東京争議団ニュース第209/2008年8月9日


二十二年目に切り開いた解決局面!
全動労争議団

 7月14日に東京高裁で行なわれた国労闘争団鉄建公団訴訟控訴審で、南裁判長は、次回期日を9月24日(水)13時30分〜101号法廷に指定し、双方に裁判外での解決に向けた話し合いを提案しました。
 翌15日には、この裁判長の提案を受ける形で、冬柴国土交通大臣が閣議後の会見で、東京高裁からの話し合いの提案について
 「お受けし、その努力はすべき」 「動く機会があれば誠心誠意解決に向かってやるべきだと思っている」と解決のために積極的に努力することを表明しました。
 4者・4団体は、1047名問題の紛争が22年の長期におよび、すでに47名もの当事者が他界している現状からも、鉄道運輸機構に対し「解決交渉テーブルの設置」による解決を求め、今回の南裁判長の提案を受け入れ、交渉に応ずるコメントを発表しました。
 南裁判長は、7月22日に原告側と、7月28日には鉄道運輸機構に、自主的な話合い解決の意思があるかどうかの打診を行ないました。
 鉄道運輸機構側は、代理人を通じて「地裁の時効という判決もある。地裁判決の慰謝料500万円は高すぎる。雇用・年金回復・解決金という要求の枠組みを示すべきだ」と、当初から極めて低い内容でおさえこもうという態度をとっています。  引き続き、8月初旬にも南裁判長を介しての話合いが行なわれる予定です。鉄道運輸機構側のねらいをはね返し、この機会を生かしきって、全面解決につなげていく決意です。
 10月24日(金)の夜に、再び、日比谷野外音楽堂で中央大集会を開催することになりました。
 争議の解決局面を切り開くために、多くのみなさんの参加を、お願い致します。


国交省前55時間連続座込み参加する原告団家族


8月25日清野さん本人の証人尋問の傍聴を
立教女学院嘱託職員争議

 立教女学院に約6年間勤めた清野さんは、「非正規労働者の使い捨ては許さない!」と解雇撤回と賃金格差の是正を求めて、東京地裁でたたかっています。
 この間、学院側は正規職員の募集をおこない、団体交渉を拒否するなど全く不誠実な対応をしてきました。 7月16日には、立教女学院がある三鷹台駅前で、初めての宣伝行動を行いました。登校する学生や通勤途上の多くの人がビラを受け取り熱心に読んでいました。
 企業だけではなく教育現場にまでひろがる「労働者の使い捨て」に司法の場から是正を求める裁判も、いよいよ大詰めを迎えます。
 きたる8月25日(月)午後1時半からは、東京地裁第506号法廷で原告側証人尋問、9月1日(月)午後1時半からは528号法廷にて被告側証人尋問が開かれます。
 両日とも、法廷から溢れるほどの傍聴参加を得たいと、是非皆様のご協力を心よりお願い致します。
 裁判の傍聴と運動へのご支援をよろしくお願い致します。


学院前で宣伝行動(7/16)


裁判所による労働者への挑戦状
新国立劇場合唱団員解雇争議

 7月31日、東京地裁で中央労働委員会命令をめぐる不服申立裁判の判決が下されました。
 傍聴支援にかけつけて下さった皆様に、心より感謝申し上げます。
 中西裁判長は、都労委と中労委を通じて認められた八重樫さんの労働者性について、「契約書の形式という表面的な解釈をもって否定したうえ、労働組合の団体交渉権をも否定する」という極めて不当な判決を下しました。
 日本音楽家ユニオンは、この判決を、音楽家のみならず全ての労働者や労働組合への重大な挑戦として受け止め、控訴して闘いを力強く継続します。 さらに働く仲間との連帯を深め、広く社会に訴え、この暴挙を許さず、労働者性を肯定する判決を勝ち取るまで全力を尽くします。
ご支援をよろしくお願い致します。


第二次賃金差別行訴事件寺島本人が証言
松蔭学園教職員組合

9月8日の傍聴をお願いします。
学園側、提訴しておきながら証人立てず。

 
 昨年11月に始まった中労委不当労働行為救済命令取消行訴事件です。 9月8日に証人調べが行われます。
 中西裁判長は、3月の期日に昨年8月の「中労委の差別是正命令を全面的に否定する発言」を繰り返しました。しかし、その後の中労委、組合両者による働きかけのなか、裁判官は、事実関係を聞いてみようと姿勢を変えました。
 裁判長は、労使それぞれ一人ずつの証人調べを予定していたのですが、組合側本人の寺島の証言だけとなりました。学園側は、「事実関係は争わない、法的判断だけを争う」とし、証人は立てません。
 職場は共学化にともなうカリキュラムの複雑化で一段と多忙となっています。在職の組合員は森さん一人ですが、職場要求は山積みです。
 職場の改善のためにも争議の全面解決をめざします。どうぞ最後までよろしくお願いします。
9月8日(月)13時半〜15時半528号法廷 証人は組合側寺島やえ (松蔭学園教職員組合)


