東京争議団ニュース第208/2008年7月12日
中労委和解
親会社に使用者責任認めさせる
三陸ハーネス争議団
住友グループ・住友電装を相手に闘ってきた「三陸ハーネス争議」も皆様のご支援のおかげで6月12日中央労働委員会において、和解が成立し全面解決いたしました。
親会社協立ハイパーツと、その親会社住友電装も和解の当事者となり、和解金を支払うことで合意し、使用者責任を事実上認めた勝利和解となりました。
闘いは極めて困難なものでしたが昨年6月12日、宮城県労働委員会が下した「住友電装の使用者責任」を認定した画期的な勝利命令を力に、全国的な住友電装・住友電工包囲行動など広範な世論に働きかける粘り強いたたかいが、住友電装に争議解決の決断をさせたものです。
小さな町の小さな会社の工場閉鎖がこれほど大きな全国的な争議になるとはおもってもみませんでした。
南三陸町志津川で、「なんとか会社を残したい」とのおもいで組合を結成し、「会社解散・解雇は納得できない。住友電装の横暴は許せない」としてたたかいに立ち上がり、全国のなかまの支援を受けながら3年3ヶ月にわたって闘い続けることができました。
この間、団体署名の取り組み、住友への要請行動、そして物資販売など、物心両面からご支援頂きました事、心より御礼申し上げます。ほんとうにありがとうございました。
画期的な勝利命令を力に解決
さあ出発!この勝利、力に
川崎・立川で勝利報告集会
東芝の職場を明るくする会
勝利報告集会が7月5日に川崎市で開催され、引き続き11日には立川市で開催されました。
一次申立から約13年、第二次申立から4〜5年の闘いで12人の申立人と84名の職場の仲間の差別を是正し償わせる勝利解決を勝ち取りました。 05年に東芝の事業拠点がある地域の地方労連と全労連の支援を受けた全国的な広がりをもつ支援共闘会議の力で、東芝を社会的に包囲して争議解決を決断させることができました。
400人の集会参加者は、「この成果に確信をもって、職場・地域での活動に生かそう」と、喜びの中に新たな決意を確認し合いました。
東京地評の皆さん、争議団の仲間の皆さん、大きなご支援ありがとうございました。
校長による再任用拒否理由捏造事件
控訴審不当判決上告を決定
再雇用拒否田畑和子争議
6月30日、東京高裁第15民事部(藤村啓裁判長、裁判官・佐藤陽一・大浜寿美)は、予想通りの不当判決を言い渡しました。
5月28日控訴審第1回で、控訴人側からの「裁判長忌避」の発言を自ら却下、結審と判決日を申し渡すという暴挙に出た第15民事部に対しては、「弁論再開の申し出」も行いましたが、それも無視して、この日の判決となったものです。かねて、「裁判長による判決理由朗読」を申し出ておいたところ、裁判長は何か聞き取りにくい言葉をチョコット述べ、すぐに退廷してしまいました。納得できない控訴人と傍聴席は「最低裁判官でてこい」「裁判所は裁判をやるところだろう」「仕事しないなら金返せ」等の抗議の声をあげ続けました。(判決内容は次号)
団交の継続で昨年の夏・冬一時金問題解決
福祉保育労たんぽぽ保育園分会
菅原理事長の団体交渉拒否のため昨年の一時金問題が未解決でしたが、都労委和解の後、継続して団交が行われました。その結果、6月30日の団交で一時金問題が妥結し、7月上旬、組合員に支給されました。
病気休暇を取った組合員の一時金についても交渉の結果、就業規則の内容を上回る水準で妥結するという成果を得ることができました。今回の妥結を確信にして、他の課題の解決をめざしていきたいと思います。
また、労使関係の正常化へ向けた解決の方向性を打開するために中労委和解を試みましたが、菅原理事長がこれを拒否したため、中労委は「6月を目途に命令を交付する」としていましたが、私たちは、中労委が早期に不当労働行為を認定し、解決につながる救済命令を出すことを心から望んでいます。署名にご協力頂き誠に有難うございました。
解決の決断を迫る国会前座り込み7月行動
全動労争議団
6月26日から7月3日まで、4者・4団体による1047名の解雇争議の早期解決を求める6月行動を展開しました。この行動は、国交省鉄道局に解決の決断を求める行動として国交省正門前での連日の座込み行動を柱に行動展開されました。
この6月行動には、北海道や九州から解雇された当事者が上京して行動に参加し、建交労や国労組合員や支援の方々の参加で延べ400名が参加しました。
引き続き、7月行動として7月14日の鉄建公団訴訟控訴審を行動の初日に位置づけ、18日までの5日間のなかで、初日は裁判所前座込み、15日から18日までは国会前での連日座込み行動を予定しています。毎月の連続した行動展開ですが、引き続き、座込み行動への参加と激励をお願いします。
学院側、団交拒否
争議解決の姿勢見せず!
