東京争議団ニュース第227/2010年03月13日


マスコミ報道で「雇用・ 年金・解決金」の具体案
全動労争議団

 「JR不採用問題解決へ2・16中央集会は氷雨の降る中、4000名の結集で成功させることができました。心から感謝申し上げます。
 この集会を受けて2月24日、マスコミは一斉に、与党3党と公明党の担当者による「雇用・年金・解決金」の具体案を報道しました。この内容は、解決金と生活補償金(年金補償金)、争議団・闘争団の生活維持のために設立していた事業への支援金を含めて一人平均2950万円、総額約270億円と、雇用については3年間に限定してJR北海道やJR九州などに雇用調整助成金を支払う前提で、200名の雇用を要請するとの内容になっています。
 しかし、この金額を支払う鉄道・運輸機構は、「まだ、働きかけはない」とコメントし、またJR北海道の社長は、「不採用者の受け入れは困難」との談話が新聞報道されています。まだ、予断は許せません。
 緊張感をもって全面解決につなげていく決意です。


2.16集会に北海道・九州から上京した争議団・闘争団。


三浦労災病院過労自殺 裁判、最高裁不受理!
三浦労災認定裁判

 2010年3月5日、最高裁第一小法廷から不受理の決定調書が届いた。宮川光治裁判長・櫻井龍子(労働局長出身=行政出身)裁判官を含め5人が同小法廷に在籍している。元労働事務次官が労働福祉機構の理事職であること等を鑑み、利害関係が相克しない小法廷を選択することは、司法が国民の信頼を得るための基本である。今後も運動を継続するため、皆様の変わらぬご支援宜しくお願いします。


「食品一般ユニオン」結成
争議団も新たな決意で勇躍!
明治乳業争議団

 去る3月6日、雪乳・明乳・雪印食品・ネッスル労組・三井製糖・東洋製糖など等、食品産業で闘ってきた仲間たちは、これまでの蓄積された産別運動を土台に、情勢が求める新たな運動の方向をめざし、非正規など雇用形態に関係なく一人でも加入できる労働組合として、「食品関連一般労働組合」(略称:食品一般ユニオン)を結成しました。非正規労働者の多い食品産業で、雇用破壊などに苦しむ労働者らの拠り所としても、また、団交権を行使して労使紛争や労働争議を解決するためにも、ユニオン結成は新たな闘いの契機となるものです。明治乳業争議団は、4月23日に、明治製菓全国事業所(6ヵ所)で、ユニオン結成と争議内容を労働者らに知らせる一斉宣伝を計画。さらに、明治乳業全国事業所に対しても、6月の株主総会に向けて全国宣伝キャンペーンを予定し、現場からの労働相談窓口を開設するなど、ユニオン結成を踏まえ、会社の横暴を許さない新たな闘いで突破口をめざす決意です。


「食品一般ユニオン」結成大会 団結ガンバロー


3・30中労委 第一回調査
〜委員長死去の悲しみを乗り越えて〜
帝京長岡高教職組

 団体交渉拒否、および考課査定における組合差別等に対する闘いにおいて、昨年11月に組合は県労委で全面的勝利命令を勝ち取りました。しかし、学園はすぐに中労委へ再審査の申し立てを行い、さらに12月の冬季賞与における考課査定においても組合員を不当に差別するなど、闘いはまだ続いています。3月30日10時30分には、中労委で第一回調査が行われます。組合は、これに向けて準備を進めていたところでしたが、2月25日田下執行委員長がクモ膜下出血により自宅で突然倒れ、3月3日未明に死去されてしまいました。私たちは、この悲しみを乗り越え、田下委員長の意思を引き継ぎ、必ず中労委で完全勝利を勝ち取ることを決意しています。


地裁判決確定
中労委命令不履行は過料制裁か!!
鶴川高校教職員組合

 2月22日、「第2次賃金訴訟」判決が確定しました。理事長は、地裁判決を覆すことは困難と判断し、控訴を断念した模様です。私たちは、判決の趣旨に従った全教職員の給与改善を求めています。改善されなければ、4月には「第3次訴訟」を提訴する構えで要求を強めているところです。一方、地裁にて検討されている「確定中労委命令」不履行に関する過料制裁は目前と見られます。学園は過料を免れるため、来年度は組合員3名を担任につける(現在1名)と発表しました。一定の前進ではありますが、不誠実団交等は継続しており、完全に命令を履行したものではありません。決定が下れば、理事会は社会的責任を厳しく問われます。新年度を控え、運動は大きな山場となっています。