筆頭株主「みずほ銀行」に迫る
全国150支店行動にご協力を!
明治乳業争議団

 明治乳業争議団は、東京高裁判決が示した事実認定を契機に、全面解決への道筋を切り開く闘いに奮闘中しています。
 6月株主総会には、長期争議の解決を求める要求等を中心とした「事前質問書」を提出しました。
 みずほ銀行に対しては「筆頭株主として高裁判決の事実認定を重く受け止め、争議の解決に向け明治乳業に厳しく迫ること」を要求し、大衆行動を含む要請行動を継続してきました。
 しかし、明治乳業は「控訴棄却」の結論だけをたてに、「格差があった」等の事実認定の一切を無視し続けています。
 明乳争議団と支援共闘会議は、これらの到達点を踏まえ「みずほ銀行」にたいし、筆頭株主としての役割を発揮することを求め、今秋(9月下旬〜11月中旬)に、「全国150支店要請行動」を一気にやり切る方針を確認しました。
 最高裁も都労委も今秋から来年が正念場となる明治乳業争議です。
「みずほ」攻めを大きく成功させる為に、ご支援ご協力をお願いします。(8月からオルグに入ります)


シンガポールの本店と再度交渉を約束
UOB銀行鈴木争議

 7月17日に行われた団体交渉で、ウオン・コン・ユー支店長は「本店の同意が得られない」として、今回も解決できる回答を用意していませんでした。
 これに対して鈴木さんは「本店の理解を得るために、直接シンガポールへ出向き、説明を行いたい」と申し入れをしました。
 ウオン支店長は「問題をこじらせる可能性があるから自分が8月にシンガポールへ帰省し、本店と再度交渉を行う」と約束しました。
 UOBは、数々の違法行為について、責任を果たすべきです。
 今後の行動 8月8日朝の宣伝08:10〜 8月28日昼の宣伝11:40〜 9月5日朝の宣伝08:10〜


UOB支店前で訴える鈴木さん
(7月11日UOB銀行前座り込み行動)


9月16日証人尋問「名ばかり管理職」に残業代を払え
東和システム争議団

 いま、世の中にはびこる偽装。「名ばかり管理職」もそのひとつです。コンピュータの業界も例外ではありません。
(株)東和システムでは、権限なし、部下なし、時間管理ありのいわゆる「名ばかり管理職」を「管理監督者」と偽装して、 残業代を支払っていません。 名ばかり管理職問題で残業代支払を求めた東京地裁で、1回だけの証人尋問が行われます。
 証人尋問の日時は、次の通りです。
 日時 9月16日(火)13時15分〜17時 東京地裁619号法廷
 原告側証人に小林、松木、小番の3名。被告側証人には東和システム釜J務担当の矢島部長。


一橋出版に早期解決を迫る取り組みにご支援を!
一橋出版マイスタッフ争議

 7月17日の第6回都労委調査では、またしても経営側のかたくなな対応のために解決をみませんでした。
 それでも公益委員からの強い和解協議続行の意向を受けて、次回期日が、9月18日(木)に設定されました。
 この間、支援共闘会議は、都労委における和解協議をより円滑にすすめるために、当初予定していたさまざまな「大行動」を自粛してきました。 
 都労委における和解協議と併行して、秋以降に出版労連をはじめMIC、地域、東京争議団の仲間と連帯して行動を積み上げ、一橋出版に早期解決の決断を迫る取り組みを強める方針です。引き続きのご理解とご支援をお願い申し上げます。


7月17日都労委調査、傍聴支援の皆さんと控室で


中労委和解協議中
百瀬理事長が団交で回答「すべて否定します」
鶴川高校教職員組合

 学園は中労委再審査申立の争点は「全面的」であるとしながらも、5回の調査で有効な反論を示すことができず、証人申請も行っていません。
 「隔離収容部屋」 「第2職員室問題」を始めとする不当労働行為を激化させてきた状況から、審査委員から「今年の10月から12月の間に中労委命令を交付する」との審査計画が示されました。とたんに学園は、和解の意向を示しました。
 そのため、命令交付時期は動かさないという条件で、7月22日に和解協議が行われました。
 組合は「第2職員室問題」の解決を和解の前提条件として示し、次回8月27日には学園が回答することになりました。
 しかし、今年度になって初めて行われた7月25日の団交で百瀬理事長は「(組合の要求については)全て否定します」と繰り返すのみでした。
 組合員の教職員を他の教職員・生徒から切り離し、狭い部屋に閉じ込める第2教職員室の設置は、教育の場に許されるものではありません。
 皆様のご支援をお願いします。。


