東京争議団ニュース第247/2011年12月10日
「全国事件」が結審
救済命令・全面解決に向け総決起!
明治乳業争議団
全国9事業所(32名)の事件が、11月30日都労委で結審となり、来春には命令が見通せる重要局面を迎えました。
この結審は、「担当公益委員が11月30日で退任」という緊迫したもとで、私たちが主張した「心証形成がなされている現公益委員が命令に責任を持つべき」との要求によるものです。争議団と支援共闘会議は、必ず救済命令を獲得し、全面解決への道筋を一気に切り拓く決意で奮闘中です。
11月29日開催の総決起集会(全労連会館)は、会場一杯の236名の参加により、救済命令と争議全面解決をめざす総決起集会として大きく成功しました。争議団は、「救済命令」を求める緊急団体署名の取り組みを軸に、都労委への要請行動を来春に向けてさらに強める方針です。団体署名へのご協力、都労委への要請行動への参加を重ねてお願いします。
11/29総決起集会で壇上にそろった明乳争議団
11月29日決起集会158名が参加
日東整争議
11月29日の日東整争議決起集会は皆様の励ましと158名の参加で成功することができました。
航空の仲間、東京争議団を初め多くの労組代表が激励に訪れました。「日航に会社ごとつぶされ、全員が解雇されたのは日東整だけ、日航グループでの雇用を確保させるまで闘う」と決意表明しました。
12月2日に署名(個人3442筆、団体269)を持ち、日航の各労組代表と共に日航本社へ要請に行きました。署名は受け取りましたが、会議室も取らず受付会社の人間に対応させたという酷いものでした。日航に誠意ある対応をさせるために運動を強め、今後の要請行動には皆様にも同行をお願いしたいと思っていますので、ご協力をお願いします。
11/29 決起集会で決意を述べる日東整争議団
労災病院医師の 驚くべき証言
矢田部過労死裁判
10月27日さいたま地裁で、レンタルビデオ店「リバティー」の証人として出廷した東京労災病院「氏家弘」医師の証人尋問が行われました。
氏家氏は自らの持論を終始展開し、驚くような証言をしました。疲労の蓄積や過労によって人は死なないという論理です。同様の意見書も裁判所に提出されています。
これに対し、原告側も氏家証言、意見書に反論する準備を進めています。その一環として、11月16日、労働科学研究所の佐々木司先生〈理学博士〉が矢田部宅において、生前の暁則さんの生活実態や勤務状況の検証を行い、早い時期に意見書を書いていただくことになりました。
次回のさいたま地裁は1月19日(木)午後1時10分から行われ、結審になる予定です。
傍聴のご支援をお願いします。
矢田部暁則さんの過労死労災認定を支援する会による裁判所前宣伝 10/27
11・25総行動 文部科学省に要請
次回高裁山場を迎える
新国立劇場合唱団員解雇争議
12月20日の高裁裁判で八重樫さんの陳述が認められるか否かの山場を迎えます。
今回の11・25総行動では130人の参加するなか、文部科学省前行動にとりくみました。
全労連の寺間総合政策局長は「新国立劇場運営財団は3回の団交に誠実に答えることなく責任を逃れている。文化芸術活動の自主性、創造性を尊重し音楽家の地位の向上をめざそう」と挨拶、MICの東海林議長は「財団は不誠実団交に終始している。文科省は八重樫さんを人間として扱わない財団を放置するのか」と糾弾、東京争議団の清水副議長、公務公共一般の小林副中央執行委員長からも連帯の挨拶がありました。
音楽ユニオンの篠原代表運営委員の決意表明の後、要請団による要請を行いましたが、同省の担当者は現れず玄関先での対応となり、対応した職員に、財団に対して文科省・文化庁の強い指導を求めることを伝えるに止まりました。
11月30日 第1回口頭弁論
ダイワハウスパワハラ解雇争議
11月30日、東京高裁控訴審で第1回口頭弁論がありました。吉田さんは「突然の懲戒解雇、同僚への挨拶もなく会社を追い出された」こと、「新潟地裁の社会的不適合者であるかのような判決を受けた衝撃」「それでも、私を信じる家族や周囲の人の存在と、裁判が公平なものだと信じたい気持ちでここに立っている」「曇りのない目で事実を見定めて欲しい」と陳述しました。裁判には新潟から28名、長野や神奈川、東京の仲間が支援してくれて総勢60名を超え法廷に入りきれない状況になりました。
今後の予定は、12月27日11時〜和解交渉、1月24日16時〜進行協議(1民)、口頭弁論日時はその後の決定となる予定です。