上告理由書等提出&学 園との団体交渉へ
埼玉女子短大解雇争議

 3月5日、最高裁宛に上告理由書と上告受理申立理由書を提出しました。立証の機会を与えずに「証拠はない」と退けた高裁の審理手続も、大学の自治の原則に反し、大学教員の職を奪うのに教授会にも諮らなかったことを問題ないとした高裁判決も憲法に反すること(上告理由書)、また、高裁判決には、長期間放置された理由による解雇を無効とした最高裁判例や、違反や著作権法や公益通報者保護法をはじめとする法令に違反していること(上告受理申立理由書)を余すところなく主張しました。先月、組合から申し込んだ団体交渉に対し、学園側から応諾回答があり、今月中に第1回の交渉を行う予定です。解決に向けて奮闘します。


錦糸町本社及び埼玉行動
銀産労AIGスター生命争議団

 3月4日、早朝より日動外勤等全損保の多くの方々のご支援を得て錦糸町駅前・本社前でマイクを使いビラ宣伝を行いました。社前行動では、小関議長をはじめ皆様の応援をいただき無事行動を終えることができました。昼には、大宮駅頭での宣伝行動を続け支社への要請も行えました。
ほんとうにありがとうございました。
先日の団交で、「要請はAIGスターの社員が直接受けるように」と強く言いましたが、相変わらず、セキュリティ会社の社員しかでてきませんでしたので、午後からは直接社長宅へ要請書を届けてきました。
 今、頑張りどきだと思っています。よろしくお願いいたします。


3.4社前行動


日本ファンド・パワハ ラ裁判に45名が
傍聴支援、証言終了!
C&S,日本ファンド争議

 2月16日、CS・日本ファンド争議の第5回パワハラ裁判・証人尋問が、東京地裁527号法廷で実施されました。(傍聴参加45名)。
 原告3名は、蛭田被告から受けた数々のパワハラの実態をきちんと証言。なかでも、原告・坂本さんは、自分が受けた扇風機攻撃のつらさ、くやしさを思い出したのか、思わず声が詰まる場面もありました。
 被告側弁護士は、「扇風機は上向き固定で原告・坂本、三田らには向いておらず、原告らの扇風機攻撃という言い分は大げさな誇張だ」という主張を展開しようと躍起になり、被告本人がこのように攻撃されるのは、30年前に被告が組合加入を拒んだため、組合から敵対的に狙われていたのが原因、などという全くのでたらめを述べる始末でした。


裁判終了後の報告集会


年金受給権守れと
厚労省へ要請・最高裁 宣伝・要請行動に参加
りそな企業年金裁判

 企業年金受給権を守る連絡会は2月17日厚生労働省へ要請を行い、年金減額の元凶である「局長通達」の撤回と年金受給権の保護の法制化、厚生年金保険法の立法不備の是正を強く要請しました。
 2月24日争議団共闘会議の最高裁宣伝に参加、要請には年金関係で大勢の方々が参加、年金受給権を守る連絡会から佐藤早大名誉教授・弁護士は退職時に確定した年金を退職後に規約を変更して減額が出来るかの争点で、最高裁判例の「港湾年金事件」や「ゴルフ会員預託金事件」で、変更に意思の反映できない者には規約変更は及ばないという判例を適用すべきと強く要請しました。


原告は日に日に元気になっています
東京美装セクハラ事件

 セクハラの実態を見ようともしない不当判決が下った東京美装興業のセクハラ事件。
 予想もしなかった判決に一時元気をなくしていた原告の川崎礼姫さんも周囲の声に励まされ、今や元気を取り戻し支援要請や、対策会議、街頭宣伝に参加しています。
 3日の本社前宣伝では、用意したビラがいつもより早くおわり、通行人との対話もより多くありました。 これまでは無関心のように見えた人たちもこの裁判に強い関心を持っていたことが窺えます。職場でも「何で会社が勝つのよ」と傍に寄ってきて、そっとささやいていく人も出てきました。
 不当判決がかえって世間の関心を高めてくれたようです。控訴審勝利のため頑張ります。ご支援を宜しく。


新国立劇場合唱団員
INAXメンテナンス ビクターSE三事件
新国立劇場合唱団員解雇争議

音楽家だって、委託・請負だって、みんな労働者!
2・6労働者性を考えるシンポジウムを開催!