公正な中労委命令を一刻も早く!
福祉保育労たんぽぽ保育園分会

 菅原理事長による組合掲示板の一方的撤去や団体交渉拒否などの数々の不当労働行為について、中労委は命令作業を進めています。
 当初6月までには命令を交付するとしていましたが、現段階では命令交付はされていません。組合は、都労委が認定した理事長の不当労働行為を中労委が認定し、公正な命令を出すことを心から望んでいます。
 団交は継続されているものの、理事長は団交に退職組合員が参加することを拒んだり、上部の地本役員を「他団体」と呼び、団交の進行にクレームをつけたりしています。また、正式な文書回答を、理由も述べず「撤回します」と言って反古にしようとするなど、不誠実な態度を改めさせるために、一刻も早い公正な中労委命令の交付を求めています。


校長による再雇用拒否理由捏造事件
デタラメな控訴審判決(その二)
再雇用拒否田畑和子争議

 判決文には間違いが多く、これがプロの裁判官が書いたものかと呆れます。「事案の概要」では先行訴訟の内容を誤り、「校長の推薦書により不採用になったので東京都に損害賠償を求めた」と記述していますが、提訴時点では、田畑さんはなぜ不合格になったのか知らされていなかったのですから、こんなことはあり得ないのです。今回の訴訟でも、これは問題の中心ではありません。こんな誤りは校長の行為を「公務」にかこつけて免罪するための恣意によると思われます。
 また「名誉毀損」についても「校長の陳述書提出および証言は公務であるから責は問えない」とし「公務なら偽証もOK」という、あまりにもひどい判決内容に「これが日本の司法なのだ」と思い知らされました。 最高裁で全力を尽くします。


原告川ア礼姫さんに大きなご支援を
東京美装セクハラ事件

 大手ビルメンテ(清掃、管理)企業の東京美装興業を相手に、その職場で引き起こされたセクハラ事件と闘う「川ア礼姫(アヤキ)さんの裁判は、7月8日に東京地裁506号法廷で第3回口頭弁論が行われました。34名の方々の傍聴参加をいただき、ご協力に感謝いたします。
 この日は、2年間のセクハラ行為の事実を書きとめた川崎さんの手帳のコピー、セクハラ直後に、怒りと抗議の悲痛な思いをメモした古新聞などの証拠が提出され、緊張したやり取りが行われ、次回からは、事実認否に入ることを確認しました。
 支援する会の会員を200名に増やすためにご支援をお願いします。


UOB争議で連帯の訴え
原告の川崎礼姫さん


不誠実団交に反撃AIGオープンで宣伝行動
銀産労AIGスター生命争議団

 7月14日、中労委命令受諾後、11回目の団体交渉が開かれました。しかし、あいも変わらず形式的な内容に終始しています。
 「60歳定年、配転先は探す」と言った上司の約束、言葉はまったくなかったとし、労働委員会の命令は事実認定の誤ったものであるとまで言い切りました。
 命令不服の行政訴訟もせず、命令を受諾したにもかかわらず行政の判断を否定し、法的拘束力はないのだからと軽んじるこのAIGスター生命の傲慢な姿勢は許されません。
 60歳定年のビラの内容を虚偽だとして訴えた裁判が棄却されたということ、判決では、解雇の不当性が明確に示されたことを否定する会社は、司法さえも信用しない、できないということなのでしょうか。
 ますます、行動を強め、闘う決意を新たにしました。
 10月4日有明コロシアムでのAIGオープンテニスでの宣伝行動にご支援よろしくお願いいたします。


金融3争議行動で訴えるAIG生命の高梨三恵さん
(7月18日、新潟で)