立教女学院嘱託職員争議
立教女学院は清野さんの雇止め理由を「人手が足りており、あなたのする仕事が見当たらない」としていましたが、現実には清野さんの後任に正規職員を異動させ、その正規職員がいたポジションには新たに派遣労働者を募集し就労させており、理由には何の根拠もありません。さらに、6月1日付の朝日新聞に立教女学院が「正規職員の求人広告」を掲載したことは、嘘の理由で嘱託職員の雇止めが行われていた証拠です。
組合側は「早期円満解決」を図る為、正規職員募集に関しての団体交渉を学院側に申し込みましたが、学院はこの団体交渉を拒否!全く誠実な対応を見せません。
教育現場に「非正規労働者の使い捨て」がひろがっている現状に歯止めをかけるためにも、司法の場で公正な判決が求められます。
多くの方の傍聴支援を頂きたくお願い致します。
清野さん(地裁前)
ウオン支店長は争議解決を決断せよ!
UOB銀行鈴木争議
@職業病の発生、
A社会保険の不正申告、
B時間給扱い、
C就労拒否など、
争議発生の責任を追及し、鈴木さんへの慰謝料、組合への解決金の支払いを求めています。
銀行側代理人は「鈴木さんを時間給扱いしたこと、就労をしたことなどは誉められることではない。」「社会保険の間違い等は二度と起すなと本店は言っている」と強弁しました。
いまこそ、ウオン支店長は争議解決の決断を下すべき時です。
株主総会に41名が参加
異常な企業体質が浮き彫りに!
明治乳業争議団
高裁判決の事実認定に基づく全面解決を迫っている明治乳業争議団は、株主総会を重視し、賛同株主(64名)から41名が参加しました。
総会では、提出していた「事前質問書」の
@長期争議の解決を迫る課題
A企業の社会的責任に関わる課題
B酪農の維持振興に関わる課題
の3本柱(41項目)の質問に対し、社長以下役員らが答弁。
しかし、その内容は極めて抽象的・形式的答弁に終始し、争議関係の質問には「司法の場で会社主張が認められています。司法判断を尊重します。」等と答弁しました。
さらに不祥事の問題については、謝罪の一言も無く「健康被害はありませんでした」などと答え、議場に配置した圧倒的多数の社員株主の「了解コール」で質問を封殺し、発言を求める多くの株主を無視して社員株主に「審議終了の動議」をださせ、「了解コール」で強引に閉会にしたのです。
株主総会後、「争議団の言っていることも半分は解かる」「こんな総会をやってるようでは将来が不安だ」などの声も聞かれました。
争議団では、会社が「数の力でなんとか総会を乗り切った」と言えるところまで、経営陣を追い込んできたことに確信を深め、今秋から来春までの攻勢的な運動で、必ず解決局面を作る決意で奮闘しています。
ご協力に感謝し、さらなるご支援をお願いします。
明乳争議を解決し食の安心安全守れ
明日の生活を取り戻すたたかいに熱いご支援を!
一橋出版マイスタッフ争議
派遣≠隠れ蓑に労働者を使い捨てた派遣先に対して雇用責任を問う一橋出版=マイスタッフ争議のたたかいは、司法の場では救済されませんでした。しかし、当初から5年が経過して、行き過ぎた派遣や請負の悲惨な実態が次々と明るみに出ました。「非正規で働くのは自己責任」論から、「政府と財界の雇用流動化政策の結果」論へと、誰もが非正規雇用の実態、派遣のからくりを知るようになりました。
しかし、非正規雇用は依然増え続け、総務省の昨年の調査で35・5%、そのうち女性は55・2%、初めての就職が非正規は48・8%です。
明日に不安をかかえる働き方をただす一橋出版MSのたたかいは、明日の生活を取り戻すために一日も早い解決を求めて、都労委の場で和解協議の実現をめざしています。
荻窪すずらん通り宣伝は地元に定着
差別の実態をよく見て、公正な判決を!