 2月6日、全国家電会館で、音楽ユニオン、建交労、JMIU、全労連の共催で「労働者性について考える講演とシンポジウム」が開かれました。
 講演では、西谷敏・近畿大法科大学院教授は、三事件が持つ社会的意義について、労基法と労組法上の「労働者」について考え方を示し、シンポジウムでは、宮里邦雄弁護士は「労働者」の考え方が労働委員会と裁判所で異なり、労組法上の労働者性をどう判断するかが、最重要課題と述べました。
 当該の、新国立劇場の八重樫節子さん、ビクターの山口則幸さん、INAXの栗田淳さんが「労働者」として認められない実状を訴えました。
 今後「労働者」の概念の明確化に一層の努力をしていかねばなりません。


「SHOP99」裁判
青年ユニオンSHOP99裁判

 鹿児島県で飲食店店長が過労で寝たきりになり、その裁判が2億4000万円で和解になったとニュースがありました。
 この事件も店長は管理監督者として残業代ももらえず長時間労働をせざるを得ない立場で働かされていて、まさに私と同じだと思いました。
 過労死行きの列車に乗っていて終点のひとつ前、そこで偶然私は列車を降りることができたように思えます。このような問題を真正面から会社に問い、そして裁判を闘っていきたいと思います。
 ご支援よろしくお願いします。


今年こそ解決をとの決意を新たにしたNTT持株会社前集会
NTT木下解雇争議

 30年目を目前にした3月3日、NTT持株会社前抗議集会が行われました。
 当日は、午後からNTTのメインバンクであるみずほ銀行、NTT東日本本社、NTT持株会社へと争議の早期解決を求め、申入れの行動を取り組み、その後集会開始までの時間で、持株会社周辺ビラ配布を行いました。
 集会には、東京争議団の仲間をはじめとして労組、地域の仲間、NTT内4労組の仲間等々の結集を頂き、NTT前は100名を超える仲間でふくれあがりました。
 多くの皆様から、力強いまた暖かい言葉を頂き、木下さん本人も励まされ、今年こそ解決を!との気持ちを新たにしました。
「一日も早い解決を」との思いが、ひしひしと感じられる集会でした。
 春闘期でお忙しい中、午後からの行動・集会に参加して頂いた皆様、本当にありがとうございました。


3・3NTT持株会社前抗議行動で怒りのシュプレヒコール!!!


田畑和子さん第三次訴訟を提起
再雇用拒否田畑和子争議

 田畑さんは、3月8日、損害賠償を求めて東京都と中神元校長を提訴しました。
 田畑さんは、1996年3月、定年時の再雇用が異例の不合格となり、東京都を提訴しました。裁判(第一次訴訟)の経過の中で校長が理由を捏造していたことが判明。
 しかし不当判決で敗訴しました。次は校長を訴えました(第二次訴訟)が、「校長の職務としての行為は、公権力の行使だから、偽証等も本人の責は問えない」という不当判決でした。
 それ故、今回双方を訴えることにしました。都教委の教育支配の実態を、世の人々に知らせたいと思います。


第4回裁判期日報告
キャノン争議

 2月25日に第4回裁判期日がありました。いつも当日には大田区下丸子のキヤノン本社前で早朝宣伝を行っています。
 今までは当該と支える会とあわせて5、6人で行っていたのですが、今回、大田区労連・大田区労協・電気ユニオン・首都圏なかまユニオン・他の争議当該の方々から支援をいただき19人で宣伝することが出来ました。
 また、裁判でも東京争議団はじめ多くの方に来ていただき48席の傍聴席を埋めることが出来ました。
 ご支援ありがとうございました。キヤノン側も今までとは違うと言うことを十分意識したと思います。
 3月30日にはキヤノン本社で株主総会が行われます。当日も宣伝行動を行いますのでご支援よろしくお願いします。


高裁判決 確定後も! やっぱり「名ばかり 管理職」だった!!
東和システム争議団

 東和システムは東京高裁の「名ばかり管理職」事件で、労基法違反を断罪されたにも関わらず反省もなく勝利宣言しました。裁判提訴した3名に08年11月に一般職に降格し、18ヶ月以上も仕事に就けず、4ヶ月以上パソコンを取上げ、上司が終日監視するイヤガラセ、パワハラなど報復的対応を続けています。
 また、労基法違反と指摘された課長職に対する残業代支払いを改善しようとしません。
 改善すべく、中央労働基準監督書に労基法違反を申告しました。
 今後も一般職へ降格した「報復的不利益変更」事件を東京地裁で、組合差別の不当労働行為事件を都労委で闘います。
 今後ともご支援をよろしくお願いします。


新加盟争議紹介
ラピュタ解雇事件

不当動労行為の挙句委員長を不当解雇

 06年、社長の女性従業員に対する暴力をきっかけに、阿佐ヶ谷にある小さな映画館「ラピュタ阿佐ヶ谷」で組合が結成されました。しかし、社長は結成直後から露骨な組合差別を繰り返しました。暴言、暴力、団交拒否、組合脱退強要、賃金減額など不法行為の連続です。そして遂に本年1月、委員長の不当解雇という究極の不当労働行為を犯すまでに至ったのです。
3月4日には支援共闘会議を発足させ、ラピュタ社長の非人道性を社会的に糾弾するとともに、不当解雇を撤回させるべく運動の拡大強化を目指すことになりました。社長の横暴を封じ、職場から不当労働行為・違法行為を根絶し、映画文化の担い手たるにふさわしい映画館の実現をめざします。ご支援をよろしくお願いいたします。