第1回口頭弁論後の報告集会で挨拶する吉田さん 11・30
最高裁へ要請行動
浪速通運争議団
11月17日(木)に国民救援会が行っている最高裁統一要請行動に浪速通運争議団も参加させていただき、宣伝行動と要請行動を行いました。朝8時15分からの宣伝行動には原告・支援者合わせて約40名近くが結集し、自らの事件を訴えたりビラの配布を行いました。そのなかに東京争議団の寺島さん、衣川さん、安並さん、金融労連の村上さんと支援に来ていただいており大変心強かったです。
初めての最高裁前宣伝でしたが救援会の方々の優しい心使い・気使いなどでスムーズに宣伝を行うことができました。その後の最高裁への要請行動でも浪速通運争議団の争議内容と会社の上告申し立てを早く不受理にしていただくようにしっかりと訴えと要請を行うことができました。
この度、国民救援会の皆さんには大変お世話になりました。
そして東京争議団の仲間の皆さん、ご支援ありがとうございました。
11・17最高裁前宣伝後
不当な主張で和解を 拒否した学園
来年2月22日判決へ
加茂暁星非常勤講師解雇争議
11月15日、1回目の和解期日前日の夜、学園から意見書が裁判所に提出されました。内容は「高裁で和解をすれば、組合に屈した…」「和解内容如何を問わず、和解は望まず…」といった言葉が並び、組合敵視の姿勢がむき出しです。当日、裁判所は説得を試みたものの、不調に終わりました。
非常勤講師の裁判は全く予断を許さない状況です。一人一枚の新たな個人・団体署名に取り組んでいます。非常勤講師の赤井・山田両先生の教壇復帰を願い、地裁判決を高裁でも維持できるよう、署名にご協力をお願いします。
判決日は2月22日、午後1時50分〜808号法廷です。
11・25全労連・東京地評・МIC総行動報告!
キャノン争議
11月25日の総行動で、東京地裁への要請を行いました。要請では富士通総研のトップの発表したレポートを添付しました。このレポートでは日本のデフレが賃金が下がり続けることを原因とする賃金デフレであり、非正規労働者の拡大によってデフレが進んできたことを指摘しています。
いま、非正規労働者が雇用を求める裁判では、労働者派遣法は労働者保護法ではないので、派遣労働者には何の権利もなく、違法派遣であっても就業の機会をつくっていたのだから不法とまでは言えないとする、企業は救済し、非正規労働者は全く救済しない判決が相次いでいます。このような企業寄りの判決が日本経済をおかしくしていることをうったえてきました。
社屋分散移転問題
たたかいは中労委へ 秋年闘要求に不誠実 な対応
C&S・日本ファンド争議
11月25日、全労連・MIC・東京地評争議支援総行動ではワールド・ファミリー(WF)社前行動に90名の参加をいただき、ありがとうございました。
会社分散移転問題についてのグループ会社への組合の影響を排除するために組合隔離、差別扱いをしたことに関し、都労委が不当労働行為性を認めなかったことでたたかいは中労委へ。12月5日に第1回調査が行われました。
秋季年末闘争では三社(CS、日本ファンド、WF)に対して要求提出を行いましたが、C&Sの継続雇用について「希望者全員の雇用は無理」、WFの新入組合員に対して、「ペナルティ回答だ」とする一方的不利益変更回答やNFの一時金要求にはゼロ回答などなど、不誠実な対応を繰り返しています。
11.25全労連・MIC・東京地評争議支援総行動 WF社前行動
校長の捏造理由による都教委再雇用拒否事件
〜拡大する中神校長の虚偽との闘い〜
再雇用拒否田畑和子争議
田畑さんは、1995年度の都教委再雇用教員の選考で異例の拒否を受け、以来闘って16年目です。
裁判で不合格理由がすべて中神元校長のデッチアゲだったことが判明しました。しかし裁判所は、都教委らの裁量権を無限大に認め、田畑さんの提出した同僚・教え子の陳述書、公簿を含む多くの文書を無視、証人申請を却下、事実認定を避け被告を勝利させました。
裁量権があれば、どんなデッチアゲも許されるというのが裁判所の考えだったのです。こうして、1つの証拠、1人の証人も出せない被告が勝つという不当判決で、田畑さんは涙をのみました。
現在の3次訴訟でも、中神元校長は虚偽の上塗りばかりです。
前回裁判所に出した「文書提出命令」については、まだ連絡がないので首尾は分かりません。
日赤ついに労働者派遣法違反の証拠書類を提出!