松蔭学園教職員組合
昨年11月始まった行訴事件ですが、6月13日に証人採用が決まりました。
中西裁判長は、3月の期日に昨年の中労委差別是正命令について、これを全面的に否定する発言をしました。寺島、森の職場復帰時に決めた復帰時賃金が、その後の昇給の基準になるという見解でした。
しかし、松蔭学園では賃金決定はいくらでも恣意的に操作でき、寺島、森の復帰交渉時も給与表は示されず、職場復帰と引き替えに差別賃金をのまざるを得ませんでした。
私たちは、この間、裁判所に対し、組合結成以来の解雇、隔離などの不当労働行為の実態についても理解を求めてきました。
学園側は証人申請を未だ行っていません。学園側が提訴しておきながら不誠実な対応に終始し、解決の引き延ばしのためだけの提訴と言わざるを得ません。最後までご支援よろしく御願いします。
原告川ア礼姫さんを支援する会結成
東京美装セクハラ事件
大手ビルメンテ(清掃、管理)企業の東京美装興業を相手に、その職場で引き起こされたセクハラ事件と闘う「川ア礼姫(アヤキ)さんを支援する会」の結成総会が、5月15日全労連会館会議室で開かれました。この日の会議には東京争議団をはじめ全労連、東京地評などから50名を超える仲間が参加。参加者からは積極的な発言が次々と出され、原告、当該労組を大いに励ましました。
「会」の共同代表には川口和子さん(女性労働問題研究家)、堀江ゆりさん(日本婦人団体連合会会長)、柴田真佐子さん(全労連副議長)が、事務局長には菊池光男さん(地評常任幹事)が承認されました。川崎さんは「このまま我慢したら一生後悔すると思って闘いを決意しました。ご支援をよろしく」と力強く挨拶をしました。
6・23金融3争議共同行動
銀産労AIGスター生命争議団
錦糸町AIG本社前、前日からの泊まり組、金融労連書記局等ハンドマイクも加えてビラ宣伝でスタート。その後錦糸町駅前に移動。さらに、東京海上日動株主総会パレスホテル隣、AIGビル前でも宣伝行動を展開しました。
午後再びAIG本社前には、松平晃さんの「世界に一つだけの花」「いい日旅立ち」演奏で幕が開き、松井全証労協議長は、「AIGはサブプライムローン関係証券に手を出し、と言うよりは自らヘッジファンドまがいの営業を行った事により危機に瀕していると報じられている。今や、ありあまった資金が、新たなもうけ口を 探して原油に食料へと飛び火しており、全世界の労働者、恵まれない人々の雇用と、今や命さえも奪う原因を作ったのはAIGです」と批判。AIGスター生命は、僅か数人の嘱託社員の雇用先がないと交渉を引き延ばし、日々嘱託社員の生命、雇用、そして人生を滅茶苦茶にしている。争議の一刻も早い解決を強調しました。
AIG本社前の松平晃さん
有意義だった株主総会参加
NTT木下争議団
NTT第23回株主総会は6月25日、10時からグランドプリンスホテル新高輪において開催されました。それに先立ち、NTT内4労組(通信労組、電通労組、N関労、東京労組)1団体(木下支援共闘会議)で株主に対しての情宣行動が60名の仲間の結集で行われました。
この行動が開始されるやいなや、ホテル・NTT・警察の妨害がはいり、特に警察は「道交法違反」を楯に今まで以上に強硬な姿勢で中止を迫ってきました。やむなく30分ほどで情宣行動を中止し、4労組の仲間で総会へ参加しました。
木下さんは昨年からの念願がかない、争議解決に対してのNTTの社会的・道義的責任を追及しました。NTT側は周到に答えを準備していたようで、「昭和56年ですよね」「解雇ではなくて免職です」「裁判の結果に基づいて法律を守っている」と淡々と答弁をしていました。
質問の途中でマイクを切られてしまいましたが、これからも株主の立場で訴えることを強調し発言を終えました。昨年に続いての4労組での行動、一人の株主から「これからも頑張って下さい」と励まされるなど、有意義な株主総会でした。
株主総会会場前で情宣行動
9・10東京地評争議支援総行動
ご参加、ご支援をお願います
各争議組合、争議団の近況報告
▼UOB銀行鈴木争議
7月11日(金)に座り込みを行います。ご支援をお願いします。10時〜13時。10時、12時半に、銀行要請を行います。
▼全国じん肺連絡会
先日お願い致しました大阪泉南アスベスト個人署名の件、まだお手元にありましたらぜひご協力をお願い致します。
▼松蔭学園教職員組合
給与表に基づき差別是正し差別のない明るい松蔭学園に。7月15日(火)16時半から弁論準備。 証人尋問は9月8日(月)、
13時30分〜15時(予定)、506号法廷(予定)証人は組合側:寺島。
▼東京美装セクハラ事件
公平な裁判を求める団体署名に取り組んでいます。署名用紙をFAX03−5950−5743に送ってください。
▼立教女学院嘱託職員争議
8月25日(月)13:30〜17:00地裁506号法廷 9月1日(月) 13:30〜17:00地裁528号法廷 2週続けて証人尋問に傍聴のご支援を!