9・10東京地評争議支援総行動
 ご参加、ご支援をお願います


各争議組合、争議団の近況報告

▼立教女学院嘱託職員争議
2週続けて証人尋問に傍聴のご支援を!
8月25日(月)13:30〜17:00 地裁506号
9月1日(月) 13:30〜17:00 地裁528号
▼松蔭学園教職員組合
給与表に基づき差別を是正し差別のない明るい松蔭学園に。
証人尋問9月8日(月) 13時30分〜15時
528号法廷、証人は組合側:寺島やえ
▼UOB銀行鈴木争議
8月28日に支店長がシンガポールから休暇を終え帰国予定。要請・宣伝を大々的に行い9月3日の団交で有額回答を。
▼一橋出版MS・加藤解雇争議
9月18日(木)14:00〜17:00都労委調査に傍聴ご支援をお願いいたします。
▼東和システム争議団
9月16日13時15分証人尋問、619号法廷
名ばかり管理職の闘いに傍聴支援を!
▼全動労争議団
いよいよ、解決局面。この局面を生かしきり、22年の思いを成し遂げるため
10月24日の日比谷野音1万人集会を大成功させたいと決意しています。
▼全国じん肺連絡会
西日本石炭じん肺で、現在最高裁にかかっています。個人署名を集めることになりましたので、ご協力をお願い致します。
▼東京美装セクハラ事件
公平な裁判を求める団体署名用紙をFAX:03-5950−5743に送って下さい。支援する会への加入をお願いします。
▼明治乳業争議団
上告から1年の最高裁と都労委・証人尋問に全力で取組み、背景資本『みずほ銀行150支店要請』にご支援を!
▼メ レ ス ク ゙ リ オ 黒田争議
8月28日8:20〜9:00 メ レ ス 本社前宣伝 9月10日10:00〜12:00 地裁和解協議 民事19部(13F) 傍聴をお願いします。


====東京争議団予定===

九月
一一 13:00三役会議(東京地評5F)
一三 13:00全体会議(東京地評5F)
    17:00ニュース発送作業

十月
〇九 13:00三役会議(東京地評5F)
一一 13:00全体会議(東京地評5F)
    17:00ニュース発送作業

十一月
〇六 13:00三役会議(東京地評5F)
〇八 13:00全体会議(東京地評5F)
    17:00ニュース発送作業


=====諸行動予定=====

八月
一一17:30明乳本社前宣伝行動
二一08:30東京争議団・地裁前共同宣伝
二二08:20一橋MSすずらん通り宣伝要請
二三〜二四東京争議団サマーレク・裏磐梯
二五13:30立教女学院争議・地裁506号
   17:30明乳争議・東陽町駅頭宣伝
二六08:00東京争議団・都庁前共同宣伝
二七08:00東京争議団・最高裁前共同宣伝
   14:30金融3争議共同行動・AIG前
   14:30鶴川中労委調査(和解協議)
二八08:20メレスグリオ本社前宣伝
   08:301047国鉄共同宣伝地裁前
   11:40UOB前宣伝
二九09:309・10地評総行動二次オルグ
   12:30明乳みずほ京橋支店・本店宣伝
   18:009・10地評総行動実行委員会
三〇09:30明乳会長宅要請・宣伝 JR大船駅笠間口集合

九月
〇一08:00「1の日」宣伝JR新宿西口
   12:00         事業本部前
   13:30立教女学院・地裁528号
   14:30鶴川高校・中労委結審
〇三09:00東京争議団・中労委前共同宣伝
〇四08:301047共同宣伝鉄運機構前
   10:00明乳全国事件・都労委
〇五08:10UOB前宣伝
〇八13:30松蔭学園・地裁528号法廷
   17:30明乳本社前宣伝
一〇終日 9・10地評争議支援総行動
   10:00メレス・地裁13階民事19部
一一08:301047・東京争議団地裁前
一六08:00東京争議団・都庁前共同宣伝
   13:15東和システム・地裁619号
一七18:30じん肺東京支援連会議地評5F
一八08:301047共同宣伝鉄運機構前
   14:00一橋MS・都労委調査
一九18:309・10総括会議地評会議室
二二17:30明乳争議・東陽町駅頭宣伝
二四08:00東京争議団・最高裁前共同宣伝
   13:30国労闘争団・鉄建訴訟控訴審
   18:30国労闘争団鉄建訴訟控訴審 報告集会しごとセンター地下
二五08:301047・東京争議団地裁前
   18:30西日本じん肺判決報告集会 明治大学駿河台記念館285号
二六12:30明乳みずほ京橋支店・本店宣伝
   18:3011・21全労連争議総行動 第1回実行委員会・全労連
二七10:00新宿区労連大会エデュカス東京
二八    東京地評大会 すみだリバーサイドホール
二九16:00鶴川地裁八王子支部
三〇18:30東京西部国鉄集会渋谷勤福

十月
〇一08:00「1の日」宣伝JR新宿西口
   12:00 事業本部前
〇一〜二一 じん肺全国キャラバン行動
〇四    AIG有明テニスの森宣伝
一四13:30明乳全国事件・都労委
二四18:30国鉄闘争勝利中央大集会(仮称)日比谷野外音楽堂

十一月
二一終日 全労連争議支援総行動


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