半〜有楽町JALプラザ、15日8時半〜日航本社前、21日10時〜東京地裁631号法廷です。
▼新国立劇場合唱団員解雇争議
2013年1月23日(水)17時30分〜 歌劇「タンホイザー」初日公演の新国前宣伝行動にご協力をよろしくお願いします。
▼明治乳業争議団
2013年を真に全面解決の年に! 決起の場として「新春旗びらき」を2月2日(土)に開催(ラパスホール、18時〜)。是非、ご参加を! お待ちしております。
▼再雇用拒否田畑和子争議
証人採用が勝利の鍵。しかし、裁判所はまたもや、同僚らの証人を認めず結論を出そうとしているようです。お願い@法廷を満席にA要請書にご協力を。(ニュースの欄参照)
====東京争議団予定===
一二 月
二三10:00第51回総会(ラパスホール)
一 月
一一13:00三役会議(東京労働会館5階)
一二13:00全体会(東京労働会館5階)
16:00ニュース発送作業
===行動予定===
一二 月
〇九12:30東京地評主催「権利交流集会」 東京労働会館
一〇16:00明治乳業争議団都労委要請
一一08:00キヤノン 蒲田駅東口宣伝行動
08:00竃セ治〜 9:45みずほ京橋
11:00明治HD宣伝
13:00JAL契約制CA雇止め裁判から働き方を考える集い 南部労政会館
13:30松蔭退職金事件進行協議 地裁13階
一二18:3011・27全労連・東京地評争議支援総行動第4回実行委員会
一四14:30JAL客室裁判・第1回控訴審
一七16:30松蔭退職金・行政訴訟併合審理 地裁13階
一八07:30キヤノン下丸子駅前宣伝行動
08:00東京争議団共同宣伝 都庁前
18:30「鶴川高校の未来をつくる教育のつどい」新百合ヶ丘21ホール
18:30キヤノン争議解決総決起集会 大田区民プラザ
18:50杉並争議支援集会 阿佐ヶ谷地域センター3階
一九18:30「首切り自由を許さない」実行委員会 新富区民会館
二〇18:30キヤノン都労委 調査
二一10:00東洋公衆衛生解雇事件 地裁13階
15:00日赤/スタッフサービス派遣争議 地裁前宣伝
16:00日赤/スタッフサービス派遣争議 弁論準備 地裁13階
18:30JAL銀座デモ日比谷中幸門集合
二二13:30非正規切り・派遣切り争議支援東京行動 銀座7丁目交差点資生堂ザ銀座
二三10:00東京争議団第51回総会 ラパスホール
二七08:15日鉄本社前ビラ宣伝
12:00日鉄本社前ビラ宣伝
16:00キャノン 地裁13階
一月
〇九08:30東京争議団共同宣伝 地裁高裁前
11:30日東整争議団有楽町JALプラザ前宣伝
一〇11:00スタジオ・イースター 地裁823号
一五08:30日東整 日航本社前宣伝
10:30労委民主化対策会議 出版労連
13:00明治HD〜 14:30みずほ本店宣伝
要請 17:00東陽町駅宣伝
一七17:00鶴川担任解任処分事件 都労委審問
二一10:00日東整争議 地裁631号
16:00沖縄タイムス 中労委調査
二二08:00東京争議団共同宣伝 都庁前
二三17:30新国立劇場前宣伝
二六18:00東京争議団旗開き ラパスホール
二月
〇二18:00明治乳業争議団新春旗びらき ラパスホール