日赤/スタッフ派遣争議
ついに日赤とスタッフサービスの5年半前からの違法派遣、不法行為について、行政より下った「指導処分内容」を司法の場において明らかにする事ができました。
2008年暮れ「年越し派遣村」後すぐに当時派遣会社最大手であったスタッフサービスへ「取引先への総点検」つまり是正指導が入ったのです。在職中から違法、不法行為に対し、雇用が奪われないよう丁寧に改善する交渉をしてきたのに、行政の是正指導の結果「労働者派遣契約を打切り」、割を食って失職するとはあまりにも理不尽です。
直接日赤が私に「あなたの会社の言う事が飲めなくて契約終了」を告げ、日赤との“雇用において”『派遣会社を全く介さず』“指示”する形態を取られてきました。
失職後、労働局申告をした結果、出てきた「是正指導書」とそれに対する会社の「改善報告書」が前回進行協議前に提出されました。 次回進行協議は2012年1月27日(金)11時〜 民事11部書記官室です。
11.25全労連・MIC・東京地評争議支援総行動 日赤本社前
首都圏建設アスベスト訴訟1月に結審
一層の運動の強化を
全国じん肺連絡会議
国と44社の製造メーカーを被告として、300名を越える原告団で闘っている首都圏建設アスベスト訴訟は、1月13日に横浜地裁で結審となり、4月頃に判決を迎えます。東京地裁も4月結審、来年半ばの判決となります。
また、8月25日に出された大阪泉南アスベスト国賠訴訟大阪高裁判決は、国の責任を免責する不当判決であり、最高裁闘争が始まっています。アスベスト被害の根絶と被害救済のためには何としてもこれらの裁判に勝利する必要があります。
現在、国会では、「トンネルじん肺基金」の法案成立が最後の大きな山場を迎えています。また、日鉄鉱業に対する闘いもさらに進めていく必要があります。
第3次賃金差別事件
中労委宛て団体署名に一層のご協力を!
松蔭学園教職員組合
1980年の組合結成以来、14回の労働委員会の命令、裁判所の判決で断罪されても、松蔭学園の理事長は不当労働行為をやめようとしません。第3次賃金差別事件では、全面解決につながるような厳正な救済命令を中労委に求めて、団体署名に取り組んでいます。
全面解決の課題は第3次賃金差別事件の内容と来春定年退職する森委員長の退職金問題=最高裁の解雇無効判決で職場復帰した初代委員長の森さんの退職金を差別なく支給させることです。
先日行われた全教主催の「私学争議団を励まし、連帯する集い」でも、熱い支援のメッセージをいただきましたが、より多くの団体の皆さんからの署名をお願いします。
12・1 私学争議団を激励し、連帯するつどい
東京争議団第50回総会
12月18日(日)10時〜
ラパスホール
東京争議団新春の集い
1月14日(土)18時〜
ラパスホール
年末のカタログ
物販活動にご協力お願いします。
物 販 申 込 は
12月15日までにお願いします
各争議組合、争議団の要請・近況報告
▼浪速通運争議団
12月16日(金)三菱製紙本社前で抗議宣伝行動を行います。師走に入り皆さんお忙しい時期ですがご支援のほどよろしくお願いします。
▼新国立劇場合唱団員解雇争議
高裁裁判は12月20日(火)午後3時から424号法廷。傍聴支援をよろしくお願いします。MIC争議支援望年パーティーにご参加ください。12月16日(金)18:10文京区民センター3Aです。
▼日赤/スタッフ派遣争議
進行協議は1月27日(金)11時00分〜民事11部(13階)弁論準備、数名傍聴できます。
▼日東整争議団
12月22日8時〜日航本社前宣伝、1月10日12時〜有楽町宣伝を行ないます。ご協力お願いします。
▼明治乳業争議団
全面解決への総決起!「支援共闘会議総会」(1月28日15時から地評地下会議室)、そして「新春旗びらき」(同日の18時〜ラパスホール)へのご参加をお待ちしております。
▼再雇用拒否田畑和子争議
