東京争議団ニュース第246/2011年11月12日
都労委「全国事件」来春早々にも
命令の重要局面!
明治乳業争議団
都労委で審査終盤を迎える「全国事件」は、公益委員が今期(11月末日)で退任という問題に直面しています。 私たちは「審査終盤までの心証形成がなされている公益委員が命令に責任を持つべき」との要求で、都労委要請を集中的に行ってきました。その結果、10月24日の調査で、公益委員から「命令に責任をもつ」との意向が表明され、退任期日からの逆算で最終準備書面提出・結審日(11月30日)が確定したのです。
私たちは、年度内(来春3月)命令の短期決戦に向け、全ての課題をやり切る決意です。第1は、全労連会館で予定の「11・29総決起集会」を成功させること。第2は、「救済命令」を求める緊急団体署名を一気に集めきること。第3は、都労委要請行動を継続すること。第4は、放射能汚染が深刻な中、「牛乳は安全なの?」の不安に応え、独自検査などの要求で(株)明治を包囲することなどです。
長期に困難な闘いが強いられている明乳争議ですが、最後まで闘う決意です。
10/24 都労委が終結した直後の集会
大阪泉南アスベストいよいよ最高裁闘争へ
全国じん肺連絡会議
8月25日に大阪高裁は、国のアスベスト加害責任を断罪した大阪泉南アスベスト訴訟の一審判決を覆し、国の責任を免責する不当な判決を言い渡しました。今後、最高裁闘争が開始されます。今後の数万人、数十万人といった大量のアスベスト被害者の発生が予想されることからも、国の責任を明確にする闘いは極めて重要です。
最悪のじん肺加害企業である日鉄鉱業に対する31回目の判決が9月27日に福岡地裁で言い渡されましたが、日鉄鉱業は、いまだに謝罪もせず、全面解決を拒否しています。
また、トンネルじん肺根絶の闘いは、原告らの悲願であるじん肺基金の早期創設が最後の山場を迎えています。じん肺とアスベスト被害根絶の闘いは、まだ多くの課題を残していますが、今後ともよろしくお願いします。
最高裁で宣伝行動開始
浪速通運争議
三菱製紙の完全子会社である浪速通運から不当に解雇された4名の争議は、東京地裁で「解雇理由もなく不当労働行為性を判断するまでもなく解雇無効」と判決が下り、その後の控訴審で「控訴棄却」として地裁判決が維持されました。
控訴審の判決後、組合側が職場復帰をさせ団体交渉を行うように要請しましたが、素直に受け入れず、高裁判決を不服として最高裁に「上告受理申し立て」を行い争う姿勢を崩しません。
そんな会社側の対応に対し私達は国民救援会と共闘させていただき、11月17日(木)に最高裁西門前で8時15分から宣伝行動を行い同時に会社側の上告受理申立てを即刻棄却するように要請を行うこととしました。どうぞご支援の程よろしくお願いします。
社屋分散移転問題で中労委へ再審査申立て
C&S、日本ファンド争議
都労委は9月15日グループ三社が一体となって組合に対する支配介入をおこなった事実を認定、三社に対し謝罪文を求めました。しかし一方で会社分散移転問題についてグループ会社への組合の影響を排除するために組合隔離、差別扱いをしたという不当労働行為を認めなかったことに対して、組合は9月28日中央労働委員会へ再審査の申し立てを行いました。
こうしたたたかいの中で、ワールド・ファミリー社にあらたに組合員が誕生したため、この秋季年末闘争では三社(CS、日本ファンド、ワールド・ファミリー)に対して要求提出を行い、11月25日には全労連・МIC・東京地評争議支援総行動で、ワールド・ファミリー社での社前行動(中野坂上、14時〜14時20分)に取り組みます。
時間との勝負新たな署名スタート
加茂暁星非常勤講師解雇争議
10月28日東京高裁第4回口頭弁論が開かれました。傍聴席をあふれる支援者の中、原告2人の最終陳述が行われました。裁判はこの日をもって結審し、裁判所より和解勧告が示されたことから、判決は先送りとなりました。東京高裁では、東京争議団の方々にいつも傍聴支援に来ていただき、心強く励まされていました。ありがとうございます。