▼明治乳業争議団
上告から1年の最高裁と都労委・証人尋問に全力で取組み、『明乳争議支援関西共闘会議』も結成。明治乳業包囲の闘いが大きく前進中です。
▼全動労争議団
7月行動として14日から連日、裁判所前と国交省正門前で座込み行動を展開します。のぼり旗などを持ってご参加を!
▼一橋出版MS・加藤解雇争議
7月17日(木)10:00〜12:00都労委調査に傍聴ご支援を、お願い致します。
▼田畑先生再雇用拒否の真相究明する会
弁論再開申立要請書にご協力ありがとうございました。一審よりひどい判決内容です。上告を決めました。
▼東和システム争議団
7月14日13時30分進行協議、13F民事11部 9月16日13時15分証人尋問、619号法廷 名ばかり管理職の闘いに傍聴支援を!
====東京争議団予定===
八月
〇七 13:00三役会議(東京地評5F)
〇九 13:00全体会議(東京地評5F)
17:00ニュース発送作業
九月
一一 13:00三役会議(東京地評5F)
一三 13:00全体会議(東京地評5F)
17:00ニュース発送作業
十月
〇九 13:00三役会議(東京地評5F)
一一 13:00全体会議(東京地評5F)
17:00ニュース発送作業
=====諸行動予定=====
七月
一四08:15最高裁宣伝・要請(国民救援会)
08:30国鉄闘争地裁前宣伝
10:00国鉄闘争地裁前座込み
11:40UOB銀行前昼宣伝
13:00メレス黒田地裁13階民事19
13:30国労鉄建訴訟控訴審101法廷
18:30国労闘争団鉄建訴訟控訴審 報告集会(飯田橋しごとセンター)
一五08:00東京争議団・都庁前共同宣伝
08:30国鉄闘争国会前宣伝
10:00国鉄闘争国会前座込み
12:00UOB銀行前昼宣伝
16:30松蔭地裁13階
18:30東京南部ブロック国鉄集会 大田区生活センター
一六08:00立教女学院前宣伝 (井の頭線三鷹台駅前)
08:30国鉄闘争国会前宣伝
10:00国鉄闘争国会前座込み
12:00UOB銀行前昼宣伝
18:309・10地評総行動 第2回実行委(地評会議室 )
一七08:301047共同宣伝・地裁前
10:00国鉄闘争国会前座込み
10:00一橋M/S・都労委調査
16:00明乳全国事件・都労委
一八08:30国鉄闘争国会前宣伝
10:00国鉄闘争国会前座込み
13:20AIG金融3争議・新潟行動
一九13:00じん肺キャラバン実行委員会 中央大学駿河台記念館
二三08:00東京争議団・最高裁前共同宣伝
14:30建設アスベスト・103号法廷
二四08:301047宣伝・鉄運機構前
11:00鶴川高校・地裁八王子401号
16:00全労連大会争議団紹介 江東イースト21
二五08:20一橋MSすずらん通り宣伝要請
12:30明乳みずほ銀行京橋支店・本店
14:30AIG前金融3争議共同行動
二八17:30明乳メトロ東陽町駅頭宣伝
18:30じん肺東京支援連(地評会議室)
二九09:309・10地評総行動1次オルグ
三一08:30東京争議団・地裁前共同宣伝
13:00音楽家ユニオン判決506号
八月
〇一08:00「1の日」宣伝行動JR新宿西口
11:00国労採用差別訴訟地裁506号
12:00「1の日」宣伝行動事業本部前
〇二17:00明乳江戸川花火大会交流会
〇四08:30労委民主化・厚労省前宣伝要請
〇六09:00東京争議団・中労委前共同宣伝
〇八08:10UOB前宣伝
一一17:30明乳本社前宣伝行動
二三〜二四東京争議団サマーレク・裏磐梯
二五13:30立教女学院争議地裁506号
17:30明乳争議・東陽町駅頭宣伝
二六08:00東京争議団・都庁前共同宣伝
二七08:00東京争議団・最高裁前共同宣伝
14:30AIG前金融3争議共同行動
九月
〇一13:30立教女学院争議地裁528号
〇三09:00東京争議団・中労委前共同宣伝
〇四10:00明乳全国事件都労委
〇八13:30松蔭地裁506号法廷(予定)
一〇終日 9・10地評争議支援総行動
十月
一四13:30明乳全国事件都労委