次回裁判未定。総会はやむを得ず欠席ですが、都教委への請願書「再雇用教職員の誤った選考に関する請願」に署名をよろしくお願いします。
▼加茂暁星高校非常勤講師解雇事件
高裁宛て署名拡大と集約急務です。(12月16日、遅れた場合は1月初めに提出します)
▼松蔭学園教職員組合
全面解決につながるような第3次賃金差別事件中労委命令を目指し団体署名を集めています。
▼ダイワハウスパワハラ解雇争議
公正な判決を求める要請署名(個人)に取り組んでいます。事件周知と共にご協力お願いします。次回高裁は12月27日、進行協議です。
▼八千代銀行争議団
12月9日の証人調べには90人もの傍聴ありがとうございました。次回は12月19日10時から和解協議です。職場復帰まで頑張ります。
====東京争議団予定===
一月
一三10:00三役会議(東京労働会館5階)
13:00ニュース発送作業
一四13:00全体会議(東京労働会館5階)
二月
一○13:00三役会議(東京労働会館5階)
一一13:00全体会(東京労働会館5階)
16:00ニュース発送作業
===行動予定===
一二 月
一二15:00講演「裁判員制度における速記の役割」 浅草セントラルホテル
一四13:30労働委員会民主化対策会議総会 ラパスホール
一五10:35東京総行動・木下職業病解雇NTT 持株会社前行動
14:00東京総行動・キヤノン本社前行動
一六08:30浪速通運 三菱製紙本社前宣伝
18:10МIC争議支援望年パーティー 文京区民センター3A
一七18:20石原教育行政ストップ12・17集会 豊島区民センター
一八10:00東京争議団第50回総会 ラパスホール
15:00社保庁解雇撤回12・18決起集会 全労連ホール
一九10:00八千代銀行和解協議 地裁36部13階
12:15国公労連12・19厚労省前要求行動
二○08:00東京争議団共同宣伝 都庁前
15:00新国立劇場 高裁424号法廷
二二08:00日東整朝ビラ宣伝 日本航空本社前
08:00明治本社前宣伝 〜09:45みずほ京橋支店前宣伝 〜11:00明治HD前宣伝
15:00リコープロダクトソリューションズ パワハラ解雇 高裁424号法廷
16:00明治乳業 都労委大規模要請
16:30鶴川第3次賃金事件 地裁立川支部507号法廷
二六16:30日航本社前行動
二七11:00大和ハウスパワハラ解雇 高裁進行協議
一月
〇三12:00明治社長宅訪問(北小金井駅集合)
〇四08:00明治HD前新春仕事初め宣伝
〇六18:30東京地評新春旗開きベルクラシック
一○12:00日東整 有楽町駅前宣伝
一一08:30東京争議団共同宣伝 地裁高裁前
一三13:30首都圏建設アスベスト事件結審 横浜地裁
一四12:00経団連包囲行動
一八12:15国公労連1・18人事院前要求行動
一九13:10矢田部過労死労災事件 埼玉地裁105
17:30新国立劇場前宣伝
18:30裁判所労働委員会対策会議 地評会議室
二四08:00東京争議団共同宣伝 都庁前
16:00大和ハウスパワハラ解雇 高裁進行協議
二五18:30国民救援会都本部新春旗びらき 文京区民センター
二六18:30春闘総決起集会 中野ゼロホール
二七11:00日赤/スタッフ解雇事件 地裁13階 11部
13:30全国労働委員会対策会議 出版労連
二八15:00明治乳業争議支援共闘会議総会 東京労働会館地階会議室
18:00明治乳業争議支援共闘会議旗びらき ラパスホール
二月
〇一13:30キヤノン 都労委審問
〇四14:00東和システム争議解決報告&組合結成30周年記念集会 日本教育会館
〇八10:00キヤノン 都労委審問
14:00矢田部過労死労災事件 高裁
〇九10:30キヤノン 地裁527号
一六16:30鶴川第3次賃金事件 地裁立川支部
二二13:50加茂暁星高校非常勤講師解雇事件 高裁判決
二八14:00C&S 中労委調査