代理人からは、勝利して学園に戻るためには、ここ2カ月ほどの運動の盛り上がりが重要との指摘を受けました。そこで、新たな署名、「赤井くるみ・山田ユリ子両先生の速やかな教壇復帰をはかるために、公正な判断を求める要請書」に取り組みます。たいへん急いだ取り組みになりますが、ご協力のほどよろしくお願いたします。署名用紙は、11月末までに、ご返送ください。
10/28 高裁前昼休み宣伝
日赤は雇用拒否「支援者の拍手のせい」
日赤/スタッフ派遣争議
この闘いは日赤や派遣会社スタッフサービスだけにとどまらず、派遣労働、雇用の枠がどうあるべきかを考えていく闘いだと思っています。
実際に労働局への私の自己申告により行政では全国規模で派遣法違反の報告が出されています。正社員の枠が狭いのであれば、派遣社員からがんばっていずれ正社員になろうと、日赤とスタッフサービスに交渉や確認をして、階段を登るように待遇改善をめざしてきました。また、職場から違法や不法など人権侵害がなくなるようにと闘ってもきました。
しかし、前回10月の進行協議では、支援者が廊下で拍手をして送り出してくださった事が雇用拒否の理由であると日赤は主張しました。追い詰められている日赤。国際赤十字の一つであり、日本の公益法人を代表する一つである日本赤十字社として、きちんと対応するように願っています。
9.15争議支援総行動
12月9日証人尋問傍聴支援お願い致します
八千代銀行解雇争議
八千代銀行の中野さんの裁判の進行協議が10月28日、東京地裁で行われ、12月9日の証人尋問の内容について協議されました。尋問順序は、@組合の執行委員長A人事部長B当時の赤塚支店次長C中野さんD被告支店長となりました。
また、パワハラと「退職」事件の事実を明らかにするため、青年劇場の協力を得て「再現映像」を作成、証拠物件として裁判所に提出していましたが、採用が正式決定しました。中野さんの主尋問の冒頭に、この再現映像を42インチのモニターを利用し法廷内で上映されます。
銀行側は映像の内容に対し反論するとのことですが、今後は裁判官にこの映像の重要性をアピールしていかなければなりません。
皆さんの力強い傍聴支援を心からお願い致します。
シーズン開幕日に劇場前宣伝行動
新国立劇場合唱団員解雇争議
新国立劇場の新シーズン開幕日の10月2日、恒例の新国公演初日ビラまきを行い、争議団やMICの仲間がオペラファンにビラを手渡しました。小関・争議団議長は、合唱団員を労働者として認めない新国財団は憲法にも労働組合法にも違反していると語りかけ、聴衆にさらなる支援を訴えました。
また、同月27日の高裁差戻し審は裁判長が交代、書面の読み込み等についてのやりとりがあり、音楽ユニオンは証人として八重樫節子さんを申請しました。その後、他争議と協同のビラを作成し、高裁前で昼休みのビラまきを行いました。次回裁判は、12月20日(火)午後3時から424号法廷となりました。傍聴支援をよろしくお願いします。
10/21自由法曹団90周年レセプションで熱唱する八重樫さん
吉田さんを職場に復帰させる会結成
11月30日東京高裁822法廷
ダイワハウスパワハラ解雇争議
10月26日、「大和ハウスのパワハラ・労働組合排除・不当解雇を許さず、社会的責任を追及し、吉田さんを職場に復帰させる会」が50人以上の参加で結成されました。
第1回控訴審が11月30日(水)13時15分から822号法廷で開かれます。新潟から、バスで30名ほど参加する予定で、結成総会では、「私も行くよ」、「お金がかかることだからもっと積極的にカンパや会費を集めては」などの積極的意見や吉田さんを激励する言葉がありました。
吉田さんもこうした激励に応えて、「人間関係を権力や命令で押しつぶしていくような会社を許しておけません。最後まで頑張ります。」と決意表明していました。
10/23青年大集会明治公園
「立番裁判」和解打ち切り!