 3.4発足集会


各争議組合、争議団の近況報告

▼明治乳業争議団
都労委の今後の審理全体に関わる重要局面。公益委員交代に伴う弁論更新「3月18日、14時30分〜16時30分」支援傍聴を是非お願いします。
▼再雇用拒否田畑和子争議
第三次提訴報告集会を3月21日(3時〜5時)に練馬区勤労福祉会館で開催します。西武池袋線・大泉学園駅南口から徒歩3分。来場大歓迎です。是非お越しください。
▼全国じん肺連絡会
3月26日(金)弘済会館にて新北海道石炭じん肺判決報告集会があります。お忙しいと思いますがぜひご参加下さい。
▼C&S・日本ファンド争議団
日本ファンドパワハラ裁判地裁次回期日は4月27日(10時〜527号法廷)と設定され、最終弁論です。
▼全港湾浪速通運支部
5月20日(木)は初めての証人尋問です。13:15〜17:00.証人は原告本人の藤田と山本です。傍聴をお願いします。
▼全動労争議団
「雇用・年金・解決金」の具体案が報道されました。政治解決の最終局面で、当事者とその家族の納得のいく解決をめざします。
▼電算労・東和システム争議団
名ばかり管理職提訴への報復的不利益変更を東京地裁で、組合差別の不当労働行為を
都労委で闘います。
▼三浦労災認定事件
三権分立を履行しないのは、憲法違反だ!と心から叫ぶ!!


  4・13東京争議団総行動
ご支援をよろしく!


====東京争議団予定=== 

四月
〇九13:00三役会議(東京地評5F)
一〇13:00全体会議(東京地評5F)
   17:00ニュース発送作業

五月
〇七13:00三役会議(東京地評5F)
〇八13:00全体会議(東京地評5F)
   17:00ニュース発送作業


=====諸行動予定====

三月
一六08:00東京争議団共同宣伝都庁前
   10:00松蔭都労委調査
   10:00三菱UFJ地裁619号
   18:45新国立劇場争議支援集会とコンサートの夕べ牛込箪笥ホール
一八08:301047共同宣伝地裁前
   14:30明乳都労委
   15:00国労鉄運機構控訴審101号
二一15:00田畑先生第3次訴訟報告集会 練馬区勤労福祉会館
二三10:00東和地裁501号
二三12:00全動労裁判日宣伝地裁前
   13:30全動労鉄運機構控訴審808号
二四08:00東京争議団共同宣伝最高裁前
   13:30労働委員会民主化対策会議幹事会
二五08:301047・東京争議団共同宣伝地裁前
   14:00司法総行動実行委員会労働会館
二六08:15じん肺最高裁前宣伝
   12:00じん肺経済産業省前宣伝
   18:30じん肺新北海道判決集会弘済会館
二九10:00国公法弾圧堀越事件判決102号
   10:00東和都労委調査
   12:00じん肺経済産業省前宣伝
   18:45堀越事件判決報告集会全労連2F
三〇09:00キャノン株主総会宣伝キャノン本社前
   08:45帝京長岡中労委前宣伝
   10:30帝京長岡中労委
   18:30国際人権日本委員会代表者会議地評
三一09:30東京争議団総行動二次統一オルグ

四月
〇一08:00「1の日」宣伝JR新宿駅西口
   08:301047共同宣伝地裁前
〇三13:00じん肺キャラバン実行委員会 中央大学駿河台記念館
〇六08:30明乳本社前宣伝
   10:30明乳みずほ京橋支店前宣伝
   10:30C&S都労委調査
   11:45明治HD前宣伝
    終日 MIC総行動
〇七18:00全労連・地評争議支援総行動 第一回実行委員会 全労連
〇八08:301047・東京争議団共同宣伝地裁前
一三 終日 東京争議団総行動
一四16:00鶴川立ち番地裁立川支部405号
   18:30裁判労働委員会対策東京会議・地評
一六09:25MIC総行動・東和要請行動
   10:15財務・金融共同行動錦糸町AIG前
二〇08:00東京争議団共同宣伝都庁前
二一09:305・27全労連地評争議支援総行動 オルグ 全労連
   18:005・27第1回実行委員会 全労連
二三08:00明治製菓関東工場宣伝
二七10:00C&S地裁最終弁論527号

五月
一三09:305・27支援総行動オルグ 全労連
   18:005・27第2回実行委員会 全労連
一七07:30キャノン社前宣伝
   16:00キャノン地裁527号
一八08:00東京争議団共同宣伝都庁前
一九18:30大阪泉南じん肺判決集会 中央大学駿河台記念館
二〇13:15浪速通運地裁620号
二七 終日 全労連・東京地評争議支援総行動


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