鶴川高校教職員組合
10月12日、立番裁判の「第4回和解協議」が行われました。組合は、学園「和解案」の反論として、9月の台風15号の際に生徒を帰宅難民に陥れたことなど明らかにした「意見書」を提出しました。
当日、裁判長は「学園は、生徒の身体・生命を守るべき時に、おざなりにし、一方で立番を命じているのは本末転倒だ。」と終始強い口調で述べ、和解を打ち切りました。
「生徒の安全確保」と言いながら、それに反し無責任な対応を貫いている学園への「怒り」が、裁判長を動かしたものです。
裁判提訴から3年。いよいよ最終局面を迎えます。引き続き、ご支援をよろしくお願いします。
立ち番裁判事件原告団
会社側労災病院医師、国の認定基準を否定!
矢田部過労死裁判
『レンタルビデオ店「リバティー」(株)クォーク』の長時間、不規則な深夜労働によって過労死した、暁則さんの損害賠償請求訴訟の民事裁判が10月27日(木)さいたま地裁で行われました。
裁判は、クォーク側の証人として出廷した、東京労災病院の「氏家弘」医師の尋問が行われましたが、氏家医師は、いかなる労働によっても脳動静脈瘤の破裂は起こらないと主張し、国の労災認定基準を真っ向から否定をし、暁則さんの死因は、先天的奇形によるクモ膜下出血であるとの証言をしました。原告側はもとより、裁判官からも認定基準との関係についてはどうかとの問いに対しても、認定基準を定めた国の医師に問題があるとも証言しました。
次回は、来年1月19日(木)に行われ結審になる予定です。みなさんのご支援をお願いします。
文書提出命令を申し立て
再雇用拒否田畑和子争議
第1回(10月24日)裁判では、目白警察の捜査資料の文書提出命令を申し立て、その必要性を代理人が述べました。それは「生徒の自殺は警察から知らされていない」と主張する中神元校長の虚偽の立証のためです。裁判長は被告(東京都・中神元校長)側に意見を出すよう求めて裁判は終わりました。
次回裁判の期日は未定です。また、この度、裁判とは別に都教委に「再雇用教職員の誤った選考に関する請願書」を出すことにしました。これは恣意的に不合格にされた場合等は、再選考して採用するなど何らかの回復措置を求めるものです。校長と区教委が結託して低評価をすると、都教委はそれを見破ることはなかなかできません。
請願署名にご協力お願いします。
第6回 都労委審問報告!
キャノン争議
10月31日の審問ではキャノンの中で偽装請負の解消について指示をしてきた法務部出身のT証人の主尋問が行われました。
尋問では会社の正当性を主張し、リーマンショックの時に、雇い止めすべきところを休業にとどめ、退職金についても組合に譲歩をしたと、声高に訴えました。しかし、実際にはキャノンが強行した休業によって99名の期間社員が13名に激減するなど、実質的な退職勧奨でした。また、退職金についても上乗せ額が半年分で2400円ということには全く触れないなど、自分たちの都合のいいところだけの主張に終始しました。
次回は、T証人の反対尋問になります。都庁の一番大きな審問室を埋めるためにも、傍聴のご支援をよろしくお願いします。
東京争議団の支援で日本航空を追い詰める!
日東整争議団
これまでの羽田空港でのビラまきから、10月は有楽町JALプラザ前、2回の成田空港内、JAL本社前で実施しました。
有楽町宣伝行動に駆けつけてくれた仲間は、東京争議団の明治乳業争議団、音楽ユニオン、全港湾浪速通運、キャノン非正規労組、八千代銀行争議団、松蔭学園教職員組合、航空連の各組合とJAL原告団、航空労組OBの皆さんです。10月全体でお客様や空港で働く方々にビラを約8000枚配布しました。
成田空港では青年から「日本の失業率が高くなる、重要な問題だ、頑張ってください」と快い返事。JALが日東整争議団の運動をかなり気にするところまで追い詰めています。 11月は要請行動、集会でさらに追い込みます。
10/27 成田空港宣伝行動
全労連・МIC・東京地評
11・25争議支援総行動
ご支援よろしく!
東京争議団第50回総会
12月18日(日) ラパスホール
多くの皆さんのご参加を!
年末のカタログ
物販活動にご協力お願いします。
各争議組合、争議団の要請・近況報告
▼明治乳業争議団
全面解決への道筋を切り拓く、「11・29総決起集会」への参加・ご協力をお願いします(全労連会館:18時30分から)。
▼日東整争議団
日東整争議団決起集会を行います。11月29日18時半、大田区消費者生活センター「許すな子会社つぶし・日航に雇用を求める決起集会」皆さん参加お願いします。
▼埼玉女子短大解雇争議
11月30日に予定されていた地裁口頭弁論は、10月31日に都労委で和解が成立し、地裁においても近々和解が成立する予定ですので、開催されません。
▼キャノン争議
12月5日13:30より東京地裁で第11回目の弁論期日が行われ、証人尋問前の、キヤノンの最後の主張が提出されます。傍聴支援をよろしくお願いします。
▼八千代銀行争議団
12月9日(金)東京地裁第527号法廷にて、証人尋問が行われます。皆様の傍聴支援をよろしくお願いいたします。
▼新国立劇場合唱団員解雇争議
MIC争議支援望年パーティーに多数ご参加ください。12月16日(金)18:10文京区民センター3Aです。
▼再雇用拒否田畑和子争議
裁判日程は決まり次第お知らせします。請願署名を総会で集めますのでよろしくお願いします。締め切りは本年末です。
▼インフォプリントパワハラ解雇争議
東京法律事務所・滝沢香弁護士と市川市議・清水みなこ氏による「パワハラと解雇」(本訴訟について)の勉強会と決起集会を開催予定です。
▼松蔭学園教職員組合
将来にわたる不当労働行為を禁ずることにつながるような第3次賃金差別事件の中労委命令を目指して団体署名を集めています。
====東京争議団予定===
一二月
一○13:00三役会議(東京労働会館5階)
16:00総会議案書・ニュース発送作業
一八10:00第50回総会(ラパスホール)
一月
一三10:00三役会議(東京労働会館5階)
13:00ニュース発送作業
一四13:00全体会議(東京労働会館5階)
===行動予定===
一一月
一五08:00東京争議団共同宣伝 都庁前
16:0010・5司法総行動総括会議 地評会議室
一六18:30裁労対策会議 地評会議室
18:30国公法弾圧2事件共闘会議第2回総会 全労連会館2階
一七08:15国民救援会最高裁前宣伝
12:15社保庁人事院前行動
16:30鶴川第3次賃金事件 地裁立川支部507号法廷
二一15:00日赤/スタッフ 地裁13階
二二08:00〜明乳宣伝・竃セ治、みずほ銀行京橋支店、明治HD
二三13:00新国立劇場前宣伝
二四08:00日東整朝ビラ宣伝 日本航空本社前
二五終 日11・25全労連・МIC・東京地評争議支援総行動
二六12:30東京地評労働者の権利討論学習会 東京労働会館
二七13:00国際人権日本委員会第15回総会 東京労働会館地下会議室
二九18:30日東整争議支援決起集会 大田区消費者生活センター
18:30明治乳業争議総決起集会 全労連会館
三○13:15大和ハウスパワハラ解雇事件 高裁822号法廷
17:30明治乳業 都労委結審
一二月
〇一13:00労委民主化対策会議 出版
14:00インフォプリント・ソリューションズパワハラ解雇 高裁424号法廷
17:30新国立劇場前宣伝
〇三13:30泉南アスベスト最高裁の勝利を目指す首都圏集会 TKP渋谷カンファレンスセンター
〇四10:30レイバーフェスタ Rsアートコート
〇五07:30キャノン本社前宣伝
10:30C&S中労委調査
13:30キャノン地裁 527号法廷
〇六18:30日航解雇撤回総決起集会 みらい座池袋
〇七08:30東京争議団共同宣伝 裁判所前
12:00日東整昼ビラ宣伝 JAL有楽町プラザ
16:00鶴川立ち番 地裁立川支部5階
18:3011・25争議支援総行動第4回実行委員会 全労連会議室
〇八10:00キャノン 都労委審問
18:30鶴川闘争支援共闘会議総会 町田市民ホール第3会議室
〇九10:00八千代銀行証人調べ 527号法廷
一二15:00講演「裁判員制度における速記の役割」 浅草セントラルホテル
一四13:30労働委員会民主化対策会議総会 ラパスホール
一六18:10МIC争議支援望年パーティー 文京区民センター3A
一八10:00東京争議団第50回総会 ラパスホール
二○08:00東京争議団都庁前共同宣伝
15:00新国立高裁424号法廷
二二08:00日東整朝ビラ宣伝 日本航空本社前
16:30鶴川第3次賃金事件 地裁立川支部507号法廷